■スポンサードリンク
(短編集)
傍聞き
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
傍聞きの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全90件 61~80 4/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常によく出来ているんだけど、この分野は横山秀夫の分野だからなぁ。 どうしても比較してしまう。 別にこの本が悪いわけではないが、横山秀夫のもののほうがやっぱり上を行ってしまう。 傍聞きって、実はインターネットでの情報の広まり方に似ていると思うのは、私だけかなぁ。 情報の取捨選択は出来ているつもりだけど、いろんな掲示板での書き込みで、 この傍聞き効果って出ているような気がするが・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「08年日本推理作家協会賞短編部門受賞」の帯に騙されました。 人それぞれかもしれないけれど、内容が薄いし、読み応えも全くない。 4編中最初の3編を読んで、ムカムカしてきて途中で読むのを止めました。 人物像の描写も稚拙だし、「伏線です!!」って、感じに伏線を出しながら、 なんの裏もない。 話に奥行きがないから、「このオチ(トリック)使う為の無理くり話」を読まされてるって感じです。 感想は、「…で??」って感じです。 心が温まるどころか、イライラ&ムカムカ…。耐えられないほどの作品は初めてです。 どや顔で、うっすい話を突き付けられた感じです。苦笑いも出来ません。 「小学生の低学年向けに、読みやすい短編集(知識と創造力いりません編)」なら我慢出来ますがね。 みなさんのレビューが「良い」しか無いので、 信じられない想いで、初めてレビューを書いてみました。 こんなつたないレビュー書く私が「損した」と言ってるんです。 内容の薄さが想像出来るでしょ。 「どんだけダメ作品だよっ」と興味が出てしまったのなら、 勉強に読んでみて下さい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どの作品も読みやすく読後感が爽やかで気持ちよかった。 それぞれに『傍聞き』の効果があってスッキリする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日常生活にある様々な人間心理の綾に起因すると思しき現象を巧みに活用して紡ぎ出された4作の佳編。が、やはり表題作は一頭地を抜いた感がある。(表題作における、いわば「傍聞き」の三重奏(啓子の菜月への、横崎の斉藤への、そして菜月のフサノへの)は見事の一言。) 傍聞き: 「それが漏れ聞き効果なの。どうしても信じさせたい情報は、別の人に喋って、それを聞かせるのがコツ」(68〜9頁)。 迷い箱: 「迷い箱の中身は、一日一回でいいから、目に触れるようにする。そうして数日も経てば、捨てる決心がつくんだ」(177頁)。 「四編に共通するのは、自分を犠牲にしても他人を助ける職業の現場を舞台にして、ある登場人物がとった不可解な行動がミステリの核となること」(213〜4頁、大森望氏の解説より)であるが、別の共通点として、4作がいずれもheart-warmingな結末で終わっている点も挙げられよう。お薦めの一書です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短編部門の日本推理作家協会賞を受賞した表題作ほか、四編の短編集である。 なるほど、と読んでみて納得。これは才能ある作家だろう。 何が起こっているのか、これからどうなるのか、というサスペンスの濃さは半端ではない。 表題作は、「かたえぎき」と読むらしいが、そのまま読める読者は多くあるまい。 こうして題にこだわる作家は、空回りもないわけではないとはいえ、えてして創作への意識が高いのではないか。 しかし異色である。しいて言えば横山秀夫あたりが近いだろうか。 表題作には警察も犯罪も出てくるが、犯罪が焦点ではない。 ほかの三作には警察も探偵も登場せず、二作には犯罪すらない。 しかしミステリーには違いない。だがそこで追求される謎は、ある行動が何を意味するかということだ。 いわば犯罪という以前の、日常に潜む謎をミステリーとして描き出して見せるところが、この作家のユニークな手腕だろう。 