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少女地獄
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少女地獄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 21~40 2/3ページ
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The author brings the story together nicely without losing the storyline I've read a lot such a different story which was so nice to read and so interesting I read this book in a day and a half in fact at 12 midnight I cannot write all I want to say without giving away too much of the book. | ||||
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3つの作品、どれも彼の世界観が非常に表れているなと感じました。何とも言えない雰囲気の中予想もしなかった展開に物事が進んでいきます。結末はかなり驚かされると思います。ネタバレになるのであまり詳しい内容は言えませんが、買って損はないと思います。一人でも数人で聞いても楽しめると思います。 | ||||
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「何でも無い」「殺人リレー」「火星の女」の3作が収められていて、連作ではないが、いずれも女性を主人公として書簡形式で語られている。 それを『少女地獄』という名の下にまとめたのはなんでだろう。 今と出版当時では“少女”の位置づけも違うんだろうけど、私に浮かんだキーワードは「信じる」。 虚言や復讐などに至った彼女たちが信じていた、大切に守ろうとしていたものが、はっきりと語られているわけではない。 でも、それが確かにあり、だからこそ事件が生まれてしまったのだろうな。 そして、それを生み出したのが“少女”であり、そうならざるを得なかったのが“地獄”なのだろうな。 などと考える。 | ||||
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江戸川乱歩を数冊読むついでに、手に入れた。というか、いつか読むぞと思っていたドクラマグラを検索していて、タイトルにつられた。 ドグラマグラは、挫折したけど、こっちは一気に読み切った。切れ味鋭い感じがある。趣向がつかめるまでは、大変だったけど、あ、そっちか、と気が付ければ、楽しめる。別の期待はすっかり裏切られた(エログロじゃなかった)けど、満足したー。 | ||||
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接客業、介護関係の仕事など、精神的な事を扱う人は 面白く読めるのではないでしょうか。。 | ||||
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昔から読みたくても何度も挫折した、「ドグラ・マグラ」でしたが、没後80年で出版されたこの作品集で、見事にハマり、「ドグラ・マグラ」も読破できました! 豪華絢爛な死体が目に浮かぶ「死後の恋」、無人島に漂着した不幸な兄妹「瓶詰の地獄」、ロシア少女との逃亡劇「氷の涯」、残酷ながら哀れな少女三部作「少女地獄」。 何とも言えない世界観が広がりました。 少しお高いですが、おすすめの、夢野久作入門書です! | ||||
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少女地獄というタイトルから、 わたしは筋肉少女帯の大槻ケンヂさんの事をフト思い出してしまいました。 たぶん、大槻ケンヂさんの歌に登場するセリフや歌詞に夢野久作さんの文学作品やイメージが反映されているものと思います。 この「少女地獄」の内容をここにいちいち書き記しませんが、 まあまあ、普通に面白い作品だと思います。 | ||||
