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黒いリボン
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【この小説が収録されている参考書籍】
黒いリボンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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仁木兄妹シリーズの長編。 長編としては短めの中に、誘拐事件や殺人事件が起こり、テンポよく物語は進む。 真相は様々な思惑が絡み合い複雑なものだが、細かな手がかりや大胆な手がかりを巧妙に配し、要領よく整理されている。 犯人像も悪魔的で強く印象に残る。 傑作といってよいのではないでしょうか。 | ||||
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「二つの陰画」 大学生の仁木悦子・雄太郎兄妹を「探偵役」にして殺人事件を解決する仁木兄妹シリーズではありません。 下宿屋の大家のばあさんが殺された。 家賃を滞納しがちな店子。 態度の悪い親族。 容疑者は多すぎて犯人の検討を絞るのに苦労するが…。 「黒いリボン」 著者曰く 最後の長編の「仁木兄妹シリーズ」とあります。 仁木兄妹が知人のお宅を訪問していると、その家の幼い息子が誘拐された。右往左往する最中、殺人事件まで起きてしまう。 誘拐と殺人の犯人は同じ人物なのか? この作品で事実上、仁木兄妹シリーズは終わる訳ですがわかるような。 この兄妹は素人の大学生、刑事でも探偵でもありません。 間違い電話の主の家で殺人が、とか素人の雄太郎に殺されるかも知れないと大の大人が相談に来たり、量産するには無理がある設定です。 テレビドラマ向きかも知れません。 リアリティに欠けてますが、リアリティに欠けても楽しめてしまうのがテレビドラマです。 | ||||
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ある誘拐事件を雄太郎・悦子のコンビ捜査が解明する、というプロット。作者自身が「あとがき」に、読者に提供するデータがすくないので少々アンフェアだ、と断っていて、本格物としてはあっけない気がする。誘拐には事件の突飛性がなく、奇想天外な謎の提出ができないからかもしれない。 クレイグ・ライス『甘美なる殺人』、『絢爛たる殺人』のトーンを日本にうつしかえた感じでもあるが、それにしても展開にサスペンスがなく、解明も平板だ。 | ||||
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「黒いリボン」は1962年6月、東都書房から〈東都ミステリー〉として出版された書き下ろし長編作品です。音大生・仁木悦子が田園調布の国近社長邸を訪れていた晩、二歳半になる坊や・直彦ちゃんが誘拐されます。ブラック・リボンを名乗る犯人は、子供じみた脅迫状で300万円を要求。更に犯人は、身代金の受け渡しに国近社長を強硬に指名します。自分にとっては可愛くない直彦に大金を払うことに渋る国近ですが、しぶしぶ出掛けて行くことに。ところが、国近は受け渡し現場で金を奪われた上、殺されてしまいます。直彦ちゃんの行方を追う仁木雄太郎・悦子兄妹にまで犯人の魔の手がー。ミステリー作家・仁木悦子が卓抜な構成力で読者におくる「仁木兄妹長編探偵シリーズ」の掉尾を飾る本格推理作品。秀作です。 | ||||
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