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夜のピクニック
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夜のピクニックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全414件 361~380 19/21ページ
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久しぶりに、一気に熟読しました。また青春時代に帰ったみたいでワクワクしながら読ませてもらいました。 | ||||
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私は、高校3年生として現役で通っています。出てくる登場人物は、どこかにいそうなタイプの人々。その魅力的なキャラクター達が本当に活き活きとしていて、自分が本当に歩行祭を彼らと一緒に歩いている気がする。もっとぐちゃぐちゃになれば良かった、と告げる融は私から見ても羨ましい程青春してるんだなーこれが。1200人の一人一人が抱えている思いは様々で、だけど皆で「歩行祭」ってイベントを作っている。それが大切な友達となら、より一層愛しく思えるはず。どんなに体がくたくたになろうと、汗がだらだら流れて苦しくても、最後に味わう充実感で不思議と「これもいいかな」ってなる。何気ない当たり前のことが、このまま続かないんだって知ると急に切なく思えてくるものだ。どこまで道が続くのかは分からないけど、もっと今を楽しんだって良いんじゃないか?ってこの本は教えてくれる。いっぱい笑って、ときには悩んで、怒って後悔して…そうやって歩いていけば良いと思う。融や貴子のように。 | ||||
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「みんなで夜歩く。たったそれだけのことなのにね。どうしてそれだけのことが、こんなに特別なんだろうね。」物語は一本道。高校生達が延々と歩き続けるだけの物語です。でも、登場人物達の行動・思想が複雑に絡み合う。ただ歩くだけの話なのに、こんなにも特別な話になるなんて。数年前の高校時代を思い出しつつ、あごひげと三段腹を撫でながら、一気に読んでしまいました。また、この作品は本屋さん大賞1位に輝いた作品でもあります。面白さはお墨付き。なんで直木賞に選ばれなかったのかと不思議に思っているくらいです。登場人物がやはり現実離れしてるなあと思いつつも、ニヤニヤしながら(私の場合ですが)読んでしまえる作品です。気になった方は是非ご購読ください。 | ||||
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自分にとってはこの読書自体がしんどい強行軍になった感があります。物語に必要な嘘を裏切る嘘くささと類型で水ぶくれした表現(『おれに近寄るな』オーラが出てるという男が「笑うなよ、遠足の弁当といえばタコのウインナーと決まってるだろうが」)を読まされるつど投げ出しそうになりながらも、メタレベルの行軍に読書をなぞらえることで何とか読み通すことができました。行きと帰り。日常からの離脱と生まれ変わっての帰還という構成はいつも魅力的で、じっさい往路には死の影を帯びた雰囲気やひんやりとした不安な謎掛けに期待をいだいたのです。しかし力量ある作家に似合わず、復路では謎も軋轢も他愛なくパタパタと解消してその落差には失望しました。だから以下のように無理やりその落差の埋め合わせをすることにしたのです。西校の女生徒の、結局探し出されなかったお腹の子の父親は融でなくてはなりません。親友であればこそ忍への効果的な呪いになるし、作者としては融に亡き父親の影を痛ましく背負い込ますことができるというものです。しかし「先生、ここはさわやか系で行きましょう」といったところでしょうか、書かれなかった「夜の」部分はタイトルにだけ残り、レヴューを読む限り多くの人を幸福にした口当たりのいい青春さわやか系ロードノベルの出来上がりです。 | ||||
