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梟の拳



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【この小説が収録されている参考書籍】
梟の拳
梟の拳 (講談社文庫)
梟の拳 【徳間文庫】

梟の拳の評価: 3.33/5点 レビュー 3件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(2pt)

肩透かし

背後に何か大きな陰謀が渦巻いているように思えるし、なにやら大きな組織を相手に闘っているようにも思えるのだが。
肝心のクライマックスは、相手は一人。
一人を一人で殴り倒したら、それでもう、陰謀を明らかにできるかのようなラストへ。
思わせぶりだけで、肩透かしも良いとこ。
何よりも、このクライマックスの闘いから、主人公本人が何かを掴み取り、変わったという実感が描けていないのは、小説としての大きな欠点ではないだろうか。
ボクサーが、視力を失ってもなおボクサーであることを通じて、自分もまだまだ闘えるという実感を描いてこそ、読者の期待を満足させられるように思う。
(たとえば、北方謙三の『檻』は、檻を破ったという実感を描いたからこそ、傑作なのだ)
しかし、取って付けたように妻から「あなたは変わったわ」と言われても、本人には何の自覚も無いのだから、情けない。
結局、この作家はハードボイルドには向いていなかった。
梟の拳Amazon書評・レビュー:梟の拳より
4062075539
No.2:
(4pt)

暗闇の中を手探りで進む、まさにハードボイルド

主人公は元世界チャンピオンのボクサー。

今ではその栄光だけにすがって余生を送るアウトサイダーだ。

ハードボイルドではありがちな設定。

だけど、珍しいのは彼が失明しているということ。

ボクシングが原因の網膜剥離で、失意のどん底に落ち込み、半ばやけくそに生きている。そんな彼が、身の回りで殺人事件が起こったのをきっかけに、少しずつ闘争本能を取り戻していく。

脅しにも屈せず、見えない目で粘り強く真相を追い続ける姿は、ひとりの男の再生の物語でもある。

<障害>をテーマにしたフィクションの小説って、あざとさが見えて好きになれないことが多いのだが、これは手放しで褒めたい。

ハードボイルド小説の傑作です。
梟の拳Amazon書評・レビュー:梟の拳より
4062075539
No.1:
(4pt)

暗闇の中を手探りで進む、まさにハードボイルド

主人公は元世界チャンピオンのボクサー。
今ではその栄光だけにすがって余生を送るアウトサイダーだ。
ハードボイルドではありがちな設定。
だけど、珍しいのは彼が失明しているということ。
ボクシングが原因の網膜剥離で、失意のどん底に落ち込み、半ばやけくそに生きている。そんな彼が、身の回りで殺人事件が起こったのをきっかけに、少しずつ闘争本能を取り戻していく。
脅しにも屈せず、見えない目で粘り強く真相を追い続ける姿は、ひとりの男の再生の物語でもある。
<障害>をテーマにしたフィクションの小説って、あざとさが見えて好きになれないことが多いのだが、これは手放しで褒めたい。
ハードボイルド小説の傑作です。
梟の拳 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:梟の拳 (講談社文庫)より
4062638312

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