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(短編集)
儚い羊たちの祝宴
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儚い羊たちの祝宴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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タイトル通り、悪いジョークが現実になった、というお話の数々。 正直なにを焦点に読めばよいのか、最後までいまいち掴めなかった。 所謂ミステリとして読むには底が浅いし、ホラー、サスペンス、という感じもあまりない。 人間の怖さもべつにない。江戸川乱歩的なおどろおどろしさでもない。ジャンル分けするのは本来良くないのはわかるけども、正直どんな感情で読めばよいのかわからなかった。そのため、いずれのお話も淡々読んでしまった、それでも読み進めたのは、結局のところこの物語にどんなオチが付くのか、それが気になったからだ、でそのオチというのが、冒頭の、悪いジョークが現実になった、である。 これにゾッとするかどうかで、おそらくこの作品に対する評価が決まるのだと思う。 私は、なるほど、と思いました、驚きではなく、納得しました。 | ||||
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お嬢様方の読書会「バベルの塔」をさりげなく軸に進む短編SFミステリーとでも言いましょうか。状況説明も端的でどんどん読み進められる米澤先生の構成力は流石です。 決して面白くないわけではありません。 しかし、グロテクスな要素を入れたことで品格を下げてしまったと感じます。 ミステリーにおける刺激は、動機やトリックでやっていただけると嬉しい。 その動機、トリックに関しても先が読めてしまうものばかりでやや肩透かしでした。 それに加えてグロテスクに頼ると、やはり大味になります。 食べたって美味しくない羊を描いたことで、品の無いフルコースになってしまいました。 あくまでも個人の意見ですが。 | ||||
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ミステリーを一度も読んだことがなかった初心者ですが、簡単すぎて「もっとトリックみたいなのはないの…?」と変に疑って見返すレベルでした。十代の学生とかに向いている本だと思います。 | ||||
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静かに不気味に進み次第におどろおどろしくなっていくホラーが好きな人にはたまらないでしょう。5編の短編は独立したものですが、どれも金銭的には裕福ながら内に問題を抱えた腐臭漂う家族における出来事で、ある大学の読書サークル「バベルの会」のメンバーである「お嬢様」たちが絡んでいます。謎解き的側面が明確な話もあれば、語り手の十分説明しない語りゆえに真相を知るのが遅れてくるのでミステリーになる話があります。 爽やかな推理が好みの人は手に取らない方が良いでしょう。 | ||||
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所謂、叙述トリック小説だと思い読んだのだが、特別最後の一行で驚くことは無かった。 ふ~ん、そうなの?と言った感じ。 なぜかと言うと、余りにも動機が単純と言うか、軽過ぎる。短編だから仕方が無いが、ストーリーにも犯人の動機にも緻密さというものが一切無く、ただ単に狂人による思いつきの犯罪行為にしか感じられなかった。 なので、正直小説自体には星一つか二つと言ったところ。 では何故星を三つとしたのか? それは、五つの短編全ての世界観が独特で、余りにも浮世離れしている点が、面白いと言えば言えるかもしれないから。 また、五つの短編は全て別個の物語として書かれているにも関わらず、全ての物語に「バベルの会」と言う大学の読書サークル名が出てくる。これは抜群に面白い設定だと思った。 ところで、この小説はいつの時代設定なのだろう?十代の少女が住み込みの女中として働くと言う事は、労働基準法から考えても、明治から昭和初期~中期までだろう。 ではその当時の女中に支払われる給料は幾らほどなのだろう?本書「山荘秘聞」では、主人公は口約束が嫌だからと、前金やら手付金を渡しているが、その様な金を自由に使える程給料を貰えたのだろうか? そう言った設定の甘さが五つ全ての短編に多く散見されている。 | ||||
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個人的な意見ですが、ですます調の作品がいくつかあり、なんか読みにくかった。 だである調にしてほしい 話は面白かったです。 | ||||
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いわゆる社会派ミステリーではありません 物語として割りきれる人にはおもしろいです マニア心をくすぐるのがうまい作家さんなのは確かですが、実際には100%不可能な設定ですよね… 意外と人って殺せないんですよ あと女性が男性を1人で運んだり、普段使わない(日頃の手入れも不可欠)古いライフル銃を見事に使いこなしたり、絶対無理です。 毒殺もなかなか困難(吐いちゃいます)だし、ミステリーで頻出の拳銃で遠くの人を殺すとかも無理です… | ||||
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あるパターンの短編を紡いで、より大きな物語を語る形になっている。ミステリーとかサスペンスとか、ホラーとかいったジャンルを超越した存在感はある。 暑い夏を過ごすための、背筋が寒くなる物語という趣で読んだのだが、実際は、涼しくなるよりは、どちらかというと気持ち悪い印象を抱き、ちっとも涼しくならなかった。胸糞悪いという表現が一番近いかもしれない。面白くないのではない、救いのなさに絶望しか見出せず、読んで疲れた。 著者は、人間の持つ、いやらしい、底に潜む意地悪さみたいなものを描き出すのは天才だと思うが、人間にどこか前向きなものがあるはずと考える自分とはあわないだけなのかもしれない。 | ||||
