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ナイチンゲールの沈黙
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【この小説が収録されている参考書籍】
ナイチンゲールの沈黙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 21~40 2/3ページ
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前作「チームバチスタの栄光」が推理ものとすると、 本作はSF寄りになったようです。 歌によって映像が喚起されるという設定ですが、著者が医療関係者だけに、 一概にフィクションと断定できないのでしょうか。 ただ、この設定は好きです。 もっともっと活かして欲しかったというのが本音です。 後、本作のもう一つのキーワード、デジタル・ムービー・アナリシス。 現場の状況を再構築することで殺害状況が予測できるという便利な道具ですが、 こういう研究もあるのでしょうかね。 実は、これが便利すぎて前作同様推理ものを期待した読者を 興ざめさせてしまった感があります。 次作に期待したいです。 | ||||
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お話もいまひとつ入り込めなかったけど、一番の不満は「未消化感」ですね。『バチスタ』の後がこれ?と正直がっかりでした。 思わせぶりな情報が小出しにされるも、伏線かと思えばそうではなく、ほったらかし。田口・白鳥に加え、ジェネラル速水、トンネル魔人島津、デジタル・ハウンドドッグ加納ら、クセのある人物が続々登場するが、中途半端でかえって煩わしい。いや〜な感じがして解説を見れば、「『桜宮サーガ』ともいえる社会を作るうえでこの作品はとても大切な位置を占めている」と書かれており、やっぱりね〜と。シリーズのための顔見せってことじゃない、独立した作品としてはどうなの?と不満は拭えませんでした。これは読まなくてもよかったかなあと。 しかし! 1月8日発売の文庫『ジェネラル・ルージュの凱旋』を読み始め、『ナイチンゲール』を読み通すことは必要だったんだ!と報われた思いがしました。『ジェネラル』の前に本作を読んでおかれることをおすすめします! (以下、その理由。タネ明かしになってしまうかもしれないので一応お断りしておきます) 『ナイチンゲール』と時間軸・人物を共有するまったく別の物語が走っていたのです。それが『ジェネラル』。まだ読んでいる途中ですが、この2冊はsideA・sideBというか。『ナイチンゲール』はメロドラマ調でSF的な話だけに、『ジェネラル』の緊迫感・深謀遠慮がめぐらされていそうなあやしげな感じ・・・作風の違いが一層際立って、期待感をそそります。 だからといって、『ナイチンゲール』単品の評価は変わりませんが、『ジェネラル』を読む前にこちらを読んでください! それだけは力強くおすすめしたいと思います。 | ||||
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チーム・バチスタの栄光の続編 本題の「ナイチンゲール」は、歌姫の看護士「浜田小夜」のこと。 今回の事件は、殺人事件。上巻では殺人事件が発生し、警察が登場するまで。 またしても不定愁訴外来の田口講師が事件に巻き込まれるが、その序章である。 病院と警察の上下関係や組織の複雑さ、歌声が脳に与える影響などを読み取りながら、上巻をお楽しみください。 | ||||
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主になるのは小児科病棟にいる子どもたち。 目を取らなくてはならない子どもの心のケアを 田口先生が引き受けることになる。 これだけでいいのではないかと思った。 MRIの先生のことをガンガントンネル魔人と 表現したり、子どもならではの雰囲気が充分伝わってくる。 だが、看護師の小夜チャンの歌で脳波がどうのこうの、 冴子と城崎の存在が必要だったのか?しかもここに 白鳥を持ってくる必要性も感じない。 文脈がバラバラだ。これがこの人の実力なのかもしれない。 | ||||
