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ひとがた流し
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ひとがた流しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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私にもかけがえのない友達が何人かいます。 千波が牧子に最後に会いに来るシーンは、涙なくしては読めませんでした。 北村薫の描く人物、人間関係は「こんなの現実にはないよ、もっとどろどろしてるよ」と思わせるところもあります。 北村さん自身が学校の先生だったからか、なんとなく教科書っぽいイメージもあります。 でも、よく男の人がここまで、女性同士の感情の機微を書くなあ、と思って感心させられます。 いろんな友達におすすめ本としてプレゼントした私の大好きな一冊です。 | ||||
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2007年暮れにNHKで放送されて原作はと思い購入しました。 やはりドラマ同様、トムさんがなくなるところは涙して読みました。 | ||||
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チープなお涙ちょうだいものになりそうな物語を、心にゆっくり染み込む話にしあげている。 タイトルがそれほどキーにもなってないところなど、数え上げたらきりがない数々の表現が人の世の美しさをあぶり出す。 生きることは周りの人に照らされることでいくらでも輝きを増すということを教わった。 | ||||
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円紫さんシリーズと、時の3部作は大好きで何度も読んでいましたが 今回、この作品を読んで、 改めて北村薫さんの作品は間違いないな…と思いました。 あらすじを書くと薄っぺらい。だから書きません。 他のレビューで言いつくされているでしょうしね。 テーマだって、一つ一つをとれば目新しいわけじゃない。 でも、ありそうなテーマを違和感なく繊細に紡ぎ、 様々な人間からの心を豊かに描き出す言葉の巧みさは 他の作家さんとは一線を画すのではないかと感じています。 言葉の遣い方が、とにかく丁寧で、優しいです。 命を燃やして必死に、時に不器用に生きる人間への愛を感じます。 直接的な描写を避け、想像の余地を残してくれているのが好きです。 そして、北村さんの小説のキモは会話でしょう。 淡々とした日常会話がとても知的で詩的。 劇的でない日常にこそ、幸せが宿っていたり。 決して順風満帆でない人間たち、 不完全な、とても「人間らしい」人間たちばかり出てきます。 それぞれの立場に身を置きながら、 「女の幸せって、何だろう…」 そんなことを思いながら、でも悲観的にならず、味わえる作品です。 だって、ここに出てくる女性たちはみな、 それぞれに痛みを抱えているけれど、不幸ではないですから。 私も丁寧に生きよう。 自分の心を細やかに感じて、表現して生きよう。 身近な人と、きちんと向き合おう。 悲しみや寂しさに満ちた場面を経て、擬似的にそれを乗り越えたのち、 そんな前向きな決意を静かに持つことができる。 私にとっては、そんな作品でした。 様々な年齢層の、特に女性に読んでいただきたい本です。 別れ、死、愛、血縁、孤独、仕事、 抗えない・取り戻せない時の流れ、 そんなものに、静かに向き合いたい時に。 | ||||
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初めに読んだのは、単行本を図書館で借りて、でした。しかし、どうしても手元に置いておきたくなり、文庫で購入しました。40歳を過ぎた3人の女性たち。その友情は、長い時を経ており、会えても、会えない日々が続いても、必要としあう。彼女たちは、それぞれの未来に向け、生きていく。過去と、今と、そして運命と向き合いながら・・・ | ||||
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千波、牧子、美々。 3人は40代、それぞれに自分の家族があり、仕事があり、生活がある。 車で気軽に行けるほどそばに住んでいたって、頻繁に会う時期もあれば 1年以上会わない時期もある。 それでも、心はつながっている。 この世に自分が生きていることを、家族と同じ次元で、切実に願ってくれる。 そういう「思い」を、3人それぞれが抱き合っている。 そういう親友が、私にもいます。 自分らしい生き方をしてほしい、悩んでいることがあったらすぐにでも駆けつけたい、と 心から思える友達が。 私はまだ30代。 自分でも生活基盤を作っている途中だし、友達も夢に向かって勉強し続けている途中ですが、 これから10年後、20年後までずっと支えあう存在でいたい。 この本を読んで、その思いが一層強くなりました。 | ||||