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本書は新潮社スタッフの企画の勝利!第一回本屋大賞「博士の愛した数式」読者の醒めない興奮と期待感書店スタッフの店頭オリジナルPOPファンタチックなタイトル主人公は高校生難しい漢字にはフリガナイメージを膨らませる挿画主人公甲田貴子は、高校生活最後のイベント“夜のピクニックに賭けた”それはただ一つ、西脇融と向かいあいたかった。そこに至るまで、夜のピクニックのだらだら感、学校行事のいやいや感。でも登場人物がやけに皆んな健康的で、前向きで、やたらに多い。もうこれだけで私は反発、読書スピードはダウン。ゴールに向かって歩き始めてしまった夜のピクニック。眠い中仕方なく、恩田陸の多種多様な個性注入とおしゃべりにつきあっていたら、いつの間にか、誰が誰だかさつぱりわからなくなってしまった。特に、高見光一郎と榊順弥がウルサイ!もうこのまま終わってしまうか。偶然は最後に二人にやってくる。「ちゃんと高校生やっとくんだったな」「損した。青春しとけばよかった」最後に、私も恩田陸からこの言葉を聞いて、ようやく恩田陸と向かいあえた。今度会うときは始めから静かに向かいあいたい。 | ||||
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最後のページをめくるのが寂しいくらい、私も一緒に本の中にいた。一人暗い部屋で(本当は目に悪いけど)読んでいると、爽やかな風を感じるような作品。高校生活を終えた人、ちょっと忘れかけている人、もう一度高校生に戻れます。まだまだ、心に熱いものが残っていることを思い出させてくれますよ。 | ||||
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高校生の私には、うらやましくて仕方が無い本でした。私も、一緒に歩きたい!!本気でそう思いましたし、実際自分も一緒のような感覚にとらわれるくらい内容にどっぷり浸かれました。この年代より下の人たちは憧れるでしょうし、同年代は共感しすぎて切ないくらいでしょうし、上の方たちはこの頃を思い出して恋しくおもうことだと思います。特にこれといって何の不可思議な事件があるわけでもない。ただ日常と違うのは、途方も無い距離を歩くということのみ。そんな題材なのに、とてつもなく魅きつけられます。 | ||||
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歩行祭という1日の行事の中で、このボリュームを読ませる力はすごい。自分も一緒に歩いている気がしてしまい、終盤はちょっと涙が出てしまった。ストーリー的には特別、大それた仕掛けがあるわけでもないのに…。人生は歩行祭の繰り返し | ||||
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はじめの3分の1くらいは登場人物が次から次へと出てくるので、誰が誰だか良く分からずそのつど確認しながらゆっくりと読み進みました。半分を過ぎた辺りからテンポが良くなり、気がつくと私も彼等と一緒に歩いていました。たった一日の出来事がこんな風な物語になるなんて、千夜一夜物語のようでもありました。ただ一つ少年が出てくる場面は幽霊やこの世にありえないものとして登場させた方がかえってリアリティが出るように私は感じました。この物語を今ではなくもっと早く読むことができたら、私の人生はどのように変わっていたのだろう・・・・と青春時代をほんとうに懐かしく思い出させてくれました。 | ||||
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或る高校での全校行事「歩行祭」の1日を描いた、ペパーミントのように爽やかな清涼感あふるる青春小説の傑作です。「歩行祭」。その名の通り80キロもの道のりを1日かけて延々ひたすら歩く行事。1時間ごとに笛が鳴ると10分の小休憩、道端にドデン。靴と靴下を脱いで足を乾かし疲労を少しでも回復させます。お昼と夕食の大休憩が1時間。それ以外は午前2時の仮眠時間までぶっ通しで歩く。仮眠時間は2時間。残り20キロを5時間以内に走破するという型破りなスケジュールです。どうですか? あなたも参加してみたくなりましたか? ささやかだけれど重大な賭けをした少女。秘密の手紙を送った少女。或る犯人探しをする少女。そしていろいろな思いに揺れる男の子たち。気がつくと彼らと一緒に歩いている自分を発見しました。 | ||||
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私の高校にもありました。その名も「ロングハイキング」。私たちは早朝から1日がかりで40キロだったので夜は経験できませんでしたが、ただひたすら「歩く」というその単純な行為の中から、いろんなことが見えてくる。そんなずいぶん昔を思い出しながら、いつしか文中の「ピクニック」に自分も参加しているような感じでした。夜がもたらす、特別な雰囲気。そんな中にかけがえのない友達、訳ありの融と貴子。学校では、メールではできない話ができる、そんな「夜のピクニック」が早く終ってほしいような、このままずっと歩き続けたいような気持ちになる高校生の彼らがすごく羨ましく感じた1冊でした。 | ||||
