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花の棺
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花の棺の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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人気作家の地位を確立して量産型になった時代の作品になると、登場人物少なめで謎解きの楽しみというよりも、文章力、設定のユニークさ(多少官能的な表現も)で引っ張っていく作風になってしまいましたが、この作品は初期のもので、多彩な登場人物の性格、立場、行動が丁寧に描かれていて何度か読み返しても面白いです。華道の流派どうしのつばぜり合いなど、職場や政治などにも通ずるようで、情景描写が巧みです。 テンポの良い文体は後期作品と変わりません。 キャサリンシリーズです、まだ人物設定が固まっていない時期なのか、キャサリンもそうですが、特に浜口の描き方は後期作品とはちょっと異なります。それを感じるのも山村美紗ファンとしては面白かったです。 | ||||
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アメリカ元副大統領の娘キャサリンは生け花を学びに日本にやって来た。 護衛は狩矢刑事が担当する。各流派はなんとかキャサリンを獲得しようと争う。 しかし、キャサリンはニューヨークで個展をやった『マイコ・オガワ』に習おうと決めていた。 そんなとき小川麻衣子の死体が発見された。 キャサリンと狩矢で事件を解決する。 この時の狩矢は若林豪でも船越でも田村亮でもなかった。 土曜ワイド京都殺人案内シリーズ第1作だ。 藤田まことはその後『音川音治郎』役が定着する前だった。 山村美紗の作品ではキャサリンシリーズけっこう多い。 テレビでは『赤い霊柩車』シリーズがたくさん放送されてるが、 たしか霊柩車シリーズの原作は5つしかなかったから、他の作品を使っているのだろう。 山村美紗の作品は疲れずに読めるから好きだ。 | ||||
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土曜ワイド京都殺人案内りシリーズ第1作で藤田まことがなんと狩矢刑事をやってる! 副大統領の娘で日本の生け花を学ぼうとやって来たキャサリン(シェリー)の護衛が狩矢。 各流派がキャサリンを獲得しようと争う。 しかしキャサリンはニューヨークで個展をやった『マイコ・オガワ』に習おうと決めていた。 そんなとき小川麻衣子が殺された。 40年くらい前、日本語ができる外人タレントでよくテレビに出てたシェリー今どうしてるんだろう? | ||||
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来日した美貌のアメリカ副大統領令嬢キャサリン・ターナーがボディー・ガードの浜口と,京都でおきた連続殺人事件に関わり,探偵役にはまる。 東流の小川麻衣子,京流の家元,東流家元,大学助教授が堀川通り沿いの二条城,空也堂,興正寺,そして京都駅で起こった殺人事件の犯人は,意外にも,西流家元の後継者と目されていた久条麗子だった。 彼女の動機は,西流家元に蔑ろにされ自殺に追い込まれた母を思っての復讐だった。 西流の御曹司と小川麻衣子の逢引きのメモから,事件の真相がわれる。トリック・メーカーであり,卓抜なストーリー・テーラーである作者の才能がうまくかみあった佳作である。 | ||||
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キャサリンシリーズ。アメリカから来たキャサリンが事件に巻き込まれていく。かるた(百人一首)が題材で,とても勉強になります。外国人に百人一首を教えるのに、何を説明すればいいかもわかります。京都の町と百人一首の両方がわかる、ためになる推理小説です。電話のダイヤルが、プッシュ式しか知らない人は、近所の科学館か、大都市のNTTで実物を見て確かめてください。 | ||||
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キャサリンシリーズ。 アメリカから来たキャサリンが事件に巻き込まれていく。 かるた(百人一首)が題材で,とても勉強になります。 外国人に百人一首を教えるのに、何を説明すればいいかもわかります。 京都の町と百人一首の両方がわかる、ためになる推理小説です。 電話のダイヤルが、プッシュ式しか知らない人は、 近所の科学館か、大都市のNTTで実物を見て確かめてください。 | ||||
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多くの推理小説を残した山村美沙にとって、京都を舞台にした最初の作品ですし、後に沢山の小説に登場するミス・キャサリンが初めて推理を試みたわけですから、山村美沙の全作品の中でも重要な位置を占める作品です。ペアを組む浜口一郎や京都府警の狩矢警部などお馴染みの登場人物の初出の作品でもあります。 1975年9月にカッパ・ノベルスとして出版され、1981年8月に文春文庫から、1986年11月に光文社文庫から、1989年11月に講談社より山村美沙長編推理選集として、1999年12月に徳間文庫から、2001年1月に埼玉福祉会から大活字本シリーズとして出版されたという履歴を見るだけで、彼女の代表作品の一つだと言えるでしょう。 この作品はトリックといい、登場人物の描きた方、動機など瑞々しく描けており、多作の作家となった後年の作品とは一線を画しています。