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(短編集)
儚い羊たちの祝宴
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儚い羊たちの祝宴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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この作者は2冊目ですが相変わらず、書きたい結論や展開ありきで読者を置いてけぼりにしている。 最終話の「被害規模が大きくなる“事実が不意に発覚して”〇〇が壊滅してしまった」を持ってきたいが為に、使用人の腑に落ちない浪費を雇用主が長期間、問い質しもせず放置する。など話の筋に無理が多い。 まず、バベルの会をめぐる、と裏表紙にあるが、めぐるどころか関係がなく、短編集の登場人物近辺がたまたまその会に入っている、もしくは関わりがあるというだけなのも設定が薄い。 ミステリーというのも相違がある。事件はあるが、後に犯人が語り口で犯行と自身の性の悪さを回想するのみで、ミステリーにおける推理や捜査と言う展開は無い。 作中にあふれる著名作家の名前や作品、引用も出すだけ出して使ってやった感が否めない。 これだけ本を読んでいて、これだけ知識がある、という見栄のような使い方。 バベルの会が読書会なので雰囲気を出したかったのかもしれないが、単語や一部の展開だけを使い、引用も情報も感想や情緒的な語りも一切無いため、読者好きという印象は受けない。小中学生が難しい単語を覚えて自慢気に使いたがっている印象。 登場人物も相変わらずリアリティに乏しいというか、一介の十代の女子がそういう経緯だからと普通に殺人や暗殺の腕を持っていたり、殺しに抵抗のないサイコであるのに表面の取り繕いや立ち振る舞いが完璧の超人であるのはなんなのか。 前提でそう作られているので、これをミステリーとするとこの世界では最早どうにも出来ないだろう。展開は楽だろうが、そうなった経緯の方が余程内容があると思える。 あと、作者は『兄』に対して何か特別な恨みでもあるのだろうか? 大抵ろくでなしや、恥さらし、猟奇行動をとらされている。 人間の悪意を見たい中学生には刺さるかもしれない。 | ||||
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オーダーし翌日夜21:09すぎに大雨の日に届き、翌朝郵便受けで受け取りましたが、新品の本を買ったのに少し湿っていました。ラップくらいはしてほしかった。新本なのにがっかり。 | ||||
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短編をつなぐキーワードを結ぶラストがイマイチでした。 | ||||
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日本の出版界の悪弊として、一度賞を受賞した著者の他の作品にわざと分かり にくい惹句を付けることが上げられる。「~賞受賞」とこれだけを強調して、ま るでその作品で賞を取ったかのように帯に派手派手しく宣伝文句をのせる。 本書もそれと同じ。どうにも良識を疑ってしまう。躁的な文章と、「座布団1 0枚級」とはいかなる意味なのか。売らんかなという姿勢は呆れてしまう。 さて作品集は「夢想家のお嬢様」にまつわる5つの作品。一つずつ簡単にレビ ューする。 「身内に不幸がありまして」。 おどろおどろしい雰囲気を作り出したいのだろうが、途中の逸話で、泉鏡花、 江戸川乱歩、横溝正史、海野十三、を持ち出してくる。なるほど耽美的怪奇的な 物語にふさわしい作家を持ち出したのだろうが、どうにも看板倒れではないか。 実に残念だが、「オチ」は「オチ」として成立していない。というよりも「クド すぎるオチ」か。さらりと書いた方がよっぽど雰囲気を出すと思うのだが。 「北の館の罪人」。 一つのアイデアだけに頼った物語作りは難しいのだろう。この作品のアイデア はオリジナリティを感じる。ただ、「閉じ込められた異常な空間」がよく表現で きていない。恐ろしさも禍々しさも今一つ。最後に取って付けたような主人公の 独白があるが、さほどの効果はない。へえーと少しの驚きがあるが、もう少し切 れのある結末が必要だろう。 「山荘秘聞」。 「八垣内」の読み方が気になった。本作品では「やがきうち」と読ませている。 「垣内」は人名では、「がいと」「がいち」と読むのが多いだろう。調べると、作 者は、架空の地名をいくつも重複させて複数の作品で使用しているらしい。 「カレー」を「イギリス料理」とするのは初見も初見。確かに植民地支配を行 ったが、どう考えても「インド料理」「スリランカ料理」だろう。雪、閉じ込め、 異常な救助者、このモチーフはS・キングの得意技。