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「死後の恋」(1928年発表) ロシア革命を背景に敗残の白軍ロシア兵が語る凄絶な綺談。結末に於ける禍々しくも美しい宝石のイメージは一読忘れ難い。 「瓶詰の地獄」(1928年発表) 著者の短編小説として最高傑作であるばかりか、日本の幻想文学史上屈指の名作。孤島に漂着した幼い兄妹の運命を巧みな構成で描く掌編。悲痛でありながら甘美かつ崇高にすら感じられる読後感は何度読んでも変わらない。 「氷の涯」(1933年発表) ハルピンを発端に文字通り氷の涯まで流転する日本陸軍歩兵の数奇な逃避行。一種の巻き込まれ型エスピオナージュとして無類の面白さ。所々に国家主義者の大物、杉山茂丸を父に持つ作者の軍部への複雑な感情や政治思想が見え隠れするのが興味深い。 「少女地獄」(1936年発表) 「何でも無い」「殺人リレー」「火星の女」の三編からなる連作。中では周囲を翻弄する虚言癖の少女を描いた「何でも無い」のあまりの現代性に驚く。 以上、いずれの作品も独白体並びに書簡形式を採用した一人称での特異な語り口をもって読み手を酩酊させ、因縁や宿命の虜となる登場人物たちに息つかせぬまま同化させる。稀代の物語作家の、まさに精選された傑作が揃う一冊。 | ||||
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友人から「日本三大奇書」の話を聞いて、「ドグラ・マグラ」を読む前に読んでみました。 表紙のかまわぬ×角川文庫さんのスペシャルカバーも購入動機のひとつではあります*笑 このカバー好きには是非、新潮文庫さんの限定カバーも見てほしいところです。 さて、本題に戻ります。 最近文豪の作品を読んでいるのですが、森鴎外や三島由紀夫よりは読みやすい文体でした。 江戸川乱歩の短編集(人間椅子など)や東野圭吾(白夜行)が好きな人には推したい作品ですね。 人間社会の汚さや死を間近なものとしている人々の出す特有の陰鬱な雰囲気を持つ作品だと思います。また、非常に女性が女性らしくセクシャルであること…夢野久作の用いるカタカナが不思議な雰囲気を出していて、わたしはそこがとても気に入っています。 歴史が苦手なわたしは前知識がさっぱりないまま読んだので非常に面白く読みきれました。 短編集ですから、一度読んでみても損はしないと思いますよ。 | ||||
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これまたドグラマグラに引き続きかっちゃいました。まだ、読んでないのですが、今から楽しみです | ||||
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『少女地獄』は一作の短編ではなく、三つの短編の総称なのですね。三人の少女が堕ちていく地獄… どれも面白かったです。 中でもやはり最初の「何んでもない」。私はこの作品がテネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』と共通点があるように感じました。どちらがどちらを模倣したなどと意味ではもちろんありません。女という生き物は、自分の「性」と「若さ」と「自分を着飾る装飾品」が満たされていないと、嘘をついてでもそれらを補完せずにはいられないのかもしれない…と感じました。 そして一つの嘘のためにまた嘘を重ねていく…愚かな生き物です。ですが、『欲望〜』にも共通するのですが筆者は嘘吐き女のことを愛情をもって描いているのです。「何んでもない」に登場するユリ子も、かわいらしく愛らしい口ぶりで虚構を作り上げていきます。ユリ子は、自身の理想郷(解説には「地上楽園」とあります)の様子を物語っているだけなのです。彼女にとってそれは常に頭の中にある身近なもので、それについての話をするのは本当になんでもないことなのです。 それを寄ってたかってつまらぬ現実で塗り固めていこうとする輩の方こそ陳腐で、そのせいで一人の少女の人生まで潰してしまうことになってしまった…そう考えさせられました。 そして解説を読んで呻った箇所は、『遺言書の日づけ「十二月三日」(略)もまた「例の」時期だったのである。』 というところです。ユリ子が毎月虚言に駆り立てられる月初に遺言も書かれているのです!ユリ子の死自体が事実なのだろうか…?ユリ子の作りだした世界は未だに終わらずに今でも広がっているのでは…? 何重にも解釈でき大変面白い作品でした。また時間を開けて読んだら解釈の仕方が変わるのかもしれません。そこも楽しみです。 | ||||
