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犬神家の一族
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犬神家の一族の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 21~40 2/4ページ
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何十年も前の時代の話だが、その古さが新たな味となる感じで、まったく違和感なく楽しめる。 謎も面白いが、癖のある登場人物の人間関係も面白く、読んでいると時間を忘れる。 横溝正史は永遠です。 | ||||
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映画で見たシーンを思い出しながら、あっという間に読破。映画と原作の違いが面白い。 | ||||
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内容のレビューではありません。 再編等、シリーズを揃えないで買っていたら、同じ話が重複して入ってたりでがっかりしていました。なので初期に出された本中心に買っていますが、古書扱い。たいていビニール包装のみなので自分で紙カバー適当につけてますが、今回購入したショップはなんと、文庫用の透明フィルムカバー付きでした。すごく嬉しいと共に、本への愛が感じられました。ありがとうございました。こういう心遣いって嬉しいです。 | ||||
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ラストの一文が心地よい余韻を味あわせてくれる、金田一耕助シリーズの最高傑作。 以前からぜひとも読破したいと思っていたこの小説を、平成から令和に時代が移るこの時期に、改めて 昭和を振り返る意味で手に取り、一気に読み通しました。 横溝正史の代表的作品であり、何度も映画化・ドラマ化されているため、そちらの印象が強くなって います。しかしながら、そうした映像作品を見ているかどうかにかかわらず、原作を読むことを 強くおすすめします。理由は、下記の3つのポイントを自分以外の人にも味わってほしいと 考えるからです。 ・重厚かつ丁寧なストーリー描写 ・日本の原風景を感じさせる時代背景 ・復刻された杉本一文氏のカバーイラストの魅力 複雑に絡み合う人間関係における葛藤と、日本人の心の奥底に潜んでいる残酷で醜悪な嫉妬と憎悪の感情を暴露する ことにかけては、横溝正史の右に出る者はいないだろうと、読後に改めて感じました。 敢えて気になる点を上げるとすれば、珠世の美しさが幾度のなく強調されすぎていて少々食傷気味なことぐらい ですが、それがこの作品のすばらしさを減じるほどのものではありません。 できれば、この物語に合わせて11月から12月にかけての冬へ向かう季節に読むのが、この作品を深く味わうのに 最も適しているのではないかと思います。 | ||||
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獄門島がつまらなかったので、いっしょに購入した犬神家もつまらないとどうしようと思っていたのですが、こちらは、面白いと思います。原作買うならゆうめいなの買うのがいいと思います。 | ||||
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横溝作品中でも知名度のある作品。昭和の因習や土着的雰囲気、複雑な人間関係含め映像よりも先にやはり原作を読むに限ると思った。 | ||||
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珠代の佐清に対する恋愛 松子の佐清に対する母性愛 佐兵衛翁の血縁に執着した偏愛 静馬の菊乃への敬愛 金田一耕助の真実に対する求愛 | ||||
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幼少時期にテレビで観た“横溝正史シリーズ”.まだ子どもだったこともあり,ロクにストーリーも分からぬまま,ただひたすら不気味であった記憶がある.先日,『八つ墓村』を読んで面白かったので,本作品を手にした. 『八つ墓村』同様,本書もとても面白かった.不気味さはテレビで観ても文字で読んでも変わりないが,小説の方が映像より文章が楽しめる.作家,横溝正史さんの凄さが伝わって来る. このままでいくと,“横溝正史シリーズ”を全て読破してしまいそうです.他の作品も読みたくなるほど楽しめる一冊でした. | ||||
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世界に誇る不朽の名作です。 アガサのポアロシリーズも読んでいますが、アガサの作品は明るく、様々な地域から集まった多くの人達が出てきますが、横溝さんの作品は暗く、孤立した集落の古い人達が主です。 遺産をめぐりドロドロとした駆け引きがありますが、最後はすっきりまとめてくれます。 戦後の古き日本にタイムスリップしたかのリアル感がたまりません。映画で見たことがある人もそうでない人も是非、読んでほしい名作です。 | ||||
