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夜のピクニック
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夜のピクニックの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全421件 321~340 17/22ページ
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| 独特の高揚感と静寂感,真夜中に歩くという非現実感. たった一晩のひとつだけの夜が生み出すさまざまな雰囲気の中, 長くも短い時間のあいだで揺れ動き,成長していく学生たちの姿に, ほろ苦さや甘酸っぱさを感じ,そして爽やかな気分になります. どちらかといえば同世代よりそれを過ぎてしまった人たち, 物語のようにいい青春ばかりではなかったかもしれませんが, だからこそわかる懐かしさや悔しさがこの作品にはあります. 心身ともに辛いはずなのに『ピクニック』とつけられたタイトル. 読み終えればきっとその意味がわかると思います.おすすめです. | ||||
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| 読後感爽やか。 たった一日の歩行祭での高校3年生の一断面が描かれているのだが、受験前、そして大人の入り口の時期の未来への希望や不安、焦燥感を胸にしつつ無償の友情や若さゆえのかたくなさなど、微笑ましく感じた。 昨今は過剰な暴力や性衝動に傾斜しすぎの小説も多いが、ここにはそれは皆無。登場人物みんな変な悪意がないのが良い。 時間が不可逆であることを真に実感する年令で読むと、この小説の貴重さが身にしみる。 | ||||
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| 映画公開の前に読んでみた。これは凄い。 夜を徹してひたすら歩くという学校行事に主人公達は、高校生活最後のイベントとして参加する。80kmを歩きぬくという過酷な催しではあるものの、クラス単位から親しい友人とともに苦労を共にしながら、語り合う機会というものが、様々なドラマを紡ぎ出していく。 本作は構成が実に巧みである。時系列の変化に伴う思考の流れを、男女二人の主人公を立てて相互の視点で語っているのだが、これが実にリアリティがあって、良い。主人公二人は異母きょうだいで、相互に没交渉。周囲にもそれとは知られていないままクラスメートになってしまったのだ。その微妙な距離感を中心に、互いの友人関係と、年齢相応の恋愛感情のマトリクスを、叙情豊かに綴った青春小説の傑作なのだ。 ミステリ作家としても実力派の作者はごく自然な「秘密」と「謎」をさりげなく配置し、その緊迫感や解消されたときのカタルシスを最大限に描いてもいるのだ。そしてそれは、少年少女が大人になるイニシエーションにもなっている。まぁ小説として当然といえば当然なのだが、全ての解決となるゴールではなく、新たなスタートであることをさりげなくだがしっかりと強調している点が素晴らしい。 途中途中で挿入される、冷酷なまでの表現を用いたモノローグを効果的なアクセントとし、地方高校の学校行事をモチーフとしながら、当事者だけのドラマで完結させない、開かれた物語となっている。無理の無い非日常の設定が、読者個々が持つ「思い出の相似形」のノスタルジーに落としていない一方で、瑞々しい感情描写が絶妙の塩梅で年齢を超えた感情移入を読むものに即す。これが、青春小説の傑作の所以である。 | ||||
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| 恩田陸作品は初めてだけれど面白かった。 「歩行祭」というイベントから自分を見つけ出す主人公、って感じかなー。 キャラも素敵で良かったです。ストンと読めました。 | ||||
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| シチュエーションがとにかくうますぎる。異母兄妹、幽霊、賭け、噂、一夜を通して延々と歩くだけ、という行事だが、そこにからんでくる高校生たちの思惑が非常にうまくかけている。 現代では通じない話かもしれないから、ある意味ノスタルジック調か。普通にいい話。 | ||||
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| ずいぶん前に買ったにもかかわらず本棚に眠らせていた本書を 何気なく喫茶店に連れて行ったところ、あっという間に読了! 外に出るとはすっかり暗くなっていたが、心は明るくなれる青春小説。 再読しても同じ感動は得られないだろうなぁ、と思いつつ もう一度読み返してしまいそうな今日この頃。 | ||||
