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吐きたいほど愛してる。
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吐きたいほど愛してる。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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これぞ新堂文学。 後味の悪さはこの上もありません。 詳細はいえませんが、特に最後の「英吉の部屋」は実に後味の悪い、救いのない話です。 最初の「半蔵の黒子」を読み切る強靭な精神があれば、この世に恐いものはありません。これを読んだ後食欲がなくなりますので、覚悟して読みましょう。 | ||||
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タイトルのとおりいろいろな愛の形っていえばそうなのかもしれない短編集です。 かなりエグいシーンが多くて、後味も悪い作品でした。 でもページをめくる手を止められなかったです。 どう結末をつけるのか気になって気になって。 で、結末読んで、わー気持ちわるー、いやーってなるんですが、おもしろい。 ゲテモノを食べるシーンが3箇所ほど出てきます。 リアルで吐きそう | ||||
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純愛だけが愛ではない。狂気を含んだ決して美しくない愛も存在する。それをイヤというほど見せられる作品。あまりのグロさに何度読むのをやめてしまおうと思っただろう・・・。この本を読むという運命を選んでしまった自分を激しく憎悪する。4編中、安心して読めるのは「まゆかの恋慕」だけ。これは乙一作品に似た切なさがあります。が、他は・・・。やー、“吐きたいほど”とはうまく言ったもんだと関心してしまいます。まさか一般の文芸書を読んで“ウジ虫チャーハン”なんてものにお目にかかるとは思ってもいませんでした。 | ||||
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メタクソな気分に陥る恐怖の短編集。かの「溝鼠」級のダークワールドが延々と描かれています。 最近の純愛路線が続くなかでの、久々の毒気満載の、ある意味久々の新堂ワールドの新作と呼べるものでしょう。「半蔵の黒子」読むと気がおかしくなりそうです。「お鈴が来る」最後の一行に戦慄の寒気を覚えます。「まゆかの恋慕」とても涙なくては語れない悲劇です。この本唯一の救いの短編。「英吉の部屋」とどめの精神攻撃です。主人公の思考回路に反吐が出るほど滅入ります。 どぎつい表現も多いので、読む際にはご注意を。トラウマになるかもしれませんので・・・。 いやあ、ある意味さすが新堂冬樹、と呼べる本ですけどね。 | ||||
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四つの短編からなる作品集。物語の登場する人物は、自己超過大評価の妄想男、妻の異常行為に悩む夫、アパートのドアの前で怪我をして座り込む謎の少女、虐待される寝たきりの老人。どのキャラクターも強烈で感情移入がしづらいですが、文章が諧謔に富んでいて、深刻な話でもおもわず噴出して笑ってしまうことがたびたびありました。 ただ、どの作品もグロいです。肉蛆虫チャーハンやゴキブリを食す場面の描写は筆力が巧みで想起しやすく、吐きそうになりました。食前食後は読まないほうがいいかもしれないです。 | ||||
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「自分の中心で愛を叫ぶ」の宣伝文句にあるように、本書は「セカチュー」を意識して書かれており、清純の正反対、汚濁まみれのグロテスクな世界を描いている。読んでみて、作者の野心と意気込みは相当なものだとはわかる。しかし、私には何か派手な少年漫画を読み飛ばしたような感覚しか残らなかった。エログロのオンパレードでリアリティに欠け、途中で興ざめしてしまった。主人公が蛆虫を平気で食らうシーンなどはやりすぎて不気味でもなんでもなかった。退屈なホラー映画のパターン。正常と変態の巧妙なあわせ技、それがないと読み飛ばしちゃうよ。あとセカチュ―と比べて作者が物語の中心にいない気がする。特にこういった異常者ものは「作者=主人公」と思わせるといっそうおもしろいのに。食い足らなさは花村萬月で補うか。 | ||||
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4部作構成になっていて、4作品共にタイトルどおり「吐く」がキーワード。あまりのグロテスクさに確かに読み手も吐き気がするのですが、作中の登場人物もとにかく惜しみなく吐きまくります。一番衝撃的なのは断然1話目でしょう(読んだ後ちょっとトラウマになった程・・・)。個人的に一番印象的だったのは2話目でした。壮絶すぎる愛のお話。主人公の妻の狂気の下には一途さが潜んでいて、「嫌だけど、なんかわかる!!」と思わせられます。 | ||||
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この筆者のファンで、全て読んでいますがこれは本当にすごい。タイトル通り!吐きたくなった。。。読書経験上始めて気分が悪くなった。これが愛を語る本だとすると、かなり屈折した愛。しかし、昨今の新聞で見かけるような身近さ。すらすらと読め、想起しやすい表現力。思わず自分の身の回りを警戒してしまうような錯覚に陥りました。こんな作品を書けるのは、この人くらいだろう。 | ||||
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新堂冬樹の最新刊。一昨日購入して、早速読みました。読み出したら止まらないってわけで、2日間で読了。今回は、中編4編を収録した作品集。いずれも「小説新潮」に掲載された作品。これまでに過剰な愛、勘違いの愛情表現、凄惨な愛情等々、様々な愛の形を描いてきた氏ですが、この作品群には今までに無かった愛の形が伺えます。それが帯に書いてある「自己の中心で愛を叫ぶ!」と言う表現が表している通りの愛の形。人それぞれ愛情表現は違うだろうけど、ここまで自己中心的な人は居ないだろう、と思う。しかし、最近の世相を見ていると、ちょっと心配になったりもします。ともかく凄く極端な愛がここにあります。著者最凶傑作(帯より)を楽しんで下さい。 | ||||
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