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犬はどこだ



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【この小説が収録されている参考書籍】
犬はどこだ (創元推理文庫)

犬はどこだの評価: 3.78/5点 レビュー 41件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.78pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全28件 1~20 1/2ページ
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No.28:
(4pt)

ハードボイルドと本格ミステリの融合を図った野心作。

作者の比較的初期作品のようだが、十分に読ませる面白い作品。主人公の探偵が、病気で前職を辞職し。帰郷した男で、リハビリ感覚で調査会社を始めたのに対して、後輩の男は私立探偵に憧れて、強引に転がりこんで来た男。2人が対照的な熱量なのがおかしく、更に途中から1人称が交代して、交互に語られる趣向。流石の技巧であり、楽しく読み進める事が出来た。

  このように前半は、新感覚のハードボイルドだったが、失踪した女性の痕跡をたどり、奇想天外な真相を探り当てるのは、本格ミステリの味わい。本当にそんな推理で、そこまで分かるのか、と疑問は残るが、主人公の推理は快刀乱麻であった。全てを書かず余韻を残すラストも秀逸で、米澤穂信さんは本当にうまい。

  推理が快刀乱麻過ぎて、少し引っ掛かりを覚えるが、ハードボイルドと本格ミステリの融合を図った野心作、と評価したい。
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No.27:
(5pt)

女はこわいね

どうしても、女は弱いという前提で読んでしまうと大どんでん返しにあってしまい、復讐という名の甘美な果実を味わえない。
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No.26:
(4pt)

一見平凡そうで特異な人物設定。今時そんな若者はいないw

読み始めはとてもいいです、特にアトピーで失業したくだりは共感を得る事間違いなし
だけど、助手の後輩が出て来てから急にリアリティーがなくなる。
そしてその探偵オタクの後輩の人物設定がかなり特異というか、変人。
2人共通の人物に接近しているのに互いに情報を交換し合わない不自然さにイライラ。
ただ最後の終わり方が秀逸で星★一つオマケ。
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No.25:
(5pt)

紺屋長一郎は怖くなって故郷を再び離れちゃったのかな?

東京から田舎に移ると言いながら失踪した女性の探索を受け持った紺屋。田舎の神社に保管されている古文書の内容の解明を割り振られたハンペー。先輩後輩関係にある二人が追う、全く関係なさそうな謎が結びついてくるのにはワクワクしました。そして探される側と探す側の知恵比べ。これぞ推理小説の醍醐味ですね。都会アレルギー?アトピー性皮膚炎?の紺屋、人口が減っていく田舎、紺屋がチャットで会話する<GEN>はネットを駆使して探索に協力、などなど、今の社会が映しだされていて、入り込みやすかったです。
実に楽しい読書時間をいただけました。
最後に、『夏期限定トロピカルパフェ事件』と少しばかり似た、でも実質的にもっと震えてしまうエンディングが待っていました。男も怖いが、女も怖い。見くびってはいけない。
「紺屋S&Rの事件簿1」となっていますが、第2巻が無いのが寂しいです。
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No.24:
(5pt)

作者らしさがすべて詰まった良作

この作者の中でもとりわけ好きな作品です。
シニカルさやシリアスさとコミカル感のバランスがよく、ラストは極めてダーク。
キャラクターも魅力的で、ミステリ部分は言うに及ばず、題材モチーフやストーリーとの融合などお見事と唸るしかない完成度の高い作品。
どれをとっても米澤穂信らしい作品で2時間ドラマとかあるいは映画化してくれないかなあと密かに願っています。
あとかつて噂のあった続編を……。
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No.23:
(5pt)

タイトルに似合わず可愛くない

犬探し専門の探偵を始めようとしたら、最初に受けた依頼は人探し。
でも、後半に入るにつれストーリーが加速して、最後はタイトルからは考えられない展開へ。
さすがです、文句なく楽しめる一冊であり、続編読みたくなります。
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No.22:
(4pt)