本作品によく似ているのは、 「ミザリー」と「シャイニング」。 「玉野五十鈴」。 いきなりの「詠雪の才」。どうにも使用法が違う。「女性で文才がある」ことの 謂だが、本作品の文脈にはそぐわない。むやみに漢語を使用する祖母という設定 自体が古すぎる。立派な贈り物を「取るに足る」という表現で褒めているが、ど うにもこの「取るに足る」はあまりにも口語的なのか、検索しても使用例が出て こない。こんな言葉を発する漢語に堪能な老婦人というイメージがくずれる。言 葉にこだわる京極夏彦も想起させるが感心できない。 また、「ご飯炊きの歌」でその歌が実に中途半端。 「じゅうじゅう吹いたら火を引いて、一握りの藁燃やし」がそっくり抜け落ち ている。まともに調べていないのでこういう事になる。これは「オチ」にも関わ り、致命的なミス。もう少し調べて書きましょう。 「儚い羊たちの晩餐」。 またも言葉の使い方が気になる。今時「口入れ屋」などと言う訳がない。スト ーリーも締まりがなく、結末まで緊張感が持たない。最後の詰めがどうにも甘い。 「残酷さ」を表に出すことをためらうのは理解できるが、謎に蓋をしたままペー ジを閉じられても困惑する。 解説では著者を褒めているが(当たり前)、どうにも実がない。著者の経歴を 示すくらいでよかったろうに。 「本書は本格ミステリから所謂『奇妙な味』と呼ばれる系列まで、ミステリの さまざまな遺産をモザイク状に巧緻に組み合わせた作品集と呼ぶことができる」。 これはなるほどと思った。 多く嫌みを書いたが、呼んで時間の無駄と思うこともなく、それなりに楽しめ るが、どれも後味が薄すぎて再読することはまずないだろう。 この意味で☆は減じる。 | ||||
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新品と書かれていますが、スレや赤い点がついていました。 | ||||
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ステイホーム期間が続き、Amazonレビューが高いようだったのでこちらを購入しました。 元々ミステリーが大好きで、海外文学を中心に読み進めていたので、日本のミステリーを久しぶりに購入しました。 が、これはミステリーなのですか? ネタバレになってしまうかもしれませんが 読み進めて中盤に差し掛かる前にはどの話もオチや犯人がわかってしまいます。 そこに、緻密な動機があればいいのですが なんとも軽い動機の犯人ばかり。 話の内容がすごく安っぽく、軽く感じました。 タイトル作を読む直前に、あまりにも安っぽくて1度リタイアしたほどです。 日本文学では江戸川乱歩を好んで読むので、このような話たちは向いていませんでした。 | ||||
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とあるまとめを拝見しとても期待して読んだのですが、最後の一行で驚いた作品は一つもありませんでした…。 なるほどそうくるかー!という感想を持つというより、あ、うん、まあそうなるよね、って納得して終わるような。 唯一ラストの展開が読めなかったのは別荘の話ですが、騙された感慨もなく。 似たようなテイストの話が多い上、語り口も似ている、更に展開も読めるものが多いので、段々と胸やけしてきます。 これは合う合わないのある作品なのかもしれませんが。 ただ一遍一遍が短く読みやすいのは良かった。ので☆2。たぶんもう読み返すことはないと思いますが。 辛口になってしまってすみませんでした。 | ||||
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新品を注文したのに表紙が擦れたような跡がついていた! 交換したいが面倒くさいのて諦めます! | ||||
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作品のストーリーであったり、構成であったり、登場人物など、何かしらの共感を持ちながら読むと思うのだが、この小説の短編は読み進んでも入り込めなかった。いかにも作られた世界、そして中途半端な終わり方。読後感はガッカリ。 | ||||
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ブラックユーモアなホラー 最後はバベルの会そのものの話だったらよかったかも、4話目がまあまあ読めた感じです。 ライトノベルでミステリーな感じしませんでした。 | ||||
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こんな人間いるかと感じる作品です。あまりにも人間離れした殺人者たちが出てきます。著者の作品のインシテミルでは現実離れしてても面白かったので好みの問題もあるかと思いますが個人的には殺人者たちの動機が強引過ぎ兼つ殺人のハードルが低過ぎると感じて大して面白く思いませんでした。たぶん立ち読みしてからだと新品では買わなかったと思います。期待外れでした。 | ||||
