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安楽病棟



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【この小説が収録されている参考書籍】
安楽病棟
安楽病棟 (新潮文庫)
安楽病棟 (集英社文庫)

安楽病棟の評価: 4.06/5点 レビュー 32件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 1~20 1/2ページ
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No.32:
(5pt)

現代の重要テーマを主題として取り上げた意欲作。

認知症病棟の入院患者とそれを取り巻く家族や病院職員の苦闘と悩みを綿密に描写。文庫本600頁のぶ厚さだがその筆力が読む者を退屈させず、一つひとつのケースが伏線となる一級のミステリーを構成。
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No.31:
(5pt)

帚木蓬生氏の切り口は絶妙

彼の小説はほぼ完読しています。今回unlimitedで読むことができうれしいです。人情味のある書きぶりで、心が温かくなるのですが、読後は宿題を与えられたような気がします。次の小説が楽しみです。
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No.30:
(3pt)

これらかの世の中、本気で考えねば・・・

年老いて自分の意思で生活ができなくなっても生きるということに、私自身は生きる意味を見出すことができません。家族や介護の方に迷惑をかけるのであれば安楽死という選択もあってしかるべきかと考えてしまいます。これからの世の中、このようなことが現実的に多く起きてくるのかと予想されます。遺族にとっても、生きながらえる立場にとってもお互いが軋轢のない人生の終焉を迎えることを考えていくことが大事だと思いました。
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No.29:
(5pt)

急速に進む高齢化の現在こそ読まれるべき一書

看護大学を出て痴呆(認知症)病棟に配属になった城野看護師と病棟担当医香月医師をめぐる、痴呆病棟の患者たちの生活と看護と介護、そして現在の日本では犯罪である「安楽死」の問題を読者に鋭く、深く問い続ける重い一書だった。団塊の世代があと数年で後期高齢者となる現在こそ、改めて読まれるべき本である。
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No.28:
(5pt)

戦慄の一書!

本作には、自分が何者かさえ把握できない登場人物が多く出てきます。
だからと言って、「生きている資格がない」ことにはなりません。
生死の自己決定を他人(ここでは医師)に、勝手に判断される筋合いもない訳です。
そんな当たり前が「滑り坂理論」を根拠に、呆気なく忘れ去られてします。
人の奥底に眠る狂気を再認識させられる、作品です。
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No.27:
(5pt)

終末期の過剰医療、安楽死について、国民的議論を!

50代男です。

非常に秀逸な本だった。まず、患者個人個人の背景を読者に伝え、単なる患者と一括りにしないようにし、

中盤で、痴呆病棟の日常、現状を描き、後半の事件で人生のしまい方について、読者に考えさせる。

今は、将来排泄や食事が自分でできなくなったら、人生終わりにしたいと考えているが、

いざ、その時になるとできるだろうか。増してや、痴呆などになれば、意思表示も難しくなる。

医者は、ただ生物的に治そうとするので、患者が死ぬまで相当の医療行為は続けるのだろうが、超高齢なり、

重度の痴呆なり、植物状態なり、そういった場合、死期を数ヶ月伸ばすために高価な医療は必要なのだろうか。

今はまだできるかもしれない。しかし、労働人口が減り、国家債務がさらに膨れ上がる将来は、是非を問わず、

命の選別が行われるのではないだろうか。

「日本の医療ではそもそもそうしたテーマで議論することさえ異端視されるのが現状だ。研究会に

出席するだけで、何か悪魔の会議に出ているかのように思われてしまう。」p(413)

オランダでは積極的安楽死も認められ、年間死亡の四割は安楽死(治療を停止する消極的安楽死含む)で

その六割に患者の同意は取られてないらしい。

おすすめです。ぜひご一読ください。
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No.26:
(2pt)

テーマがいいだけに、残念な作品。

※少しネタバレを含みます※

まず、皆さん書かれているように、ミステリーの要素は全くありません。最後までないと言ってもいいと思います。

テーマやスタイルは悪くないと思いますし、誰もが深く考えるべきトピックを扱っています。

しかし、構成が…(以下、ネタバレ)

各老人や看護婦が生き生きと描かれているのに、犯人が最後まで顔も見えず、どう言った人間なのかわからない。なぜこういう行動に走ったのか、犯人の人間性も描けば、より厚みのある作品になったと思う。

そして一番の問題は、特定の宗教の考えを否定するかのような表現が中盤に何度も出てきていること。これはちゃんと取材した上で書いているのか?死生観にまつわる話なのだから、嘘はいけない。誤解や偏見を招き、ミスリードを煽り、ある意味「作者の意見を、読者に感情的にならせることで、受け入れさせる」意図すら感じさせた。

稚拙な描写はしかなたいとしても、いい素材を下手に料理した感は拭えない。タイトルから落ちを想像させるのもよくない。
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No.25:
(5pt)

今月、芝居になります

実は出版されてすぐに読んでいましたが、6月、青年座が劇化するとのこと、観劇に友人たちを誘うためにも、再読をと思って購入しました。蔵書の片づけをしてしまったので、以前かったものがどこに行ったか・・・。
帚木蓬生のかなりの愛読者のつもりです。「閉鎖病棟」「風花病棟」医療現場の現実を見ている医師の冷徹な目と、この作者独特の深く人間性に根ざした優しさ、それが共存する作品は、彼独自の世界だと思います。「終末医療」「安楽死」―治る見込みのない病気、家族をもわからないような認知症になったら、生きていたくない!と私自身は思っています。それを医師に伝えることすらできなくなると想像するだけで怖い。この興味あるテーマをどう芝居で演じるのか興味津々です。書籍を売る方が、この劇化の情報をご存知ならよかったのに。
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No.24:
(4pt)

