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風化水脈 新宿鮫VIII
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風化水脈 新宿鮫VIIIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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この長編大作をいっきに読む醍醐味、読書の楽しさを再認識させられる。 | ||||
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前半のテンポがゆっくりしていて少し退屈な感じをしたが、中盤あたりから展開が面白くなってきた。 | ||||
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この作品は「人間」の仲間意識、恨み、先輩後輩、職業別関係、異国間感情、など、 犯罪の展開というよりは、“人間関係"がテーマだった作品だと思います。 | ||||
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これを読むまでは、自分の中では「毒猿」が新宿鮫シリーズで圧倒的に面白いという位置づけだった。 しかし、この「風化水脈」は「毒猿」とは全く対照的な展開ながら、私の中では双璧とも思える面白さ を持つ作品として心に残った。 おそらく映像にしたら、アクションもサスペンス性も乏しく、非常に淡々としたものになってしまうと 思うのだが、鮫島はもちろん、真壁、雪絵、大江といった登場人物が非常に丁寧に描き上げられており、 奥深い人間ドラマになっている。読み終えて初めて「そういえば大きな山が一つも無かったな」と感じ るが、途中での中だるみは一つも無く、退屈することは全く無かった。シリーズの中で最も心が温かく なる秀作だ。 | ||||
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超長編が流行っていた時期でもあるし、一冊あたりの単価を上げたいのも分かる。しかし、不必要な文章で水増しするのはいただけない。明らかな手抜きに怒りを覚えたので、謹んで差し上げます、星一個。 | ||||
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鮫シリーズは初めから読んでます。 そんな自分でも正直読んでいくのが辛くなるほど本書はテンポが悪いです。 他の方も書かれていますが、本書の頁の半分近くを説明調な文章が占め物語の進行を妨げていると感じました。 今までの鮫シリーズは全て「徹夜本」でしたが、本書にはそうしたテンポが読み取れず途中でシラケてしまいました。 情景描写や人物の描写にはもう少し工夫が欲しかったと思いました。 | ||||
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新宿鮫に求めるものが違うと極端に好みが分かれるという作品。 鮫島=アクションヒーローを求める人には、この話はおとなしすぎて退屈だろう。 鮫島の人間性が好きな人には大傑作に映るだろう。 淡々と進むストーリーの中、真壁や新宿の歴史を通して人間鮫島が描かれていく。 私は、こういう話は好きだなぁ。 鮫島の進化というより、大沢在昌の進化が見て取れる。 まるで、毎回毎回自己記録を更新するアスリートを見ているような気になる。 | ||||
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最新作が待ち遠しく、なんて思っていたもんだから、本作を最新作と思ってつい買って読んだ。 おっとぉ、最新作ではありませんでしたぁ。 読んだ読んだ、でも、もう数年も前だから、微妙に覚えてないなぁ。。。なんて思っているうちに、 もう一度はまりました。 何度読んでも面白い、と、そんな感じがする。 何だか、久しぶりに懐かしい友達に会ったようで、ホッとすると同時に、あぁ(鮫も)自分も、時間 を過ごした(要するに年をくった)なぁ、なんてね。 このところ大沢在昌から少し遠ざかっていましたが、やはりうまい。 新宿鮫のシリーズも、決して色あせることなく、むしろ毎回何らか新しい刺激を加えつつ、円熟して いっている。 東京と言う場所に住む時間が長くなってきて、ますますこのシリーズの面白さが毎日の生活を通して 伝わってくる。山手線に乗りながら、車窓に東京の、新宿の風景を眺めて読む「鮫」。 いやぁ、よろしいなぁ。。。 | ||||
