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少女地獄
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少女地獄の評価:
| 書評･レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評･レビュー一覧です
※以下のAmazon書評･レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 1～20 1/4ページ
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| 手紙や新聞などの体裁で書かれているので慣れていないと少し読みづらいかもしれないが、この特殊な技法によって深みがましてると思う。そこに夢野久作の世界観の設定と文体が加わりいよいよ不気味で幻惑的な文に仕上がっている。著者の作品は圧倒的にドクラマグラが有名だがこの作品もひけを取らない面白さがある。 | ||||
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| 夢野久作さんの独特な世界観が大好きです。 掲載されている短編で1番のお気に入りは「火星の女」でした。 特に女性に一読してほしい作品でした。 | ||||
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| それぞれの話が短くて手軽に読めた。 | ||||
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| 言い回しが戦前の古い言葉のため、スラスラ読めないところはあるが、丁寧で細かな描写力で映像として思い浮かべやすい。 地獄とはなにか自分なりに解釈できる。夢Qスバラ | ||||
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| 学生時代読んでいた本で、なくしてしまったので再度購入しました 学生時代に読んだ感覚とまた違くて面白かったです | ||||
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| こんなに惹き込まれた小説は久しぶりです。この作品に登場する女性達は、強さや悔しさ、優しさで溢れており、ごく普通にそこらで生活している身近な存在に思えました。 そんな一般的な人間が、あることをきっかけに狂気を芽生えさせると、ここまで奇妙でおどろおどろしくなるものなのかと感じました。ここまで来るともはや愉快です。 「火星の女」はメインとなる女性がなかなかな具合で発狂しておりお気に入りです。 また、少女地獄を読んでの個人的な感想ですが、夢野先生は当時の女性軽視の問題についてよく知っている、関心の高い方なのではと感じました。 自分が初めて手に取って拝読した夢野久作先生の作品が「少女地獄」で良かったです。 こんな素敵な作品に出会えたことに感謝しています。 もう自分は夢野先生の虜になってしまったようです。 | ||||
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| 表題は３篇を含む若い女性を主人公とした書簡体小説。その他の短篇と合わせ、実質６篇の短篇集。約260頁。 「何んでもない」（少女地獄） 耳鼻科医の臼杵から同業の白鷹へと送られた手紙から、開業したばかりの臼杵のもとで看護婦を志願した美しい姫草ユリ子が巻き起こした事件の顛末が語られる。病的な嘘つきのユリ子はいわば承認欲求の塊ともいえる。言葉遣いや雰囲気は時代差もあって現実離れしているが、テーマとしては今日的で身近に読める。臼杵と同じく、ユリ子を憎むような気持ちは起こらず、哀れを感じた。 「殺人リレー」（少女地獄 P97～） バスの女車掌であるトミ子が、同じく女車掌になりたい希望をもつ友人への手紙という形でトミ子の身に迫った危険が綴られる。はじめに、トミ子の別の友人であるツヤ子からトミ子への手紙が紹介され、恐ろしい裏の顔をもつある男についての警告にはじまる。少し尻すぼみな印象。 「火星の女」（少女地獄 P120～） 冒頭は手紙ではなく、女子校の廃屋に近い物置の火事跡での少女の焼死体の発見と、直後に起きた同校の校長の失踪し、女教諭の自死、教頭による学園の資金持ち逃げといった一連の事件を報じる新聞報道にはじまる。つづいて、焼死した張本人である「火星の女」こと甘川歌枝の遺書によって、歌枝が死を決意するにいたるまでに起きた出来事と学園の暗部が明るみに出る。かなり動きが大きく、かつ後味の悪い作品。 「童貞」 肺病で死にかけて街をさまよっている若い男が、偶然から話しかてすぐに去っていった幻のような女性に一目ぼれをする話。明確なオチもなく、本書中もっとも不思議な作風。主人公が童貞であることはあまり内容に関係ない気もする。 「けむりを吐かぬ煙突」 新聞記者である主人公による事後の独白。記者の男は世間で評判の良い未亡人を疑い、周囲を嗅ぎまわっている。夫の死後、未亡人が住む邸宅の図書館には煙突が取り付けられていたのだが、その煙突が冬のあいだに煙を吐くことは一度もなかった。記者は家政婦を手がかりに、未亡人の身辺に関するある証言を手に入れる。ミステリに分類できる作品は、未亡人の謎とあいまってバランスの良い一篇と思える。 「女坑主」 元女優であり、妾から本妻に取って代わったあとに夫の急死によって炭坑主となった新張眉香子を中心に据えた作品。主人公である青年は、政府の指示により海外で敵国の対立を誘発する目的でダイナマイトを所望するために、眉香子のもとを訪れている。豪放な眉香子はこれを快諾するのだったが、青年を引き留めて帰そうとはしない。眉香子の劇画的なキャラクター描写を味わうための作品。 著者作品を読むのは今回がほぼ初めてだった。過去に読んだなかでは江戸川乱歩に近く、寓話的な乱歩の作品をリアル寄りに詳細化した作風という印象をもった。ストーリーの特徴としては、「童貞」を除いてはいずれも、ワイドショーが喜んでネタにしそうな事件を扱っているという点で共通している。会話文をはじめとして作品に漂う雰囲気から、過去の日本をノスタルジックに体験する楽しみもある。 | ||||
