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人形館の殺人
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人形館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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まず、この作品は館シリーズとして見た場合の評価と館シリーズとは独立した作品とした見た場合の評価が著しく違います。 今作以外の館シリーズを2、3作読んでから読むのであれば、中村青司の館という情報から秘密の隠し通路や何らかの絡繰仕掛けがあるに違いないと考え作者の術中にはまり読者は笑顔で騙された!と言えるでしょう。 ただ、パターン2、独立した作品として見た場合は、心理サスペンスとして読むならともかく本格物として評価するなら落第です。 独立した作品として見た場合の弊害として犯人がすぐに分かってしまい、物語全体が茶番になってしまいます。 今作から館シリーズを読もうという人は絶対やめて下さい。 あと、本作を読んで思ったのはライト版ドグラ・マグラ。どちらも犯人は精神〇〇であり、〇人〇であるということ。 | ||||
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★★★☆☆ | ||||
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文章は良い。ずっと読んでいたいような文章。しかし結末にはだいぶ失望した。確かに図と地が反転するような展開があるのだが、それは禁じ手だろうという結末と強引な動機探し。駄作に類するものだと思うが、あるいはこういうのが好きという人も一定程度いるのかもしれない。まだこの頃は作者が若い分、随所に話の筋に稚拙さがある。読んで損したとまでは思わない、それはひとえに文章の良さにある。 | ||||
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館シリーズ4作目。父が飛龍想一へ遺した京都の屋敷。そこは顔のないマネキン人形たちが佇む人形館だった。そこで暮らし始めた想一のもとへ、謎の脅迫者が現れる。命の危険を感じた彼は旧友である島田潔へと助けを求めるが、事件は不可解さを増していく。 今回は社会と隔絶された場所ではなく、京都の住宅地のただ中で事件が発生する。警察も呼べるし、助けてくれる人間もいる。それなのにまるで社会から隔絶されたような閉塞感が漂う作品になっている。いわゆるミステリとしての密室というよりは、人間の心という密室を描く心理的なサスペンスの色が濃い。基本的には想一の一人称で話が進んでいくが、その語り口に身を委ねている内にいつの間にか毒が回っている感覚を楽しめた。 事前に異色作とだけ聞いて読んだのもあって、結末にはそこまで大きなショックはなかった。むしろ今の時代に初めて読んだからか、こういうのもあったのかと冷静に受け止めていた気がする。ただ、こういう作品で犯人の心理を推理する流れは、説明すればするほどリアリティから遠ざかる気がして難しいものだなと。いっそのこともっと振り切れたラストで読者を煙に巻いてもよかった。大胆な服を作ったのに、マネキンに着せてるみたいなもったいなさを感じた。 | ||||
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館シリーズの4作目なので、前シリーズの話も少し出てきます 連作だというのを意識した上でのどんでん返しもあるため、前シリーズを読んでからの方がおすすめです トリックとしては綾辻先生お得意の意外性のあるものですが、勘のいい人は気づくと思います とある古典推理小説とネタが似てるので… でも、話は面白く終始緊張感にあふれてます | ||||
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館シリーズを順番に読み始めて、四つ目の本作です。 私的に、館シリーズは、最初はペースが遅いものの、後半スピードがあがってきて、 ラストはじっくり味わいたい気分になるのですが。 本作は、なかなかペースが乗らず。 このままじゃ先に進めない!と、速読の要領でザッと読み進めてしまいました。 途中トリックに気づいてしまい、 それが覆されることがなかったのが残念です。 ほかの方の解説を読んで、 なるほど、館シリーズを順番に読んできた人にとっての、ある意味での裏切りがあるのだと知って、 納得しました! たしかに、裏切られました! 早く次の時計館の殺人が読みたいです。 | ||||