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前作『チーム・バチスタの栄光』が面白かったので、即座に本作に手をつけた。 これは、事件のあらましは大体推測できるような書き方をしてあった。むしろ、どう立証するかが、眼目になっていた。 将軍こと速水やデジタル・ハウンドドッグこと加納など、魅力的な人物が続々と出てくる。どうやら今後につながりそうなネタ振りもある。 大人と同じ病状でも、それが子どもとなると、悲惨さがことさら増すように感じることがある。 特に、小児病棟では小児のがんを看取らなくてはならない。同年代の子どもたちが普通はできること、していることを制限される苦しみを見なくてはならない。その制限されているものを味わうことなく死んでいく者たちを。 「歌」の部分を差っぴいて、そういった小児科の景色や小児科医療にかかわる問題提起の部分では、前作と同じ程度の満足感はあった気がする。 むしろ、最後に残された謎は、「白銀の迦陵頻伽」の白銀の由来ってなんだ!? | ||||
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映画化、ドラマ化された前作は面白かったので、 続けてこの作品を読んだ。 前回よりパンチが弱い気がする。 また、白鳥がなかなか登場しないもの、なんとなくつまらなく感じた。 下巻で活躍する伏線なのだろうが、前作を読んでいる読者は白鳥と田口のやりとりを楽しみにしている人も少なくないだろう。 | ||||
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実は『チーム・バチスタの栄光』が映画化されたのは知っていましたが、原作は最近まで全く読んでおらず、この『ナイチンゲールの沈黙』が文庫化されたのをきっかけに、『チーム・バチスタ〜』とこれを一気に読みました。 少なくとも『チーム・バチスタ〜』ではミステリーとして、「バチスタ手術で立て続けに発生した術死の謎を解く」という結末に向かっているという話の主流が初めから見えていましたが、この小説の、特に上巻はミステリーなのか、SFなのか、そもそも結末に何を期待して読めばいいのかがよくわかりませんでした。 また、最初に出てくる看護師:浜田小夜の歌声や、幻の歌手と呼ばれる水落冴子のライブの様子やその歌声は、物語上での役割を考えたら、もっとその美しさ、不思議さを繊細に描写する必要があったように思います。 この著者の場合、医療業界のリアルな描写は群を抜いていますが、それ以外の小説としての話の運び方においては、読みどころを白鳥登場後においてあるためか、序盤は特にしまりがないように思えました。 | ||||
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チームバチスタの栄光に比べてしまうと、若干トーンダウンした感が否めない。 読む側もあれ以上のものを求めて評価してしまうので、これについては致し方ないですね。 実は一番残念だったのは、田口と白鳥のコンビがあまり生きてないところ。 途中で尻切れに居なくなってしまうキャラクターもあって、あれれ?という部分もありまし た。ナイチンゲールの沈黙は短い間に書かれたようなので、もっとじっくり書い て欲しかったです。ジェネラルルージュに期待します。 ジェネラル・ルージュの凱旋 | ||||
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チーム・バチスタの栄光の続編です。 単行本でのレビューがイマイチだったので未読でしたが、文庫版が出たので購入しました。 ジェネラル・ルージュの凱旋と同時期に起こった小児科病棟での出来事なので双方がリンクします。 極端にいえば、この2冊で完全型。 なので、最初にこの「ナイチンゲールの沈黙」をすっとばして「ジェネラルルージュの凱旋」を読んでしまった私はところどころ「???」な部分があったのですが、その部分が「ナイチンゲールの沈黙」に書かれているのでこれでスッキリ。 ミステリーとしては、「チームバチスタの栄光」のときみたいに、「犯人はお前だ!!」といった「衝撃の事実展開」、ではなく、早々になんとなく犯人がわかってしまって、動機もわかってしまってぼんやりした感じを受けてしまう。 そして、海堂作品の特徴的な「医療現場の問題」も他の作品に比べるとそれほど強調されてもいない。 どちらかというと、その後に続くジェネラル・ルージュの凱旋や螺鈿迷宮への伏線といった色合いが強いように感じる。 単行本でのレビューには、「ありえないファンタジー本」といった指摘が強かったけど、文庫版になって値段も安くなったし、他の作品との関連性も強いので「バチスタファン」には是非オススメ。 | ||||
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バチスタの流れで来ているのはわかるけど、やたらキャラに個性をつけすぎてその描写がくどい気がします。 キャラの個性を出すためだけに行が使われる・・赤川次郎のような?(赤川次郎のような女子高生のりではないですが) 今回も発想はなかなかおもしろいと思いました。が、ムリにエンディングを造りそこに強引に話を持って行ったような。 かといって買ったことに後悔はしてません。 次が読みたくなりました。 | ||||
