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鬼蟻村マジック
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鬼蟻村マジックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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水乃サトルの社会人編の一編だが、シリーズとしては異色の実在の場所が場所でなくトラベルミステリー的な側面が抑えられて、横溝的な旧家内での連続殺人事件が繰り広げられるという異色作である。 昔の事件との絡みや殺人鬼の正体に消失トリックなど盛りだくさんだが、トリック的にはさほど目新しいものではない。 が、このコテコテとも言える王道的的展開が妙に懐かしくて心地よく、トリック的にはさほど優れているとは言えないが、最後まで一気に読めるのは評価したい。 | ||||
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中身の濃い秀作です。 地方の旧家で起きた凄惨な連続殺人事件を、変人美形探偵水乃サトルが解き明かすもので、旧家に蠢く因習や秘められた怨念を暴いていく点では、横溝正史や村野宮子の作品を確かに彷彿させます。たぶん、作者も意識しているのでしょう。 密室から消失する鬼の姿をした男という不可能犯罪が何より目を惹きますし、ことに、二番目の密室トリックはかつて読んだことがないもので、その着眼点にひどく感心しました。しかし、この作品は、ディクスン・カーの第三期の傑作(『囁く影』や『連続殺人事件』)を思わせるように、わざと派手さや筆致を抑え気味にしてありますが、それはトリックのコンビネーションを際立たせるための工夫だと思います。 伝説的でドロドロした事件が起きているにもかかわらず、探偵役が二階堂蘭子ではなくて水乃サトルであるのも、探偵の失敗を経た上で、どんでん返しを成功させたかったからでしょう。神がかり敵な蘭子さんでは、あっさりと解決してしまいますものね。 とにかく、純粋な本格ミステリーを読みたいという読者にお勧めの作品です。 | ||||
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中身の濃い秀作です。 地方の旧家で起きた凄惨な連続殺人事件を、変人美形探偵水乃サトルが解き明かすもので、旧家に蠢く因習や秘められた怨念を暴いていく点では、横溝正史や村野宮子の作品を確かに彷彿させます。たぶん、作者も意識しているのでしょう。 密室から消失する鬼の姿をした男という不可能犯罪が何より目を惹きますし、ことに、二番目の密室トリックはかつて読んだことがないもので、その着眼点にひどく感心しました。しかし、この作品は、ディクスン・カーの第三期の傑作(『囁く影』や『連続殺人事件』)を思わせるように、わざと派手さや筆致を抑え気味にしてありますが、それはトリックのコンビネーションを際立たせるための工夫だと思います。 伝説的でドロドロした事件が起きているにもかかわらず、探偵役が二階堂蘭子ではなくて水乃サトルであるのも、探偵の失敗を経た上で、どんでん返しを成功させたかったからでしょう。神がかり敵な蘭子さんでは、あっさりと解決してしまいますものね。 とにかく、純粋な本格ミステリーを読みたいという読者にお勧めの作品です。 | ||||
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