結局、それは人間の心の謎を解き明かそうとするものだいえるかもしれない。 そしてありきたりの犯罪ではないことが、先を読めなくしていて、それがまた面白い。 その先には、人の世の苦しみ、生きる辛さに対する温かい視線がある。 物語とのからみで描かれるのは、交通事故による子供の死、幼児虐待、老人の一人暮らし、不正捜査といった暗い現実である。 それらの問題が解決をみるというわけでもないし、 より深刻な小説の素材ともなりえるそうした要素をミステリーの形で処理してしまうことに、 ある種の微妙な違和感もないではない。 しかし作者の謎解きは、そのまま人間の希望につながっているようでもあり、 それが一つの救いとも感じられよう。 作家としてまだ小粒な感じはあるが、こうしたところにはまってファンになる読者も少なくはないのではないかという気がする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても良くできた短編4作品です。 読みやすい分量、文体で、人の悪を描かずに、人の優しさをとても上手く 描いているので、心温まります。 なので、お薦めできる一品です。 評価星3としておりますが、私にとっては、もう一度読み返したくなるほど の作品ではなかったからです。 テイストが朱川湊人さんに似ていると思うのですが、朱川作品の方が先に 読んだので、あちらに感動した分、こちらでのインパクトが薄かった。 その分を差し引けば、星4つでもいいのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
4篇収録されている短編集です。第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞していますが、別に推理小説という枠組みに入れなくても、一般小説として充分優れたできばえです。 迷走 救急隊員の物語ですが、救う側、救われる側の双方に複雑な背景が被さっています。搬送先の病院が、急患を受け付けるとと言っているのに、何故か病院の周囲を走り続ける救急車、最後に総ての疑問が氷解します。 傍聞き 女刑事、羽角啓子と娘の菜月の親子の物語(続編あり)。近所で起こった窃盗事件と通り魔事件、意味不明の容疑者から羽角への面会依頼、最後に総ての疑問が一点に収束します。そして、傍聞きの意味も! 899 消防士が火災現場に残された赤子を捜索しますが、中々見つけ出すことが出来ません。結局救助されるんですが、功績のあつた隊員は何故か退職願を提出します・・・ 迷い箱 更生保護施設を営む中年女性 結子が主人公、泥酔状態で自転車で女生徒を殺した事で、自殺願望に陥った碓井、その彼を暫し自殺を思いとどまらせた物は、何だったのか?迷い箱とは? 何れの短編も幾つもの伏線が、絡み合っていますが、最後に1本に収束し、鮮やかな幕切れとなります。又、表題も大きな意味を持っています。推理小説に拘らず、もっと大きな分野での活躍を期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず、細かな設定を説明しないスタート。読んでる方は、主人公の職業だけでなく、今どこにいるのか、どんな状況かもよくわからないから、おのずとシチュエーションの把握に努めようとする。読者を一気に引き込むテクニックはお見事。 そしてあからさまに敷いてある伏線。「最後のオチに使うよ」と言ってるかのようなのに、なかなかオチを読み切れない。短編ミステリーのお手本のようでもあり、テクニックの水準は極めて高い。 しかしながら、少し強引さもある。特に消防士。まず、落ち着いて考えれば、一人病院に送り込んでから次の救助にあたってもいいだろうし、幼児のことを思ってそんなに危ない橋をわたる(しかも幼児にも危ない橋をわたる)消防士いるのかしらん?テクニックが高水準なだけに、オチにももう一段の完璧さを求めたくなるのは高すぎる要求だろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まだまだ腕のある作家さんはこの世に数多存在するのだな、と思わされます。 著者の長岡弘樹さんについてもこの本の表紙を眺めてもピンときませんでした。 行間の(判っているものとして書いていますからね)を知らずに読み進めると「あれ、何だこれ」と 前の段落を読み直さないといけなかったりといった流し読みを許さない文章も気に入りました。 表題作なのに巻頭に置かれていない『傍聞き』。 