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ヒートアイランド



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【この小説が収録されている参考書籍】
ヒートアイランド
ヒートアイランド (文春文庫)

ヒートアイランドの評価: 4.29/5点 レビュー 76件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全76件 41~60 3/4ページ
No.36:
(5pt)

面白い!

ストーリーも面白いのですが、やはり登場人物が皆とても魅力的です。
特に、主人公のアキ、そしてギャングの柿沢、桃井たち。皆、法的には悪いことばかりやっているのですが(ギャングなんだから当たり前ですが…)、シンパシ―というか、思い入れを持つことができるキャラクターたちが沢山登場します。
垣根氏の著作は、『午前3時のルースター』や『ワイルド・ソウル』、『君たちに明日はない』など何作が読みましたが、本作のシリーズが最も面白く、垣根氏の最も良い持ち味が出ているのではないかと思いました。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.35:
(5pt)

リズムとヒート、ビート!

垣根涼介の最高傑作はワイルド・ソウル。
あたしの中ではそれは間違いない。
でも、このヒートアイランドもすごい。
ストリートギャング(?)と始末屋(?)とやくざの抗争がうまく絡み合い、
緊張感とリズム感を保ちながら最後まで駆け抜ける、この快感。
ヒートアイランドというネーミングも抜群。
そんなに言及されていないのに、ほこりっぽさと都会のだるいような暑さが文字の間から滲んでくるようだ。
ヒート。ビート。リズム。
熱くて暑くて、でも爽快。若くてむちゃででも、とびっきりな夏を、堪能できる一作。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.34:
(4pt)

「ワイルドソウル」の方が重い内容で面白いが、こちらはさっくと読める気楽さがある。

■読み始めたきっかけ
 「ワイルドソウル」が面白かったので、2冊目として「ヒートアイ
ランド」をチョイス。巻末の大沢在昌の解説の中で、彼も同じ順番
で読んだようだ。
 基本的にはハードボイルド。用意周到で頭が良く、体を鍛えている、
車(日本車)、カネが絡んだストーリー。男性読者が多いと想像される。
義理人情も重要なキーワード。しばらくは、他の著作も続けて読みたい
と久々に思った。
■心に残る言葉
 著者は、日本車が好きと思われる。特に90年代の車種が好きなのでは
ないか。「ワイルドソウル」では、フルチューンをしたRX-7。イメージ
的には、BMWとか外車だろっと思っていたところに、意外な設定。
 今回は、インプレッサとユーノス500!特にユーノスは最近の若い
人は知らないだろう。同車はハイレフコート技術と呼ばれる塗装がいい。
ダークグリーン、ダークレッド系のカラーは欧州車の香りがする。当時
のマツダはランティス、コスモを含めスタイリングやインテリアがいい
車が多い。私も含め30歳代の90年代の日本車好きには、たまらない設定。
 解説の大沢在昌で「修羅場が男を磨く」という信念を著者は持ってい
ると書いている。確かに「ワイルドソウル」も含めて、それぞれの登場
人物がそれぞれの背景で修羅場をくぐり抜けている。それが、垣根涼介の
魅力であると思う。
 自分には縁遠い世界だが、かっこいい、そうありたいとあこがれる世界
があると思った。また他の著作も読んでみたい。2作読んで大体の展開や
キャラが読めるようになったが、その分、安心して読める気楽さがある。
■どんな人にお勧めか
90年代の日本車好きの人
早朝ジョギングなどで、体を鍛えたい人
家をシンプル、清潔にしたいと思う人
用意周到な人間を尊敬する人
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.33:
(2pt)

これは、、、

優等生が、頭の中で不良をイメージして小説にしたような内容。全くリアリティがないし感情移入出来ない。勉強ができる主要人物が作者の分身なんだろうと思う。その人物だけ感情描写が自然だし。あらすじも、他の小説や映画にいくらでもあるもの。アクション映画を小説にして失敗した感じ
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.32:
(5pt)

馳 星周が、もっと明るく軽くなったみたいな?