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NHKのJ文学で紹介されていて知りました。夢野の作品は「氷の果て」を絶賛している私です。時代も昔であるし面白そうだし主人公と母が同じ名前ということもあって、3年前に父が亡くなり一人暮らしをしている86歳の母に贈りました。「少女地獄」から始まる短編集だったようです。それがどれもこれも不幸な事件や出来事ばかりが書かれていて、それでなくても寂しい一人暮らしの母は気分が悪くなり、最後まで読めず、挙げ句の果てには縁起が悪いと本を捨ててしまいました。一人の老人を恐怖の世界に陥れた夢野さん。なんで又そんな縁起の悪いことばかり書いたんですか。私は夢野さんのそんなセンスが大好きです。私のところまで届かなかった、読めなかった本ではありますが、創作家としての夢野さんを賞賛したいと思います。 | ||||
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私は高校の頃に摂食障害で精神病院に入院して、 そこで暇つぶしに夢野久作を読み漁るという暴挙を働きました。 当然ながら、『ドグラ・マグラ』はその時分の自分と連動して読んでしまって、 「おにいさまア――ッ」と叫んだら、妙齢の看護師に筋肉注射された記憶があります。 あちらは清廉な兄妹の、記憶改ざんロマンチシズムですが、 こちらは怪奇というよりは、「可愛らしいメルメンチックなお菓子のギロチン」といった感慨を持たせられる、一味違った趣のある作風です。 が、現代から、作品が書かれた時代の背景を想像して読むわけですから、 ワンピース、ナースキャップ姿のゴスロリ・ナースが自ずと特化してしまうという、 博士を失って一人歩きを続ける、進化の止まらないフランケンシュタインの怪物状態です。 この小説のおかげで、ハイカラ・ボブカットの女が、胎児を抱えて歩き回る夢を毎晩観たものです、精神病院の閉鎖病棟のベッドの上で! <「ロリータ統合失調症小説」のフェルマー予想>。そんなジャンルでしょうかこれは? ズッキュン小説の金字塔だと思います。 | ||||
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文体は、やはり独特のタッチで、自分のような入門者は戸惑うかもしれない。 篩いにかけられる気分だ。独立した世界観のなせる業かはたまた。 現代の小説には似ても似つかない、オリジナルの切り口。諧謔的とも友誼的ともとれる喋り口調。 混沌としているが、味わい深い文章に酔いしれ、幻想的な気分に導く。 少女地獄の『なんにもない』は傑作。 どこか凄艶な看護婦と女の鋭い観察眼。 あの手この手で翻弄し巧みなこけおどしで騙す場面は、読み手もコロッと信じ込ませる魔力がある。 まるで舞台役者のように優雅に振舞い踊る姿は、信憑性の高さを観客に刷り込ませる。 悪気のない女ほど、恐ろしいものなどなかろう。ユリ子には道徳や倫理などは一切通用しない。 法律で罰することが叶わない女は、今でも遺書の中で実に楽しげに生きている。 彼女は永遠に死から遠ざかり、虚構世界という嘘で満ち足りた領域で命を捧げるのだ。 火星の女は、醜悪な容姿をした女の復讐劇である。 校長の悪徳三昧を摘発し、反省を促す彼女と校長の実の娘である共犯者の女子。 この話は、世に蔓延る男性諸君の悪徳さを、一人の女性が成敗する正義の物語でもある。 幼き頃より周囲から孤立し、親からは疎まれ、一人ぼっちの女。 あくまで男性優位な世界を築きあげたいとスピーチで校長が語る夢物語の 滑稽なこと、滑稽なこと。これはお笑い種だ。 模範的な教育者としてありたいと望む裏の顔は、道徳心のかけらもない、俗物者のくせに。 これほど、善悪の区別がハッキリしている話は、読んでて清々しい。 いろいろと、書き散らしてしまったが 全体として女が男をギャフンといわせる話が本題である。 主従関係が入れ替わる瞬間や、女の凄艶な色香に男が洗脳される過程は絶品だ。 本当にうまい。これは麻薬だ。 | ||||
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Jブンガクを見て,始めて読みました。 女性の虚栄と欺瞞をよく直球で書いたものだと思う。 いつの時代にも,ブンガクは人の本性を表すものかもしれない。 | ||||
