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(短編集)
傍聞き
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傍聞きの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 1~20 1/3ページ
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短編集で、どの話も「いい話」です。ただ、当方頭が厨房なので、こういうのは合わなかったです。 | ||||
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傍聞きというキーワードが結末に着地し、緻密な構成も相俟って、人間の温かさが染み渡ってくる。寒い冬の日に読み直してみたい逸品。 | ||||
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短編なので、サクサク読めました。 いい意味で裏切りられました。 | ||||
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短編4作所収。いずれの作品もきわめて簡潔で、そして淡々とした硬質な文体で描かれている。でも、そこに、生きている人間の息遣いが聞こえてくる。推理小説というより、良質のハードボイルドというべきか。 この作者の本、初めて読んだが、他の作品も読んでみよう、と思った。 | ||||
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傍聞きの伏線が最初から現れ、クライマックスの「傍聞き」は普通に見破ることが出来る。 だがー 結末にもうひとつの「傍聞き」が用意されていることに驚かされる。 物語を「仕事」と「家庭」の双方から仕立てているのもいい。 他の作品にも「見える行動」と「隠された行動」の二軸があり、読み手としては不思議な気持ちのまま結末に向かうのだが、最後に「落ちる」。いや見事だ。 | ||||
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それなりに面白いし、話もよくできている。ところが多くの人がおっしゃるように帯の煽り言葉で、読む前にこちらのハードルが上がってしまうのが難点。 ついほろりとさせられてしまう話ばかりで読後感も気持ちいい。 ニュートラルな気持ちで呼んでみてください。 | ||||
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なんて切れ味の鋭いミステリー短編集なのか、というのが私の読後の偽らざる感想だ。これほど読んで得したと思わせる短編集も珍しい。 全ての作品(4作品)の質が本当に高い。人物描写、構成がしっかりしており、ミステリーらしいプロットの設定も上手く、舌を巻くのは、最後の 謎解きに至るまでの描写や、言葉、などで、読後あっと言わせるような伏線を散りばめているところだ。救急隊員、消防隊員、女性刑事、 受刑者の更生施設の所長が、この作品集の主人公となる。彼らに共通しているのは、目立たないが、自分を犠牲にしてでも何とか、 人を救おうという気持ち。そして、それぞれに抱える悩みと闇。作品の読後感はどれも温かい。巻末の解説でも述べられているが、表題作 である「傍聞き」以外の作品の質も、それに勝るとも劣らないと、私も思う。読者によって、4作品の好みがきちっと別れそうな気がするが、 敢えて私の好みを言うと、火事現場から赤ん坊を救う消防隊員を描いた「899」だろうか。いろいろな人間の悩みを、作品のテーマに入れながら、 読後感は極めて温かく、微笑んでしまう。何度も言うが、読んですごく得した気分にさせてくれる作品集である。 | ||||
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「傍聞き」は「迷い箱」「899」「傍聞き」「迷走」と4篇の 短篇から成り立っていて文体は読みやすく、さっと読めました。 「迷い箱」の設楽結子(したらゆうこ)は更生保護施設の施設長。 「899」の諸上将吾(もろがみしょうご)は消防士 「傍聞き」の羽角啓子(はずみけいこ)は主任刑事 「迷走」の蓮川潤也(はすかわじゅんや)は救急救命士 それぞれ社会と密接にかかわっている職業でありながら、普段その 実態については身近におらず、よくわからないというか、ここに 描かれているのがリアルなのかも判断はつかないのだけれど、 どことなく違和感を覚えるというか、ひっかかるものを感じながら 読み進めてしまったのは何故なんだろうと今おもいます。 もっちろん小説だから、それも推理小説の分野ときて創り上げるのは あたりまえとわかっていても、うまく言えないのだけれど、 少々わざとらしいというか、もってまわったというか、結末からは ナルホドとおもわないではないのだけれど、物足りないというか、肩すかし くらったような、そんなかんじかなぁ。それぞれの主人公はとっても いいひとってわかるけど。やさしいというか、じんわりというか、 ほのぼのというか、きっと作者の持ち味なんだろうなぁと、この一作しか 読んだことのない身でうかつにザツに言えたもんではないだろうけど、 そんな気もしてます。他の作品を読んでみようか迷います。 | ||||
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読了しました。面白く内容のある本でした。 テレビでも見ました。 | ||||
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短編4作ということで読みやすく、どの話も「なるほど!」とすっきりさせてくれました。人情ミステリー、ってジャンルは勝手につけますが、まさにそんな感じ。どれも結末に救いがあってほっとします。特に表題作『傍聞き』は、胸が温まりました。ミステリー読み込んでいる方には物足りないかもですが、私は良かったです。 | ||||
