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マエストロ
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マエストロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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防水梱包で、アンパックも楽できた。 | ||||
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本はきれいで、対応も迅速でした。 | ||||
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音楽は聴く専門で自分で奏でたことはない。ので、バイオリニストの日常というか、その世界の裏のあれこれが読めたのは楽しかった。600万の楽器でもたいして高くないとか、楽器を買う時の紹介料を払うのも普通とか、すごい世界だなと。そしてその世界特有の事情が主人公を事件に巻き込んでいくのだが、揉まれて傷つけられた主人公が、最後に見つける本当の自分の音楽の描写がすごくよかった。音色が聞こえてくるような小説だった。 | ||||
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ミステリー要素もさることながら、音楽で生きていく厳しさ、一見華やかで高貴なイメージのクラシック音楽界の裏姿が象徴的に描かれており、読みごたえあり。自ら演奏もし、音楽を知っている著者ならではの作品だと思います。 | ||||
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煮え切らないバイオリニストと、思いつめたバイオリン製作者。そして、悲しい楽器商。活きるということは、何かを捨てることか、それともそれを抜けたところに何かがあるのか・・・。できれば、あそこまで悲しいことがなくても突き抜けた人生を歩めればよいのに、と思った。 | ||||
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他によいレビューがあるので、詳細は書きませんが、 面白くて一気に読みました。 時々読み返します。 | ||||
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単行本「変身」と同じ内容。 加筆、修正してあるとのこと。 文庫版あとがき 池上冬樹による解説 が加わっている。 バイオリン演奏者の物語。 大学での講義が引き金に、職人のちょっとしたいたずらが 急展開する。 楽器店の担当者が亡くなるのはちょっと辛いかも。 バイオリンの種類、楽曲がたくさんでてくる。 ヴィヴァルディ ベートーベン オンブラマイフ コレルリ チャイコフスキー ラファリア トリスタンとイゾルデ クロイッツエルソナタ ブラームス ピエトログアルネリ グアルネリデルジェス ストラディヴァリ エギディウスクロッツ アマティ チエリーニ ルネムイエール ランドルフィ | ||||
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ヴァイオリン奏者瑞恵は、パトロンの援助で有名になるが、楽器の不調からある職人に修理を頼み、代わりのもので演奏することになるが、世間知らずのため、その貸し借りで何時の間にか収賄容疑を掛けられてしまう。その後すっかり落ち目になった瑞恵だが、音楽家としての品格は失われず、世間的には未熟な女性であったのが、数々の試練を経て人間的に成長し「楽器の特性や、品格を引き出すのは、弾き手のほうです」といわせ、最後に開花する演奏場面は感動する。 96年、天才音楽家の夭折を扱ったカノン。98年、脳障害の女性演奏家の物語ハルモニア。このマエストロは92年「変身」として出されたが、05年前2作を踏まえてと思われる改訂加筆作で、篠田の音楽小説では最初であり、直木賞受賞前でもある初期作品だ。前2作では超常現象が相当部分を占め、それなりの面白さを出しているが、ハルモニアは少しそれの過剰感があった。本作はそうしたものも無く、主人公瑞恵のひたむきさが伝わり、音楽長編3作中で私は一番好きだ。 | ||||
