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ナイチンゲールの沈黙
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【この小説が収録されている参考書籍】
ナイチンゲールの沈黙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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他の本と並行して読んでいたのですが、上巻のインパクトが少なくなかなか読み進みませんでした。下巻も半ばあたりから、やっとちょっと加速が付いてきた感じで後はするすると読み終えることが出来ました。 全体的に以前読んだ「バチスタ〜」より印象が薄く感じます。 登場人物の個性が際立っているのは良いのですが、出てくる人が多くてやや把握しづらいです。 ところで、瑞人は由紀さんのこと好きでしたよね。最後は小夜が生涯の約束めいたことを言いますが、瑞人は小夜にも気持ちがあったのでしょうか。 何だかそこもよくわからない点ではあったのですが、両目を失う怖さから瑞人もすがり付いてしまったのか、共犯を犯した同士として運命共同体のように思えてしまったのか、謎なままでした。 | ||||
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前作「バチスタ…」からのリピーターです。 続編の要素が強く、「バチスタ」を読んでからでないと、おもしろさが半減すると思います。 私は、特に「ミステリー」というジャンルに思い入れはないので、純粋に楽しめました。 電脳紙芝居の精度や超常能力など、「医療ミステリー」と呼ぶには些(いささ)か難があると思います。 ですが、「パルプフィクション」として、こういう物語もあってよいと思います。 どなたか書かれていましたが、確かに浅田次郎氏に通じるところがあります。氏のファンである私は、やはり好きです、こういう手法。 今回もカウンターヒーロー(こういう使い方で良いでしょうか?)に対する主人公の、複雑な心情が面白く、かなり感情移入して読み進めました。 主要2人物(今回は3人物か?)はもとより、登場人物全てが一癖二癖あり、聖人君主たろうとしないところが面白い。 「毒をもって毒を制す」 劇中の言葉が、この作品の意義を、二重の意味で言い表しています(後述)。 とても興味を持ったのは、著者は主人公と毒虫(火喰い鳥?)のどちらに親近感をお持ちなのかな?、ということ。この辺は個人で想像するしかありませんが、そこまで想いを巡らせられるのも作者の力量、生きたキャラクター設定によるところが大きい、ですね。 前作でも感じましたが、ここまで(架空ではあるが)ソサエティを辛辣に(批判的に)描写して、著者は医療の現場に留まれるのだろうか、と心配しました。 著者の経歴を見て、闘う(闘っている)方なのだなぁ、と、なるほど納得しました。 医療に対する、この方の熱い(そして冷めた)想いが、作品に貫かれた一本の太い幹です。 作者の人間性が透けて見える、魅力的な作品群の中の、一節だと思います。 門外漢でも楽しめる、医療現場を舞台にしたエンターテインメントとして、 医療関係者の、独白(うっぷん晴らし?)という意味でも(作者自身、楽しまれているのではと想像します)、 お勧めします。 | ||||
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海堂尊作品を読むのははチームバチスタの栄光に続き2作目。つくづく思うのが医者なのに、読ませる作品を書くのがうまいなと。本業の知識を駆使した病院を取り巻く環境の描写は知識欲を湧かせるし、登場人物が魅力的。登場人物はあだ名を付けられてるためかちょっとマンガ的な感じもするけど。巻末の解説にもあるが刊行順に読んだほうが良さげ。後の作品にでてくる人物がしれっと出てたりするし。 | ||||