ベスト・セラーを生み出した作家でしたから、出版社の要請もあって量産は仕方がないことかもしれませんが、本作のようにプロットの練られた作品が多ければ、後世にずっと読み継がれる小説家としての評価が固まったのに、という思いがあります。 山村美沙は池坊準華監で華道には相当な心得がありますし、茶道の師範免状も取得していますので、本作品の舞台や登場人物の背景への知識は確かなものですから作品の描写に深みを与えています。家元制度のあり方やその収入構造などは本作成立の大事な要素の一つで、効果的でした。『花の棺』というタイトルも良く練られたものだと思います。 京都の名所もふんだんに登場します。本作の成功により、山村美沙の作品傾向が固まったのでは、と考えられるエポックメイキング的な小説だと評価しています。 | ||||
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多くの推理小説を残した山村美沙にとって、京都を舞台にした最初の作品ですし、後に沢山の小説に登場するミス・キャサリンが初めて推理を試みたわけですから、山村美沙の全作品の中でも重要な位置を占める作品です。ペアを組む浜口一郎や京都府警の狩矢警部などお馴染みの登場人物の初出の作品でもあります。 1975年9月にカッパ・ノベルスとして出版され、1981年8月に文春文庫から、1986年11月に光文社文庫から、1989年11月に講談社より山村美沙長編推理選集として、1999年12月に徳間文庫から、2001年1月に埼玉福祉会から大活字本シリーズとして出版されたという履歴を見るだけで、彼女の代表作品の一つだと言えるでしょう。 この作品はトリックといい、登場人物の描きた方、動機など瑞々しく描けており、多作の作家となった後年の作品とは一線を画しています。ベスト・セラーを生み出した作家でしたから、出版社の要請もあって量産は仕方がないことかもしれませんが、本作のようにプロットの練られた作品が多ければ、後世にずっと読み継がれる小説家としての評価が固まったのに、という思いがあります。 山村美沙は池坊準華監で華道には相当な心得がありますし、茶道の師範免状も取得していますので、本作品の舞台や登場人物の背景への知識は確かなものですから作品の描写に深みを与えています。家元制度のあり方やその収入構造などは本作成立の大事な要素の一つで、効果的でした。『花の棺』というタイトルも良く練られたものだと思います。 京都の名所もふんだんに登場します。本作の成功により、山村美沙の作品傾向が固まったのでは、と考えられるエポックメイキング的な小説だと評価しています。 | ||||
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山村美紗といえばトラベル・ミステリーのひとつで、2時間ドラマの定番「京都観光名所殺人」の作家として知られるが、本書はその「はしり」の作品。 本書は、三条通・四条通と京都の東西路を走る通りの順に事件が起きるという趣向が面白いのと、メイントリックも簡単でいてなかなか気づかない盲点を突いており、作者髄一の傑作といえる。 ただ、本書の成功により、この後「京都観光名所殺人」シリーズに手を染めていった結果、作品の質の低下を招いてしまい、以後の作品は読む気がしなくなった。 | ||||
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山村美紗といえばトラベル・ミステリーのひとつで、2時間ドラマの定番「京都観光名所殺人」の作家として知られるが、本書はその「はしり」の作品。 本書は、三条通・四条通と京都の東西路を走る通りの順に事件が起きるという趣向が面白いのと、メイントリックも簡単でいてなかなか気づかない盲点を突いており、作者髄一の傑作といえる。 ただ、本書の成功により、この後「京都観光名所殺人」シリーズに手を染めていった結果、作品の質の低下を招いてしまい、以後の作品は読む気がしなくなった。 | ||||
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2時間サスペンスでかたせ梨乃が演じていた、キャサリンシリーズの原作にして最初の作品。ドラマでは日本人でしたが、原作のキャサリンは金髪美女のアメリカ副大統領の娘です。キャサリンの日本滞在期間中のエスコートとして叔父から頼まれた浜口一郎と共に、事件に巻き込まれる‥という話ですが、著者ならではの華麗さが味わえ、なおかつ京都の情緒たっぷり。なおかつどろどろとした人間関係で、サスペンスやお昼のメロドラマ好きな方は楽しめると思います。ただ当たり前ですが古い作品なので、今では少し奇妙に感じるところがあるのが難点です。 | ||||
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2時間サスペンスでかたせ梨乃が演じていた、キャサリンシリーズの原作にして最初の作品。 ドラマでは日本人でしたが、原作のキャサリンは金髪美女のアメリカ副大統領の娘です。 キャサリンの日本滞在期間中のエスコートとして叔父から頼まれた浜口一郎と共に、事件に巻き込まれる‥ という話ですが、著者ならではの華麗さが味わえ、なおかつ京都の情緒たっぷり。 なおかつどろどろとした人間関係で、サスペンスやお昼のメロドラマ好きな方は楽しめると思います。 ただ当たり前ですが古い作品なので、今では少し奇妙に感じるところがあるのが難点です。 | ||||
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