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陰摩羅鬼の瑕



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陰摩羅鬼の瑕の評価: 3.71/5点 レビュー 121件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全74件 41~60 3/4ページ
No.34:
(4pt)

新本格ファンには・・・

新本格のファンで且つ京極小説の初期からの読者にはきっと物足りないものだと思います。そういう人達にとっては今回の小説は”不思議なことなど何もない”世界だから。ただ、京極夏彦さんの小説は綾辻行人、竹本健二、法月綸太郎という人達の推薦から始まったにも関わらず、内容は最初から新本格と称されることを否定していました。謎が解けるという手法が取り入れただけで新本格に組み込まれただけのようなものだから・・・。それを前提にして読むと今回の小説もそこそこ面白いです。”姑獲鳥の夏”を最初に読んだ時ほどの衝撃がなく、”魍魎の匣”ほど謎がある程度解けていても面白いと思える(この2作は間違いなく5点以上)程ではないので4点でしょうか。読んで損のない作品ではあります。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.33:
(4pt)

すこしさっぱり

過去の作品に比べると、シンプルな気がするが、それはようやくこのシリーズの読み方を習得したせいかもしれない。榎津のはじけ方に少し物足りなさを感じたり、ストーリーからふくらんでいく話が今までに比べて「わかり易かったり」したが、決してファンの期待を裏切るものではなかった。早くもシリーズ新作を心待ちしてしまう。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.32:
(4pt)

すこしさっぱり

過去の作品に比べると、シンプルな気がするが、それはようやくこのシリーズの読み方を習得したせいかもしれない。
榎津のはじけ方に少し物足りなさを感じたり、ストーリーからふくらんでいく話が今までに比べて「わかり易かったり」したが、決してファンの期待を裏切るものではなかった。早くもシリーズ新作を心待ちしてしまう。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.31:
(4pt)

此岸と彼岸の境界の襞をなぞる指

どんな話しか、書こうとして、迷ってしまった。さてどうしたものか。前評判から榎木津主役の一冊であると思っていたが、然に非らず。確かに視力は無くしたようだが、変わらず病み上がりの作家をいたぶっているし、支離滅裂な言動は変わっていない。四角い顔の不良刑事も出るにはでるが、彼の話しでもない。京極堂は今回「三千世界」が破滅したような仏頂面で此岸と彼岸の境界の迷いに妖の名を付けて祓うがしかし、やはり主役ではないのだろう。今回主人公は常連ではない。強いて言うなら伯爵と、引退刑事か?毎回宗教や妖怪が扱われているから、その観点では儒学であり儒教でありタイトルの陰摩羅鬼ではあるのだが、それら要素を並べたところで、本書の本質ではないことに気がついて迷った。秡?は一体何を面白がって読んでいるのか、解からなくなって、ふと思った。当シリーズが執拗に描いているのは、登場人物たちの心の襞では無かったか。それこそ指で一つ一つ輪郭を確かめるように、登場人物の迷いや思考過程が語られる。確かに骨壷の中の干菓子のシュレディンガーの猫から埋葬の区分まで、幅広く展開する京極堂の屁理屈が面白くないわけではない。寧ろ毎回楽しみで仕方がない。それでも、物語の本旨ではないような気がする。もっとも頁が費やされているのは、人の思考経路をその迷いごと文章の形にダウンロードしたような視点だ。そして、その迷いや戸惑いこそが事件の核となってゆく。そう、核に至る思考をなぞる指の執拗さ、エロティックとさえ思えるトレースの細かさが堪らないのかもしれない。そう考えると核である妖怪の名を付けられ祓われるモノは、実は本書の付録でしかないかもしれない。となると、さて、どうしたものか。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.30:
(4pt)

五年ぶりの

まちに待ちました。・・・長かったです。待ち過ぎたせいか前回より薄くなっていたのがショックでしたが、やっぱり面白かったです。京極堂は読むと賢くなれた気がするので好きです。ただ私は「塗り仏」のような複雑に入り組んだ作品がとても好きなので、今回のシンプルさは少し物足りなかったかもしれません。けれど一つの事件だけを集中して読めるというのも解りやすくてよかったです。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.29:
(4pt)

