■スポンサードリンク
樅ノ木は残った
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
樅ノ木は残ったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全100件 1~20 1/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
★3.2/累計2176冊目/2024年131冊目/10月6冊目/『樅ノ木は残った(上)』(新潮文庫/新潮社)/山本 周五郎/P.480/2003年/629円+税 #読書 #読書2024 #読了 #読了2024 同著者の『虚空遍歴』以上に退屈だった。ほとんど文字を追うだけの作業になってしまった。何の話だったか要点が掴めないが、どうやら伊達藩のお家騒動を描いている作品らしいことが、他のレビューを見て分かった。中巻と下巻があると思うと億劫だ。山本周五郎はどの辺を評価されているのだろうか?緻密な時代考証には圧倒されるものの、物語として読者へ何がメッセージなのか全然的を得ない。『樅ノ木は残った』を読み終わったら、次は立て続けに気楽に読める小説を読みたい。そのためのオードブルだと思うことにしよう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この素晴らしい内容で☆の平均得点が4.1点なのは個人的には合点がいかないなぁ。ストーリーの素晴らしさと文章の緻密さが何とも言えなかった。秀逸。文句なしの5点。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
青史には原田甲斐の乱心による伊達騒動の顛末とされている事件に 懐から迫り込む山本周五郎氏の渾身の歴史小説全3冊 読みやすい文章で3冊の厚みに怯んで数年積んだままでしたが この度無事に読み終え会心の想いです 不自然な老中審議の館変更、息絶えるまで家族家臣に合わせない周到さ 近年に至るまでただ独りで汚名を背負い続けた原田甲斐の人柄と心情が心に染み入る作品です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
山本周五郎の代表作であり歴史小説の中でも有名な作品の一つです。伊達家の内紛の話ですが、時代は伊達政宗の時代から3代目、4代目となり江戸時代なので当然ながら伊達政宗は登場せず、主人公は伊達家の重臣である原田甲斐という男です。 450ページの分量が三冊なのでなかなかの長編小説で、伊達家や重臣たち、そして取り巻きの人々など、とにかく登場人物が多い。これだけ登場人物の多い小説は海外も含めて読んだことがないかも知れません。ドラマならHBOの「ゲーム・オブ・スローンズ」と比較出来るかもしれません。正直言って多過ぎです。読み進んでいくと、多数の登場人物からキーとなる人物がだんだん見えてくるのですが、それでも多すぎますし、多くは本筋とは関係ないサブストーリーのキャラです。新聞連載小説がベースなのでどうしてもこういう形になってしまうのでしょう。 ネタバレになるのでストーリーは明かしませんが、本筋は政治的なものなので、サスペンス、冒険的な要素は皆無であり、かなり退屈します。とは言うものの無数の登場人物の会話の一つ一つが緻密に歴史研究されたものであり、この圧倒的なリアルさが本作品の格調高さを形成していて山本周五郎を第一線の歴史小説家にさせている理由かと感じました。 本作品を流れるテーマは「家の存続」であり、今で言えば組織や会社の存続に相当するわけですが、そのためには両親、妻、子供の命など天秤にかけることすらおこがましいという思想が私にとっては恐ろしさを感じてしまいました。今に通じる日本人の独特さであり、外国人には異常で理解し難い思想です。そこまでして守る「家」って何なんでしょうね。残った樅ノ木も最後は枯れてしまうのに。 あと、ちなみに、昔の時代小説って主人公がやたらとモテるのですが、この甲斐も御多分にもれず、モテまくりで、40代のおっさんにも関わらず10代の少女にまで想いを寄せられて抱きしめると柔らかい体の感触が全身に伝わったなどと若干おっさんのファンタジー的な要素をしっかり注入して、なんとか読者を退屈させないようにしています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙カバーが折れていたり、本自体に鉛筆のような汚れがある。交換は出来ないとのこと、返品して再度購入しても同じような状態の物が届くかもしれないので諦めました。3巻3冊買いましたがうち2冊このような状態です。せっかく楽しみにしていたのに残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分がやり遂げたいことを貫くのは自己満足。よしとする考えもあるが、そのために多くの死を含む犠牲を出すことになるのは、今の時代、決して頷けない。しかし 日本人、日本の社会通念を思いやるとき参考になる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
