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蒼茫の大地、滅ぶ



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蒼茫の大地、滅ぶの評価: 4.00/5点 レビュー 8件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

滅びの笛には及ばない

タイトル通りです。
主人公側の無力さ、無常さには打たれますが派手な展開もないし、最後はそりゃそうなるよねという終わり方でした。
あとヒロイン?の魅力がいまいちですかね。
蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))Amazon書評・レビュー:蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))より
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No.7:
(4pt)

大飛蝗群団は、メタファーなのか

そもそも飛蝗を退治できないってのがおかしい。群れは巨大でも一匹一匹の羽は薄く脆い。粘着性のある物質を群れが大地にいるときに上空から撒けば、飛行能力を奪い移動を止めることができ、あまつさえ焼くなり農薬で殺すなりできたのでは。それじゃ話が始まらないから飛蝗群団を人知の及ばない大天災のように描いたのだろうが。にしてもなぁ…野上高明の神算鬼謀ぶりをこれでもかと見せつけておきながら、最後の最後で最初に畦倉を殺しておくべきだった、とか言わせるし。そんな馬鹿な!全てを見透せる目を持っていたんじゃないんか~い。「わたしとて、全能ではない」それ言わせるんか~い。まぁ西村さんの小説は本人が常々言っていたように妄想小説だから。整合性なんか、ない。とにかく常人離れした切れ者の知事が空前絶後の天災を利用して東北六県を糾合し日本国からの独立を目指すが、不運に次ぐ不運で、結局失敗する、東北は今日も負け組、という救いようのない悲劇を描きたいがための、妄想力を爆発させた結実が、この小説なんだろう。エロ描写がいつもよりかなり押さえ目な分だけ何かに突き動かされて書いたんだろうな、というその思いは伝わった。
蒼茫の大地、滅ぶ (下) (角川文庫 (5738))Amazon書評・レビュー:蒼茫の大地、滅ぶ (下) (角川文庫 (5738))より
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No.6:
(4pt)

大飛蝗群団は、メタファーなのか

そもそも飛蝗を退治できないってのがおかしい。群れは巨大でも一匹一匹の羽は薄く脆い。粘着性のある物質を群れが大地にいるときに上空から撒けば、飛行能力を奪い移動を止めることができ、あまつさえ焼くなり農薬で殺すなりできたのでは。それじゃ話が始まらないから飛蝗群団を人知の及ばない大天災のように描いたのだろうが。にしてもなぁ…野上高明の神算鬼謀ぶりをこれでもかと見せつけておきながら、最後の最後で最初に畦倉を殺しておくべきだった、とか言わせるし。そんな馬鹿な!全てを見透せる目を持っていたんじゃないんか~い。「わたしとて、全能ではない」それ言わせるんか~い。まぁ西村さんの小説は本人が常々言っていたように妄想小説だから。整合性なんか、ない。とにかく常人離れした切れ者の知事が空前絶後の天災を利用して東北六県を糾合し日本国からの独立を目指すが、不運に次ぐ不運で、結局失敗する、東北は今日も負け組、という救いようのない悲劇を描きたいがための、妄想力を爆発させた結実が、この小説なんだろう。エロ描写がいつもよりかなり押さえ目な分だけ何かに突き動かされて書いたんだろうな、というその思いは伝わった。
蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))Amazon書評・レビュー:蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))より
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No.5:
(5pt)

西村寿行と井上ひさし

『バッタを倒しにアフリカへ』の中で紹介されていたので、上下セットで買い「読みとおした」。
「読みとおした」とあるのは、西村寿行が過激なバイオレンスシーンで知られた作家だからである。
それに違わず全編にわたって西村寿行らしい過激なシーンの連続であったが、「東北」が中央に搾取されてきた歴史を背景に「神の罰」・飛翔蝗軍団の恐ろしさとその不条理さ、それに抗う人間たちの雄々しさと悲しさと狡知さが入り混じり、さくさくよめた。井上ひさしの「きりきり人」が思い出れた。故・翁長沖縄県知事のことも…。
蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))Amazon書評・レビュー:蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))より
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No.4:
(2pt)

私にはイマイチでした。

あらすじを読んでいるような、文章の薄さが気になる。
また、強奪や女性が乱暴される描写が繰り返しあって、読んでいて苦痛だった。
もう少し人間の尊厳や良心のようなものが感じられれば感想は違ったかも。
蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))Amazon書評・レビュー:蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))より
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No.3:
(5pt)

戊辰戦争以降ずっと抑圧されてきた東北の絶望と尊厳、独立、そして滅亡。

この作品における自然の猛威の象徴である「飛蝗」は、虫である。
一匹では恐くないが、集まれば航空機を落とすし、地域の農業を数年に渡り滅亡させる。
「旧約聖書」の「出エジプト記」では、「十の災い」に蛙や蚋、虻と共に現れる程、古典的で致命的な災いである。

そんな飛蝗が2億tの黒雲となり、東北地方の農業を滅亡させる。
食料は尽き、失業者が溢れ、治安が悪化し、女性は家族を救う為に体を売る…。
そんな地獄に対して東京の日本政府が行った事は、「都市住民の為に食料を東北から奪い」、「東北からの難民を拒否する」だった。
裏切られた東北は、大切な故郷を守る為に、「奥州国」として独立国家の道を歩み始める。
その道には、武力行使に取りつかれた首相率いる日本国が立ち塞がる…。

「東北が掲げる正義」は、自らが生存する為の普遍的な闘争である。
物語の中だけでも良いから、東北が救われて欲しい、と強く感じるようになる作品だった。
蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))Amazon書評・レビュー:蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))より
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No.2:
(5pt)

粗いけど

すげえよ。
この構想力。
しかし、今だったら禁書だね。
教育委員会はバッシングするでしょうなあ。
蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))Amazon書評・レビュー:蒼茫の大地、滅ぶ (上) (角川文庫 (5737))より
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No.1:
(4pt)

パニック漫画の傑作

バッタの大群が東北地方に襲来、自衛隊のスクランブル発進。冒頭から迫力のあるシーンが展開します。農作物を食い荒らされ、東北6県は中央政府に援助を求めるが・・・。
20年ほど前の作品なので今の時代からすると違和感な描写もあるが、これは仕方ないでしょうね。
全4巻の、第1弾登場!
蒼茫の大地、滅ぶ〈1〉 (1980年) (秋田漫画文庫)Amazon書評・レビュー:蒼茫の大地、滅ぶ〈1〉 (1980年) (秋田漫画文庫)より
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