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この作品には、学生時代からの親友同士の女性が3人登場する。 アナウンサーで独身の「トムさん」こと石川千波。 千波の小學校時代からの友人で作家の、水澤牧子。 この2人が高校で知合つた日高美々。 「學生生活を共にした、かつての娘たちも、いまは四十を越した。さういふ女三人の日常的付き合ひが、いまだに續いてゐる。かなり、珍しいことだろう。」 粗筋を書いても仕方がない。 この作品のなかで、印象に殘つた會話がある。 千波が玲に語る言葉だ。 「人が生きていく時、力になるのは何かつていふと、−《自分が生きてゐることを切實に願ふ誰かがゐるかどうか》だと思ふんだ。−人間は風船みたいで、誰かのさういふ願ひが、やつと自分を地上に繋ぎ止めてくれる。(後略)」 友情つて素晴らしい。 それが若い頃からずつと繼續してゐるのであれば、なほのこと素晴らしい。 彼女達の共有して來た時間といふものの素晴らしさよ。 その時々で濃淡はあれど、最後の瞬間まで分かち合へる、共に積み重ねられてきた時間。 そして、お互ひがお互ひを理解し合へることの嬉しさ。 友情もそして愛も。 かけがへのない時間をともに過ごすことの大切さ。 あなたは、自分の大切な人のつむじの形を知つてゐますか? 私は、そこまでは知らない・・・ 「そんな、ささいなこと」といふなかれ。 些細なことの積み重ねが人生といふものではないか。 千波は倖せだつたと私は思ふ。 なぜなら、《自分が生きてゐることを切實に願ふ誰か》が、少なくとも確實にひとりはゐることを知ることができたから。 | ||||
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前にも読んだ事のある北村薫さんの本ということで、それ以外の一切の先入観なしに読みました。 とにかくよかった・・・。読み出したら、とまらなくなって一気に読んでしまいました。 心があったかくなるような人の温かさに満ちながら、それでいてせつせつとして哀しく、しんしんと冷えた澄んだ冬の空気のような感じのする小説です。 | ||||
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前にも読んだ事のある北村薫さんの本ということで、それ以外の一切の先入観なしに読みました。 とにかくよかった・・・。読み出したら、とまらなくなって一気に読んでしまいました。 心があったかくなるような人の温かさに満ちながら、それでいてせつせつとして哀しく、しんしんと冷えた澄んだ冬の空気のような感じのする小説です。 | ||||
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『月の砂漠をさばさばと』に出てくるさきちゃん親子の友達、トムさんのお話です。 主人公は病気になってしまい、彼女をとりまく人たちや彼女自身のいろんな想いとともに話はすすんでいきます。 読んでいて・・・ 人と人の繋がりが持つ力に感動していました。友達っていう定義はどこにあるのか。 ごはんを食べるだけでも「友達」、重要なことを相談できるのが「友達」・・・。尺度は人それぞれあると思います。 大人になると面と向かってあなたは私の友達です!と言うのはくすぐったい。 くすぐったいけど、親や恋人とは違う、やっぱり大事な存在なんです。 学校が一緒だったから仲良くなった、から始まって友情を育んできた主人公たち。トムさんが玲に「生きていてと願ってくれる人」の話をするところにはぐっときました。 今いる自分を想ってくれる人、それは縁だけではない、育まれたものなのです。 自分の生きてきた意味はそういうところにあるんだろう。そう思います。 久々の友達に電話をしたくなるような作品でした。 朝日新聞の夕刊に掲載され、そちらには毎回おーなり由子さんの挿絵が入っていて素敵でした。 本の方に入っていなかったのが残念でした。 | ||||
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『月の砂漠をさばさばと』に出てくるさきちゃん親子の友達、トムさんのお話です。 主人公は病気になってしまい、彼女をとりまく人たちや彼女自身のいろんな想いとともに話はすすんでいきます。 読んでいて・・・ 人と人の繋がりが持つ力に感動していました。友達っていう定義はどこにあるのか。 ごはんを食べるだけでも「友達」、重要なことを相談できるのが「友達」・・・。尺度は人それぞれあると思います。 大人になると面と向かってあなたは私の友達です!と言うのはくすぐったい。 くすぐったいけど、親や恋人とは違う、やっぱり大事な存在なんです。 学校が一緒だったから仲良くなった、から始まって友情を育んできた主人公たち。トムさんが玲に「生きていてと願ってくれる人」の話をするところにはぐっときました。 今いる自分を想ってくれる人、それは縁だけではない、育まれたものなのです。 自分の生きてきた意味はそういうところにあるんだろう。そう思います。 久々の友達に電話をしたくなるような作品でした。 朝日新聞の夕刊に掲載され、そちらには毎回おーなり由子さんの挿絵が入っていて素敵でした。 本の方に入っていなかったのが残念でした。 | ||||