読ませる

今時、探偵事務所もの?うーん、こりゃつまらんかもと思ったが、古文書の解読という紹介文の言葉につい惹かれて、図書館で借りてみた。この作者の「折れた竜骨」はとてもよかったが、「満願」にはいまいち感があった。さてこれは?面白かった、ぐいぐい惹かれて読んでしまった。失踪者に一体どんな謎があるのかと探っていく過程がよかった。古文書の存在と失踪者の結びつきは、ちょっとわざらしさがあるかなと思ったが、なるほど最後のどんでん返しにこうつながるわけねと納得した。
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No.21:
(4pt)

英文タイトルがおしゃれ

二つの別々の物語がきれいに収束していく様は見事。
終盤で物語が様変わりする。見えているものは変わらない、ただライトの当て方が変わっただけなのに。不思議。

この作者の特徴なのかな、終盤になって急に空気が薄くなるというか静止するような気がする。
静寂の中で今までの情報が整理されていき、最後に解決編になだれ込む。
王とサーカスでもそうだった。
その息苦しさにとりこになる。トリコロール。
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No.20:
(5pt)

良かった

すごく好きです
詳しくはネタバレになるので言いませんが同作者の作品でボトルネックとか好きならおすすめ
氷菓系が好きならあまりおすすめできません
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No.19:
(4pt)

面白い!

何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。そこで探偵事務所を開いた。この事務所〈紺屋S&R〉が想定している業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。……それなのに、開業するや否や舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかもこのふたつは、調査の過程でなぜか微妙にクロスして――いったいこの事件の全体像とは? 犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。青春ミステリの旗手が新境地に挑んで喝采を浴びた私立探偵小説!
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No.18:
(4pt)

タイトルが秀逸

この物語のタイトルをこれにしたことに、作者のスタンスというか自分の作品への距離感が出ていると思います。シニカルな視点。読んで損なし。
あるキャラクターの扱いが個人的には残念だったので星4つにしました。充分おすすめできます。
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No.17:
(5pt)

すごい

凄まじい面白さ。米澤先生の筆はハードボイルドと親和性が高い。久々に時を忘れる読書をした
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No.16:
(4pt)

ポップな青春探偵ものと思いきや、なかなかシニカルなラストだった

テンポよくオシャレな感じで物語が進んでいくので読み進めて行くと、最後の方であれよあれよとこのストーリーの景色が変わっていって、読み終えたら「結構ディープな話だったんだな...」と少し放心状態になった。
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No.15:
(4pt)

性犯罪、苦手な人はやめた方がいいです

確信犯的に、青春を黒さ、痛みで色つけちゃう、米澤氏の作品でも、
内容の変転ぶり、後味の悪さは群を抜いてます。

青春ミステリと思わせておいて、・・・すごいオチつけてます。

ただ、性犯罪がメインで、主人公がまったく無力という話なんで、覚悟して読んでください。
印象に強く残り、いい出来だとは思いますが、実は性犯罪ネタだったので気分悪くなりました。

できれば、続編読みたいなぁ。主人公二人組は魅力的なんで。
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No.14:
(5pt)

挫折したひとたち

一度、人生に挫折して再起を図ろうとしている、そんな25歳の男が主人公です。読者である私も塞ぎこんだ時期があるので序盤から感情移入しつつ、読み始めました。

 事件が深まるにつれ徐々に元の自分を取り戻していく主人公:紺屋。気力を失っていた紺屋とは対照的にあこがれに向かって突き進む相棒のハンペー。そして行方不明になっている人物の残した手がかりから見えてくる脅え・不安。物語が進むにつれ、事件部分以上にそういった三人の図式に人としての在り方を深く考えさせられました。そうした感情を最終的には『ミステリ』の部分にも見事に昇華されるのだから、終盤での驚きといったらもう。その作者の技巧に感動しました。

 これまでの米澤さんといえば、学生主体の青春ミステリ作家だと思っていたので、作家として新しい一面を見た気分です。
 
 

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No.13:
(4pt)

意外とよかったかもしれないな

調査事務所<紺屋S&R>にふたつの依頼が舞い込んできた。ひとつは、佐久良且二から依頼を受けた孫の桐子の失踪事件で、もうひとつは、百地啓三から依頼を受けた古文書の由来の解読である。前者の依頼は、所長の紺屋長一郎が担当し、後者は助手のハンペーが担当する。次第に2つの依頼がシンクロすることになるのである。