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| ボクは66年生まれ。作者(64年生まれ)と近いこともあってか、とても懐かしい気持ちで読む事ができました。この物語、ケータイもメールもネットもDSもiPodも出て来ない。舞台設定はいつなんでしょう。自分たちの高校生の頃を近くに感じてしまうのはそのためなのかなあと思いました。 アメリカのロードムービーのように一緒に行程を進んでいく中で成長していくそんな過程がとても面白かったです。どうなるんだろうってわくわくしながら読み進めました。読む時間をとても楽しめる小説です。 | ||||
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| この作品の雰囲気は非常に心地よく一気に読ませる文章力もある。ただ、もっと複雑化したストーリーにしてもよかったのではと感じ結果、星を−1した。 また、この作品は映画化されることが決まっているが、個人的にはあまり期待していない。 | ||||
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| 「誰でも映画を観ている間は18歳に戻れます」と著者が映画紹介に書いているように、高校時代の想いが甦って来て、なんだか胸キュンとさせられる作品。 ピクニック前日を描いた短編「ピクニックの準備」収録『図書室の海』も併せて読んでみて下さい。 | ||||
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| 純朴な「青春小説」というのだろうか?何でもありの現代において、まだ青春物が存在するかと不思議に思っていましたが、まだあったんですね。 今しかない気持ちの迷い、青春の光と影、思いを伝えられないもどかしさ。何だろう。「高校3年生」という中途半端な時期、受験勉強もしなくちゃいけない、 進路も決めなくちゃいけない。でも、なかなか決まらない。何をしたいかのそれもわからない。好きな人もいる、高校の思い出もつくりたい。でも、何もしていない。 そんな時の最後のイベント「歩行祭」。ただ単に夜通し歩くだけ、それだけ。競うわけでも、点数がつくわけでもない、ただ、みんな揃って歩くだけ。ストーリーはそんな状況から始まる。 恩田陸さんのファンタジー小説は、ちょっと分かりにくいが、この「夜のピクニック」は分かりやすく、一言「うまい」に尽きる。 登場人物の表情、思い、その場の景色がうまく伝わり、今ここで行われているような心地よい気分にさせる。 大きな事件は起きない。でも、登場人物それぞれに小さな事件を抱えている。そんな事件を抱えながら、物語は続く、歩行は続く、事件は解決するのかしないのか? 途中からそんなことはどうでもよくなる。生きている時間の一断面を覗き込んだだけで、解決も正解もない。 でも、本人には分からない名残惜しい時間がそこにはあったと後から気づくのかもしれません。 そんな気持ちをいだかせる久しぶりの「青春物」の傑作です。映画化され、本年秋に封切りだそうです。映画も今から楽しみにしています。 | ||||
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| 夜のピクニック。という学校行事を通して、 少年少女たちが成長し、そして次へと進んでいくいわば成長記。 内容的には若干、ミステリーの要素が入っているのだが、 単純に青春小説として読んでも遜色のない内容だ。 物語の中では、 80キロもの道のりを高校生3年生の生徒全員が歩いていくのだが、 途中で走り出す人々、1位を狙う男子学生、一緒に歩こうと言いながら先に進んでしまう友達。 同じようなイベントやマラソン大会を経験した人なら思わずニヤリとしてしまうシーンが盛り込まれている。 ※僕は生徒全員での歩く会を経験したが、たった10km。彼女たちとは程遠い もちろん、彼女たちがゴールに到達すること自体はとてもすばらしいのだが、 この本の本当の素晴らしさはゴールまでの過程で、 格段に成長していく少年少女たちの描写だろう。 何かを成し遂げることはもっとも大事だが、 その途中で何を得たかが僕らの毎日の幸せに 日々、関わってくるのだなぁ、としみじみ感じさせられた作品だった。 | ||||