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バチスタを読んでから本作を読みましたが、やはりテンポが良く次の展開にワクワクしながら読みました。確かに結末に向かう展開、結末は、自分も皆さんが評価されているように思いましたが、面白さは変わらないと思います。ただ、もっと詳しく今作に登場した人物と、その能力を掘り下げて描いて欲しかったな、と思いました。個人的に、途中から翔子さんに好感を持ったので。 | ||||
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チームバチスタに比べると、 ややおもしろさにかける部分はあるけど、 チームバチスタを読んでおもしろかった人には、 田口を筆頭に病院を舞台にした海堂節の文面は、 それなりに楽しめると思います。 ハードカバーで買う気はまったくないが、 上下巻の文庫本で1000円なら、 それなりに暇つぶしとして楽しめると思います。 登場人物が勢ぞろいし、 ユニークなキャラクターのかけあいとかは、 非常におもしろいものの、 肝心の事件とその解決は、 残念ながらさほどおもしろくない。 謎解き以前に簡単に犯人が想像できてしまうし、 謎解きもたいした方法ではない。 あっさり結末になってしまう。 ただ海堂ワールドともいうべき、 チームバチスタの続編として、 ユニークなキャラとその文面のおもしろさだけで、 ひとまずもっているような本。 | ||||
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チームバチスタの栄光の作者が書く病院を舞台にした作品 前回は女性登場者が少なくあまり影が薄かったこと,また 場所の展開もほとんど手術室が中心でした. しかし今回の殺人は患者の関係者の親族が自宅で殺害されること 妙な歌姫や事件の鍵を握る看護婦など広い設定になっています. 前作の楽しさは白鳥・田口の強引なまでのキャラクター設定が うまく生きていたのですが,同じ登場人物ではあるものの 少し考えられない設定で,また必然性があまり感じない点が残念です. また,たまごっちなど少し時が経つと何がなんだかわからないものも 入っています. ただこれで特殊な桜ノ宮医院の外堀が埋まり,深い闇の院長へと つながる物語への橋渡しになっています. ハリーポッターを意識したのかどうかはわかりませんが, この作者全体の作品で考えると一貫して医療がらみではあるのですが 個別で見ていくと,重心がふらついていて評価が割れるのではないかと思います. | ||||
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バチスタの後に読むと退屈ですが…次作のジェネラルを楽しむには読むべし! | ||||
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一気に読みましたが、ちょっとオカルトっぽいなとも思いました。 そして今作も、すぐに犯人が分かる感じだなあと。 子供がかわいらしかった…って、そんなの感想ではないですね。 後半へ向けて、鮮やかな幕引きはなかったような気がします。 ダラダラと結末へ向かう…ような。 読み終わってみると、あの歌うたいは何だったんだろうと思ったり。 読んでいるうちに、人が入り乱れて誰が主人公なのかわからなくなりかけてました。 | ||||
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帯には、メディカルエンターテインメントと記載されていますね。私から言わせると、本書は、医療を取り扱ったドタバタ小説なのでしょうか。前作と同様に、キャラクターの個性は立っているなあと思います。警察の加納と玉村のコンビ、あつし、瑞人、由紀、内山先生、城崎、冴子等個性的なキャラクターが多いなと思います。白鳥のキャラクターは前作よりもパワーダウンしています。ミステリーだと思って読んでいくとしらけるでしょうね。 小説のハイライトは、瑞人が加納や白鳥や田口をどうやって論破するかという感じがするな。あとは、この小説は冗長すぎるかなという感じがする。もう少し収まりのいいページ数ならいいんだが。 この言葉が印象にのこりましたね。「ルールは破られるためにあり、それが赦されるのは、未来により良い状態を返せるという確信を、個人の責任で引き受けるときだ。」 | ||||
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やたら影の薄い主人公(でもいい人)とあくが強すぎて整理できないほどの脇キャラクタがいっぱい。ただし、ストーリーはあっちこちにエピソードが飛びまくって破綻気味な印象(まとまりはよくない)。 ミステリとして読むと「?」、中身はハードカバーで読める「ライトノベル」という印象。 さすがお医者さんだけあって医療シーンはカタカナ炸裂ですが(笑)、前作でキャラ萌えしてない人が読むと痛い目にあうかも。 | ||||