武士とはそういうものなのか。 お家存続のために、こんな自己犠牲を払う覚悟がいるとは悲しすぎます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語も、話の流れも面白く、別の時代設定で映画しても良さそうと感じた。 藩主綱宗を遊蕩により逼塞させ、仙台藩の60万石を30万ずつ分割しようと 密約していた、幕府老中酒井忠清と伊達宗勝。そちもわるよのーの話から、 実は酒井の目的は、仙台藩を紛糾させ、藩を取り潰すことが真の目的だった。 それは打破すべく、伊達藩家老の原田甲斐は、己の本心を隠し通し、 味方さえも欺き、自分を捨て石にして、仙台藩を守った。 その藩への思いと、死にゆく同志たちにも本心を明かさない強い意志に 感嘆させられた。自分はここまでの生き方はできない、所々で親しい人に話、 同志の結託を固めようとするだろう。 しかし、原田甲斐は、藩の動揺を最小限に食い止めるため、それをせず、 最後も、原田ら家老たちが酒井に斬られた時も、原田自らが血迷い、狼藉したことにした。 それにより、原田一族の男は処刑され、お家断絶となりながらも、仙台藩は残した。 凄まじい物語ですね。山本周五郎最近立て続けに読んでますが、面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
歴史小説は、知られている事実の空白を埋める人間模様、心理描写、主人公を取り巻く周辺の人々とその振り幅に、時代背景や当時の生活一般の資料解析など、作家の力量やエネルギーが伝わってきて、一冊の本の中に読者も集中し、引き摺り込まれ、没頭してしまう。 特に、山本周五郎の細かな心模様の描き方、それは正に筆の力だと思う。其々の人物の心の揺れが痛い程伝わって、行き着く先が判っているだけに、苦しく切なく、辛く読み進んでいった。 近年、歴史上の人物評価が、見方、捉え方で180度変わるケースが多々あるが、原田甲斐も確かにそうだけれど、作者は静かに残り立つ一本の樅に託して、真実では無く、事実のみが残って繋がる歴史の存在自体も示しているのだと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読後感が良くないです。タイトルは超有名ですが。一度読んでみたいと思っていましたが、お勧めしません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
・旧版上下2冊を、昭和35年のNHK大河を見て、読みました。 以来60年余、この間に何回か読みを繰り返し、その度に感動を、新たにしています。 これを機に、私の山本周五郎は始まり、新潮文庫を全て、読みました。 同様の作品には、田沼意次を扱った「栄花物語」や、由井正雪を扱った「正雪記」があり、何れもが従来説を覆すような、創りになっていて、読み応えがありました。 この本は、いわゆる伊達騒動で逆臣とされた原田甲斐の、イメージ刷新を意図しており、作者の並々ならぬ意欲が感じました。 先ずは記述の斬新さが、印象的です。要所に織り込まれた「断章」は、物語を引き締め、かつ読み手をグイグイと引き込む力を持っていました。 そして何より、この類い稀な筆致力で描かれた、主人公原田甲斐の事に臨む、野趣で周到、果敢な人間像に、魅了されました。 真偽は別にしても、小説の醍醐味を、心底知った、作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(上中下巻を通してのレビューです。) 伊達騒動の別解釈ということです。強大な権力に踏みつぶされようとする人間や組織がとる行動、という意味ではいつの世にも起こる話です。異常なまでの忍耐力で伊達六十万石を守ろうとする主人公・原田甲斐の姿が、自分一人で仕事を抱え込んで最後に自爆するサラリーマンに重なって見えました。レジスタンスを組織するとか、もっとほかに策はなかったのかな? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なし | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なし | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なし | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネタバレですので注意ねがいます。 