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このお話は「歩行祭」という、アサ8時から翌朝8時までひたすら歩き続けるという学校行事のお話。こんなの聞いただけでうんざりしちゃいそうだけど、高校生活3年目ともなるとやはりこの行事に対する思い入れは相当なもの。そんなあたりもなんかくすぐったい青春物語って感じを受ける。何かをすることはすごく大変だったりつらかったりする。しないでただのんびり過ごしたほうが楽だけど、苦しさの先にある達成感や一体感は何物にも変えがたいもの。「みんなで長い距離を歩く、ただそれだけなのにどうしてこんなにワクワクするんだろう。」というまさにその台詞どおり。それにしても恩田さんの書く高校生はなんて素敵なんだろう。この青春時代の揺れ動く思い・悩みを見事なまでに描いてる感性が素晴らしい。感受性豊かでそれゆえに悩む高校生達、ちょっと大人びているけれどやっぱりまだまだ子供な高校生達。「ノスタルジーの魔術師が贈る、永遠普遍の青春小説。」と書かれてる帯の言葉はまさにこの本を、そして恩田さんの作品を表すにふさわしい言葉だ。若い人だけではなく幅広い年齢層に向けた青春小説といえよう。 | ||||
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とっても読みやすく、面白い本でした。一晩かけて全校生徒で80kmもの距離を歩くなんて・・何て行事だ!!(しかも修学旅行の代わり)と思い、さらに実際に行っている学校があるのを知ってとても驚きました。80kmを歩くってどんな感じだろう・・私には想像もつきませんが、主人公の貴子や融、その友達が感じたり話したり悩んだりしている事(恋だったり友情だったり)はあるあるって感じで高校時代を思い出しました。私は特にこの二人の親友がとっても好きでした。すごい行事だと思いましたが、この経験をした人はきっと一生忘れられない思い出になるだろうと、うらやましくなりました。 | ||||
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舞台となる北高は、おそらく県下有数の進学校なのだろう。国立大学理系を頂点に、双璧といわれる超難関私立大学から、はたまたスタンフォード大学までが登場する。うわっ、どんなインテリの集団やねん。これが、私の第一印象だった。ふ~ん、インテリはやっぱ違うな~、高校生の会話に大人の私が一つ一つ感心する。共学ってこんな会話をするんだぁ?いちいち私が反応する。しかし、読み進めるうちに、それらの感心が1つの疑念にぶち当たる。あれ?こういう空気、どこかで触れた気がするなぁ。女の子に都合よく流れるストーリー。。。う~ん。あっ!そうだ!そうじゃないか。これは少女漫画の世界。女の子を嬉泣きさせる世界だ。そう、気付くと、途端に顔がにやけてきた。それからは「ニヤニヤ」しながら頁をめくる。う~ん、大人には可愛らしすぎるが、それでもテンポ良く進むストーリーには好感が持てる。娘には薦めてみようか。10代の人たちには、ぜひに読んで欲しい、素敵な1冊であることは間違いない。 | ||||
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とある高校のイベントで夜を徹して80キロを歩く、、ただそれだけ。全体としての物語はスタートからゴールまでの工程が描かれているに過ぎない。にもかかわらず、こんなにも読後感は心地よい。さすがは全国の書店が選ぶ本屋大賞に選ばれるだけはある。「夜のピクニック」 なんてセンスのない題名だろうと思った。ピクニックって。。。今時、幼稚園児でも買わない絵本の題名に出てきそうだ。でもこの小説を読み進める中で改めて「夜のピクニック」という題名を反芻した時、以前とは違った感覚が沸いてきた。一見僕たちのような大人には使い古された、恥ずかしさすら伴う言葉。でも、どこかやさしさとと温かさを持った懐かしい言葉。夜のピクニックなんて、なんていとおしい題名なんだろう。いつかそんな感覚が頭を離れなくなっていた。そうそう、僕たちにも同じように高校時代はあった。別に周りの人間からしたらどうってことはないことなのだが、自分にとってはすごく印象に残っている出来事。高校や大学時代の自分だけの特別な出来事って誰でも持ってるはず。物語中の融や貴子にとってはまさにこの「夜行祭」こそがそうだった。けど僕たちは日々をせわしなく生活する中で、やがて過去の感傷に浸ることなどなくなってしまう。ひたすら前進あるのみ。。。この小説はそんな僕らにやさしく語りかけてくれるようだ。そして、いつの間にか自身が物語の主人公の高校生として長い一日の「夜行祭」に参加していた。とにかくすごく心が温まる小説だった。本を読むだけでこんなにも幸せな気持ちになれるなんて、ほんと小説ってすばらい。 | ||||