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十角館から始まり、水車館、迷路館ときて今作の人形館。それぞれが衝撃、王道、応用からの変化球といったところでしょうか。 何が変化球なのかを説明するとネタバレになりそうなので控えますが、作中で島田潔が活躍しないところは十角館と似ています。 正直ここでの評価もそこまで良いわけじゃないし、実際これを飛ばしてもシリーズには影響しないんじゃないかと思うレベルなんですが、ここまでシリーズとして読んできて飛ばすのも不粋だし。。。迷ってる方は読んでみることをおすすめします。前作を読んでないよ、というでも作中にほぼ前作のネタバレがないので単品としても読める作品です。むしろ館シリーズとしては趣向が違う作品なので単品扱いにした方が評価は高いかもしれません。 | ||||
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解決部分に入ってからの新事実(よく読めば気づくのかも知れないが)、、、 ちょっとずるいなぁ、と。 もちろん、物語としては秀逸なんですが。。。 | ||||
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と、思いました。笑 ちょっと気持ち的にドロドロというかなんというか…そういう本が読みたくて、以前から読んでいた『館シリーズ』に久々に手を出しました。 今までの作品に比べると犯人に対してかなり変化球を投げてきたなあ、と感じました。 賛否両論な展開にも納得。 私はどちらでもありませんが、犯人像が犯人像なだけに話に入り込むことがかなり困難かなあと感じました。 そして毎回思うのが、館内図がなかなかイメージできずに話に集中できないことが悩みです。 想像力鍛えます。笑 | ||||
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この館シリーズは何と言っても世界観が素晴らしい! 奇妙な雰囲気を見事読者にも想像させる。 前半から中盤までの流れが一番読んでいてワクワクしました。 ただ、後半の切羽詰まった感でいつものどんでん返しが来るのですが、、、 ある意味どんでん返しです。 でも、綾辻さんの作品でこうはなってほしくなかったと個人的に思うような結末でした。 最後の結末で好き嫌いがかなり別れる小説だと思います。 ミステリーだけど、ミステリーじゃ無い的な、、、 | ||||
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確かに異色作でした。 外部に犯人が存在するとしたらKだろうと読み進めていたら・・・あら、そっち行っちゃいます? (可能性は考えてましたけれど・・・) それよりも、屋敷に点在する体の一部が欠損した6体のマネキン・・・これはまるで・・・と思ったら 作中の人物が「アゾート」とか言い出したのにはにやり。 こういったお遊びはいいですねぇ。 あと、解説でも指摘されてませんでしたが、”辻井雪人”は自分のペンネームからもってきてますよね。 | ||||
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今回はある理由から館シリーズの影の主人公ともいえる島田が直接館にいない為ある程度のマンネリは解消されている。 しかしラストまで読んだ感想はなんかどこかで読んだことがあるような…(作者以外の作品で) 犯人も隠し部屋並みにこれをやられてしまうとなあとやはり痛快とはいかない。犯人がわかるまではわりと楽しめました。 ちなみに今までの作品の犯人がわかったときの感想は 十角館「えっ!」 水車館「ふーん」 迷路館「えぇ〜」 人形館「ふーん」 といった感じ。 何だかんだ言って引き込まれるし書ける作家さんだと思ってるのでついついハードル上げてしまいますがもう一息頑張っていただきたい。 | ||||
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館シリーズの1つだけれど、これまでの作品とは少し趣向が異なる気がします。 それを狙って書かれてるのかもしれませんが、やはり前3作と比べてインパクトに欠ける印象です。 また、ある過去の事件が徐々に浮き彫りになっていくのですが、読んだ時期が時期だけに、抽象的な表現とは言え、どんな事件なのか早い段階で想像出来てしまい、またあまり気分もよくありませんでした。 館の不気味な雰囲気は良かったのに…。次の時計館に期待! | ||||
