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封印
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封印の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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裏切らない作家さんです。 大阪の色々な地域を事細かく知っていたり物語もリアル感あるから入り込んでしまう黒川先生の本です。 | ||||
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黒川博行さん 関西弁の文章の達人です。東京生まれ東京育ちの私にも関西弁の巧みな会話のやり取りが、 心の中までしみてきます。読みながら活字が、関西弁のイントネーションに成って自分の心の中でしゃべっています。とにかく会話が、最高です。 | ||||
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少し前のハードボイルドによくある、元ボクサーの主人公が、ヤクザと渡り合うストーリーです。主人公の近しい人がヤクザに連れ去られ、救出に向かうというベタなストーリーですが、その分、カーチェイスや格闘など、ハードボイルドファンが好きな展開が楽しめます。オススメです。濡れ場はありませんけどね。 他のハードボイルドと違うのは、ヤクザを前に「膝が震える」といった表現があり、リアルにこだわっているところですかね。相手は拳銃とかを持ってる訳だから、いくら元ボクサーでも、怖いに決まってますからね。 登場人物の関西弁が著者の作品の特徴の1つですが、今回は九州弁が一部登場します。九州人の私からすると、かなり違和感のある九州弁でした。 | ||||
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中古品のわりにたいへん綺麗だと本でした。また迅速に対応していただきありがとうございました。 | ||||
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黒川先生の作品はほとんど、拝読しております。ストーリー展開が早く、一気読み致しました。 | ||||
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古美術の本物・ニセモノをめぐる短編集『文福茶釜』が面白かったので、20年前に出た文庫を引っ張り出して通読した。パチンコ店の釘師として働く元ボクサーが、ヤクザの仕掛ける追い込みに巻き込まれ、「封印」していた鉄拳で反撃していくという、今となってはよくあるパターンのハードボイルド(☆四つにしたのは、そのため)。 ただ、面白く読めたのは、黒川さんらしく、大阪を舞台にした街や人物のリアルで軽妙な描き方。評者は大阪の街を多少知っているので、キタからミナミ、京橋や此花等々の情景が読みながら目に浮かんできた。大沢在昌の『新宿鮫』シリーズは傑作だとは思うものの、評者には舞台になる新宿・歌舞伎町の様子がいま一つ呑み込めないのと同じように、大阪の街のことを知らない読者からすれば、入って行きにくい世界かもしれない。 もう一つ面白いのは、主人公と京都のヤクザ(伊島)とのやり取り。威圧的で粘着気質型ながら、どこかユーモアがあってテンポ良し。関西弁の味がよく出ている。こんな楽しげな会話ができるヤクザなんて、いるのかどうか。他のレビュアーも書いておられる通り、この伊島を原型にして疫病神シリーズの桑原さんが造形されたのか、と得心した。 | ||||
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「疫病神シリーズ」から黒川作品のファンになった。ここ最近、その「疫病神シリーズ」以前に書かれた作品を読むことが多くなっている。この「封印」も1992年の 作品。大阪を舞台にして、ヤクザや腐敗した警察、そしてパチンコ業界が昔の強盗事件を巡ってスピーディかつ丁寧に話が展開するというパターンは、黒川作品の 王道を行く作品であろう。ただ、やや毛色が変わっていると思うのは、主人公が関東出身だということ。それが原因で小さい頃に虐められていたという 関東弁のせいか、この主人公酒井宏樹はやたらとかっこいい。元日本ランク一位にまで昇りつめたボクサーだけに、「封印」したはずのその拳がアクションシーンの 中で大暴れする。そこに絡むヤクザや警察の人間はすべて大阪人らしいキャラクター。味方か敵か分からぬスタンスでありながら、頭の良さと押しの強さで この作品でいい味を出している京都のヤクザ伊島は、後の疫病神シシリーズの桑原を彷彿させる。いつもその業界の内幕を良く研究し、その結果起こり得る 事件を巧みに描いて行くという黒川作品。どの作品を読んでも厭きさせない。 | ||||