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この作品、ズバリ私の好みです。 まずは何と言っても、本作の主人公真壁のキャラクターが良い! 一本気で生き方を簡単に変えられない男、自ら危険で損な道を選んでしまう男。 まるで若い頃の高倉健さんが演じてたようなヤクザ。 もう渋すぎてカッコ良すぎて素敵です。 そしてそんな彼にひっそりと寄り添う女、雪絵。 一昔前の人情ドラマに出て来そうな二人だけど、そこがまた良い。 さらには鮫島が内偵の過程で出会う孤独な老人大江と、鮫島が偶然思わぬ形で発見した 大昔の事件にももう一つの人情ドラマがあり物語を盛り上げます。 それから「炎蛹」以来レギュラーになった仙田も現れ、粋な計らいをして去って行き、 いよいよハラハラのクライマックスへ向かいます。 今回は派手なアクションシーンは少なく、「人情ドラマ」に終始していますが、それでも 十分に楽しめたし感動しました。 読み終えた後、思わず「カッコいい〜!」と言ってしまうほど痺れた作品でした。 | ||||
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新宿鮫のファンでありますが、当作品は鮫島警部の警官としての誇りである「一意専心」を胸の内に秘めつつ静かに物語りは展開していきます。 真壁という暴力団員の存在感や人間性が絡み、人間の「志」がいかに肝要なものかを教えてくれるような気がしました。 最後に、鮫島警部の恋人との会話のなかにも共感できる部分もありました。 | ||||
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シリーズの短編以外は全部読みましたが、私にとっての最高作です。 大沢さんの小説はいつもそうですが、 これは特に登場人物全員がよく描けていて、台詞がいい。 雪絵の母が過去を告白するシーンでは本当に泣いてしまいました。 小説を読んで泣いたのは初めてじゃないかな・・・? 作中に出てくる四ッ谷のステーキ屋は、 モデルになっているであろう一文字違いの実在の店を贔屓にしていたこともあるなど 新宿とその近辺というよく知っている(つもり)の地域が舞台であったことも、 実感を持って読めた要素だと思います。 一作目が映画に、以降の何作かがテレビシリーズになっていますが、 映画(真田広之)は70点、テレビ(舘ひろし)は20点の出来だと感じています。 是非この「風化水脈」を役所広司さん主演で撮って欲しいと思います。 | ||||
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初期の新宿鮫と比べると、明らかにノワールに傾斜している。 以前は、複雑なプロット中心で、鮫島がそれを解きほぐして行く中で 深い人物描写が行われていたのである。 また、派手なアクション主体のこともあった。 が、風化水脈は、逆に、登場人物の人生があって、 それらの中で彼らが遭遇した事件が緩やかに描かれる、 という意味で、ハードボイルド感が薄れている。 しかし、それでも、緻密なプロットは健在であり、 平行してすすんでいくエピソードが最終的に纏まって行く展開は、 新宿鮫ならではのものがある。 そういう意味で、シリーズとしてみた時、 原りょうのような「金太郎飴」感のないところが素晴らしいのである。 初期の作品と同じようなスタイルをシリーズに求めている人には不評かもしれないが、 ローレンス ブロックのスカダー・シリーズのように、 作品自体が発展して行く様をリアルタイムで観察できるのは、 読み手にとっても、かけがえの無い経験になる。 | ||||
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登場人物の設定、ストーリー展開が素晴しく、前半で設定された登場人物それぞれの過去が、終盤一気に交差する。過去のシリーズのような派手さはないものの、心理描写に力点を置いた展開で、最後の鮫島の粋な振る舞いに心地よい感じすら覚えました。秀作です。 | ||||
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新宿鮫シリーズの8作目。今作の目玉は真壁!真壁で始まり真壁で終わる。真壁の物語と言っても過言ではない。服役を終えた彼が出所してきます。ただ1作目や無間人形とは違いハラハラ感は少なく淡々と物語が進行していきます。ハラハラするのはラスト数ページのみ。しかし最後の1行がとても良い。作者はこの1行のために660ページ書いたのかもしれない。名作です。 | ||||
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大沢在昌氏による新宿鮫シリーズの第8作目。 お馴染みの鮫島刑事が新宿の歴史を辿りつつ難事件解決に取り組む。 本作は2つの事件とその人間関係に主軸を置いて進行する。 最初、鮫島は車両窃盗団を追う。 しかしその捜査過程において古井戸から数十年前の遺体を発見する。 この遺体が出てきた辺りからストーリーは格段に面白くなる。 やがて2つの事件は意外な形で合流する。 著者の描写は言わずもがな、その合流過程が非常に面白い。 また、冒頭部分、現在に至るまでの新宿の地理やその歴史がかなり緻密に描かれているが。 あまりにも緻密であり、最初は不思議に思ったが、本作を味わうのに欠かせないの重要な部分であることに途中で気付いた。 もう一つ、本作では大変魅力的な人物が再登場する。 刑期を満了し出所した真壁。そしてその恋人雪絵。 さらには謎の人物である仙田までもが顔を出す。 シリーズ全作を順を追って読んできたファンにとって、これ以上ない歓迎すべきキャスティングである。 | ||||
