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犬はどこだ
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犬はどこだの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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満願がとても面白かったので、他も読んでみたいと思い手に取りました。同じ人?と思うほど、登場人物のキャラや描く世界観が違っていて意外でした。でも、ミステリーとして、先が気になるしオチも楽しめました。作家さんには色んな顔があるんだなぁ。 | ||||
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米沢穂信らしい文体で面白く読んでいけました。しかし氷菓シリーズほどの謎解き感はなくあまり後に残らない本ですね。 | ||||
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犬探しの脱サラ調査屋が、いつの間にか本格的な「事件」に巻き込まれていくという話。 冒頭のけだるい軽い調子や一人称の語り口は古典部シリーズを彷彿させる。評者は筆者独特の文体が好きなのでこれはよし。 しかし、筆者はミステリーとしての「作りこみ力?」が弱く、本格ミステリーを狙った本書ではその点マイナスになる。 もう少しライノベ系にすれば良かったのでは? | ||||
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犬好きが「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い」したくなる本(笑) 米澤氏は、「巧い」作家さん。話の運びもミステリーも文体も、読みやすくて巧い。読書やミステリーが大好きで、書き慣れている人だなと思う。 病気のため脱サラし、田舎に帰って「犬捜し」を専門とする調査事務所を開設した私立探偵・紺屋は、なぜか開業初日に失踪美女捜しの依頼を、2日目に古文書捜しの依頼を受けてしまう。 美女捜しをするのが紺屋、古文書捜しをするのは高校の後輩で調査事務所の職員(になった)ハンペー。 2人の一人称語りとチャットやHPの語りでもって謎解きが展開。2つの依頼は実は絡まりあっている。 米澤氏の本は『インシテミル』『クドリャフカの順番』に続く3冊目。強烈なオチはこれら2作と同様。ミステリーとしても主人公の成長物語としても読める。 | ||||
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タイトルに釣られて買いましたが、犬はまったく出てきません。最初は物語がどのように進みつながるのかまったく見えず、はらはらイライラしましたが最後に見事などんでん返しが待っていました。オセロの盤面で一気に形成が変わったときのような爽快感があります。 ハンペーもいいですが、紺屋のタフさが印象的でした。設定からするとちょっと強すぎる気もするのが個人的には残念でした。でも主人公が逡巡ばかりしていても爽快感がなくなるのでこれは致し方ないのでしょうね。構成の妙を味わう作品だと思います。 | ||||
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05年07月刊行の単行本を文庫化した作品です. 青春ミステリなど,学生をメインにした作品の目立つ著者ですが, 本作の主人公は25歳.ややハードボイルド調なのが印象に残ります. 物語は,ふたつの事件をこの青年と助手の若者が調べるのですが, それぞれ別々に進み,こまめな視点や場面の切り替えが特徴的です. ただ,いつもは若者っぽい(?)軽い感じのやり取りの目立つ助手が, 彼のパートに移った途端,急に大人びてしまうのに違和感を感じますし, ほかにも,必要とは思えない冗長な表現や説明が多いのも引っかかります. また,チャットを使って見えない相手と事件の推理などを交わすのは, 著者のほかの作品でも見られるのですが,少しずるいかなという印象で, ピースが続々とはまっていく終盤ともあわせ,ご都合主義に感じられます. そのため,いわゆる『どんでん返し』とも言える事件の真相についても, どこか傍観者のような,外から読まされている感が抜けないのが残念です. | ||||
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本書は「このミステリーがすごい!」で’05年国内編・同点第8位にランクインした作品である。 都会生活での思わぬつまずきから故郷へ帰った紺屋(こうや)長一郎25才は、犬探し専門の調査会社を開くが、開業早々舞い込んできた依頼は、想定外の、失踪人の捜索と古文書の解読だった。 紺屋は押しかけ助手のハンペーこと半田平吉と分担して初仕事に乗り出す。 失踪人の捜索を担当する‘私’こと紺屋と、古文書解読の調査を担当する‘俺’ことハンペーの視点が章ごとに交互に交錯して、一人称で語られ続いてゆく。 いかにもテキトーそうなハンペーが、意外にマジメに仕事をこなす姿はユニークだし、紺屋がはじめは病み上がりで意気が上がらないが、失踪人に対して自分の姿を投影しながら、次第に真剣に捜索にのめりこんでゆく様子はなかなか読ませる。 著者はライトノベル系出身とのことだが、文章にもスピード感があり、登場人物たちのキャラクター造形も若々しくて好感が持て、テンポ良く読み進むことができる。 そして二人の調査はいつしか微妙にリンクしてくるのだが、本書の一番の見どころは、“追う者”と“追われる者”が一瞬にして反転する、鮮やかにして実に論理的な逆転劇であろう。 このプロセスをして本書は「このミス」第8位という評価を得たのだろうと思う。 それにしても彼らは、こんな調子でいつ、本来希望する「犬探し」ができるのだろう。ぜひ続編を読んでみたい。 | ||||
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