■スポンサードリンク
ヒトラーの防具
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ヒトラーの防具の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ベルリンに滞在している日本軍人の目で、戦前戦中のベルリンが描かれる。 分厚い上下2巻組で読みごたえがあるが、その多くが、当時の政治的・社会的状況を登場人物の口から解説させるために割かれている。 この時代のドイツや日独関係をふくむ国際情勢についてあるていど知っている読者にとっては、あまり興味をひかれないと思う。 その一方で、あまり深く描かれない人物が多く登場し、とっ散らかった印象をうける(中心人物の物語は、ユダヤ人との恋だとか精神科医の苦悩だとか、ありがちなもの)。 ラストも、むりやり「ヒトラーの防具」と関連付けようとしているようで、とても残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
精神科医である筆者の思い入れを感じる作品ではある。ナチスが障害者や精神科の患者を実験動物のように扱った事への義憤が主人公の兄に込められている。凝った描写や綿密な歴史考証にもかかわらず、なぜか現実味の薄い物語になっているのは、筆者の追求するテーマと作品の設定の間に不正咬合を生じているためだろう。戦争中のベルリンの創作物語としては秀逸だが、小説としては筆者の思いのたけが強すぎて透明感を欠く。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!