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| 主人公・二人の関係は、決して軽くはないのだが、 どこか、クスリと笑ってしまう二人の心情表現に、最初は違和感がある。 “「話さなくても分かり合ってる」みたいな独特の空気を出してる二人”とか 主要キャラも、みんなモテモテ?だったりとか、 幽霊騒ぎの下りも面白いけど子供っぽすぎ?とか、 ちと少女漫画っぽすぎやしないか、と思ってしまう部分が多い。 そう言いつつ、こちらも二人の“道ならぬ恋”を期待してしまったり…と、 全体的に“甘〜い”カンジは否めない。 だが、うだるような午後の暑さ、濃密な夜、白々とした朝を越えてゴールする彼らと やがて、卒業による自然の別離を向かえる彼らの、この時期だけに許された仲間との距離感、関係を思うと、 何だか、とても清々しい気持ちにさせてくれる。 読みはじめに危惧したより、よっぽどいい読後感を味わった。 だが、“濃密”と書いたが、もっと普段学校でしか会わないクラスメイト過ごす 夜の昂揚感にページを割いて欲しかった気もする。 | ||||
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| なんて言うのは簡単なこと。 ただ80kmもの距離を夜通し歩き通すというイベント。「ただ歩くだけのことが、どうしてこんなに楽しいんだろう。」という登場人物の言葉がものすごく身近に感じさせる。ウチの通っていた高校にこんな行事があったわけでもないのに、「あぁ、そうそう。高校生の頃ってこんな感じやった。」なんて思い出させる。 腹違いの兄妹や、妊娠して堕ろしてしまった友達の敵をうとうとしている女性やら、アメリカに留学してしまった同級生の弟やら、いくらでも「ありえない」小説世界が展開されるけれど、よーく考えたらこれとは違う「ありえない」事実をそれぞれが高校時代に味わっているはず。 小説を読み終えて、素直に自分の高校時代に浸ってみてください。 書店員さんが「売りたい」と考えた本屋大賞の作品は、それぞれの書店員さんがそれぞれに感じた時を嬉しくおもったからじゃないかなぁ。 | ||||
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| ただ歩くだけのことが、どうしてこんなに楽しいんだろう。 とは、作中の登場人物の言葉だけど、 ただ歩くだけの行事を通して、どうしてこれだけの作品がかけるのだろう。 と思う。 高校生しか持ち得ない、きらきらした季節を描く最高の筆を、恩田さんは持っているのだなぁ。そしてまた、読後の爽快なこと。 貴子と融を中心として、全ての登場人物が生き生きしている。 爽やかで、読後感の非常に良い作品だった。 | ||||
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| 僕は高校時代男子校で、こういった経験はありません。でもって当然バスに乗る方を選んでしまうぐうたら生徒だったと思います。でも何だろう… この本を読んだ後の「何か俺、青春時代にとんでもないもの置いてきちまったなぁ〜」という感覚。高校時代はもう十数年も前になりますが、確実にその時の自分を呼び起こす力みたいなものがこの本に秘められていると感じました。なんだろう、ワンワン泣くでもなければ、笑い満載ってわけでもないんだけど、むしろ質素な感じ。そこがとてつもなく愛おしく感じさせてくれる作品だと思います。置いてきたものはもう手の届かない場所にあるけれどあの時の純粋な気持ち、感覚はきっと何十年経っても思い起こす事が出来るんだ。まだまだ青春真っ盛りになれます。 | ||||
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| まさに現代の「青春小説」という感を強く受けました。 「歩行祭」と言う一つの学校行事を通して、そこに参加する学生たちの「青春」を見事に表現していると思います。もちろん、その中にも現代社会がもっている制約にも触れながら、その中でも最大限の「青春」を謳歌できる道はあるだろうと言っているようでした。格好悪くてもいい、がむしゃらにぶつかってゆくのが「青春」で、それはこの時期にしか出来ないこともあるんだよと語りかけています。無理に背伸びをして大人っぽく振舞う必要はないんだよと、人生の先輩として作者が若者に語りかけている、そんな小説でした。 | ||||