あたり♪
最近、辛気臭い本にばかりあたってましたが、
久々のヒット♪
とにかくテンポがいいのよ。
で、ありえないだろーって設定、かつ、おいおいって突っ込みどころも満載なのに、
突っ込む暇もなく、先へ先へと読みすすめます。
なんていうか、馳 星周が、もっと明るく軽くなったみたいな?
このシリーズは、ギャングスターレッスン、サウダージと続きますが、
これまたおもしろいです。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.31:
(4pt)

まぁまぁ

ストーリーや話の展開はよくあるドタバタ物語です。
ブラピの映画、スナッチに似てます。話は凄く面白いです。
ただしどうやっても納得いかないのがほんの19歳の若僧がどうやってここまで知恵をつけたのかというところ・・・主人公アキにしてもカオルにしても他のただのストリートギャング達と何が違ってここまで頭の回転が違うのか・・・頭がいいことには納得できても知識や定石等々を当たり前に押さえすぎていることに違和感を感じずにはいられない。
その点35歳過ぎの男達の修羅場の凌ぎ方には納得できるが、そんな百戦錬磨の彼らがなぜ金を取り返しにいったのか・・・がよく理解できない。
等々色々と疑問を残させたまま読み進めなくてはいけないが話そのものはコンパクトで面白い。IWPG以来ストリートギャングというこじんまりした題材でも受けるようになったからだろうか・・・争奪される金額も3000万ちょっとじゃ少々しらけてしまう。
何かを手に入れるために大暴れする物語は面白いが、手に入れてしまった火の粉を振り払おうとする物語なのでそこまでのめりこめない。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.30:
(2pt)

IWGPの焼き回し。

わたしには、IWGPの焼き回しにしか見えなかった。
もしかして、こっちが先に書かれてたら、こんな事書いてはいけないな・・と
調べたところ、IWGPは98年、これは01年。
池袋が、渋谷になっただけ。
しかも、IWGPは、あえて渋谷じゃなく、池袋にしたんだと思う。
本家が避けた、渋谷に、あえてスポットをあてるなら
何か、もっとスペシャルが欲しかった。
この作家さん、お金のからくりを書くのは得意とみえて、
アキがファイトパーティで儲ける仕組みや、
男が持っていた大金の「あらまし」は、よく出来てると思うけど
ファイトパーティってのも、ファイトクラブのそのままだし
ひねりが、なさすぎる。
キャラや、背景が、もう全部どっかで見た事あるカンジがして
映画マネて作った、Vシネ見てるような気分。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.29:
(4pt)

笑いなし。くすぐりもなし。濡れ場(笑)もなし。

「君たちに明日はない」で初めて著者の作品に触れて、奥田英朗の方がおもしろいと思った。余計で陳腐な表現の性描写も多くあまり好きになれなかった。だけど、きっと実力はあるのだろうなとも思ったので、傑作とされる「ワイルドソウル」を読んでみたのだが、評判どおり傑作だった。時間を忘れ徹夜で読み切った。
で、次に手に取ったのがこの「ヒートアイランド」だ。登場人物が男しかいない。濡れ場(笑)もない。笑いやくすぐりの要素がまったくない。暴力だけが渦巻く小説だ。解説の大沢在昌氏が「多くの女性には理解されにくい物語世界」と書いているとおりだと思う。
ストーリーや登場人物に“新しい”魅力を感じるかといえば疑問符がつく。多少複雑ではあるがストーリーはこういった作品の典型だ。同じく、アキやカオルも含めた登場人物もこういった作品の典型だと思う。正反対の二人がコンビを組むという手法も新しくない。
しかし、それでもこの作品は面白かった。それはひとえに、一気に読ませる構成力とスピーディな展開なのだと思う。こういった作品で大事なのは、読者に本を閉じる暇を与えないリーダビリティの高さだ。いわゆるハードボイルドと呼ばれる、人物の造形などに“ある程度“パターンの決まった”ジャンルの小説で、これだけの作品を書き上げた著者の実力はやはり高い。
この作品はデビュー2作目なので、結果的に遡って彼の作品を読んだことになった(まだ3作だが)が、感じるのは、垣根涼介はハードボイルド的な作家として登場したものの、それには飽き足らず(あるいは限界を感じて)、「ワイルドソウル」のような、人物造形に力を入れハードなだけではない奥行きのある、彼にとって一つの頂点ともいえる作品を書き上げ、そして「君たちに明日はない」のようにキャラが立った小説にシフトしようとするも、それがまだ試行錯誤の段階であるということだ。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.28:
(4pt)

