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イッツ・オンリー・ロックンロール
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イッツ・オンリー・ロックンロールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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人生を文字通り、セックス、ドラッグ、ロックンロールで生きてきました。平均や中央とは無縁の割と珍しい部類の人生だったと思いますし、周りの人も必ずそう言います。 思い返せばわたしが幸せだった時間はほんのひと握りで、残りの全ては後悔だけなのに、それでも分かったような顔をして強がっていました。 そんな折、ちょうど本作が新刊だった頃に友人に勧められて読んだところ、大いに恥ずかしくなり、失敗を全く認めていなかった自分に気が付きました。 1番心に響いたのはサラリーマンのくだりです。 確かに自分もそう思って、そんなつもりもないのにそう振舞ってた、と気付かされました。 主に70年代ぐらいまでのミュージシャンの話題がことある毎に現れ、それが面白くもあり、暗にお前もそうだぞと指摘されてるようでもあり、本当に面白かったです。 知らなくても楽しめるとは思いますが、その頃の音楽を知っているとより楽しめます。 あまりにも面白かったので本作を友人らに勧めたところ、音楽の話題が分からないものの面白かったと言われ、音楽の解説を頼まれました。 ちなみにこの勢いで作者の他の作品も幾つか読んでみたのですが、他作品はあまり響きませんでした。 本作は小説版の、ちょっとダーティなスクールオブロックとでも呼べる快作だと思います。 | ||||
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ストーリー紹介はさておき、出てくる人たちのリアルさが、心に入り込んでくるのは、ひとえに作者の力量なんでしょう。 実際には身近にある話じゃないのに、まるで友人の話を聞いているような近さで読み進めていきました。 ちょっとでも興味を持った人なら読んでみることをオススメします。 | ||||
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10代のときに読んだ、山川健一の 「パークアベニューの孤独」「星とレゲエの島」や、OR入会される前の景山民夫が書いた「転がる石のように」以来のインパクトがあったなぁ! 10代の頃も、歳とって30.40代を過ぎても 手に入れたいもんは、そう変わらんし、 わからんもんは、わからんし、わかりたくもない!なんて思ってる青臭い私にとって、 「流」みたいな文学的香りをまとった作品よりも、本作みたいなB級でザラついた作品にこそ東山彰良の魂が宿ってる気がして、断然好きですね~。 女に音楽のハナシを何気にして、 ケニーGが好きと言われてリアクションに困るくだりは、私もまんま体験しました(笑) ついでにケニーGをなんとなく聴く女の末路が 怪しげな宗教に心救われるって言うオチも!(笑笑) 自分の中での東山彰良がランクアップした作品! | ||||
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このごろまったく小説を読む気がしなかったけど、これは、久しぶりに気持ちよく読める、なんというかロックな小説だった(題材だけでなく)。作中出てくる音楽をよく聞いている方や若いときバンドをやっていたような方ならより、共感できるだろうし、そうでない自分でも心地よく読めた。他の方がおっしゃっているように、徐々に暴力や悲劇に彩られていくんだけど、どこかからっとして湿らず、ノアールともまた違うテイスト、というのも稀有ではないかと思います。 他の作者の本も読んでみたいです。 | ||||
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ロックバンドと言うものに少しでも関わった人なら、痛みを感じながらストーリーに寄り添わずにいられない…傑作です。いつかは終わらせなければいけない音楽活動の落とし前の付け方にも納得出来ました。BGMにはスティービー・レイボーンのCouldn't Stand the Weather がオススメです。 | ||||
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今どきのバンドやってる若いもんすべてに読ませたいね。いや、読むべき。 | ||||
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グネグネ曲がって生きている自分にはアホでバカで真っ直ぐなミチルたち。 かっこ悪いこととカッコイイことなんて同じ事だってまた教えられた。 この本を読んだ事はずっと忘れない。 | ||||
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花村満月の渋谷ルシファー以来だ。 行間からブルースが絞り出されてくる。 ロック小説のように見せながら、ロウマインズという若くないバンドの変遷を通して、ロックンロールの源流に向かって川を遡っていく物語だ。 ほんの一部の人にだけ「憑りつく」ブルースという悪魔。 出会える人はわずかかもしれない。 | ||||