老人、病人、認知症などと一括りのもの言いをしてはならない

前半で丁寧に描かれる一人一人の老人の過去が、後半に到って意味を持ってくる。昨年の相模原の施設の事件などを想起させる内容で、この作家の慧眼に感服した。たとえ認知症の老人であっても、身体に不自由のある老人であっても、皆、最初からその状態ではなかったことをわれわれは知らなくてはならない。親を看取ってまだ1年の私には、この病棟の患者さんたちが自分の親のようにも思え、また遠からず自分も行く道であろうと思えて胸に響いた。
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No.23:
(5pt)

素晴らしい作品でした。

さすがに帚木蓬生作と思いました。緻密で丁寧な作品を書く作家ですね。商品もほぼ新品で何も不都合なかったです。ありがとうございました。
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4101288135
No.22:
(2pt)

話の展開に乏しく読み進めるのを苦痛に感じる人も多いかも?

「ロスト・ケア」葉真中顕著を読んだのをキッカケに介護医療問題に興味を持ち書店店頭で見かけたこの本を購入。(初の帚木蓬生作品)

600ページとなかなかの分厚さの本作品、本を通して話の展開に非常に乏しく、実際に物語が展開を迎える(かなり唐突)のは500ページ目あたりから。

序盤から中盤まではとりとめのないエピソード(認知症患者達本人の主観、家族親戚達の介護事情)が各視点から代わる代わる描かれる。それぞれエピソードの関連性は薄く、症例集を読んでいるかのようで途中からページをめくるのが苦痛だった。

中後半からは認知病棟で勤務する看護婦視点へ切り替わり、主に病院での介護現場の日常を描く形で徐々に物語が進められていくものの、大部分は終盤の展開とは関連性が低いように思う。

作品終盤ではオランダの終末医療制度(安楽死)について触れられ、今現在の日本医療に対して問題提起をするなど本書のテーマに大きく近付くがあまりの急展開に若干置いてけぼりにされた感がある。

何度途中で読むのを諦めかけたことか、読み終えた今ホッとしている。
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No.21:
(1pt)

これほどおそまつな医療ミステリーはないよ

終末期医療の現状を描くミステリー、とあるけど「いつの時代の、色んな意味でご都合主義な施設だよ(苦笑)」と途中で読むのをやめました。きっと作者の頭の中の医療施設は、一昔前の野戦病院なのでしょうね。
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No.20:
(5pt)

ミステリーではない

どこからミステリーが始まるのかと思ったら、最後の最後。完全な付け足し。

しかし、痴呆性老人の状態の記載はすごい。認知症の専門病院に勤務したことがあるが、こんなところまで把握できなかった。感受性が違うとしかいいようがない。すごい取材力だと思う。

認知症の老人は人間だ。自殺幇助は不適切だと思う。オランダの安楽死の状況が記載されているのは、非常に役にたった。オランダの状況を誤解している人は少なくないと思う。

まだ認知症になってない高齢者の方が読むと、胸がズキズキすると思う。
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No.19:
(5pt)

ミステリーということを忘れる

ミステリーだということを忘れて、自分が認知症になったら、こんな病院に入って、この看護師さんに面倒を見てもらいたいと思いました。
ミステリーだということを思い出したとき、背筋がぞっとしました。
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No.18:
(5pt)

初めて知った作家さんですが。

自分が読むために購入しましたが。
息子が 読んでます。
いろいろと考えさせられる作品であります。
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No.17:
(2pt)

対談では。

テレビの対談を見て読んで見たいとオおい購入したのですが、段々気味がわるくなり途中で断念しました。
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4101288135
No.16:
(4pt)

工夫が足りない

基本的には帚木氏らしい医療問題をベースにした、障害を抱えながら物悲しくも静かに
暮らしている老人たちと一人の看護婦の物語で、読み終えればそれなりの満足感もあるのだが、
前半が物凄くだるい

これから登場する老人たちのエピソードが次々に綴られるのだが、これが200ページ近くも続くので、
二人に一人ぐらいは戦争ネタなことも相まって、読んでいてどうしてもだれてしまう
本筋の話をやりながら老人たちのエピソードも交えるぐらいでちょうどよかったのではないだろうか

またこの作品は目次を見れば分かるが、長編というよりもエピソード集のような作りになっているので、
一つの話が終わる度に読む勢いが殺がれて、どうしても読むのに時間が掛かってしまう

悪い作品ではないが、帚木氏の作品としてはやや不満もある一冊だった
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No.15:
(2pt)

帚木氏にしては 物足らない

帚木 蓬生氏の閉鎖病棟に感動し、何度も読みました。読むほどに味があります。

そういうご縁で紹介された、安楽病棟を読んでみたのですが、私にとっては、内容がもの足りません。
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No.14:
(4pt)

フィクション作品ですが!

作品の前半部分は高齢の方々の入院への思いや周りの方々の動きが描かれ、途中ぐらいから看護婦さんの目線による、日記風の作品になっています。
高齢の方の院内での生活模様がリアルに記され数十年後の自身でないか、と腹の中から感じる作品でした。
ドキュメントのカラーをこの作品にまとめて、サスペンスを加味しなくても良かったのでは!と感じる
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No.13:
(4pt)

自分を投影する

痴呆病棟に入院してきた人たちの人生を書き、その上で、看護師の視点から病棟の日常をたんたんと描写する。とても温かい良い小説と思う。
レビュアーは、ご自分の親の姿をここに見ておられる方が多いようだが、中年期に入った私は、自分をそこに投影してしまう。
さまざまな老人問題を静かな筆で描いた優れた作品。

ただ、結末はいただけない。殺人事件を通じて問題提起するというのもわからなくはないが、無理に事件にしなくとも、安楽死の問題など、充分に書かれていると思う、で、☆4つ。


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