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池の中から2本足が突き出ている珍妙な殺人映像がすぐに浮かぶ、横溝正史の代表作。数十年ぶりに再読したが、全く色あせることのない傑作を堪能した。全編にわたってけれん味溢れるホラーミステリーで、いくら何でも、と言う凄い設定だけど、ここまで徹底した力業には舌を巻かざるを得ない。横溝正史得意の、顔を隠して復員した男を生かしたトリックが冴え渡っている。偶然も重なった複雑なトリックは読者が推理するにはハードルが高いが、破綻なく書き切ったのは素晴らしい。そして本格ミステリファン垂涎の「見立て殺人」の要素もあり、飽きさせない。一分のスキもない濃厚な力作と評価。 親族同士がいがみ合い、血で血を洗うおどろおどろしい設定だけど、「獄門島」などと同様、実際に読んでみると意外に怖さは感じられず、緻密に書かれた本格ミステリー的パズル要素の方が印象に残った。飄々としてユーモラスな金田一耕助の存在が大きく、やはり彼あってこその横溝作品だと再認識。 | ||||
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「犬神家の家名に対しても、私は捕虜になることを恥じたのです。それだのに、内地に帰ってみると・・」。 太平洋戦争直後の傷病兵や復員などの社会問題を道具立てとする鮮やかな発想にうなる。 こんなにも時代性と純情をはらんだ動機があるとは。 | ||||
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市川崑監督により、2度も映画化された「有名な物語」の原作を 初めて読みました! 原作が先か?映画が先か?どちらにしても、ミステリーですから、 物語の骨子と犯人が分かってしまっているのは致命的です。 ボクの場合は映画が先で(それも何度も何度も観ました)、それ でつい原作をよむことが後回しになってしまいました。 映画と原作の違いはもちろんあります。どちらがどうということ は別にして、この本・・・やっぱりさすが横溝正史です。今読む と物語の背景になった終戦直後の日本の風俗や空気がよく伝わっ てきて、それだけにこの血なまぐさい事件に不思議な説得力があ るのがよく分かりました。 まだこの物語に出会ったことがない方・・・できれば「本」を先 に読むことをお薦めします。 本を読むことが面倒な方は、是非、市川崑作品を鑑賞して下さい。 | ||||
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颯爽とした明智小五郎と比べると金田一耕助というと体力では圧倒的に劣るという印象があります。 明智は様々な怪人を相手に常に超人的活躍をしていましたから、仕方がないでしょう。 ところが金田一が全く運動が苦手というのは間違いなのです。 この作品は金田一って意外とスポーツマンなのだということを教えてくれます。 溺れそうになるヒロインを救出するために手漕ぎボートを駆る有名なシーンがあります。 金田一の他にもあちらこちらから多くのボートが救援に殺到しますが、金田一のボートが一番に現場に駆けつけます。 遭難を発見したことが早かったことを差し引いたとしても、後発のボート群に追いつかれることなく一番乗りしたのですから、金田一のボートの腕前が標準以上だったということだと思います。 金田一はボートを漕ぐのが得意なのです。 もう一つはドラマ化や映画化の際にはカットされてしまうので、有名ではないのですが、スキーです。 いつものスタイルで颯爽とスキーの腕前を披露します。 東北育ちということでスキーには絶対の自信があるような発言もしています。 「獄門島」のような華麗なトリックは使われてないかもしれませんが、小さなトリックや錯誤の積み重ねが気持ちよい作品です。 「名探偵みんなを集めてさてといい」の場面もあります。 無駄がなく、「犬神家」の物語として重厚濃密なストーリーが語られます。 知名度では一番の作品ですが、知名度だけではなく完成度も高い作品だと思います。 | ||||
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この作品、原作では獄門島と同じくらい好きです。 (ネタばれになっちゃいます) . . . . . . 映像化するときは時間の都合で佐兵衛と野々宮夫妻の関わりを深く取り扱えないのが残念 孫どうし憎しみ合わせる必然性にもっと踏み込める気がします . . . 長男とその母への愛情<生涯でただ一人愛した人 をどう表現するか 原作ではどう描かれているのか。時間をかけて読み解きたい(まだ出来てないです) | ||||