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擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。 | ||||
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新刊を買うのも、もったいないので中古を読むのには、何ら差支えありません。 | ||||
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楽しく読ませてもらった************************ | ||||
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短編で よみやすい おもしろかったです。 いい話が多くて,心があらわれます。 | ||||
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本書には、4編の短編が収められているが、中でも表題作「傍聞き」が出色の出来である。 表題に絡めて2つのトリックがメインプロットとして織り込まれ、その背景に母子家庭の親子間の感情の襞、父親の亡くなった経緯、親戚代わりだった近所のお婆さんの存在といった道具立てが、表題名が表す主題を支え、浮き立たせる。 身近な人々に誤解を抱かせるのも構わずに、自分にとって大切な人に真情を貫く、という主要登場人物の行動を読んで、自分は山本周五郎の短編「釣忍(つりしのぶ)」を思い出した。山本周五郎の短編の中では、この作品が最も好きなのだが、本作「傍聞き」は、「釣忍」に匹敵する名作だと思う。 緻密なプロットと、巧みなストーリーテリングで、最後はほろりとさせる、一級のエンターテイメント小説だ。 | ||||
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迷走・傍聴き・899・迷い箱、4つの珠玉の人間ドラマが収められた短編集。 魅力的な主人公達の悩み・生き様が、どれも感動的な作品。 4作とも遜色のない良作です。 個人的には、タイトルにもある「傍聴き」がお奨め。 親子関係がテーマの作品ですが、人を動かすにも役立つ内容でした。 | ||||
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落語のサゲに合わせて前振りをしておくように、「傍聞き」という言葉について解説をしておく。で、終盤になるほど、と縦糸の謎解きで感心するとともに横糸にも謎解きがある。やられたというほどの驚きはないが、なるほどね、というくらいの切れ味のある構成だ。 「迷い箱」のいい年をした男女の純情にも、なかなかの味わいがある。 | ||||
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子の短編集には、異常な人物はひとりも登場せず、 消防士、刑事、救急隊員、更生保護士という、 「自分を犠牲にしても他人を助ける職業の現場を舞台にして、ある登場人物がとった不可解な行動がミステリの核」 (大森望の解説より)になっている。 どの小説も滋味があり、深い余韻とともに、人の運命や性(さが)に思いを致さざるを得ない。 狭義のミステリーというジャンルを超え、文学を読んだ、という充足感をもたらす。 粒ぞろいの短編集だが、 更生保護施設の女性経営者と、元受刑者である殺人犯の心の交流を描いた「迷い箱」の余韻の深さは、まさに感動ものである。 表題作の「傍聞き」に登場する女性刑事と娘は、新作でも登場し、シリーズ化の構想もあるということで楽しみだ。 小学校6年生の娘がとった奇妙な行動と、それを読み解く母親の思いが、付近で起こる犯罪事件を背景にしながら語られる構造は、間然とすることろがなく、緻密で、しかも意外感がある。 派手な事件、酸鼻な殺人、ねじくれた構成と、異常な登場人物が頻出する多くの推理小説にも、すぐれた作品があることは言うまでもない。 しかし、主流から外れたところで静かな感動を紡ぐ長岡弘樹の小説は、 読んで溜息をつかせるような安心感がある。 3年以内に長岡弘樹が直木賞を受賞しても、 私はまったく驚かない。 | ||||
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初めて長岡弘樹さんの作品を読みました。 こちらの「傍聞き」、約50ページの短編ミステリが4作収録されています。 どの作品も、1人の登場人物が起こす不可解な行動を中心に展開される物語です。 私が特に関心した点は、描写に無駄がないこと。 全ての描写に意味があり、真相に繋がっていきます。(タイトルも同じく) それはつまり、人間の行動には全て意味があるということと同じ。 長岡さんいわく「私は怒りや悲しみといった感情よりも、人間の持つ"知"や"理"という側面に、より惹かれている」のだそう。 本作はそのことがよく表れていると思います。 また、私は登場人物が起こす行動の全てに、人間の温かみがある点にも感動しました。 ミステリとして構成が上手いだけでなく、心情の描写も非常に丁寧にされています。 完成度の高いミステリを手軽に読める作品なので、是非手にとって頂きたい。 | ||||
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腰巻が凄い!『この20年で最高の傑作!仕掛けと感動の珠玉短編を堪能せよ』。^^ 確かに、非常に短編らしい短編。最初の一行目から無駄なく話が進み、 我々は作者の意図通り騙されて、お約束通り綺麗に落ちる。 但、ミステリとあるが、どちらかと言うとO・ヘンリー型の人情噺の様な読後感だった。 やや地味な物語設定であることを除けば、帯の謳い文句に偽りはないが、如何せん二百頁四話は余りにも分量不足。 著者の文体のリズムに乗る前に読み終わってしまった。この三倍位のボリュームが欲しいところ。 ところで『傍聞き』って言葉を初めて知った。 | ||||
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