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シリウスの道
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シリウスの道の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 41~47 3/3ページ
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次から次へと事件が起こり、本から手が離せません。ここまでてんこ盛りにしなくてもという気もしますが面白かったです。業界出身だけにすごく詳しいです。 | ||||
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稀代のストーリーテラーとしての藤原伊織は健在であり,時間を忘れて読者をひきつけるだけの読み物としての魅力は十分。広告業界の裏事情も知ることができて,非常に面白い小説であることは間違いがない。しかし,この小説の決定的な弱点は,あまりに現実味のない偶然の積み重ねが連続するプロットにある。広告業界の話がかなりリアルなトーンで描かれているのに対し,本筋のシナリオは荒唐無稽という謗りは免れないところであろう。面白く読ませてもらったので,値段のもとは十分に取ったと思うし,エンターテインメントと割り切れば何ら問題はないのかもしれないが,このストーリーはさすがに行き過ぎだろう。ということで星四つ。 | ||||
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著者の前身である広告マンを主人公に広告業界を舞台にしたミステリ作品である。広告代理店の内情の描写はリアリティにあふれるもので、そこがこの小説の第一の魅力である。見た目の華やかさとは裏腹な人間同士の泥臭い駆け引きを、ニヒルな味付けをされた主人公が切り抜けてゆく様は、多くのサラリーマンの共感を呼ぶところである。涙腺を刺激する描写が微妙に散りばめられており、職業の悲哀を嫌が上でも感じてしまう。また、訳ありの過去を持つ3人が25年という歳月を超えて引き合う部分がミステリの主要部分を構成しており、ここが第二の魅力となっている。3人を結びつける13歳の頃のスケッチが、物語の進展に絶妙のスパイスを与えており、最後まで飽きさせずに読ませてくれる。以外に平凡なラストは評価の分かれるところかと思うが、登場人物の性格設定を考えれば、ごく自然なラストシーンとも言え、好感が持てる。 | ||||
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著者がブレイクした「テロリストのパラソル」からのファンで、週刊文春連載時はグッと読むのを堪えて、単行本化とともに一気読みしました。著者の作品の特徴として、テーマについての深く綿密な知識、主人公が(表面上はともかく心では)社会不適合者であること、でも自分に対し厳しく律する(その規範の根源は主に過去の自分の行動や記憶)、そして敵対する者が「完全な悪」ではない、などが上げられるかと思います。本作も例外ではなく、これまでの作品の読者なら、展開はある程度は読めるのではないでしょうか? にも関わらず作品としての完成度が高いのは、「ミステリー」部分以外の人間像・・・前向きに生きようとしても過去に引きずられ、過去の戻らないことを知りながらもその記憶、心の在り方を胸に抱えて生きる姿が胸を打つからでしょう。主人公と、真のヒロインである女性が再会し街角で別れるシーン、そして主人公が敵対する者(実際には「仲間」であり、気持ちのうえでは敵ですらないのですが・・・)と巡り合うシーンは、読む者の胸を強く打ちます。が・・・☆4つ(過去の作品はほとんどグリグリの☆5つです)なのは、主人公たち(大阪時代の3人)を除くと登場人物がやや類型的な造形になっていること、広告業界の内幕は興味深いものの物語との関わり方が曖昧なところなどでしょうか。。。過去作のような、時間の作用によって峻厳と言ってもよい関係に変わらざるを得なかった大切な過去の人間関係は姿を潜め、とこか温かみと曖昧さの残る、人同士の触れ合いが印象に残ります。が、水準を超えた作品であることは間違いないので、一読を強くお薦めします。再読すれば私の感想も変わるかも知れないし・・・また、著者が病気を克服して作品を世に送り続けることを祈念して止みません。。。 | ||||
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藤原伊織さんの小説を読むといつも主人公のようにストイックにありたいなと思う。もう登場人物だけで白飯が食べることができます。テロリストのパラソルのあの人物を登場させるなんて粋な計らいも鳥肌もの(←ニュアンス違うが許して)でした。さて中身ですが今までのミステリ長編小説からは色合いがかなり薄まった、逆に言うと妄想、突飛的なところが無くなった現実的な作風でした。(ぁ、ストイック色も薄れてます・・・より世相にシフトしたと言ったら良いのかな?)その意味で『サプライズ!』はありませんでしたが、代わりに『爽快感』がありました。また、藤原伊織の醍醐味である『遣る瀬無さ』健在です。まあ、これが現実といった所なのでしょうか(認めたくはありません)でも惹かれてしまう・・・ | ||||
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一晩で読み切ってしまいました。それくらい面白かったです。これまでの彼の作品と比較しても最高の部類に入るんじゃないでしょうか?広告業界を扱ったものとしては喜多嶋隆さんのがあり、彼の文章は軽快感そのものですけど、藤原氏のものは輻輳するプロットといい、文章の小気味よさといい、さらに大事な現実感といい満点に近いんじゃないでしょうか?少なくとも私にとっては久々に面白い読み物に出会ったと言う印象です。最後の終わり方からするとシリーズ化を期待したくなります。 | ||||
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主人公の辰村祐介が大手広告代理店の営業部副部長という設定は著者の藤原伊織さんが長く勤務していた大手広告代理店を近年に退職することではじめて可能になった。広告業界の内幕のリアルさは流石。競合プレゼンテーションの過程をプロットに辰村の幼馴染とのエピソードを折込んだ構成も相変わらず巧み(少し手が込みすぎた印象も受けた)。何より登場人物たちの会話の妙にはうならせられます。藤原さんの作品は全部よんでます。過去の長編の登場人物がその後の長編に出てくることはありませんでした。今回は「テロリストのパラソル」の登場人物ひとりがでてきて、それがこの作品をさらに魅力的なものにしています。 | ||||
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