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ただ単に自分がこの作者の作品が苦手とも考えられるので、あまり参考にしないでください。 ・文体がくどい。 全体的にある人物の主観で描かれているのですが、~でした。~ですという文章が続き、高校生の作文を読んでいるようでした。 ・表現が浅い。 何というか、難しい事を言いたいんだろうなってことはわかるんですけど、表現が単純だからすごくかっこ悪い文章だなと思いました。 ・設定が漫画にありそう 大地主の召使になる人が出てくるんですけど、時代背景がよく書かれてないので、よくある漫画の設定みたいなチープな印象がぬぐえません。 | ||||
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5編の短編集ですが どれもが大富豪と女性の使用人を軸とするストーリーで バベルの会という大学のサークルがすべての短編に登場し 最後の表題作で とんでもない結末を迎えます。 私は推理小説が好きです。特に 人間の弱さやせつなさ 人生の理不尽さなどをベースに描かれた作品が大好きです。残念ながらこの作品は 単なるホラーで 人間の複雑な心情は描かれてはいるものの 底が浅く 感動や共感にはほど遠いものです。残酷さばかりが引き立ち とても趣味の悪い内容だと思います。 この作者は人や生き物の命をどう考えているのだろうか?と思ってしまいます。 ただ そういうところを割り切って読める人には 結構おもしろいにかなとも思います。 | ||||
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一番最後の短編の中でこの物語でやりたかったことがわかるが、翌々考えてみるとディティールの甘さが目立って、できていないことがわかってしまう。 無理やり締めた感じ。 この作者の短編をいくつか読んだが、どれも勢いで書いた感じが全面に出ていてつまらない。 直木賞候補だったみたいだが、丁寧に話を構築する技量を身につけないと今後の飛躍は難しいと思う。 | ||||
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全ての話で人が死に、犯人もあらわされています(もっとも憶測的な場合もありますが)。しかし推理小説とは違い、心理サスペンスと言うか、ホラー仕立てというか、そんな感じです。故に幻想による恐怖を求める人には良いかもしれませんが、論理の集束による恐怖を実感したい人にとっては、薄っぺらな話になると考えます。 では、以下、感想。 *********** ○ 色々な意味で感情移入がしづらいです。恐怖は感情移入しないと感じづらいので少しマイナス。 主人公自身が犯人の場合は、短編の集まりゆえか、心が段々と歪んでいく様子が描かれておらず、元々そういう人だった、という感じなので感情移入が難しいですね。 また主人公が傍観者の場合は、実際の殺人とは結構はなれた立場(犯人と疑われたりはしない)であるし、親しい人が殺されるわけでもないので切実感がなく、これまた感情移入しづらいです。 ○ 推理モノとして読むと本当に穴だらけであり、納得のいくものではありません。まぁ、作者もそれは承知の上でしょう。そして、オドロオドロシイ描写があるわけでもなく、論理的な切迫した心理描写もないので、雰囲気を楽しむにもいささか物足りない印象です。 ○ もちろん個人的な好みなのですが、これは私が最も嫌いなタイプの小説です。例えて言うのならば「物凄く小さい海老に、衣をメチャクチャつけて大きく見せているエビフライ」のような感じでしょうか。 読んだ後「これを言うためだけに、これだけ読ませたの?」というイメージです。衣(途中の描写)も、美味しければ問題ありませんが、ただ油っぽいだけという風で、単なる説明以上のものではない只の描写に思えます。 ストーリーの進行自体もノッペリしており、読まされている感が非常に強くありました。まぁ、短編であるのが、唯一の救いでしょうか。放り出したくなる前に、一つの話が終わるので。 ○ 人間の暗い一面を表しているのでしょうが、この短編集はそれがメインだと思います。手に汗握る展開もなければ、あっと驚くトリックもないのですからね。しかしメインとしては、かなり弱いと考えます。 何か通り一遍の出がらしのような心理のように思えます。ショートショートならば、ストーリーを工夫すればドキッとするかも知れませんが、短編とはいえショートショートよりはかなり長いので、浅薄な感じが否めません。描写もストーリー展開も設定も、全て淡白なので恐怖が伝わってこないのです。 たとえ在り来たりの心の闇であっても、それを丁寧に描写すれば、いい大人なのに、夜中に一人でトイレに行くのがはばかられるほどの恐怖を与える事は可能だと考えます。しかしこの作品にはそれがありません。 *********** 何か作者が頭の中だけで考え、ステレオタイプな旧家や富豪といったイメージに頼りすぎた物語に感じました。ゆえにかなり中途半端な印象です。 | ||||