公儀の秘事を暴いたということで幕府により4名が討ち取られ、原田甲斐は、殺されます。自分は、 本を読んでいく途中、どうなるかわからず最後のシーンでは、まさかこんなことになるとは想像も していなかったので胸が張り裂けそうになりました。 幕府側(酒井雅楽頭)に伊達藩4名が討たれた時、原田甲斐が息を引き取る前に安芸の刀を抜き取り 自ら仲間を殺したと訴えるのです。(原田甲斐一人が殺害の罪を被る) 結果は、原田甲斐の乱心とされ、お家断絶、子供6人は切腹となります。 伊達家の中には、原田甲斐の乱心を信じる人は、一人もいませんでした。 但し、仙台62万石が安泰で原田甲斐は、忠臣であるという事と甲斐が大好きな樅ノ木が残ったとい うことであります。 この小説は、従来は悪人とされてきた原田甲斐を江戸幕府取り潰しから藩を守るために尽力した忠臣 として描いています。 歴史小説作家の杉本苑子が歴史に埋もれた人を掘り起こすのが小説家の使命であると言った言葉を思 い出しました。確かに司馬遼太郎の小説により、河合継之助、坂本龍馬、大村益次郎等を知ることが できました。 今回も、原田甲斐という忠臣を知ることができうれしかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全巻通してのレビューです。ネタバレご注意。 最も有名な作品だろう。一冊も読まないころから、本書のタイトルだけは知っていた。 で、文庫三冊千三百ページ越えの大作を読み終えた今、素朴な疑問が浮かぶ。なぜ本書が有名なのか。 代表作と呼ばれるほどの傑作とは思えない。 徳川将軍家は、仙台伊達六十万石を潰すべく陰謀を企てる。 伊達藩士がどうあがいても、幕府に取り潰しの口実を与えるだけだ。 原田甲斐は一身に汚名をかぶり、死と引き換えに藩の存続を成功させる。 雄大なスケールのプロットだが、ここまでの長さが必要だろうか。途中で読み疲れた。 断章の演出は陰険で効果的だ。最後のドタバタが笑える。 ラストの衝撃は凄いが、そんなに上手くいくかなあ。「乱心ならしかたないね」ではなく、「重役が乱心とは信用できない、幕府の直轄とする」となってもおかしくないだろう。 自分の一族が全員死刑になるのは覚悟の上か。本人はいいけど、巻き添えを食う幼児はたまったものではない。 武士に生まれなくてよかった。 原田甲斐の人物像が、盛り過ぎでわからない。野外生活のパートに違和感が残る。 主人公に魅力は感じないが、わき役たちのドラマが面白い。女性ではロリータの宇乃と野生児のふじこが可愛い。ヘタレな新八と淫乱なみやの関係が、だらしなくて好感が持てる。 腕力づくでやりたい放題だった柿崎六郎兵衛の顛末は、胸に迫るものがある。 本作には冒頭の登場人物表が不可欠だと思う。キャラクターが多い上に、偉い人は本名・役職名・治める土地の名前などで呼ばれる。ややこしい。筆致が達者なので、深刻な混乱はしなかったけど。 最初に読んだ周五郎作品が本書なら、おそらく一作で止めていただろう。他のを先に読んでおいてよかったよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
約束した日時に到着し、商品も問題なく、期待した通りの物でした。有難うございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者は、「伊達騒動」の中心人物として極悪人の烙印を押されてきた原田甲斐に対する従来の解釈をしりぞけ、幕府の大藩取り潰し計画に一身でたちむかった甲斐の、味方をも欺き、悪評にもめげず敢然と闘い抜く姿を感動的に描き出す。雄大な構想と斬新な歴史観のもとに旧来の評価を劇的に一変させ、孤独に耐えて行動する原田甲斐の人間味あふれる肖像を刻み上げた周五郎文学の代表作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幕府老中・酒井雅楽頭と伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。それが、伊達藩に内紛をひきおこし、藩内の乱れを理由に大藩を取り潰そうという幕府の罠であることを見抜いた原田甲斐は、藩内の悪評をも恐れず、兵部の懐に入りこむ。そして、江戸と国許につぎつぎひき起こされる陰謀奸策、幼君毒殺の計略をも未然に防ぎ、風前の灯となった伊達家安泰のため、ひたすら忍従を装う。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!