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硫黄島
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【この小説が収録されている参考書籍】
硫黄島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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発刊当時は比較的、リアルに戦争体験が残っていたであろうが、今読むと行間を読んだり、想像力が多少必要になるシチュエーション。 表題作の硫黄島を始め、引き揚げてきた者の回想だが、当時の緊張感や切迫感は充分に伝わる。 ただ、やはりというか全編で重たい… | ||||
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読むと、ミステリだなぁという感想を持ちます。思えば菊村さんはミステリ作家ですから、デビューからミステリで勝負していた(しかし、内容は戦争を扱っていてハードだったけど)ということが分かりとてもよかった。一読を勧めます。 | ||||
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読むと、ミステリだなぁという感想を持ちます。思えば菊村さんはミステリ作家ですから、デビューからミステリで勝負していた(しかし、内容は戦争を扱っていてハードだったけど)ということが分かりとてもよかった。一読を勧めます。 | ||||
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1957から1958年に発表された短編集で、表題作の「硫黄島」は芥川賞を受賞している。軍隊生活あるいはそれを引きずった戦後を題材としており、私自身、久しぶりにこの時代の本を手に取った。「生きること」と「死ぬこと」をテーマにした本は今でも多いが、この本にはそれらに「殺すこと」と「殺されること」が加わり、独特の緊張感が伝わってくる。が、読後感はというと、その緊張感がずっしりと錘のように引っかかっている。もし小説の中のシチュエーションに自分がいたらどのように行動するか想像することができないでいる。 | ||||
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1957から1958年に発表された短編集で、表題作の「硫黄島」は芥川賞を受賞している。 軍隊生活あるいはそれを引きずった戦後を題材としており、私自身、久しぶりにこの時代の本を手に取った。 「生きること」と「死ぬこと」をテーマにした本は今でも多いが、この本にはそれらに「殺すこと」と「殺されること」が加わり、独特の緊張感が伝わってくる。 が、読後感はというと、その緊張感がずっしりと錘のように引っかかっている。もし小説の中のシチュエーションに自分がいたらどのように行動するか想像することができないでいる。 | ||||
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硫黄島、といえば何を思い出すでしょうか?大抵の人は、太平洋戦争終盤の激戦地、としてその名を記憶しているはずです。それ以外のことで硫黄島を知っている人って、多数派ではないはずです。つまり、そういう硫黄島に埋めてある日記を取りに行きたいという男の謎を描いたのが、本書『硫黄島・あゝ江田島』の表題作『硫黄島』です。作者菊村到はミステリーなどのエンターテインメント作品を多数発表して活躍した人ですね。例えばミステリー小説内で殺人事件があったとします。まぁ、自殺でもいいのですが。それに対して探偵が色々調査をして、殺人や自殺の動機や背景を探っていきます。借金を抱えていた、痴情のもつれ、学生時代にいじめられた恨み……などといったものが出てきて、そこから意外な真犯人像が浮かび上がったりします。理由は、そういう万人に納得できるものでなければなりません。「空が青かったから」殺したのではミステリー小説になりません。でも現実の殺人や自殺はどうでしょう?社会的にはそういう単純な理由を付与して事件を解決させねばなりませんが、当事者の心境はそう単純ではないハズです。日記を探しに硫黄島に行った彼は、何を思っていたのか。単純な理由付けだけでは語り尽くせぬ作者の創作への想い、というのがそこに秘められている気がします。 | ||||
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硫黄島、といえば何を思い出すでしょうか?大抵の人は、太平洋戦争終盤の激戦地、としてその名を記憶しているはずです。それ以外のことで硫黄島を知っている人って、多数派ではないはずです。 つまり、そういう硫黄島に埋めてある日記を取りに行きたいという男の謎を描いたのが、本書『硫黄島・あゝ江田島』の表題作『硫黄島』です。 作者菊村到はミステリーなどのエンターテインメント作品を多数発表して活躍した人ですね。 例えばミステリー小説内で殺人事件があったとします。まぁ、自殺でもいいのですが。それに対して探偵が色々調査をして、殺人や自殺の動機や背景を探っていきます。借金を抱えていた、痴情のもつれ、学生時代にいじめられた恨み……などといったものが出てきて、そこから意外な真犯人像が浮かび上がったりします。 理由は、そういう万人に納得できるものでなければなりません。「空が青かったから」殺したのではミステリー小説になりません。 でも現実の殺人や自殺はどうでしょう?社会的にはそういう単純な理由を付与して事件を解決させねばなりませんが、当事者の心境はそう単純ではないハズです。 日記を探しに硫黄島に行った彼は、何を思っていたのか。 単純な理由付けだけでは語り尽くせぬ作者の創作への想い、というのがそこに秘められている気がします。 | ||||
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