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さて、どう評価したら良いのだろうか。 確かに著者にはブラックな面があって、本書は「ボトルネック」に似た著者の暗黒面を前面に出した短編集だと言えるだろう。 まあ、古典部シリーズや小市民シリーズにもブラックな部分は間違いなくあるんだけど、あっちはさりげなくオブラートでくるまれているからね。 だからあっちしか著者の作品を知らない人がいきなり本書を読んだら、けっこうびっくりしちゃうだろう。 そんな作品集である。 個々の作品については論評を控えるが、共通しているのが「バベルの会」というどうやら大学の読書サークルの存在らしい。 ただし、これが作品のキーになるというわけではない。 そしてもうひとつ共通しているのが、主人公がいずれも女性というか少女といっても良い年齢のものだということだ。 「山荘秘聞」の彼女だって、別荘の管理を任されてはいても、若い女性である。 そして若い女性の何というかネチネチとした、ある場合には悪意ともいえる描写がなかなかにエグい。 しかし、ラストの一行で、という惹句は、もっともっとオチが決まるものなのかと期待していたのだが・・・・ どうやら著者の作品では、あっと驚くどんでん返しはあまり期待しないほうが良いのかもしれない。 ただし、作品の面白さは抜群である。 「奇妙な味」とでもいうのだろうか。 早川書房の「異色作家短編集」もかくやという感じなのだ。 とにかく、ブラックな読後感にも動じないひとなら、読んでも損はないと思うよ。 ただ、私には合わなかったので星はふたつとしたい。 | ||||
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装丁はきれいでちょっとぐらっとくるが、中身は夢幻紳士とか乱歩好きな人には物足りない。 短編集だと題名で筋が読めるけど出落ち、語り手が花物語みたいだが使い慣れてない雰囲気がするから読んでて醒める。 作者が持っていきたい落ちはこうだろうと大体読めてくるからつまらない。 | ||||
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五つの短編集から成る今作、それぞれの作品のラスト数ページは活目して見よ、「だけ」がこの作品の売りです。 まずは立ち読みでも良いので、最初の一編を読んでからでも買うのは遅くありません。 そこに何かを見出されたのなら、この作品はあなたにとって悪くはない買い物になるでしょう。 | ||||
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この作者の他の本は知らないので、この作品に限った評価とします。 全体に、昭和の時代に山ほど書かれた奇譚本の焼き直しにすぎない。 これを読んで面白いという人には是非、江戸川乱歩の作品群を読んでみてほしい。 これよりずっと濃くて、耽美的で、熱くて、グロテスクで、 その世界が好みの人にとっては面白いはずです。 つまりこの作品は、江戸川乱歩ほか昭和の耽美的奇譚派がさんざん書いてきたテーマを、 水で溶いて薄めてスケールダウンして、しれっと世に出したような作品です。 今の時代に改めて書くに値するような新しい要素が、何かこめられている訳でもない。 ラスト1行の衝撃など、瑣末すぎる話です。 読書歴の浅い読者層を、騙すな。 | ||||
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この作者の他の本は知らないので、この作品に限った評価とします。 全体に、昭和の時代に山ほど書かれた奇譚本の焼き直しにすぎない。 これを読んで面白いという人には是非、江戸川乱歩の作品群を読んでみてほしい。 これよりずっと濃くて、耽美的で、熱くて、グロテスクで、 その世界が好みの人にとっては面白いはずです。 つまりこの作品は、江戸川乱歩ほか昭和の耽美的奇譚派がさんざん書いてきたテーマを、 水で溶いて薄めてスケールダウンして、しれっと世に出したような作品です。 今の時代に改めて書くに値するような新しい要素が、何かこめられている訳でもない。 ラスト1行の衝撃など、瑣末すぎる話です。 読書歴の浅い読者層を、騙すな。 | ||||
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