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本当に久しぶりに「青春小説(ウハ!)」を堪能しました。一応「ミステリー作家」に分類されるであろう恩田さんの小説なのに、ここには最後に解かれるべき思わせぶりな謎はありません。もっとも、貴子のかけとか、杏奈のおまじないとか、ちょっとした謎はちりばめられていて、確かにそれは小説を読み進める重要な動機にはなっているのですが、恩田さんは早い段階でそれらに対してそっけなく謎解きを提示してしまいます。そういうふうに読んでほしいんじゃないんだとでも言うように。この小説は、学校行事に参加した高校生の一団がまる一日ただただ歩き続けるという話です。ふつうの青春時代がそうであるように、そこには劇的な事件は起こりません。そして、一日が過ぎた時、確かに一日分だけ変わった自分をそこに見つけるのです。その期間に融と貴子に起こったことは、劇的な出来事だった、あるいはほとんど「奇跡」と呼ぶべき事態だったと言うこともできるでしょう。しかしその奇跡には何の無理もありません。時間をかけて容器に溜まっていった水が自然とあふれるように、成長するタケノコがある日地面から顔を出すように、それは確かに彼らの「一日分」の成長なのだと、従って青春を過ごす誰にでも起こりうることなのだと、私たちは感じます。そして、かなり幸せな気分になります。小説全編を覆う善意と誠実さも自然に感じます。これは、登場人物たちを善意と誠実さがあふれる世界に置いてやりたい(たとえ小説を読んでいる間だけでも!)と願う点で、恩田さんと我々読者が共犯関係にあるということなのかもしれません。そして、それは青春小説という枠組みだからこそ実現できたことなのでしょう。 | ||||
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息子の高校にも夜間歩行があり、何を見て、感じながら歩いているのだろうと、考えながら読んでいました。(自分の高校生の時も思い合わせて)大人になると集団で何か一つの事をただ黙々とすることって少ないんだよね。ただ歩いているだけなのに、それぞれの高校生達のいろんな思いが交錯していてまさしく青春だなと思って読み終えました。息子にはさり気なく読ませようと思ってます。 | ||||
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綺麗な文章だったと思います。ストーリーも良いと言えば良いのですが、何となく全体的に薄もやがかかったような、詩のような小説でした。なかなか書けないタイプの文章だと思います。 | ||||
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図書館でたまたま借りたこの本、読めば読むほど自分の高校時代に重なってしかたがなかった。重なるのも無理はない、調べてみるとなんと自分の高校がモデルになっていた。80キロの道のりを歩くということ、体験したことのない人は想像もつかないだろう。今となってはよい思い出なのだが、歩いている最中は本の中の人物たちと全く同じ気持ちだった。できることならあの頃に戻りたい、そう思えて仕方がない本だった。 | ||||
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甲田貴子や西脇融たちが通う高校には、一晩中歩き続ける”歩行祭”がある。貴子と融の関係はただの同級生というわけではなく、ある事情から共犯めいた雰囲気と緊張感が漂っているのだが、高校最後の歩行祭を通してその関係に変化が生じる・・・。私自身の高校生活を振り返ると、もったいないことをしたと思いました。貴子を避けていた融がずっとそうだったように、その時にしか感じられないことを無意識におろそかにしていた気がします。成人してから10年以上経った今の自分は嫌いじゃないけど、もっとあの頃を大事にできていたらよかったとこの本を読んで強く思いました。貴子と融をとりまく友人達がまた、みんな個性的で魅力的で読んでいてとても楽しかったです。読後感がすっきりでとても好きな本のひとつになりました。 | ||||
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