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| この本は、きっと親父たちにはわからねぇだろうなと思った。それは、父親と母親世代を示したものだが、彼らの理解力が足らないのだといいたいわけじゃない。若い時に読んだ小説を読み返す事はあっても、今更、高校生のお話など読む気にもなれないだろうし、僕らだって、古臭い青春小説に何の興味もないというのが本音だろう。 もし読むのなら新しい方がいい。なおかつ、喜びや不安を、等身大の姿で表現してくれた方がずっと楽に受け入れられる。『夜のピクニック』が、発売されてから未だ好評を博する理由は、恐らくそんなところだろう。高校生最後の歩行祭という設定に、自らを重ねた読者も多いのではないか。僕も、苦手だったマラソン大会を思い出して、走ることに何の意味があるのかと自問した。恩田陸さんは、学校行事の矛盾をつきながら、それでも一度きりの青春を謳歌せよと若い人に伝えようとしたのだと思う。事実、本に登場する生徒たちは、一昼夜以上かけて歩くことを途中で棄権する意味を知っている。高校生最後の、かけがいのない時間を得る機会を失うことになるのだ。そして、その先には卒業が待っている。誰しもが否応もなく、大人の階段を上り始めるのだ。物語はそこまでは語られていないが、貴子に美和子が・融に忍がいたように、傍らで一緒に走り続けてくれる友人がいれば心強い。次に読む時、一体誰の顔が浮かんでくるのか、実に楽しみな小説だ。 最後に、もしかすると僕らの子供たちは、この本の良さがわからないかも知れない。でも僕は、黙って彼らの愛読書も読んでみたい。どちらも、その時分の人たちが手に取った最良の本だと思うから。それは少し面白い光景でもある。親父の本を理解できなかったかつての自分が、目を丸くする。ならば息子も娘も、仕方なく、父親の本に手を伸ばすのではないだろうか? | ||||
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| この本で描かれている「歩行祭」は著者の高校で実際に行われている行事で、今も行われているそうです。(私はこの高校の卒業生である知人に薦められて読みました。) 私の高校にも歩行祭という形ではありませんでしたが、高校生活を振り返るために友達と語り合う時間を持つ行事がありました。他人にとっては些細なことが、本人には非常に気になること、普段は言えないような悩みを話していいんだよという雰囲気にしてくれる行事ってなかなかないですよね。そういう思い出は大人になっても忘れないものだとこの本を読んで再確認しました。 なんでこんなつらいことをやってるんだよ、と思いつつも歩いてしまう高校生たちは無意識にその後の達成感を理解しているのではないかと思います。最後は肉体の限界を超えて、何も考えずにひたすらゴールを目指す、非常に読後感の良かった1冊です。 | ||||
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| 最初はその本の分厚さに戸惑うのだが、読み始めてしまえばあっという間だ。 恩田陸さんの小説はいつもそうだ。 高校時代ってそうだったな、と思う。 ケラケラと笑い合い、恋について真顔で相談し合い、何でも分かち合っているようで、実は話せていないこともたくさんある。 友達にさらけ出している部分と、必死に隠し持っている部分と、でも何となくそれが透けて見えてしまうような無防備な部分がある。 「みんなで、夜歩く。ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう」 その言葉がズシンと胸にひびいた。 私は自分の高校生活がキライだった。 「一刻も早くここから脱出すること!」念頭にはそれしか無かった。 いつも気持ちが先走っていて心ここにあらずだった。 でも、卒業して随分たった今、思うのだ。 もし神様が「好きな時に戻っていいよ」と言ってくれたら、私は迷わず高校時代に戻る。 振り返ったとき、胸が苦しくなるくらい懐かしく思い出すのは、一番悶々と過ごしていたあの高校時代なのだ。 ただその場所に居た、ということがどれほど大事なことだったか。 この本を読んで改めて思い知らされた気がした。 | ||||
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| 私も“夜のピクニック”がしたくなりました。青春って何なんだろう…と考えさせられた1冊でした。 人と人とが交錯し、衝突し、だまし合い、励ましあう。自分を見つめなおすことが出来ると思います。 貴子と融の缶がぶつかった時何故か涙が溢れました。そして自然と笑顔になれました。「おめでとう」「ありがとう」と声に出して言ってみて、心にグッと響きました。 恩田陸さんのファンとしてはミステリーの要素があまり入っていないので、多少の物足りなさはあるかもしれませんが、それをカバー出来るくらいの奥深さや重みがある本だと思います。 | ||||
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