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聖なる怪物
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聖なる怪物の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ウェストレイクといえば、私にとっては“ドートマンダーもの”なんだけど、これは不運な泥棒のドタバタとは、まったくワケが違った。酒とドラッグに溺れ、過去の名声にすがって生きる老優ジャック・パイン。広壮な自宅のプールサイドに座り、インタヴュワーに向かってしゃべりまくる。自らの成功の道のり、退廃と乱行に彩られた半生を。原題には“狂気の喜劇”というサブタイトルがついているらしい。文庫カヴァーの裏にも「笑ってられるのは途中まで」とか書いてあったけど、私はまったく笑えなかったぞ。最初から最後まで。おもしろかったけどな。ジャックはしょっちゅう、話の道筋ばかりか意識まで失ってしまう。危なっかしくてまったく笑えない。そして案の定、話は危ない方へ危ない方へと進んでいく。ちゃんと読んでいると、伏線が次々に生きてくるのがわかる。オチは「そう来たか!」と驚くけれど、実はそれもきちんと伏線が張ってあったり。年明けから当たりをひいて(話の内容とは別に)気分のいい読書だった。 | ||||
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