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篠田作品にハマってひと月。リアルだね・・・学生時代、趣味でヴァイオリン習ってたけど、桐朋の結構美人の先生だった。楽器屋のセールスが張り付いていて、(個人的につきあってるんじゃないかと勘ぐりたくなるような、怪しい香りのする奴らだったな・・・)僕もそういう経路で楽器を買った。そうこうするうち、例の事件が起こった。カネにつまってその楽器を店に持っていって、元々オールドだったので買った時の値で買い戻してくれといったら、査定とのあまりの差に、店の方が絶句してた。結論、世論を恐れてか、買った時の価格で買い取ってくれたけど・・・篠田さんも習ってたのかな?この小説あまりにリアルだよ。最後のヒロインの再生の箇所は、あまりに綺麗ごと過ぎて好かん。よって4点。 | ||||
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主人公が作家であれ福祉関係の官吏であれ、はたまた音楽家であれ、篠田作品には業界の内幕の具体的な金額がバンバン出てきて、読んでいるこっちがちょっと心配になってきてしまう。後で誰かに怒られるんじゃないかと思って。 半分を過ぎた辺りからミステリーっぽくなりますが、そういう意味では既に察しがついていて面白くならない。主人公の瑞恵の生き方、愛しい男と相思相愛なのにすんなりと胸に飛び込めないもどかしさ、自分の生活がパトロンによって成り立つことを甘受せざるを得ない哀しさ。それを味わうことが出来るなら、本書は良品です。 私にクラッシックの素養があれば、曲の調べが浮かんできたなら、星を五つ点けたかも。 | ||||
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一流半のバイオリニスト・瑞恵は,「エギディウス・クロッツ」(1760年ころ,ミッテンヴァルトで作られたバイオリン)だと思って満足して演奏していたものが,実は日本人が最近作ったバイオリンであると知るや,「騙された」「アマチュアの練習用ならともかく,こんな寄せ集めの,楽器とも呼べないようなものを……」と怒り出す。こうした「外国作品至上主義」は,瑞恵だけのものではなく,バイオリニストには一般的な傾向とのことであるが……にしても,愛用のグァルネリが6000万円でも「破格」であったり,音大でもない学生であっても「まともな」バイオリンとして400万円程度は出さなければならない,など,ちょっとあの世界の金銭感覚には驚いてしまった。 ともあれ,そうした「外国作品至上主義」という風潮を背景にして,事件は起こるのであるが……篠田節子らしく,ストーリー展開・文章がうまく,グイグイと物語世界に引き込まれてしまった。 | ||||
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本書は音楽の専門的な内容が随所に盛り込まれている。それは著者の他著作の「カノン」とは趣がかなり異なる。カノンは音楽が作品全体を支配するが、本書に比べれば音楽はどちらかと言えば作品の小道具に過ぎず、主題は別のところにある。対して本書は音楽がより深く全体を統合する。前半は物語の大きな進展も無く、音楽にまつわるかなり専門的な話題が続き、一体著者は何を描こうとしているのか?と疑問に思ってしまう。しかし、そこで本書を置いてはいけない。後半からの展開で本書の輪郭が明確になってくる。つまり何が表面的な事で何が本質的な事なのかという区別に明瞭な線が引かれる。そして結末は現実を超越した内容で「名実共に」幕を閉じるのが深く印象に残る。 この作品は一つの境地だと言える。推理小説の様でありながら殺人は行われない。しかし殺人ではなく現実が人を死に追いやる。登場人物の心理描写も緻密で、多くの内容が明瞭に描かれている。ただ本書は文庫330ページ程度の作品であり、この倍程度のページ数を使って、もっと深い部分まで描き切って欲しかったという感想も持つ。一つの境地を確立する門出の作品としては、少々の物足りなさも感じた。 読者としての戸惑いは少しあるが、この路線の作品の新鮮さに敬意を表したい。 | ||||
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この作品のスケールはこじんまりとしているとはいえ、すべての登場人物の性格がくどくなくしかし奥深く表現されており、また不自然な飛躍も無く、完成度の極めて高い小説だと思いました。感動もあります。篠田さんの作品の中では、一番良いと思っています。 | ||||
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この本のストーリーは、人によって評価が分かれるかもしれない。しかし音楽の世界は篠田節子の得意なジャンルで、私は十分に楽しめた。華麗な音楽の世界にも、やはり闇の部分はあるし、そのようなことは友人からもいろいろ教えてもらっているので、現実味を感じた。ストーリーの意外な結末は、後味の良いものだった。どんなエンディングかは、読んでのお楽しみである。 | ||||
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