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買ったままで読んでない本の山から ふと手にしたのが「ジェネラル・ルージュの凱旋」。 でも、順番としてこっちが先だよなと気づいて 読んだのがこれ。 「チーム・バチスタの栄光」の田口・白鳥コンビが 活躍するメディカルミステリーエンターテインメント第2弾。 今度の舞台は小児科。眼の癌といえる網膜芽腫の子供たちと、 その回りの大人たちを描く。 チーム・バチスタの時と同様に、前半は淡々と登場人物の 特徴を示すエピソードが続き、半ば過ぎに白鳥が登場してから、 話が急展開していく。 エピソードを持つ登場人物がちょっと多すぎるなという 気もしたんですが、それはそれでシリーズとしての 伏線をなしていたんですね。 これだけ読んだら気づかない話なので、本作だけ 読んで海堂尊の本はごちゃごちゃしていると 思ってしまったらもったいない話です。 ストーリーとしては、ある程度想像のつく話では ありますが、登場人物の心の機微に触れ、 一気に読み進められる作品です。 | ||||
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前作、チームバチスタも面白かったのですが、本作も負けず劣らず面白い作品です。 この連作を機に、病院や医療問題に注目がもっと集まればよいと思います。 次回作が楽しみな一冊です。 | ||||
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単調なミステリーです。 それに肉付けするために、 聴覚と視覚の共感覚の話や 小児病棟の問題、 終末医療の課題などが 織り込まれている。 白鳥の鋭さは前作より劣りますが、 娯楽ミステリーとして 十分面白かったです。 | ||||
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上巻は一気に読んで面白かった。眼に腫瘍ができた子どもたちとそれを世話する看護婦「小夜」。病院のクリスマスパーティで超人的な歌を歌う小夜の人物造形が深くて話に惹きこまれる。愚痴外来の主人公医師田口と子どもたちの会話は面白く、こみ上げる笑いをとめるのに力がいる。 患者の子どもたちが小夜の音楽を聴いているときにCTで反応する脳の部位など、医療関係のトリビアも得ることができて知的好奇心を刺激される。 小説ではあるが、著者の筆力により音楽が聞こえてくるような賑やかなストーリーだ。中盤から悲劇が始まるが常に素敵なバックミュージックが流れているよう。読んで損はない。 しかし、続いて読んだ下巻はちょっとしりすぼみに感じたが・・・ | ||||
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チームバチスタの栄光を堪能し、ジェネラルルージュの凱旋も面白く読んだので、期待感を持って読み始めました。ところが書き出しがジェネラルと同じ様な設定。思わず、同じ本を二度買ってしまったのかと思いながらも読み進めたところ段々違った展開になり一安心。ジェネラルとは双子の本であるように思います。 ただ、バチスタやジェネラルのようなグイグイと読者をひきつけるようなストーリー展開ではありません。難病に犯された少年が尊属犯なのか、特殊な歌唱能力を持つ看護師がどうからむのかやや緩慢としたスピードで話しが進みますが、最後は中々読ませます、泣かせます。ちよっと浅田次郎ワールド的なエンディングで、私は著者の新たな試みとして評価させていただきました。 | ||||
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本作の評価が低いことに驚きを隠せません。 レビューを読んでいく内になんとなく納得しました。皆さん飽くまでミステリーとして謎解き要素を楽しみにして居られたのですね。 私は前作を読んだ時点でミステリーの賞を受賞した作品だがミステリーではないと感じました。理由は医療のしかも外科手術や麻酔技術についてのプロでなければ知り得ない犯行方法とMRI等についても詳しく知る人物でなければ分からない解決方法にあります。これでは最初から絶対に勝てないと分かっている横綱と小学生の相撲のようなものです。 本作を読む前に「ジェネラルルージュの凱旋」を読んでいたこともありミステリーとしての要素は全く期待していなかったこともあり私は本作全体に流れる静かな時間を非常に楽しめました。 ラストへ収束していくあたりに多少強引さを感じますが前作やジェネラルルージュと違い看護師や患者からの目線で観る医療と心のケアという問題は感慨深い問題提示と感じました。 私は筆者はミステリー作家という枠組みではなく高橋克彦氏や東野圭吾氏のような多ジャンルを跨いで歩いていくのではないかと楽しみにしています。 | ||||