これは構成の妙なのでしょうか。 表紙の「かたえぎき」って読むんだ、へぇ。から始まり、作中主人公による傍聞きの講釈を聞かされ ラストで「ああ、こうなるのかっ」と唸らされる緻密な作品。 続編的な短編も発表されているらしいので今後も楽しみ。 誰も死なない、傷つかない。だけれども物語の最初に与えられた、ある種「え?」な表題がラストでは 「そういう事だったのか」と深く納得させられる、これって矢張りミステリっていうのでしょうね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリなんですね。 たしかに読んでいくと、ああそういうことかと。 好きな長編のものを読んでいて、本の巻末に近づくと寂しい思いをしたりしますが、 すばらしい短編はそんな郷愁みたいなセツナサを感じさせる間もなくはっと気づくと終わってますね。 余分な遠回りや、無粋な説明などなくこれだけグッとこさせるこの短編たちを読むと長編好きな私も、これがあるべき姿かなと思ってしまいます。 読んで損はないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
4本の短編を収録 の表題作は08年日本推理作家協会賞短編部門受賞 救急隊員、刑事、消防士、、更生保護施設の職員達が主人公 シビアな局面に日々接する職業の人ばかりで、緊張感の張り詰めた作品でした そういった雰囲気の中でうまれる不可解な謎 そして、謎が解ける時胸に響く感動がうまれます 比較的短い作品ばかりですが、濃密な作品ばかりでした 表題作もそうですが、タイトルがそのまま謎に対する大きな手がかりにもなっている作品があります それでも、先の展開が読めませんでした 著者の手腕に脱帽です 文庫版の解説は大森望氏です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
刑事や消防士などを主人公とした短編集。 硬質で緊迫感のある文章とストーリー。そしてその緊迫感がふっと融けるオチ。全四編、すべて独立した作品ですが、そうした基本的なつくりは共通してます。 はじめて読んだ著者ですが、横山秀夫さんに似ているなあと思いました。横山氏に特徴的な「組織の濃密感」はありませんが、同じような職人芸の匂いがします。 本にうるさい人でも安心して読める一冊だと思います。逆にあまり本を読み慣れてない人には、説明の省かれた速い展開がとっつきにくいかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この文庫で初めてこの著者を知った。 まず最初の『迷走』で先制パンチ。多少むりやりなところがあったものの、このレベルのものが3編も続くのかと、期待感を煽られた。 そして二つ目。表題作の『傍聞き』。 これはいい意味で裏切られた。本筋のミステリもさながら、細かい人間関係にもきちんと気を配っており、短編であるにも関わらず非常に良質な読後感を味わえた。それに重要なワードをタイトルに持ってきてしまう作者のチャレンジ精神にも恐れ入った。有栖川氏のレビューを読んでタイトルが重要だということを知っていたというのに、見事に騙された。 この作品は全篇を通して「時間制限のある謎解き」が印象に残った。 「けが人を乗せたまま迷走する救急車」 「主人公に恨みを持っている前科者が、明日にも自分の住む街に出所してきてしまうかもしれないという切迫感」 「火災に巻き込まれた家にいるはずの乳児が、なぜか見つけられない」 などなど。 非常にハイスピードなミステリが楽した。 他にもこの著者の作品を読んでみたいと思えるような、いい作品だったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
長岡弘樹氏は本作を入れて、3冊出版されている。(私の知る限り) その中で本作がもっとも完成度が高いといえる。地味ではあるが冒頭の作品「迷い箱」を読んだときに、いままでにない感性にあふれた人だと思わずうなってしまった。 長岡弘樹氏の作品に通して流れているのは、心の優しさであろう。その意味では、山本周五郎の短編を読んだ後の感覚と合うところがある。恐らく山本先生が存命ならば、この作家を高く評価したに違いない。 しかし、その長岡弘樹氏は伸び悩んでいるように思える。自分の進む方向性が見つからないようなのだ。最新作「線の波紋」において連作という形で長編に挑戦されたが、いまひとつだったように思う。 