すごかったですね。

久々に手にした、京極作品でした。発売当時ものすごく話題になっていたのと、1作目しかまだ読んでいなかったのですが、とても好きになっていたので、買ってみました。「生きている」という言葉の意味が、こうも違うと、恐ろしいなぁ、という感想を持ちました。おびただしい鳥の数、長野の湖畔、というロケーション、傍若無人ぶりに、目が見えないとあって、さてどうする?と思った探偵・榎木津、相変わらずながら、今回はかなり活躍したのでは?と思う関口文士・・・などなど。前作を読まないで読んだのですが、その影響はなかったかな、といえるくらい、これひとつで楽しめました。(前回の関口文士のことは、気になりましたが)これをきっかけにして、今まで読ん!でいなかった京極作品も読んでみよう!と思わされた部分もあり、私の中ではこの夏のベスト1です。ただ、星4つの理由としては、トリックはともかくとして、「犯人は・・・もしやこの人?」と思っていた人が本当に犯人だったので、「ありゃ」と思ったから、です。京極作品は、いろいろなことを考えさせられると思います。言葉の定義とか、歴史、宗教のことなどから、頭を悩ませながらも、一気に読んでしまえる作品です。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.28:
(4pt)

インテリゲンチャンの夏休み

待ちに待った京極堂シリーズ新刊、一気に読みました。他の方々のレビューにもあったように、筋は分かりやすく、おしゃべりが多い。それにしても良質のエンターテイメントであることは確かです。で、昨日、ふと頭に浮かんだのが、ちょっと前の新潮社(かな?)のコピー。「インテリゲンチャンの夏休み」。本格的な時間論など読みたくもない向きも、民俗学はかったる向きにもちょっとした「知的」刺激を与えるこの本こそ、インテリゲンチャン向きなのではないでしょうか。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.27:
(5pt)

あいかわらずのおもしろさ。さすが京極!

白樺湖畔に立つ「鳥の城」では、結婚初夜に花嫁が殺害されるという事件が4度も続いた。そして、5度目の婚礼を迎えた・・・。拝み屋・京極堂、探偵・榎木津、小説家・関口、刑事・木場と主要人物が繰り広げる京極ワールドは相変わらず「凄い!」のひと言に尽きる。物語自体はシンプルだが、小説に厚みを持たせるディテールの数々、そして「京極哲学」。今回は「儒教」の思想が主に展開されるが、物語を通じて人の生と死についても深く考えさせられる。いつも通りの凝りに凝った作品だが、弁当箱のようなこの本を読ませてしまう京極夏彦はやっぱり凄い!
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.26:
(4pt)

一本道

 待ちましたよね、結構。シリーズ本編としては5年振りですな。 読み進める途中で、ある程度見通しがつく人も居るでしょうか、今回は。“事件”がシンプルな所為か、すんなり通れる感じ。 然しですね、本当に驚いた箇所もあるわけです。一人で読んでて、「おお」とか声を上げてしまったかもしれません。サプライズ面は相変わらず充実してると思います。  
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.25:
(5pt)

待った甲斐あり

常人の認識の隙間を鮮やかに突いてくる手法は相変わらず。さすが、としか言いようがありません。今回はシリーズの中でも特にわかりやすかった(主題や構図が)ように思われますが、それだけに“考えさせられる”内容でした。京極堂シリーズは順を追って読まないと理解できない部分があるのですが、この作品は初めて読んでもそれなりに愉しめるのではないでしょうか(もちろん、京極ワールドを満喫するには、全作読むに越したことはありません)。ファンには待った甲斐のある、京極作品に初めて触れる方にもお薦めしたい、そんな一冊です。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
4061822934
No.24:
(4pt)

不思議な印象

前回の宴が華やかだったので、今回はページ数も減り、すぐ読めてしまって少し淋しい感じ。でも内容はおもしろかった。どういう展開になるかは途中で想像がついたのにも関わらず、そこにたどり着くまでの関口の独白、伯爵の独白、京極道の憑き物落としの語りが、いつものとおり興味深いものがあった。また脇役の伊庭元刑事もいい味を出していたような気がする。読んだ後に不思議な印象を残す作品だった。言葉で語りつくされているので、わかっている気になっている観念も、突き詰めていくと、まるで蒸発していくように形がない。規則は嫌いだけれど、言葉という記号の持つ意味が、規則として成立しているからこそ、私たちは普通に生きていくことができるのかもしれない。そう考えると、本当に世界とはも㡊??いものかもしれないなと思った。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.23:
(5pt)

ほげー、こりゃすごい

実存主義、儒学、朱子学、仏教、民俗学とあらゆる情報量を提供されながら、この話はどこに向かっていくのかと思ったら、それらを見事に収斂させた驚天動地の結末には、思わずのけぞり返りました。京極夏彦、恐るべし。
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4061822934
No.22:
(4pt)

まってました!