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異色作とされる人形館の殺人。異色だけに頭に残っています。 おそらく嫌いだと言う人もいるでしょう。星3が多いのもそういうことです。 異色というだけで、ミステリーをかじってる方には予想がついてしまうだろうか…。 でも、クライマックスまで騙しにきます。ぼんやり推理はしても、断定できないかもしれません。 わざわざ文の書き方を分けてある所があります。ここはおろそかにできない。 最後の最後までわからないのか、最後の前にわかってしまうのか、書き方が鍵になるかと思います。 彼の世界をご堪能ください。 | ||||
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館シリーズの一つではあるけれど、推理しながらという読み方はできない。 作品が書かれた当時ならともかく、今なら途中でこのオチを思い浮かべる人も少なくはないのでは。 ラストはやられたと思うか、残念に思うか、人により極端にわかれる作品であると思う。 | ||||
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シリーズ物の何作目かでこういう物を入れても面白いとは思いますが、 いかんせん、著者が隠そう隠そうと思って書いていても、 オチが途中で分かってしまうのがかなり減点。 映画などでよく使われる手法ですので、 そういう物に食傷気味の人は感づくのがより早いでしょう。 異色作で、館シリーズとしては「もう少しがんばりましょう」な出来。 このレビューの時点で「奇面館の殺人」まで出ていますが、 個人的に一番下の作品です。 | ||||
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幻想的な世界観と軽妙なタッチの文体でどっぷりと物語に引き込まれる。 犯人は誰なのか、動機はなんなのか、それを考ていたら、あっというまに終盤に辿り着き、推理ショーが始まった。 悪い意味で全く予想外の犯人と動機。毒舌で申し訳ないが、初めて小説を書いた人がよく書くラスト。 うそやーんってなるで。 | ||||
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十角館、水車館、迷路館と、私としては「マンガチック」なイメージを持ったので、結構期待して読み進めていたのだが……。 ヴァン・ダインの二十則やノックスの十戒を破るのなら、それをするだけの価値を持った作品を書く必要があると思う。しかしこの作品には、それが見られない。 手紙の部分は別にして、後半は視点が頻繁にかわってしまい、読みづらい。もっともこの視点の切り替わりがある意味伏線なのだが、もっとスマートには出来ないものだろうか。結局そこで違和感をおぼえてしまい、流れが強引と感じてしまう。 また最後に事件のあらましを、とうとうと述べるあの人も、それまでの行動や心情、過去の事件への関わりなどが余りはっきり書かれていない、というか、ぼかされているので、その解説にも客観性が今ひとつな感がある。つまり明らかな第三者ではないので、読むほうとしては「無意識の内にでも、自分の都合の良いように結論付けようとしているのかも」と疑念を抱いてしまうのだ。この人の行動は、ラストを除いて、物語の「すじ」には余り直接関係ないが、「意味」には大きな役割を果たしているのだろうから、もう少しわかりやすくして欲しかった。 ハッキリさせる所はハッキリさせ、ぼかす所はぼかすという風なメリハリが、今いちだという事だ。 この作品は古いので良いのかも知れないが「掟破り」とは、普段、掟を守っているからこそ価値が出るものだと思う。皆が掟を平気で破るのであれば、それはもはや掟ではない。そういう作品が多すぎるのではないだろうか。 | ||||
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館シリーズの中でも異色な作品です。 わたしはいまいちでした。 こうならないで欲しいな、という方向に物語が進んでいってしまう感じがどうも… 最後に得意のどんでん返しあるかと思ったんですけどね。 評価が別れる作品ですね。館シリーズにこだわらなければ物語の構成は悪くないです。 | ||||
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ネタばれは控えますが、精神医学の文献を参考としたミステリ小説と言えるかと思います。 ただ、この作品は大胆なトリックによるカタルシスに乏しく、むしろ後味が悪いため、万人向けのエンターテイメントとは言えません。 綾辻さんの暗示的な文章はさすがだと思います。 好きな人は好きだと思いますが、個人的には「時計館」「十角館」が好きなため、相対的に評価を低くしました。 | ||||
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