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東城大学付属病院小児科病棟に勤務する看護師:浜田小夜は同期の如月翔子と共に病院の忘年会の後に伝説の歌手:水落冴子のライブ会場に招待される。しかし,ライブのラストで冴子が吐血,東城大学医学部の救急センターへと運び込まれることになる・・・ 『チームバチスタの栄光』の田口・白鳥シリーズ!?の第2弾。今回は小児科の患者とそれに関するメンタルサポートというからみで不定愁訴外来の主人公田口光平が登場する。話の根幹となる設定がバチスタよりも現実離れしすぎていると感じられるが,白鳥のはちゃめちゃ加減がバチスタよりも気にならない程度なので話の面白さ的には同じくらいでないだろうかと感じた。今回は子どもの目のガン:網膜芽腫は1つの話題となっており,小さな子を持つ私にとって,子どもの心理描写に心が痛んだ。 | ||||
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神秘的な、という方のミステリーです。今回はロジカルモンスター白鳥が、ちょっと良い人になってますw前作よりも、毒というか、風刺がきいてます。医師&看護師から見た患者、患者から見た医師&看護師、けっこう辛辣です。納得はできますが、改めて文字にされると重いですね。今回の主役は看護師の小夜。彼女は迦陵頻伽と称されるほどの歌声の持ち主。彼女の歌に秘められた力とは?準主役は患者の牧村瑞人14歳。彼の生い立ちは辛く、追い討ちをかけるような病気には、可哀想なんてぬるい言葉が引っ込みます。眼球を摘出しなければ助からない。瑞人は人生に疲れ、手術に怯え、命を長らえるための手術を拒みます。そんな彼を諭すのは、白血病患者の杉山由紀16歳。三度の脊髄移植に失敗し、自分の人生の残りが少ないことを知っています。瑞人たちのために開かれた愚痴外来にも、「世の中は甘ったれに優しいわ」と辛辣です。手術を拒む瑞人に、自分なら眼球を摘出しても生きたい、と諭す由紀。そんな彼女に、瑞人は代わってあげたいと言います。彼女の返事は「できもしないことを軽々しく言わないで。そう思うなら、私の代わりに生きてよ」この代わってあげたいって言葉、傲慢で上から目線ですよね。恐ろしく失礼な言葉だと、しみじみ感じました。親が子を思う気持ちとは別ですよ。なおも、何かしてほしいことはないかと言いつのる瑞人に、由紀は「自分の命を粗末にする人からの贈り物には何の価値もない。」とバッサリ。これは医師側の苦悩をうかがわせますね。今回もアクの強いキャラがたくさん登場しますが、負の感情渦巻く、なんともやるせない話でした。ちと微妙な所もありますが、面白かったですv | ||||
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前半は特に大きな事件もなく、なにかが起こりそうな予感もあまりしない。ただ、田口と子供の入院患者との対話が面白く、それだけで読ませる感じである。この著者の真骨頂は、キャラ作りのうまさと会話の軽妙さにある。ユニークなキャラクター、笑いの取れる会話。それだけでも、エンターテインメントとしては十分だ。 後半になると、事件が発生し、おなじみの白鳥が出てくるのだが、その少し前に、加納という警視正が登場する。その遠慮のなさ,強引な話の進め方、独自の捜査手法を押し通すところなど、完全に白鳥とキャラがかぶっている。二人は学生時代からの天敵で、そのやり取りは予想を裏切らず、けっこう面白い。全体として、登場人物の印象は、「バチスタ」よりも強い。 ただ、肝心の白鳥の活躍する場面が少ない。前作のような活躍を期待している人には、物足りないだろう。また、これは前作にも感じたことだが、ミステリーとしての要素が弱すぎる。とても「ミステリー」などと銘打つわけにはいかない。キャッチコピーのように、単なるメディカル・エンターテインメントとして読んだほうがいいだろう。 物語の中で、ある少年が叫ぶ。「由紀さん(末期の白血病患者)に最後の海を見せてあげられなくて、何が医療だよ。どこがプロなんだよ」この言葉がずしりと胸に響く。最も印象に残った言葉である。現在の延命医療のありかたは本当に正しいのか。私たちはただ患者を生かすことよりも、生きる質を重視すべきではないのか。医療もそういう方向に変わりつつあるが、あらためて医療のありかたについて考えさせられる一言であった。 | ||||
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