いつもの年とは違う、じめじめ退屈な夏休みに一気に読んでしまいました。京極氏の今までの作品の登場人物や時期の設定が複雑に絡み合っていてもう一度それらを確認するのがまた楽しい。先に発売されている百器徒然草-雨での榎木津氏の設定が「なるほどコッチが先の事件だったのね~」と納得!それにしても京極氏の書く犯人像はいつも切ない気持ちにさせてくれます。読んで損はない一冊だと思います。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.21:
(4pt)

久々の京極堂作品

久々に、京極堂・関口・榎木津・木場と初期メンバーだけのシンプルな登場人物。(今までに出てきた人と言う意味で。)1巻のように関口視点が多いかな~。物語もとてもシンプル。犯人は誰だか分かっているが。あちら側である犯人の心の論理を暴くのがストーリー。といっても、これでもかという伏線のおかげで事件のオチは途中で分かります。でも、京極作品はトリックを求めて読む本ではないので全く問題ありません。今回のテーマは「儒教」。いったいいつまでネタがもつのだろうか?こっちが心配になってしまいます。ちょっとこの作品はシンプルすぎるので京極夏彦の作品の中でも傑作とはいえない気がする。とはいえ、京極堂を初めとした主要4人のキャラが立!っているので、面白く安心して読めます。このシリーズをず~っと続けてくれないかなぁ?
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.20:
(4pt)

社会派?京極堂シリーズ最新作

ネタバレとか、そういう事はこの際あまり気にせずとも良いだろう。本作に限っては、普通のミステリファンなら比較的簡単に真相にたどり着く事が可能だ。むしろここで問題になるのは「動機」である。犯人はなぜこんなことを仕出かしたのか。そして、京極堂はこの事件にどう収拾をつけるのか。いかにして、「憑き物」を「落とす」のか。読者の興味はそこにこそ集中する。そうした意味では、「覗き小平次」の山本周五郎賞受賞で興味を持ったという新来のファンには少々不親切。「姑獲鳥の夏」以来の京極堂シリーズの愛読者にのみ理解できる世界であると言えるかも知れない。むしろここは、彼独特の圧倒的な文章を味わって読みたい。涙もろい読者はラストの一行に「う」、となる事請け合いである。舞台は昭和!20年代だが、命の重さがどんどん軽くなり、「死」を実感できない若者が増えている現代を憂える作品でもある。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.19:
(4pt)

京極堂の世界

お久しぶりの京極堂シリーズ新刊。読み進めていくうちにじわりと体に浸透してくる怖さと面白さ心地よい。本の中で起こる事件の全容は半分ほど読めば大体察しがついてくるものではあった。それでも最後まで読まなければこの話の真理をわからないと感じさせ、そしてそれは間違いではなかった。重厚な雰囲気とは違い、読後感はどこかすっきりしている。察しがついたものを良い意味で裏切っていないからなのか。話として素晴らしいものだが私個人の趣味からいって、宴や理よりも劣るため星は4つに。 素晴らしく面白く、しかし哀しい。そんな話だ。そして自分を振り返る。我が人生に誤謬はないか。
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No.18:
(5pt)

当然ながら

面白いです。読み応え十分でした!厚みがうれしい一冊で。なんとなく、今までになくさっぱりした分かりやすい話だったなあという気もいたしましたが。このシリーズをご存じない方、いきなりこの本から読まれても大丈夫かもしれませんよ?オールドファンは当然読みますよね。ね。
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4061822934
No.17:
(4pt)

語るに落ちたか

いつもの饒舌があだになって、これではヒントの与え過ぎ。初読ならともかく、辛抱強くシリーズに付き合っているファンの多くは作者の思考パターンというかロジックの組み立て方が身に染みてるはず。あまりに「推察したとおり」の展開なのでちょっとがっかりです。「認識のずれ」一本勝負もそろそろ正念場でしょうか。いずれにしても今回はちょっとシンプル過ぎた気がします。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
4061822934
No.16:
(4pt)

瑕つけられます。

待ちに待ったと言う感じですね。勿論お勧めできます!今回は今までのシリーズのような多くの伏線が見られなく、物足りない方もいるのではないかと思います。けれど、あらかじめ読者が真相を予測してしまうと言うのが作者の意図なのでしょう。それを踏まえてのラストはあなたの目で確かめてください。瑕つけられます。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.15:
(4pt)

待ちに待った新作

今にも倒れそうな関口、傍若無人の榎木津、突っ走る木場、渋面の京極堂とやっと揃った面々を前に言う事なし。更には路上で朦朧となった関口に語りかける謎の作家の登場や姑獲鳥の新解釈など楽しい趣向が満載である。京極ファンなら、是非とも購読されたい。読み進む内にゾクゾクとした恐さが、行間から溢れ出て来る。「姑獲鳥の夏」から京極作品に邂逅した私としては、それぞれのソロ活動も、それなりに嬉しいが、このカルテットの織り成す、複雑なリズムとハーモニーのぶつかり合いこそ待ち望んだものだ。そして、ソロを取る主旋律の憑物落としが、哀しくも不可思議な世界を解き明かし鎮める。出来れば今後も彼らの演奏を一作でも多く聴かせ賜えと、かしこみかしこみもまをす。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
4061822934

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