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新宿近辺の地理にからきしうとい私には、イメージ作りが少々つらい作品ではありました。 とはいえ、そのあたりはサラっと流して読み進めても作品の本質把握には支障が(たぶん)大丈夫。 なんといってもキャラがしっかりしているし、今回は何十年越しの事件と現在進行中の事件が、ひょんなことで交わるという意外性のある展開が読んでいて飽きさせませんでした。 さて、本作ではあの真壁が登場します。 「無間人形」で角のからみで名前だけ登場したのを含めると3回目となります。 個人的に仙田とならび、「新宿鮫」では気になるキャラなので個人的にはうれしいかぎり。 むろん桃井も藪もちゃんと登場しますし、なにげにファンな機捜の野本さんなんかも登場しております。 このあたりはシリーズものの醍醐味ではありますね。 読後感は「及第点を無難にクリア」という感じでしょうか。 「眠らない街」を読んだ時のようなインパクトはありませんが、シリーズものとして安定感のある作品が供給されるのは実にうれしい限りなのです。 | ||||
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8作目にして、これほどの質を作り出すとは・・・恐るべし大沢!! なんか、みんな腹をくくって生きていってるようで、その緊張感がひしひしと伝わってくる大沢の筆がさえている、。これは凄いですね。ずっと死体をみつづけて、それを己の人生の業としているおっさんの精神の強靭さ、そしてそれは真っ直ぐではないかもしれんが、一種の愛を感じます他。また真壁がかっこいいし、その情婦もなかなかのカヤラでした。 娯楽の新宿の暦の野薀蓄も、まぁまぁ!!面白かったです(^^) | ||||
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はじめに断っておくが、わたしは新宿鮫シリーズ1作目からの大ファンだ。特に2作目の「毒猿」はあまりの娯楽性にクラクラしたものだ。 だが、8作目のこの「風化水脈」は、到底そのレベルには達していない。 説明調の文章、特に警察機構の構造的矛盾に関するものが多すぎ、物語自体の勢いを殺いでいる。それに伴い、鮫島というキャラクターも以前の激しさを失っている。 だいたいハールドボイルドにしてはアクションシーンが少なすぎやしないか? 今作品では、張りこみと、駐車番の爺さんを思いやるのに終始していた印象だ。 また、鮫島と恋人・晶の関係も、相当なマンネリ。男女の関係は理屈ではないはずだが、この二人、たまに顔を合わせるとあいまいな議論ばかりしていて、まるで中年夫婦のよう。不良警部とロック歌手という設定が死んでいる。真鍋と雪絵もしかり。さらに言えば、どうも登場人物全員、リビドーが希薄な感じで、それが作品自体のセクシーさの欠如につながっている。 それでも大沢作品、決して悪くはないのだ。以前の星6つレベルが星3つレベルになった感じか? しかしファンには痛手である。 どうしたんだ、大沢在昌? 栄養ドリンクでも飲んでがんばってほしい。 | ||||
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最近の新宿鮫と同じように、ど派手なシーンはない。 それでも、静かな緊迫感が漂っている。 新宿を刹那的な生き死にの舞台にせず、 街と、ひとつの殺人から長年逃れられなかった登場人物に、 鮫島が向かっていく姿を描いているところが、 これまでの新宿鮫にはない力強さを感じました。 いまさらながら、新宿鮫は「都市小説」の傑作だ! でもやっぱり「新宿鮫」「毒猿」の派手さが欲しくて、マイナス1点。 | ||||
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新宿鮫の8番目の作品です。いつもながら鮫島警部の仕事に対する強い責任感、やり遂げる意志の強さには敬服します。仕事の上で困難な事例に当たった時に自分を励ましてくれる不思議な力がこのシリーズにはあります。新宿鮫では主人公が生きて存在するかのような現実感を持っています。この作品も例外にもれず、人間味に溢れたものに仕上がったいます。クライマックスは息をつかせぬ緊迫した展開になり、男の意地と矜持をかけたすさまじい戦いが展開します。乞うご期待。睡眠時間を削って眠れなくなってもきっと深い満足感に満たされると思います。 | ||||
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