梟の拳
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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2014年第60回江戸川乱歩賞を受賞した下村敦史氏の『闇に香る嘘』は全盲者を主人公にした斬新なミステリとして選考委員の満場一致で決定した作品だが、それに遡ること約20年前に香納諒一氏によって全盲者を主人公にした作品があった。それが本書『梟の拳』である。 | ||||
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盲目の主人公による一人称ハードボイルド、この設定に惹かれて読んで見る事にしました。自分には全く合わないと言う残念な結果。ハードボイルドの主人公は、タフでクール、頭の回転が良く皮肉屋で、会話はユーモアに富んでいる。大体そんなイメージがあるので、主人公に感情移入出来ないこの作品は楽しめ無かったです。672ページか、、、。辛かった。 | ||||
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背後に何か大きな陰謀が渦巻いているように思えるし、なにやら大きな組織を相手に闘っているようにも思えるのだが。 肝心のクライマックスは、相手は一人。 一人を一人で殴り倒したら、それでもう、陰謀を明らかにできるかのようなラストへ。 思わせぶりだけで、肩透かしも良いとこ。 何よりも、このクライマックスの闘いから、主人公本人が何かを掴み取り、変わったという実感が描けていないのは、小説としての大きな欠点ではないだろうか。 ボクサーが、視力を失ってもなおボクサーであることを通じて、自分もまだまだ闘えるという実感を描いてこそ、読者の期待を満足させられるように思う。 (たとえば、北方謙三の『檻』は、檻を破ったという実感を描いたからこそ、傑作なのだ) しかし、取って付けたように妻から「あなたは変わったわ」と言われても、本人には何の自覚も無いのだから、情けない。 結局、この作家はハードボイルドには向いていなかった。 | ||||
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主人公は元世界チャンピオンのボクサー。 今ではその栄光だけにすがって余生を送るアウトサイダーだ。 ハードボイルドではありがちな設定。 だけど、珍しいのは彼が失明しているということ。 ボクシングが原因の網膜剥離で、失意のどん底に落ち込み、半ばやけくそに生きている。そんな彼が、身の回りで殺人事件が起こったのをきっかけに、少しずつ闘争本能を取り戻していく。 脅しにも屈せず、見えない目で粘り強く真相を追い続ける姿は、ひとりの男の再生の物語でもある。 <障害>をテーマにしたフィクションの小説って、あざとさが見えて好きになれないことが多いのだが、これは手放しで褒めたい。 ハードボイルド小説の傑作です。 | ||||
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主人公は元世界チャンピオンのボクサー。 今ではその栄光だけにすがって余生を送るアウトサイダーだ。 ハードボイルドではありがちな設定。 だけど、珍しいのは彼が失明しているということ。 ボクシングが原因の網膜剥離で、失意のどん底に落ち込み、半ばやけくそに生きている。そんな彼が、身の回りで殺人事件が起こったのをきっかけに、少しずつ闘争本能を取り戻していく。 脅しにも屈せず、見えない目で粘り強く真相を追い続ける姿は、ひとりの男の再生の物語でもある。 <障害>をテーマにしたフィクションの小説って、あざとさが見えて好きになれないことが多いのだが、これは手放しで褒めたい。 ハードボイルド小説の傑作です。 | ||||
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