正直言ってよかったと思う。紺屋とハンペーがもっと蜜に情報交換すればいいのになと思った。ポイントは、ネットでの書き込みである。桐子を追い詰めることになったのは、ネットだし、紺屋が依頼を達成できたのもネットである。最後はあっけないという感じもしたが、余韻を残す終わり方ということでいいのではないかとも思った。

続編の刊行が予定されているようだが、現在まだ刊行されていないみたいである。続編も読んでみたいなあと期待させる。

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No.12:
(4pt)

キャラとテンポと逆転がいい

「インシテミル」や「ボトルネック」「古典部シリーズ」等と同様に、文章が上手く読みやすい。
主人公:紺屋やハンペーのセリフも実にいい。個人的には紺屋の「ははあ」は気に入った。
GENと紺屋のチャットもリアルだし、ハンペーのなにげに出来のいい調査ぶりも良い。
一部の人が指摘している通り、重要な鍵がチャット相手から得られたり、失踪人の抱えているトラブルが
ネット絡みだというあたりは見ようによっては安易に見えないこともない。
しかし、最後の「逆転」は最高に読み応えがあるし、一見頼りない、無気力な紺屋が意外な
推理力、洞察力の持ち主であることも頼もしかった。

ますます米澤氏のファンになってしまった一冊であった。是非続編をお願いしたい。
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No.11:
(4pt)

失踪に秘めた覚悟

新規開業した調査事務所に舞い込んだ失踪人の捜索と古文書の調査.
若い女性の失踪にまつわる真相の解明と,古文書の成り立ちという2つの謎を軸にストーリーは進む.
インターネットトラブルという時代感と取り入れた真相はなかなか面白いし、
オンラインコミュニケーションを利用した真相究明と,図書館で資料をあたるという対象的な調査方法の対比も面白い.
ハードボイルドとかニヒルというより,むしろ投げやりにすら見える主人公のキャラクターには好き嫌いもあると思う.
しかし,失踪の真の目的と,その覚悟にぞっとするとともに
それを助けたいと思う主人公の姿に,
些細なことで努力の成果を放棄せざるを得なくなった者同士の無力感や絶望感,そして共感がよく表現されている.
ただ,米澤氏の作品としては初めて大人が主人公なのであるが,
一定の知的水準があってまがりなりにも多少の社会経験も積んだ成人男性としては,
世界観やキャパシティに広がりが感じられず少し物足りない印象を受けた.
理屈っぽい高校生がそのまま大人になったような,とでも言えばよいだろうか.
カッコいいヒーローでなくてもよいが,もう少し懐の深さみたいなものが表現できていたら・・・,とそこが少し惜しい.
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No.10:
(4pt)

犬探し専門の調査事務所を開業、ところが・・・

脱サラをし、犬探し専門の調査事務所を開業した主人公
ところが、舞い込んできた依頼は失踪人捜しと古文書の解読だった
今まで、学生を主人公にした青春ミステリを書いていた著者
その著者が初めて成人男性を主人公に据え、新境地に挑んだ意欲作!
宮部みゆき著「火車」を彷彿させる作品だった
個人の行方を調査する点や最後の最後に対象者が出てくる点など
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No.9:
(5pt)

結末はまるでホラー

銀行員を辞めた主人公、犬探し専門の探偵を開業したが、人捜しを請け負う事になる。
しかも、すぐに一人の社員も出来たが、それぞれが別の依頼を調査しているのに、繋がりが見え隠れする。
この繋がりに当初は両人が気付かなくて、やきもきとさせられるが、それもプロットの一部なのだろう。
途中から、サイバーストーカーの実態が浮かび上がってきて、物語の輪郭が明らかになってくる。
この物語の本領は、ここから終盤までの間の緊迫感と、予想を覆す結末だ。
否、結末が得られた後にも、強烈な緊迫感の尾を引く。
この結末は、本当に怖い。
爽快感とは程遠い結末だが、巻末の解説によると、続編の出版も計画されているらしい。
この作品なら、しばらくシリーズ化されても面白いと思う。
主人公は早く、犬を手に入れた方が良さそうだ。
犬はどこだ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:犬はどこだ (創元推理文庫)より
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