■スポンサードリンク
梟の拳
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
梟の拳の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
背後に何か大きな陰謀が渦巻いているように思えるし、なにやら大きな組織を相手に闘っているようにも思えるのだが。 肝心のクライマックスは、相手は一人。 一人を一人で殴り倒したら、それでもう、陰謀を明らかにできるかのようなラストへ。 思わせぶりだけで、肩透かしも良いとこ。 何よりも、このクライマックスの闘いから、主人公本人が何かを掴み取り、変わったという実感が描けていないのは、小説としての大きな欠点ではないだろうか。 ボクサーが、視力を失ってもなおボクサーであることを通じて、自分もまだまだ闘えるという実感を描いてこそ、読者の期待を満足させられるように思う。 (たとえば、北方謙三の『檻』は、檻を破ったという実感を描いたからこそ、傑作なのだ) しかし、取って付けたように妻から「あなたは変わったわ」と言われても、本人には何の自覚も無いのだから、情けない。 結局、この作家はハードボイルドには向いていなかった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!