無理に長編を書く必要はない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「かたえぎき」と読む。直接面と向って聞かされるより、第三者に聞かせているのを傍で聞いた方が、より物事の本質を捉える事があるとでも云うのだろうか。 より判り易く云うと、傍目八目(他人の囲碁を傍で見ていると、実際に対極している時よりよく手がよめること)の事だ。 長岡弘樹という作家は全く知らなかったので、読むのが新鮮だった。短編集で何れも小品なのだが、人間の微妙な心理をついていて、その切り口がさすがである。 こういう憎いほど上手な作品を読むたびに、とてもではないが、作家になるのは無理だなと思う。 この作家の文体の特徴は多くを説明しないことだ。従って読者は少ない説明で状況を把握しなければならないが、その緊張感がよい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「かたえぎき」と読む。直接面と向って聞かされるより、第三者に聞かせているのを傍で聞いた方が、より物事の本質を捉える事があるとでも云うのだろうか。 より判り易く云うと、傍目八目(他人の囲碁を傍で見ていると、実際に対極している時よりよく手がよめること)の事だ。 長岡弘樹という作家は全く知らなかったので、読むのが新鮮だった。短編集で何れも小品なのだが、人間の微妙な心理をついていて、その切り口がさすがである。 こういう憎いほど上手な作品を読むたびに、とてもではないが、作家になるのは無理だなと思う。 この作家の文体の特徴は多くを説明しないことだ。従って読者は少ない説明で状況を把握しなければならないが、その緊張感がよい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先日、綺麗なブルーの表紙に魅かれて 読んでみた本「傍聞き」 なるほど、最後はこうくるか。。。 東野圭吾氏の小説をコンパクトにしたような 最後の最後に人間味あふれるオチ(?)がある 読後感の良い短編集だった。 「傍聞き」と「逃走」が特に好き。 傍聞きとは・・・ 相手から直接聞かされた話は 本当かな?と疑わしく思えるが・・・ 相手が他の誰かに喋っていて そのやりとりを自分がそばで漏れ聞いた場合 ころりと信じることができる(漏れ聞き効果) というものだそうだ。 なるほど辞書にもちゃんと載っている。 かたえーぎぎ [名](スル)かたわらにいて、人の会話を聞くともなしに聞くこと。 またひとつ勉強になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先日、綺麗なブルーの表紙に魅かれて 読んでみた本「傍聞き」 なるほど、最後はこうくるか。。。 東野圭吾氏の小説をコンパクトにしたような 最後の最後に人間味あふれるオチ(?)がある 読後感の良い短編集だった。 「傍聞き」と「逃走」が特に好き。 傍聞きとは・・・ 相手から直接聞かされた話は 本当かな?と疑わしく思えるが・・・ 相手が他の誰かに喋っていて そのやりとりを自分がそばで漏れ聞いた場合 ころりと信じることができる(漏れ聞き効果) というものだそうだ。 なるほど辞書にもちゃんと載っている。 かたえーぎぎ [名](スル)かたわらにいて、人の会話を聞くともなしに聞くこと。 またひとつ勉強になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短編集です。ひとつひとつ、読みやすく、なかなか楽しめます。 短編の良さの一つは「コンパクト」であることだなあと感じさせられます。 4作目の『迷走』などは、そういうわけだったの・・・。という驚きがありました。 この次は長編作を読んでみたいと思います。 そして期待しているのは、長編作としての迫力、つまり「インパクト」です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短編集です。ひとつひとつ、読みやすく、なかなか楽しめます。 短編の良さの一つは「コンパクト」であることだなあと感じさせられます。 4作目の『迷走』などは、そういうわけだったの・・・。という驚きがありました。 この次は長編作を読んでみたいと思います。 そして期待しているのは、長編作としての迫力、つまり「インパクト」です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!