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| 少女というモチーフは沢山の芸術やサブカルチャーで題材になっていますが、等身大の健全な少女像を用いたものから少女を神聖視する余りに変態的になっている物まで様々です。 私はこれを少女時代に読み、「これ男の人が書いてるの、やば」とゴミのような語彙と頭で虜になりました。 台詞を覚えているくらいに虜になりました。 あまりにも少女だったからです。 夢野久作の少女の描き方はやや変態的でありながら「ありうるよなぁ」という範囲だと思っています。ファンタジーだけど、ある人にとってはこれは有りうる地獄 ファム・ファタールを、結局、最後には「なんだただの女だ」と一蹴するようなリアリズムを読んでいるはずなのに、姫草ユリ子をファム・ファタールとして余計に神聖視してしまうような 現実と描写の矛盾、こっちは夢現なんだけどあっちの現実は覚めてんだよな、というような そして、「人間腸詰」が人間の地獄の缶づめなら、なるほどこの一冊は少女の精神性の地獄の缶詰って感じ | ||||
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| アニメやパチンコになっている地獄少女かと思ったら違いました。 | ||||
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| 文体は古い。 口調も昔。 文化も風景もなにもかも古い。 でも、感覚が現代に近い。 ここが作家として、 なにより重要で凄いところだと思います。 ぼくは、ほんの数年前から、 急に本を読み始めました。 ぼくにとってそれまで、小説とは、 古本屋で一番安いのを、 たまに、暇潰し用に買うものでした。 それが今では、 百冊近い積み本を常時抱える、 本好きになってしまいました。 でもまだ初心者なので、 むつかしい本はわかりません。 太宰治さんも、芥川龍之介さんも、 ぼくには、よくわかりませんでした。 江戸川乱歩さんの傑作、名作選は、 とても面白かったです。 この『少女地獄』には、 江戸川乱歩さんを読んだ時と似た、 これが昔の本！？ という驚きがありました。 なかには、少しむつかしく、 疲労のたまった時には頭に入りにくい、 何度か最初まで戻し、 読み返した話もありました。 でも、ほとんどが、 マンガのように親切で読みやすい、 夢中になれるオハナシでした。 とくに『地獄少女』の最初の話と、 『女坑主』が好き。 グワーッと、 吸い込まれるように、 世界に引き込まれました。 魅了の魔力を持つ作家だと思います。 ぼくは本を読み始める時、 目標として、ある事情から、 『ドグラ・マグラ』を読みたいなと考え、 それに少しずつ近づいていくように、 積み本を重ねていきました。 百数十冊を読み、 ようやくあと四冊を読めば、 たどりつけます。 四冊中、三冊は夢野久作さんの著作です。 著者のファンになれれば、 奇書も読めるかなと考えたのです。 まずは、ファンには、なれました。 数年かけた目標まであとすこし。 楽しみです。 | ||||
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| 夢野久作の作品は初めて読んでたが、面白いと思う。 | ||||
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| やはり自分に返ってきますよね。時代に振り回される人生。いろんな意味で、自分を振り返る機会となりました。 | ||||
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| 読むと鬱々とfしそう、と思って今まで避けてきた本 | ||||
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| 読むのに支障はないが、同じシリーズで揃えていたので残念 | ||||
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| 如何にも夢野久作らしい短編集。ちょっと気持ち悪いところ、やり過ぎっぽい大仰な哄笑、螺子曲がり入り組んだナレーション等など、夢久味が濃く横溢しており、マニアには堪らない一冊でしょう。巻頭の「死後の恋」だけは最後が猟奇的過ぎ、「氷の崖」に遠く及ばない。晩年近くの作品らしく、やや惰性が感じられる。 | ||||
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| 自分を輝かせるために、どんな嘘もつく女。犯罪者を愛した女。誰からも省みられず、復讐する女。それぞれに闇が深いが、命がけの女たちに振り回される男たちは、手も足も出ない。それをブラックユーモアたっぷりに語っている。古いと敬遠めさるな、現代人が読んでも面白いですよ。 | ||||
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| It's a mixture of the feeling of being cornered and jumping in willingly. I think I'm happy in the part where I'm willing to jump in. The position of "girl" is probably different now than it was when it was published, but the keyword that came to my mind was "believe". What they believed and tried to protect so dearly is not clearly told, which led to falsehoods and revenge. | ||||
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| As a short story, I tried it. It was very easy to read. As the title suggests, the unique worldview of a "girl" is irresistible. I'm thinking about reading other short edits. | ||||
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| 表題作も３編の短編からなる。やはり最も印象に残ったのは、最初の嘘つき少女の物語。なぜ、ここまで命がけで嘘をつき続けるのか、不思議でした。 どれも女性心理の怖い一面を描いた、なかなか面白かったです。 | ||||
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| い詰められてゆく感と、喜んで飛び込んでゆく感が混ざります。 喜んで飛び込んでゆくところでは、幸せなのかなと考えます。 これがフリーで読めてしまうなんて！2つの話が入っています。 | ||||
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