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「煙霞」は途中で放棄してしまいましたが、一転してこれはとても面白く読めました。 ボクサーあがりのパチンコ釘師が主人公で、黒川さんの作品にお約束のトンデモナイ警官と極道が出てきて、強請のネタの奪い合いとその手段としての誘拐が行われます。その間、主人公は、日本ランキング1位まで登ったボクシングテクニックと運動神経を駆使して活躍しますが、現実離れが気になることもなく、スムーズに読み進むことができました。 | ||||
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パチンコの釘師の元ボクサーの主人公。 様々な利権の絡み合うパチンコ業界でやくざや警察OBを相手に、監禁されている恩人のために拳の封印を解き、闘い続けるハードボイルド作品。 序盤からストーリーのテンポが良く、読了まで一気呵成であった。 恩人である津村が監禁された意外な理由も終盤まで予想がつかず、飽きのこない部分も素晴らしい。 これまで、著者の作品は、疫病神シリーズを2本読んでいるがこうした昔の単発物も中々読み応えがある。 このため、他の作品も物色し読みまくろうと思う。 | ||||
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悪くも良くもない本でした。中身が分かりにくいのでそれも評価に入っていますが。 | ||||
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直木賞j受賞作家の作品というので、著者のさくひんんは、初めて呼んでみたが、なるほど、文章もくどくなくて、面白くたいくつせずに、スラスラ読める、後作品を何作か読んでみようと思う。 | ||||
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初期の作品全てを含めるという訳ではないですが、黒川博行さんの作品は疫病神シリーズを筆頭に何を読んでも引き込まれます。黒川さんが大阪中心の関西、警察、ヤクザ、美術界、教育界などを混ぜて小説にすれば最高のフルコース料理になります。出版のペースは早くない作家かもしれませんが、どれを読んでも質が高い。有名な文学賞には縁がなくても、ハードボイルド好きな読者にとっては最高の作家だと思います。内容には触れませんが読んで間違いなし。 | ||||
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元ボクサーの釘師・酒井が思い掛けないトラブルに巻き込まれ、封印していた野性を取り戻す。ヤクザが登場する小説には関西弁がよく似合う。迫力が違うな。北方謙三のハードボイルドにも似て非なる独特の味わいがたまらない。 黒川博行のこの時期の作品は良い雰囲気を醸し出している。疫病神シリーズより好みかもしれない。 | ||||
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黒川博行にとって跳躍前の軽やかなステップのような作品。初期の大阪府警シリーズはいずれも傑作だが唯一派手さに欠けた。その後大阪の底辺で燻る者達を描いた犯罪小説に移行し、この作品もその流れにある。主人公とヒロインはありがちな設定だがそれまでの作品での特長を消すことなく見事に幅を広げた。その最たる者が怜悧なヤクザ伊島である。粗暴さは皆無だが迫力に溢れ、そのくせ主人公とのやり取りが妙におかしい彼のようなキャラクターを産み出したことが黒川博行を次なる高みへ導いた要因ではないだろうか。星4つなのはこれ以降の作品が大傑作なせいである。 | ||||
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元ボクサーの主人公が失踪した兄貴株を捜索していく。京都のヤクザが登場するが、このヤクザが、ガラの悪い言葉や脅し文句を決して言わない。それでいて、なぜか威圧感がある。この脇役のキャラクターがいい | ||||
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テンポがよくても軽い、ということが世の中にはままあるが、この作者に限っては、それはない。テンポのよい作品であり、とにかく次々とトラブルが起こる。主人公は、ボクサーだったこともあって、非常に素早いフットワークである。しかし、けっして軽くはない。ほどよい重みがある。社会派だぞ、というほど何トンもの重みはつけないが、ただの読み物では終わらせない、と感じさせてくれるだけの現実社会に対する冷ややかな視線がある。それでも根底には、温かい心が息づいている。のんびりしてたらやられてしまう世の中であるが、欲得づくであっても、いいやつはいる。その貴重な心と心の偶然の結びつきを描いてみせる。満足である。 | ||||
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