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こちらでジェネラル・ルージュとの関連性をもって推量るべしとの評を読み、 安く購入して読み飛ばしていた本作を再度読破する。 なるほどこれはセットで考えることでより楽しめるのだと認識を新たにした。 しかし通常は出た順に読み評価してしまうので出そろった上での評価は邪道かも。 | ||||
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本書は著者の前作『チーム・バチスタの栄光』と同じく,東城大学医学部付属病院で繰り広げられるメディカルミステリーである. 今回の舞台は,小児科病棟で,レティノブラストーマ(網膜芽腫)と呼ばれる小児の眼球に発生する癌を患った少年と歌声に不思議なパワーを秘めた看護師・浜田小夜を中心にストーリーが展開していく.前作でおなじみの同大神経内科学教室の田口公平と厚生労働省の白鳥圭輔も登場している.今回,田口は癌を患った小児のメンタルケア,白鳥は地域医療の予備調査という形で登場している.うだつのあがらない田口と傍若無人の白鳥は,本作でも健在だが,前作と比べると,その存在意義は少し薄くなっている(特に白鳥). 本作では犯人が分かりやすいので,ミステリー小説という面からは,少々物足りないが,前作と同様,小説という形で,日本の医療の問題点を一般の人に提示するというのは分かりやすく,効果が上がるものと思われる.今後も著者の作品を読むのが楽しみである. | ||||
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『チームバチスタの栄光』の海堂 尊の2作目。 前作に負けず劣らずの面白さでした。 ストーリーは一作一作で完結しているもののメインの登場人物はそのままなのでテレビドラマのような感覚で楽しめると思います。 | ||||
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チーム・バチスタを読んだあと。 正直、逡巡はあった。 あまりに面白かったデビュー作の次は、そう、二度目のデートにも似ている。 嬉しいような、でも、なんだかちょっとだけういういしさがないような・・あれ、違う? ページを開いてちょっとびっくり。 田口先生ではないの?看護師さんが主役? ちょっとさびしかったけれど、でも途中からやっぱり出てくる田口先生。あぁよかった。 そうしてまたまた出てくる出てくる、個性たっぷりのメンバーたち。 死にかけの歌姫、アクの強い警察の役人、ひねくれた14才。 前回は影に隠れていた看護師さんたちの世界があざやかに切り取られる。 医者の世界もなんのその、権謀術数・人心掌握・毀誉褒貶。 あぁ、でも一部の人には怒られるかもしれないけれど、どうも女子の目線で書かれる小説って、感情的でいただけない。 思い入れが強くて気持ちでつっ走って、他人の目を気にして・・ぶっちゃけ、いらつく。 もちろん場面の転換で田口先生の目線に戻りもするのだが・・ なので前作よりも少しだけ、評価は低めで。 | ||||
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「チーム・バチスタの栄光」の続編 舞台は同じ大学病院 そこで働くナイチンゲール 彼女の歌が次の事件のイントロだ 主旋律は伝説の歌手が務める 聞く者を虜にしてしまう魔性の歌 そして転調 救急車のサイレンが鳴り響く 演奏者は多い 得たいの知れないマネージャー 小児科の入院患者たち 修行中の警視正 加えて、あの白鳥も.. ミステリーの出来としては普通、登場人物が多いが収拾がついていない この本だけで、この物語を評するとそうなる しかし、この物語と時間的同時に並行する 「ジェネラル・ルージュの凱旋」を読むと評価は一変するだろう 絵と音を同時に言語化しようという著者の挑戦には拍手を贈りたい | ||||
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歌の上手な看護師・小夜。 ある夜バーで、酔いどれ迦陵頻伽と呼ばれる有名な歌手の歌を聞いた。 だが迦陵頻伽・冴子のうたう「ラプソディ」を聞いた小夜は叫び 冴子は小夜にうたうよう勧める。 しかし小夜が「ラプソディ」をうたったとき、冴子が血を吐いて倒れ。。 「チームバチスタの栄光」の続編。 舞台は「チームバチスタの栄光」と同じく東城大学病院で 不定愁訴外来の田口先生も登場しますが メインの登場人物は看護師・小夜と その勤務先である小児科病棟の人々に変わっています。 また内容的にも、医療ミステリだった前回とはすこし雰囲気が異なり 小夜の個人的な過去や冴子の歌というところにメインが置かれています。 医療現場でのリアルな問題が描かれているのは同じですが。。 ちょっと判断の難しいお話です。 | ||||