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お金持ちの家にまつわるおぞましい話を集めた短編集。 お屋敷、事件、使用人、遺産、幽閉、贅沢・・・などなどにまつわる暗い感じの世界や雰囲気が好きな方には楽しめるかと思います。 しかし、一話一話、あまり綿密に人物や背景など設定が作りこまれていない感じがします。 それに、物語や設定、人物のセリフなどが現実離れしていて、子どもっぽいように感じる方もいるかもしれません。 文章は読みやすいですし、驚くような結末もあったりで面白いと思います。 しかし、本格的なミステリーなどを読み慣れている方には、物足りないかもしれません。 | ||||
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「満願」のような短編集です。 しかし 推理小説として「満願」には及ばない。 というのも すべてのプロットが同じような背景ですから・・・ ここからネタバレ書きます。 お金持ちのブルジョワジーのお嬢様(または主人)に使える使用人の一人口述で話が進みますが、結局 犯人は本人かお嬢様といった結果が続きます。 バベルの会というブルジョワ女弟による読書の会が すべての話を少しだけ関係性を持たしていますが これも サスペンスやスリルを巻き起こす存在にはならず。 使用人の(五十鈴の場合その逆でしたが)尽身愛的な あこがれや 依存意識が垣間見える展開が多いですが 底からぞっとするサスペンスにはつながらず 何しろ同じ展開が続くため 途中で飽きてきます。「身内に不幸がありまして」は主人のお嬢様に対しての愛情「北の館の罪人」では富裕への熱望「山荘秘聞」では富裕別荘建物自体への愛情「玉野五十鈴の誉れ」は初めての友達と呼べるような存在の使用人への愛情「儚い羊たちの晩餐」女性料理人とその(妹??)アシスタントの10歳足らずの少女 と主人公のお嬢様の関係も 尻切れトンボで 急に終わってしまい。 正直 正統派推理小説を期待していたものとしては 消化不良です。唯一「玉野五十鈴の誉れ」、ある意味ホラーというか おどろおどろしさを感じさせる内容で読めましたが それでも 高評価できません。 | ||||
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「最後の短編が衝撃的」という触れ込みで読んでみた。各々の短編も面白い。 ただ、あともうワンインパクトほしかったな、という印象。現在の時間軸でも何かしらの謎があれば最高だったと思う。 | ||||
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ノスタルジー溢れる女性たちのお話。 誰一人として感情移入は出来なかったけど 匂いたつような雰囲気には 流石だなと思いました。 | ||||
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面白いし読み易いんですが自分にはもう少しパンチがあった方が良かったかな。特に最後がパンチ不足。でもちょっとした時間の隙間に読んでも3日で読める手軽さは良いですよ。 | ||||
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読んでみて、世界観が面白かったです。 現代版の横溝正史さんを探してます。 そういう観点では この人だったかもしれないし、ちょっとまだまだだったかもしれないです。 | ||||
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米澤さんの作品で、このタイプの話は初めてでした。 殺人とか起こっているのにそれをあまり感じさせないほど、 淡々と物語が進んでいきます。 最後の「儚い羊たちの晩餐」は、衝撃を覚えました。 なかなかの良作だとおもいます。 | ||||
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ふと目にした「玉野五十鈴の誉れ」が気になり、全編を読むために購入しました。 感想は「おしい」です。前半の短編よりも後半の短編の方が、よくできていると感じましたが、「バベルの会」を軸とする内容に構成されていれば、より、おもしろい作品に仕上がったのではないかと感じます。また、設定に若干の無理があるようにも感じるとともに、心に描けない風景をどのように表現するのかという課題があるように感じています。 もう一手間かけてあると、本当におもしろい作品になったように感じ、おしいと思いました。 | ||||
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こどもが気に入っている。ハマっちゃっている状態である。 いいらしい。 | ||||
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んーーーー、普通? 特に目新しさの無い小説。 お嬢様がいっぱい出てくるくらい。 入会したいと思いました。 | ||||
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物語の作り方がうまく、終盤でハッとさせられることが何度かあった。でもそれだけ。目をみはるような仕掛けや感情を揺さぶられるようなやりとりはない。これまで米澤さんの本からは少なからず、そういった方面で得るものがあったため、期待しすぎたのかもしれない。表題のとおり、薄暗いテーマを小綺麗にまとめた普通のエンタメ本でした。 | ||||
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丹山家の跡取りとして厳格に育てられた吹子にも、大学生になった時に楽しみができた。 それは、読書サークル「バベルの会」への参加だった。だが、参加直前になると吹子の 身近にいる者が殺害されるという事件が起こり、参加できなくなってしまう。翌年も翌々年も・・・。 それらの事件の裏にはいったい何が隠されているのか?「身内に不幸がありまして」を 含む5編を収録。 5編どれもが非常に奇異な話だ。いつの間にか読み手さえも、不思議な空間に引きずり 込まれていく。人間の恨みや憎しみ、そしてねたみなどの思い・・・。それらが腐敗し、 ドロドロとなり渦を巻き、まるで底なし沼のように周りの人間を引きずりこみ、破滅させて いく。読んでいて、そういう何とも言えない恐怖を感じた。5編どれもが、「物語の中に 張り巡らされた複線が、最後の凝縮された一行で見事に浮かび上がってくる。」という 構成になっている。「古典部シリーズ」とはまったく違う作者の別の面が見えて、興味深い。 ありきたりの小説に飽きてしまった人には、ぴったりの作品だと思う。 | ||||
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