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夜想曲(ノクターン)
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夜想曲(ノクターン)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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鮎川賞落選組ながら、次々と論理とトリックに凝りまくった作品を発表し、マニアに評価の高かった依井氏の初の東京創元社以外から出した作品で、文庫にもなっている今のところの最終作。 これまたクローズドサークルの別荘での連続殺人という定番のモチーフながら、劇中作ネタも絡めており、全体と通して明かされるトリックはこの作者ならではのギミックに満ちたものであり、このアイデアは非常に秀逸である。他に似たような作品もこれ意外ないのではないか。 トリックありきの作品のため、物語的には平坦なのが惜しいが、それを犠牲にしてまでも仕掛けられた凝ったトリックが素晴らしい作品である。 本格推理好きなら必読である。 | ||||
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区役所の同期会が催された山荘で、三日続けて起きた絞殺事件。 元区役所職員である俳優の桜木も、会に参加して いたのだが、なぜかその間の記憶が欠落していた。 事件から数ヶ月経った現在、桜木は、ロープで他人の首を絞めるという悪夢に 苦しめられていたのだが、そんな彼のもとに、何者かが、空白の三日間を小説 として再現したワープロ原稿を送ってきた。 その原稿では、桜木が絞殺事件の犯人として断罪されており……。 本作の謎は、大きく二つ。 ひとつは「絞殺事件の犯人(単独犯)は誰か?」、もう ひとつは「桜木に原稿を送った差出人は誰か?」です。 前者に関しては、作中作である原稿をもとに、あくまで論理的に、犯人を 特定できるのですが、作中作自体にあるトリックが仕掛けられているため、 額面通りに捉えると、作者が用意した陥穽にまんまと嵌られてしまいます。 (ただし、作中作に明らかな虚偽の記述があるというわけではありません) 一方後者は、前者の事件の外側にあり、別の意思にもとづくもの。ただ、サイコものの 定番の道具立てが用いられているため、人によっては拍子抜けに感じるかもしれません。 しかし、本作の場合、その設定に、ある程度の説得力と必然性が付与されており、瑕瑾と まではいえないと思います。 本作は人物造形が平板で、物語の起伏が乏しいため、けっして万人にはオススメできませんが、 他に類を見ない超絶技巧のトリックが用いられており、ミステリ好きは読んで損のない作品です。 | ||||
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区役所の同期会が催された山荘で、三日続けて起きた絞殺事件。 元区役所職員である俳優の桜木も、会に参加して いたのだが、なぜかその間の記憶が欠落していた。 事件から数ヶ月経った現在、桜木は、ロープで他人の首を絞めるという悪夢に 苦しめられていたのだが、そんな彼のもとに、何者かが、空白の三日間を小説 として再現したワープロ原稿を送ってきた。 その原稿では、桜木が絞殺事件の犯人として断罪されており……。 本作の謎は、大きく二つ。 ひとつは「絞殺事件の犯人(単独犯)は誰か?」、もう ひとつは「桜木に原稿を送った差出人は誰か?」です。 前者に関しては、作中作である原稿をもとに、あくまで論理的に、犯人を 特定できるのですが、作中作自体にあるトリックが仕掛けられているため、 額面通りに捉えると、作者が用意した陥穽にまんまと嵌られてしまいます。 (ただし、作中作に明らかな虚偽の記述があるというわけではありません) 一方後者は、前者の事件の外側にあり、別の意思にもとづくもの。ただ、サイコものの 定番の道具立てが用いられているため、人によっては拍子抜けに感じるかもしれません。 しかし、本作の場合、その設定に、ある程度の説得力と必然性が付与されており、瑕瑾と まではいえないと思います。 本作は人物造形が平板で、物語の起伏が乏しいため、けっして万人にはオススメできませんが、 他に類を見ない超絶技巧のトリックが用いられており、ミステリ好きは読んで損のない作品です。 | ||||
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1999年に出た単行本の文庫化。 けっこう凝ったトリックが使われており、その部分には感嘆させられた。面白いことを考えつく人だ。ただ、小説としての魅力が乏しい。というか、プロットの整理が得意でないようで、読んでいてストーリーが把握しづらい。結末で謎解きが行われても、そこだけ浮いているような印象を受けてしまう。 まあ、後学のためにも読んでおいて損のない一冊とは思う。 | ||||
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1999年に出た単行本の文庫化。 けっこう凝ったトリックが使われており、その部分には感嘆させられた。面白いことを考えつく人だ。ただ、小説としての魅力が乏しい。というか、プロットの整理が得意でないようで、読んでいてストーリーが把握しづらい。結末で謎解きが行われても、そこだけ浮いているような印象を受けてしまう。 まあ、後学のためにも読んでおいて損のない一冊とは思う。 | ||||
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ショパンの夜想曲が好きなのでタイトルに惹かれてこの本を選んだのですが、先が知りたくて1日で読んでしまいました。読んでいてあれ?て感じた違和感の原因がだんだん明らかになっていくのは少し快感ですが、結末は「げ!」て感じです(笑)またこの作者さんの作品を読んでみたいです。 | ||||
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ショパンの夜想曲が好きなのでタイトルに惹かれてこの本を選んだのですが、先が知りたくて1日で読んでしまいました。読んでいてあれ?て感じた違和感の原因がだんだん明らかになっていくのは少し快感ですが、結末は「げ!」て感じです(笑)またこの作者さんの作品を読んでみたいです。 | ||||
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