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バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル・ルージュと読んだけど、基本的にこの著者の作品はライトノベルに近い感じがする。特にこのナイチンゲールの沈黙は、小夜や冴子の歌に関するエピソードがもはやファンタジー。そういった要素が気に食わない方は、ジェネラル・ルージュの凱旋を読まれた方が良いと思います。 時間軸も本作と密接にリンクしてますし、SF的要素や殺人事件も出て来ないし、より医療物として実際に勤務医である著者の長所が出ていると思います。 | ||||
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「ナイチンゲールの沈黙」は確かにSFチックな領域もある作品です。ただ、この作品は「ジェネラルルージュの凱旋」と同時進行であるので、両方、読むべきでしょう。病院内での事件があちらこちらで同時におきている。医療現場の現実を感じさせてくれる作品です。随所に医療行政への問題提起もあります。海棠作品はサスペンスに重きをおいて読むべきではないと思います。白鳥調査官や田口医師の掛け合いなどを楽しむべきでしょう。病理医の先生がこれだけの文章を書いている。私にはこのことのほうが驚きでした。 | ||||
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「チーム・バチスタの栄光」に続く田口・白鳥シリーズの第2弾です。 前作と比較すると犯人が解ってしまうと言うか、他に容疑者がいないので、結末への流れは一本調子な点と、もう一つは、「共感覚」と言うのが聞いたことが無く、それが一つの大きなポイントになっていることで、現実味と言う点でやや不満が残りました。 ただ、この作品は、作者が「死因不明社会」で提起している医療行政の問題点であるAiの問題を、そのまま小説にしたような作品であり、その他にも研修医制度の問題や、小児科医の業務の過度な繁忙の問題にも触れています。 作品全体は、相変わらず読みやすく一気に読ませてくれます。 医療現場の実態が垣間見られて、考えさせられますが、楽しく読むことの出来る本でした。 | ||||
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まずとりあえず、面白いです。 読む価値はあると思う。 良くも悪くもチームバチスタと比較されるんだろうなぁ… チームバチスタは出て速攻ハードカバー買ったんですが、 それとこれを読んで思ったのが、 この作者は脇役を作りたくない。 というか普通人が生きてたら皆主人公だろ? っていうようなスタンスがある。と感じました。 間違いではないし、おおいに結構。 ただ、小説には脇役も必要。 今回の作品はキャラを作りすぎてガチャガチャな印象があります。 皆でワイワイガヤガヤ、登場人物が多すぎるのもそれに拍車をかけてる。 チームバチスタはキャラ立ちが功を奏した感じですが、 今回はそのガチャガチャ感が残念です。 文章としては洗練されてきてるのがわかるので 次回・次々回作あたりがさらに面白くなるのではないかなぁ… と、かなり期待してます。 けどね、批判してるわけじゃないです。 単体としてみれば、話もミステリー調によくできてて かなり面白いので。 そう、この人の作品は面白いんです。 まぁ読んでみましょうや。 | ||||
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チームバチスタに比べると、 ややおもしろさにかける部分はあるけど、 チームバチスタを読んでおもしろかった人には、 田口を筆頭に病院を舞台にした海堂節の文面は、 それなりに楽しめると思います。 ハードカバーで買う気はまったくないが、 上下巻の文庫本で1000円なら、 それなりに暇つぶしとして楽しめると思います。 | ||||
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