若者たちに宿る「絶望感」「虚無感」

映画化されるということで、初めて作者の本を手にしました。読みやすく、ストーリーのスピーディさもあって、一気に読んでしまいました。
渋谷のストリート・ギャングを描いているのですが、主人公のアキのスマートで頭の良い格好良さに、「ストリート・ギャング」という余り印象の良くないところが薄められ、いつの間にか受け入れていました。作者も彼らのそこまで来る人生を垣間見せながら、彼らの裏に或る「絶望感」「虚無感」を見せてくれます。それも主人公たちに違和感を持たず共感することを促してくれるのかも知れません。更に、この本の良さは、彼らを「破滅」に導いていないことも、読後感の良さをもたらしてくれます。
楽しい作品でした。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.27:
(4pt)

おもろいはおもろいが…

話自体はスピーディーで読みやすいと感じましたが… どうも登場する若者のセリフにリアリティを感じることができませんでした。十代、二十代の読者なら「そんな言い方しないよ」とツッコミたくなる箇所は幾つかあると思います。そこがちょっと安っぽくみえて残念でした。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.26:
(5pt)

スピード違反

以前に垣根涼介氏の「午前三時のルースター」「ワイルド・ソウル」を読んでいたので、何も深くは考えずに買いましたが、正直、予想以上です。
ストリートギャング?と聞くと、なんとなくその物語から一歩引いてしまう方もいると思いますが、実際に読んでみれば「なるほど」と思ってしまような、それらを差し引いてもお釣りがきそうな面白さでした。
ヤクザから計画的に金を奪ったつわものな強盗たち。その強盗から何も知らずに突発的に金を巻き上げてしまったアキとカオルの仲間たち。ヤクザ同士の勢力争いも絡み合いながら、金を取り戻そうとヤクザに強盗に追われ、ハイスピードでこの作品に引っ張られてしまいます。
主人公であるアキもですが、強盗にしても、ヤクザにしても、それぞれに存在感があり魅力を持っていて物語の展開に引き込まれていきます。
ハイスピードで読ませてくれると言う意味では、戸梶圭太氏の「闇のカーニバル」等が好きな方にもお勧めです。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.25:
(5pt)

いい作家みっけ

この作者のことはまったく知らなかった。
ところが、私がレビューを書いた作品によくレビューを書いておられる方がいて、
本の好みが似ているので、その人が絶賛する本なら、はずれはないだろうということで
手にしてみた。
読む前は、「コールドゲーム」のような感じかなと想像して、正直買ったはいいが読む気があまりしなかったのだが、いざ読み始めると、読了まで一気だった。
皆さん書いておられることだが、主人公アキのものはぜひシリーズ化してもらいたい。
一大ビルドゥングス・ロマンに発展することと思う。
この作家のいいところは、可能性を感じさせるところである。まだまだ引き出しを持っていそうで、この作品で一杯いっぱいということを感じさせない。
解説で、大沢在昌は垣根を大藪の正当な後継者と論じているが、
垣根の可能性を考えれば、大藪春彦をはるかに凌駕する作家になるだろう。
ワイルドソウルを読む日が、楽しみだ。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.24:
(5pt)

続編が読みたい

垣根作品は初めて読みましたが、他の作品を読みたくて、うずうずしています。
ストリートギャングを束ねるアキとカオル、裏の世界の人間も知らない桃井と柿沢。
そこに、絡むヤクザ。
キャラクターの設定、圧倒的なスピード感、良く練られたストーリー、どれをとっても大沢有在作品を初めて読んだ時以来の衝撃を感じました。
全ての場面が、その場で見ているように浮かび上がってきます。
是非続編を書いてもらいたいと思います。
19歳のアキが、どんな風に男として完成していくのかが、楽しみです。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.23:
(5pt)

一気に読めた!!

垣根さんの作品を初めて読みました。
読み始めてすぐに「これはやばいっ」と思いました。
なぜなら・・・止まらないから!!!ず〜っと読み続けました。
出てくる人物も魅力的だし、内容も読んでいてハラハラしました。
最後の襲撃戦のところでは気づくと手に汗がびっしょり。
女のあたしでも十分楽しめる作品だと感じました!!
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.22:
(4pt)

渋谷版IWGP(池袋ウエストゲートパーク)?