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暑かった。わけわからなかった。 半分くらい音楽の話で、でもオトコ臭い仲間の話で、 悲惨な病気に救いもなくて羨ましくなんかちっともないのに、だのに止まんなかった。 ‥と、文章までこう変わってしまうような、圧倒的なリズムと勢いがすごい。 ストーリーとしては逃亡作法やさようなら、ギャングランドの方が、物語としては面白いと思う。 でも、なぜなんだろう、手が止まらなかった。 東山節にもしかしたら、がっつり捕まってしまったのかもしれない。 「愛を売りものにすれば、売りものじゃない愛はみすぼらしく目に映る。 売れない愛は、価値のない愛だと思うようになる。自分にとっても、相手にとっても。 愛に値段がつく。その値段で愛の深さが決まる」 面倒で暑苦しくてひねくれていてかわいげなくてめちゃくちゃで、 到底愛せないけれどどうしても目を離せない誰かのキモチが、そこにある。 ちっとも感情移入できないのに、なぜだか目が離せない。 あたしの中にこのマインドが巣食っているとは思えない。 でも、だからって、このみじめさをけなすだけの、その傲岸さもやっぱりあたしには、ないみたい。 | ||||
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ユーモア小説のような始まり方からだんだんとペーソスが溢れ始め、悲劇と暴力に彩られていく後半への構成も見事だし、正にロック小説としてのカタルシスもある。とにかくストーリーの面白さとスピードでぐいぐいと読ませる。行間から確かに音が聞こえてくる瞬間もあり、傑作であると断言出来ます。ただ、題材がロックですから、これは読んでいる我々の音楽の好みや解釈の違いによってイメージはかなり違ってくると思うのですよね。例えば私なんかはブルースやパンクに対する考え方が作者とは違いまして、こういうところを面白がれるか入り込めないかによってこの小説へのお気に入り度も変わってくるかも知れませんね。私の場合に絶対的に駄目だったのがローリングストーンズに対しての解釈の違いで、この本の題名からもてっきり熱い思い入れが作者にあるのかと思ってましたが、このタイトルも“もうとっくに死んでいるのに、過去の不整脈の幻にしがみつくストーンズ”という意味でついているんです。“ジャンピン・ジャック・フラッシュ”を40年歌い続ける格好良さが何故わからないんだろう?まぁ主人公に言わせているだけで、作者の考えではないのかも知れませんが、でもエド・サリヴァン・ショーで歌詞を変えろといわれても平然とシャウトしたジム・モリソンが本当のロッカーで、歌詞を変えて歌ったミック・ジャガーがビジネスマンであった等という台詞は、これ酒屋で隣で知ったかぶりロッカーが喋ってたら喧嘩売ってしまいそうな内容ですよ。作者はこのエド・サリヴァン・ショー見たことあるのかなぁ。あの“レッツ・スペンド・ムムムム・トゲザー”と歌う度にカメラに向かって思いっきり世界中を小ばかにしたような顔をして、アクションたっぷりに歌うあの噛み付いてきそうなミックの顔、これも本当のロッカーだと思うんですけどね。でもこうやってあーだこーだこの小説で盛り上がってみるのもまたロックであると・・そういう事かな?破滅もロック、サヴァイブするのもロック、確かにドアーズとストーンズ比較するのは面白いですが、破滅型とサヴァイブ型の2人が揃っているのがストーンズのイッツ・オンリー・ロックンロールだと私は思うんですけどね〜。 | ||||
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話が展開していくテンポはすごくいい。物語のテンションも高くて楽しいし、音や物や人の描写も良いんだけどダレたというか長く感じた。もうちょっとまとめても良かったと思う。でも読み終わった後に続編を読みたくなった。 | ||||
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バカやって、やんちゃして青春期をすぎ、中年となってしまったギターリストの話。 この小説が面白いところは、昔は良かった・・・的な思い出話ではなく、今を生きているところ。 設定は違いますが、村上龍の「69」のような明るさに溢れた、痛快な青春小説です。 | ||||
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同氏、久々の快作だと思います。同氏著のワイルドサイドを歩け、が凄く好きですが、この作品は「逃亡作法」等の犯罪小説とは異なり、純粋なロッカーの話です。前半2/3は相当な笑いを誘う話で電車内で読むのが危険なくらいです。後半は切ないちょっとなける話にシフトしますが、主人公の苦悩や喜びが素直に表現された良作だと思います。ロック中心の話ですが、ロックに詳しくなくても十分読むに値する、かなりお勧めの一作です。 | ||||
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