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悪霊の群
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悪霊の群の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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高木彬光+山田風太郎=? 戦後探偵小説のホープとして注目された時期に実現した御両所の合作企画であります。 本書とは別に御両所が参加したリレー小説の企画というのもありまして(『怪人七面相』)、実は長らくそちらと勘違いしておりました。こっちはリレー小説ではなくて、高木先生がプロット担当、山風先生が文章担当というスタイルの合作だったのですね。 神津恭介と茨木歓喜の2大名探偵の共演という意味でも話題性充分の企画だった本書。それでは御両所のいいとこどりな快作に仕上がったかといえば、あにはからんや、どっちつかずな出来になってしまったというのが正直な感想です。何しろ通俗スリラーという選択からして残念。これなら何も御両所の合作で書くこともなかったような。せっかくの大型企画だけに、ここはクラシックな本格ミステリを書いてほしかったところですね。 巻末解説には連載当時の作者の言葉として「本格ミステリで、文学性も高いものを」といった意気込みが紹介されているのですが、実際に書き上がったものを見るとあべこべの内容になってしまっている気がします。人気作家同士の合作というのもなかなか難しい模様。うーん…… 高木&山風御両所の愛読者、もしくは戦後探偵小説の愛読者にとってはコレクターズアイテムとしてなら価値があっても、それほどでもない読者にはおすすめしかねる一冊。 | ||||
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高木彬光が生み出した探偵・神津恭介と、山田風太郎が生み出した探偵・荊木歓喜が共演する、長編小説。 解説によれば、基本ストーリーは高木彬光が考案しているらしいですね。 頭脳明晰・怜悧な神津に対し、よく言えば豪放磊落、悪く言えば・・・の荊木と、まるで正反対の性格の2人がひとつの事件を追います。 これが描かれた時代背景がよく現れているため、55年版の初刊当時にはあった部分が、この復刻の元版とされている64年版ですでに改削されてしまっているらしく、どこにも見当たらなかったのが残念ですが、ながらく絶版で、図書館収蔵数も少なく(私はこれを、国会図書館で読みました)、なかなか入手も難しい作品だったので、こうして復刊され、誰でも読めるようになったのは嬉しいことです。 ただし、純粋なミステリー小説としては、少々難点もあるため、星3つとしました。 | ||||
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