ストリートギャングのトップにのし上がった「雅」の頭 アキとカオルは、ある日仲間が持ち帰った大金を見て驚愕する。その金は、ヤクザが経営する非合法カジノから、三人組の男たちが強奪したものだった。金の行方を追う強奪犯とヤクザ。絶体絶命の状況を脱するためにアキとカオルが立てた作戦とは。
紹介だけ読むと、舞台を池袋から渋谷に変えたIWGP?と思いましたが、いやいや勝るとも劣らない仕上がりです。心理戦、銃撃戦ともに読み応え十分。
タイトル通り渋谷をヒートアイランドにしてしまいました。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.21:
(4pt)

面白い。けど...。

みなさん書かれているように、人物のキャラクター設定等、非常に練られており、話としては飽きさせません。スピード感も言う事無し。
ただ読み終わって、どうしても違和感があるのが、裏金強奪犯の二人組が面が割れる危険を冒してまでまぜ金を取り返さなくてはならないのか、全く理解出来なかった事。実際に自分が同じような境遇だったら、リスクが高すぎるので絶対にそんな事はしない。
最終的にその辺の部分が作り話っぽく思えてしまい、自分としては完璧に感情移入しきれなかった部分です。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.20:
(5pt)

次のステージを期待させる作品

 垣根涼介の本はこれで三作を読んだ。いずれも、読ませる力をもった、傑作揃いである。
 この作品は、ストリートギャングのプロデュース的役割を果たしている、アキとカオルの物語である。10代の若者が、破滅的傾向に走らず、一本筋の通ったアウトサイダーとして生きている姿に、憧れを持ってしまう。また、ライバルとしての、強盗団である桃井や柿沢の生き様にも、共感ないしは憧憬の念すら抱かされてしまう。ストーリーテリングの実力が一級だからこそできることか。そこいらの、アウトロー物語とは明らかに違う、説得力のようなものがあるのだ。
 悪漢的ビルドゥングスロマンとも受け取ることが出来るこの作品。アキのこれからが楽しみである。一方、ヤクザ世界の冷静な分析、緻密な生態系を語りながら、そこには若干の嫌悪が内在しているように思われるのは、作者の世界観の中に、既存の体制に対する反発が根底にあるからではないだろうか。既成組織が安定的な競争原理の中にいる限り、腐敗し害悪を垂れ流すというテーゼが、垣根の諸作品に散見される。彼のアンチは、政府組織だけではなく、既存の体制全てに向けられるような気がする。
 反面、新しい生成への期待感や情熱を大きく感じられるのが、いかにも垣根ワールドと言うべきか。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.19:
(5pt)

あぁ…もう駄目だ、完っ璧 … ハマッた。。

超バイオレンス
男ならこの本を読んで血沸き肉踊んなきゃ嘘でしょう。
女の人にはお勧めできませんが男が基本的に何考えながら生きてんのか、何を大切にしながら生活してんのか、それが知りたかったら読んでみる価値もあると思う。
ただ、垣根涼介の本を読んだ女性はムカつくかもしれないのであしからず。脳みそアイスクリームが好きらしいんで。
暴力、車、見栄、プライド、生き様、絶体絶命でフル回転する脳ミソ、登場人物一人ひとりの描く自分勝手な絵。
このものすげ〜勢いのスピード感。
小説でこんな速度を味わえる作品はそうないでしょう、読後もガッツリ気分に浸れること間違いなし。読み終わったら無意識に筋トレしてたから。
この人が大藪春彦賞とったのうなずける。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.18:
(4pt)

面白行けど

一気に読破したし、文句なしに面白いんだけど内容はよくある話ですね。
ワルがワルを呼び、憶測が憶測を呼び事がどんどん大きくなっていく。
同じストーリーで伊坂幸太郎氏あたりが書くとすごくコミカルな展開になるんだろうなと思った。
来年には映画化されるそうですが、映像化すると安っぽいギャング映画になりそうな気がする。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904
No.17:
(4pt)

カッコイイ主人公

死んでほしくない登場人物は死なないしとてもよくできたストーリー。こんな男の子がいたらモテルだろうに‥クライマックスの襲撃シーンはハラハラしました。
ヒートアイランドAmazon書評・レビュー:ヒートアイランドより
4163201904

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