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八つ墓村とともに、横溝作品の中では映像化回数が多い作品。なので、ストーリーも犯人もご存知の方は多いだろう。 佐武のものとすげ替えられた菊人形の生首、湖からニョキと突き出した佐清の両足と、ビジュアル的には最高!トリックは古典の部類に入るので、単純にストーリーと雰囲気を楽しむ作品だと思います。ただ、さすが横溝正史、伏線の張り方といい、話の進め方といいとても丁寧です。 物語に終始影を落とすのは、犬神家の創始者犬神家佐兵衛。彼の性格造形がまさに事件の鍵を握っている。最初はとても冷酷な人間として描かれているが、物語の終盤に暴かれる秘密によって、実は人一倍愛情が強く、報われぬ愛情故にある人物の幸せを願い、遺言状を書いたことがわかってくる。そして、佐兵衛のもう一つの遺志が、一族を互いに憎しみ合わせることにあったのだから、愛情の裏返しというものは恐ろしい。この辺りは、エラリィ・クィーンの「Yの悲劇」から影響を受けたと思われる。 最後に、映像化作品について触れたい。なぜ、佐智殺しのあのトリックを描かないのか?あのトリックの解明は、金田一が犯人を特定するための重要なポイントになるのだが、映像化作品ではスルーされている。今後、映像化するときは、ぜひ取り入れてほしい。 | ||||
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私はこの作品が、横溝作品で華やかさも展開も一番面白く、No.1だと思うのですが。 それは高校時代も40年以上経った今も同じ印象。 評価の高い獄門島より断然、私は犬神家。 謎解きに関しては、犯人は最初からほぼ分かっているので。 昔の映画の珠代役の島田陽子さん可憐だったなぁ〜。 なぜ三女は美女が演る? | ||||
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角川春樹が仕掛けた、「横溝正史シリーズ」の第一弾! 市川昆監督映画では、この作品のみが、ドラマ版より良く出来ている(世間の評価とは違うが・・・)横溝正史は推理作家としても一流だが、私はやはり、「地縁・血縁のドロぬま」「終戦直後のドサくさ」として、彼の作品を読みたい。なぜなら、そこには、「日本の情緒」や「日本人の情念」が見え隠れするからだ・・・この作品では、やはり、青沼母子、とくに、「青沼静馬(あおぬましずま)」の存在であろう・・・世間では、「佐清(すけきよ)」とされているが、実は・・・平成今どき日本人が忘れてしまった、日本の情緒、日本人の情念を、横溝正史の原作、映画、ドラマで、存分に楽しもう・・・若者にも十分味わえるはずだ!日本人のDNAを持っているのだから・・・ | ||||
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青春時代(30年前位)に横溝正史の作品はすべて読み切ったのですが、懐かしくてKindle版でも読み返しています。八墓村は青春グラフィティとしても楽しめるものでした。犬神家も記憶が薄れていたことが幸いし、楽しく最後まで読めました。その中では、私個人のランクでは4.3くらいかなというものでした。一番楽しめたのは、八墓村>犬神家の一族>悪霊島かな。。。引き続き、いくつか読み返したいと思っています。 あいかわらず金田一は事件が終わってからの活躍なのが、ちょっといらつくかもしれませんが。。。。楽しいですよ。 | ||||
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戦後の復員ならではの話です。推理小説ですが、話の設定が面白いです。横溝シリーズではかなり人が殺されてしまうので、犯人が次第に絞られてきてしまいます。それでも複雑に絡み合う物語に、何とも言えない読後感があります。 | ||||
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どうしても本作というと『新世紀エヴァンゲリオン』の「第九話 瞬間、心、かさねて EPISODE:9 Both of you, Dance Like You Want to Win!」で主人公の碇シンジと惣流・アスカ・ラングレーによる初戦の失敗、逆さまで機能停止に追い込まれた“あのジーン”が思い浮かぶ。初号機なんて青沼静馬の惨殺死体が逆さで湖に遺棄されたポーズそのままだから、特にね。 本作は佐清と静馬の“二人一役”が一番目を引く。ラバーマスクで入れ替わって“犬神佐清”を演じて周囲を混乱させ、金田一耕助に“女怪”と評された母親の松子すら欺いた。 嬉々として入れ替わったわけではないが、佐清は母親を庇うために“二人一役”を続けねばならなかった。事後共犯により遺体が見立て殺人だと誤認させた殺害後の工作は当の松子が一番驚いたことだった。自身の犯行だと気づかれぬよう何かしらの工作を行うのが通常の殺人犯だが、松子はそんな保身は欠片も考えていなかった。目に見えない“何か”が彼女を突き動かしていたのだから! しかし、佐清とて母親の殺人には愕然となった。穏便に静馬と入れ替わろうとした矢先の惨劇だった。破綻して親子で殺しあう関係ではなかったから、母親を愛していたから静馬の思惑が何であれ佐清は死体の処理を行わねばならなかったのだ。 原作とは異なっていても私にとっての『犬神家の一族』と呼びたい映像作品は高峰三枝子・あおい輝彦・島田陽子、彼らが犬神松子・犬神佐清・野々宮珠世だった1976年版の映画である。作中で松子の犯行に関して重要な証言をした琴の師匠の宮川香琴は原作では青沼菊乃だが、菊乃は既に他界して香琴は無関係の単なる琴の師匠とする1976年版の設定の方が良いと思う。 | ||||
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