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あとがきに、あえて「涙」という言葉を使わなかった、と作者が書いていますが、深い悲しみもしみじみと流れていく、そんな話に思えました。友情を軸に、親子、夫婦、といった人間関係を問う内容がさりげなく込められている、という印象を持ちました。物語の軸となるのは、子供のときからの友情が続いている3人の女性とその家族や周りの人たちの話です。 中心人物から脇役までさりげないところで納得させる人物描写で、しみじみと読みました。 蛇足ですが、NHKドラマ(私はドラマを先に見ました)は重要な部分のいくつかを原作と変えています。私は原作の方が好きですし、納得ができます。 | ||||
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あとがきに、あえて「涙」という言葉を使わなかった、と作者が書いていますが、深い悲しみもしみじみと流れていく、そんな話に思えました。友情を軸に、親子、夫婦、といった人間関係を問う内容がさりげなく込められている、という印象を持ちました。物語の軸となるのは、子供のときからの友情が続いている3人の女性とその家族や周りの人たちの話です。 中心人物から脇役までさりげないところで納得させる人物描写で、しみじみと読みました。 蛇足ですが、NHKドラマ(私はドラマを先に見ました)は重要な部分のいくつかを原作と変えています。私は原作の方が好きですし、納得ができます。 | ||||
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高校で同級であった40台の女性3人、それぞれバツイチの美々と牧子、独身のまま民放局でそれなりに名が売れているキャスター、トムさんこと千波の物語。三様の生き方を選択してきたこの3人が本当の姉妹よりも打ち解けあい頼りにしあいながら生きていく日常が細やかに語られています。この物語で素敵なのは登場人物たちが事に当たって、友人のため、友人の娘のため、あるいは自らのため本当に真正面から語りかけるところです。自分が尊敬してきた父親が実の父親でないことを知ってしまった美々の娘、玲にトムさんは諭します。「いい玲ちゃん、あなたにはお父さん、お母さん、それに私をふくめてあなたのことを大事に思ってくれる人が何人もいるのよ。でもお父さんには夫婦であるお母さんを別にしてあなた一人しかいない、だったらあなたの方がお父さんに気を使うべきだね」他人の娘の、こんな重いテーマに対してこれだけ真正面から語れるでしょうか。自分は一人で生きていけるとずっと考えてきたというトムさんのかなり長い独白があって「でもね、私が病院でわかれる時、牧子が生きていてという顔をしたのよ、私の腕を持って行ってもいいから生きててってね。そのとき私は思ったね、一人で生きているんじゃないんだって」「結婚式の時にいっておやり、お父さんありがとうって、それで十分なのさ」こんな会話があって、玲は父親との関係に自分なりの納得をすることになります。 人生の深遠な切片を何気ない日常のなかで淡々とかたりながら物語は進むのですが、中半から一気に緊張感を持った展開になり、ギンジローという牡猫しかいなかったトムさんに10歳年下の伴侶ができるのですが・・・・。 女同士、親子、大人と若者という異なった生活や背景をもった者同士の間でも、友情や愛がどれだけ悲しみや苦しみ、孤独からの救済になっていくかが声高にではなく語られ、読後に静かな感動にうたれる作品です。 | ||||
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高校で同級であった40台の女性3人、それぞれバツイチの美々と牧子、独身のまま民放局でそれなりに名が売れているキャスター、トムさんこと千波の物語。三様の生き方を選択してきたこの3人が本当の姉妹よりも打ち解けあい頼りにしあいながら生きていく日常が細やかに語られています。この物語で素敵なのは登場人物たちが事に当たって、友人のため、友人の娘のため、あるいは自らのため本当に真正面から語りかけるところです。自分が尊敬してきた父親が実の父親でないことを知ってしまった美々の娘、玲にトムさんは諭します。「いい玲ちゃん、あなたにはお父さん、お母さん、それに私をふくめてあなたのことを大事に思ってくれる人が何人もいるのよ。でもお父さんには夫婦であるお母さんを別にしてあなた一人しかいない、だったらあなたの方がお父さんに気を使うべきだね」他人の娘の、こんな重いテーマに対してこれだけ真正面から語れるでしょうか。自分は一人で生きていけるとずっと考えてきたというトムさんのかなり長い独白があって「でもね、私が病院でわかれる時、牧子が生きていてという顔をしたのよ、私の腕を持って行ってもいいから生きててってね。そのとき私は思ったね、一人で生きているんじゃないんだって」「結婚式の時にいっておやり、お父さんありがとうって、それで十分なのさ」こんな会話があって、玲は父親との関係に自分なりの納得をすることになります。 人生の深遠な切片を何気ない日常のなかで淡々とかたりながら物語は進むのですが、中半から一気に緊張感を持った展開になり、ギンジローという牡猫しかいなかったトムさんに10歳年下の伴侶ができるのですが・・・・。 女同士、親子、大人と若者という異なった生活や背景をもった者同士の間でも、友情や愛がどれだけ悲しみや苦しみ、孤独からの救済になっていくかが声高にではなく語られ、読後に静かな感動にうたれる作品です。 | ||||
