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マスグレイヴ館の島
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マスグレイヴ館の島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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柄刀氏が蘊蓄系の作風から一転して軽く読める本格推理を目指して書かれた長編。 英国が舞台でシャーロッキアンがネタにされているが、主人公は日本人である。 シャーロックホームズの作品にちなんだミステリーイベントの最中に謎の不可能殺人が館の敷地で連続して発生するという大仕掛けの古き良きミステリーの味わいが堪能できる。 館もの本格推理としては展開も早く、シャーロッキアンのネタと殺人事件のトリックのネタと二重構造の謎が仕掛けられているのも凝っている。 館を利用した大仕掛けトリックは、予想がつくかもしれないが、作品としては娯楽性が高く、楽しめる一作である。 | ||||
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ホームズ譚の短編「マスグレイヴ家の儀式」に出て くる暗号には矛盾がある、と昔から指摘されている。 この度、その矛盾を解消した暗号が新たにつくられ、ある孤島の島 を舞台に、暗号の解読と宝探しのイベントが開かれることになった。 しかし、そんな矢先、主催者の女性が自分の部屋のベランダから墜落死し、その 女性のホームドクターが、海に臨む断崖の縁へと向う足跡を残し、失踪してしまう。 さらに、イベント会場である“マスグレイヴ館”でも、密室状態の部屋の中に墜落 死体、食べ物が散乱した中に餓死死体などの不可解な死体が発見され……。 足跡トリックはなかなかの出来。犯行を分割し、不自然に思わせることなく 犯跡を消す後処理まで盛り込むなど、考え抜かれた手順となっています。 “マスグレイヴ館”で発見される奇怪な死体の 謎も、作者らしい豪腕トリックが冴えています。 また、ヒロインが度々「あなた」という呼びかけをするのですが、 そこにはちょっとしたサプライズが仕込まれていて驚かされます。 ただ、最後のオチが……。作中に“時を止める少女”が登場します が、さしずめこれは、“時を止める作者”といった趣向なのでしょうか? なんだか痛々しくて、いたたまれませんw | ||||
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2000年に原書房から出た単行本の文庫化。 読むひとの度肝を抜くようなトリックが使われている。あまりにも大仕掛けで、馬鹿馬鹿しいと言ってしまえばそれまでなのだが、まあ、バカミスの一種なのだと思う。楽しい作品であった。 トリック以外の部分、小説としての出来、登場人物の描き方などには、ちょっと不満が残るのだが・・。 厚い本だが、すっきりと読める。 | ||||
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2000年に原書房から出た単行本の文庫化。 読むひとの度肝を抜くようなトリックが使われている。あまりにも大仕掛けで、馬鹿馬鹿しいと言ってしまえばそれまでなのだが、まあ、バカミスの一種なのだと思う。楽しい作品であった。 トリック以外の部分、小説としての出来、登場人物の描き方などには、ちょっと不満が残るのだが・・。 厚い本だが、すっきりと読める。 | ||||
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内と外から施錠された「密室牢獄」の中で墜落死した男と、まわりを食べ物に囲まれたテーブルの上で餓死した男。現代に蘇った【マスグレイヴ館の島】は百年前の奇想のままに、不可思議な死で飾られた。暗号やトリックに、立体的・図形的なものが多く、見取り図があってなお、理解するのに時間を要するものもあったけれど、なかなか論理的で、美しい解決であったのではないかと思います。(少なくとも正典に比べて格段に)幼い頃から正典に親しんだ、人にはなんだか羨ましい世界なのでは?正典の世界そのままの舞台で、難解な暗号に挑むなど、蟲惑的過ぎてクラクラする。殺人事件や謎よりも、ついついソチラに心惹かれてしまうのはシャーロキアンの悲しいサガかもしれない。 | ||||
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不可解としか思えない状況で発見される死者達、島と館に隠された秘密。それらの謎が、結末に至って一気に、まさに怒涛のような勢いで明らかになっていく様子は小気味よささえ感じられる。驚異の、とか大仕掛けの、とかいう言葉があてはまるミステリーだと思う。逆にいえば、島田荘司系の作品が好きではない人(いるのかどうか知らないが)には「こんなのあり?」と思われるかも。 | ||||
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