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15歳から周囲をだまして借金をし続けた女性が逮捕されたという記事をみてこの作品を思い出しました。 ドグラ・マグラで読者を困惑の奈落に突き落とした夢野久作の短編集です。 表題の少女地獄を始め、童貞、女鉱主など複数の短編がおさめられれていますが、いずれも夢野氏の 夢幻を華やかに彩る手腕が十分に発揮されています。 少女地獄では、嘘をつき、それを隠すためにさらに嘘を積み重ねやがて破綻してしまう看護婦の話、 妻を次々と完全犯罪で消していく車掌とそれに気付きながらもひかれてしまう女車掌の話などが綴られていますが、 いずれも得意の書簡体形式を用いることで、読者が直接話しかけられているような臨場感を生む事に成功し、 登場人物たちの異様さとあいまって、背筋が寒くなるような感覚を味わわせてくれます。 男女の断絶、心の闇、性的倒錯、生きるために必要な虚栄心といった、古くて新しいテーマを、「ステキ」とか「メチャメチャ」 というような軽妙な単語を織り交ぜながら読ませる力量は圧巻です。昭和初期の作品ですが、古さを感じさせず、 短編ですので、何かの合間に読める点もお勧めです。 | ||||
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バブル時代、大阪・北新地の飲み屋街に「センミツ」といわれるホステス嬢がいた。彼女の話す1000のうち、本当のことは3つだけで、後はすべて嘘ということである。いつの時代も虚言癖のある女性はいるもので、「少女地獄」の3篇のうち、最初の「何でも無い」はこのうそつき女の小憎らしい「小悪魔」ぶりを存分に魅力たっぷりに描ききっている。騙されるほうは、この臼杵先生の細君である松子が早くも「おかしい!」と気付くように、騙されることに慣れてくる。男はむしろ騙されることに「快感!」を感じてくる。「センミツ」嬢もそうだった(彼女、どうしているんだろう。) そのユリ子が、嘘がバレバレになって、最期に自殺を決行したのが、12月3日ということらしいが、これすら本当かどうかということになっているのだが・・・・・。 「殺人リレー」も面白いが、「火星の女」の復讐劇が面白い。続いて「童貞」「けむりを吐かぬ煙突」「女坑主」と短編が納められているが、今の日本を先取りした感のある「強い女と弱い男」を描いている。 NHK教育TVの「Jブンガク」に取り上げられたということで、初めて読んでみたが、ロバート・キャンベル先生には、感謝しなければならないな、面白い本を紹介して頂いて・・・・・。 | ||||
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私は全て繋がった話なのかと思いました! なぜなら青空文庫からDLして自分で編集しプリントアウトしたからです。 タダって手間ですね。 紙媒体じゃないとやっぱり読む気がしないのです。 そーいうわけで、ユリ子の嘘が続いてると思い込んでた私は・・・ 以降は「謎の女事件」に違いない!そして事件とその真相だろう! 最後の火星の女は別人格の別人みたいだー。 「はじめて嘘をついた」ってところが嘘っぽいし、しかし本当っぽい証拠もあるしー。 もしやユリ子は多重人格の1人格で本体は火星の女なのか?(逆?) それともそう思わせたいだけなのか。 全く違うどこかのだれかの夢の一部か、もしくは何人かの夢の抜粋なのか? また出てきた集合的無意識なのか? とまあこんな具合に一人謎をつくってショボイ探偵やってました。 おもしろかった! 嘘とか見栄とか虚しさとか。 | ||||
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女はフクザツ奇妙キテレツ不思議な生き物だという事を言っているようで 誰にでもある心と生活の闇の部分を描いているようでもある。 ウソを突き通して死んでしまった女の話「何んでも無い」 自ら焼死体となって仕返しをする「火星の女」 特に「殺人リレー」は、男に殺されるのが解ってても この人になら殺されてもいいと思ってしまう、女の心理が巧妙に表現されててどきどきした。 | ||||
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ドグラ・マグラの作者の短編集。 嘘を突き通す女など、少女とそれを取り巻く人間たちのどろどろした情念とどうしようもない雰囲気がびんびん伝わってきます。さすが、夢野久作! | ||||
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