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血のつながらない父と娘の関係。思春期の娘とその母の親友との関係。 すでに親友関係を築いた2人に 遅れて加わったもう一人の友達。 親子とか同級生とか 世間一般の人間関係には当てはまらないような、複雑で遠い存在にありながら自らの意思でキズナをつくっていこうとする 心の強さがすばらしい! そこには、女だからとか子供だからといった甘えが少しも存在しない。 自分の感情を押し出す前に、この築いた関係において 今大切なことはなにか と考えられる心のゆとりと大きさ。 人間が死ぬまでに手に入れるべきものは、こんな心なんじゃないだろうか。 過剰ともいえるドラマチックな展開をみせる後半ですが、この作品はストーリーより行間をぜひ読んでほしい。 誰も教えてくれない、達観した一握りの人間にしか伝えることが出来ないであろう、 目に見えない本当の“キズナ”ってやつが見えてきます。 | ||||
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北村薫さんの描く様々な作品に流れる大きなテーマの一つは「時」だと思っています。「スキップ」「ターン」「リセット」の時の三部作は言うまでもなく、代表作の「私(と円紫師匠)」シリーズでも様々な形で「時」を強く意識させてくれます。どの作品でも大きな流れの中で抗う人の弱さや強さを感じさせてくれます。 今回の作品でも読み終わった後、まず感じたのは過去から現在、未来へと流れる「時の流れ」でした。生きていく中で忘れてしまった記憶や、戻せない過去。今はもう会えない人や、残したい思い。何気ない日常を丁寧に描きながら、端々で感じるせつなさはとても大事なことを思い出させてくれるような気がします。 特に娘をもつ父親として、類と玲のエピソード(p279-280)は胸に響きました。 | ||||
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北村薫さんの描く様々な作品に流れる大きなテーマの一つは「時」だと思っています。「スキップ」「ターン」「リセット」の時の三部作は言うまでもなく、代表作の「私(と円紫師匠)」シリーズでも様々な形で「時」を強く意識させてくれます。どの作品でも大きな流れの中で抗う人の弱さや強さを感じさせてくれます。 今回の作品でも読み終わった後、まず感じたのは過去から現在、未来へと流れる「時の流れ」でした。生きていく中で忘れてしまった記憶や、戻せない過去。今はもう会えない人や、残したい思い。何気ない日常を丁寧に描きながら、端々で感じるせつなさはとても大事なことを思い出させてくれるような気がします。 特に娘をもつ父親として、類と玲のエピソード(p279-280)は胸に響きました。 | ||||
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私は千波と同じ病になったこともなければ、同じ病を得た身近な友人もいない。 だから、実際に身近に見てきた人と同じ見方はできない。 それはもう、仕方ない。 でも、この本は何もその病を得た苦悩を書いたわけではないと感じている。 それよりはむしろ、女三人の友情のあり方や、彼女たちを取り巻く人々の、 相手を思う心の温かさを描いたのではないかと思う。 もちろん、私は北村薫本人ではないから、本当のところは分からない。 登場人物が多少、理想的過ぎるのは、北村作品にはよくあることではないかと思う。 こうであったらいい、こうありたい、と感じて読むのも、悪くはない。 紅白以来、大ヒットとなったあの曲を思い出させるラストシーンだった。 | ||||
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私は千波と同じ病になったこともなければ、同じ病を得た身近な友人もいない。 だから、実際に身近に見てきた人と同じ見方はできない。 それはもう、仕方ない。 でも、この本は何もその病を得た苦悩を書いたわけではないと感じている。 それよりはむしろ、女三人の友情のあり方や、彼女たちを取り巻く人々の、 相手を思う心の温かさを描いたのではないかと思う。 もちろん、私は北村薫本人ではないから、本当のところは分からない。 登場人物が多少、理想的過ぎるのは、北村作品にはよくあることではないかと思う。 こうであったらいい、こうありたい、と感じて読むのも、悪くはない。 紅白以来、大ヒットとなったあの曲を思い出させるラストシーンだった。 | ||||
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