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無理



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【この小説が収録されている参考書籍】
無理
無理 上 (文春文庫)
無理 下 (文春文庫)

無理の評価: 3.31/5点 レビュー 118件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21~35 2/2ページ
<<12
No.15:
(3pt)

中途半端な終わり方・・・

普通の生活を送っていた普通の人たちが、
それぞれ事件に巻き込まれたり、事件を起こしたりしていきます。

平凡と非凡が徐々に混ざっていく部分は興味深く読めます。

ただそれだけに終わり方が中途半端。
ここは読者の創造に任せるよりは、しっかりと最後まで物語を描ききって欲しかった。
無理 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:無理 下 (文春文庫)より
4167711060
No.14:
(3pt)

淡々と綴られる地方都市での出来事

数名の登場人物の各人の生活がそれぞれの立場で淡々と綴られていきます。

最初は登場人物達に、関連が無かったのが、
ちいざな地方都市ということで、徐々に微妙な関係が生まれてきます。

めっちゃ面白いという訳ではないのですが、
読み出すとそれなりにのめり込んで読めます。

少し寂れた地方都市の雰囲気が哀愁を感じさせます。
無理 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:無理 上 (文春文庫)より
4167711052
No.13:
(3pt)

一気読み必至!」のサブタイトルに引かれ、

「無理 (上)(下)(文春文庫) 奥田 英朗 (著)

この間の大阪出張でのバスの待ち時間に立ち寄った本屋で、
帯の「一気読み必至!」のサブタイトルに引かれ、
つい買ってしまった文庫本・・・。

「出口のない地方社会で、彼らに未来はあるのか――」
まさに地方に住む人たちの落ちていくさまを捕らえた作品でした。

都会とのさまざまな格差ゆえに、閉鎖的になっていく日本。

地方では、人生をいくら頑張ってみたところで限界があり、
周囲の環境にあわせて生きれば堕ちていくしかない現実・・。

合併で生まれた地方都市・ゆめので、
鬱屈を抱えながら暮らす5人の男女―人間不信の地方公務員、
東京にあこがれる女子高生、暴走族あがりのセールスマン、
新興宗教にすがる中年女性、もっと大きな仕事がしたい市議会議員―。

縁もゆかりもなかった5人の人生が、
ひょんなことから交錯し、思いもよらない事態を引き起こす、
というストーリーでした。

私は、二日間で読みきりましたが、
地方で暮らす人の悲哀というか、
将来への希望のなさというか、
自らの現実とリンクしている群像に、
正直、びっくりしました。

「競争の過激な都会で暮らす人たち」も大変ですが、
「八百長ばかりの地方で暮らす人たち」も大変です。

その理由は、
本人の実力やがんばり以外に縛られるさまざまな地方ゆえの縛り。

まさに、これからの日本が心配になる作品でした。

また、機会があればみなさんも読んでください。
無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.12:
(3pt)

どうしちゃったんでしょう?

ネタバレ的なことを書きたくないのですが、肩透かし感は否めないでしょうね。
奥田さんお得意の複数の登場人物によるストーリーは健在でぐいぐい引っ張られます。

系統としてはそのタイトルからしても「最悪」「邪魔」の流れかと思われますが、
結末は「オリンピックの身代金」調かとも。

イラブシリーズや「家日和」「ガール」から入った方には違和感かなりあるでしょう。

さすがのストーリーテリングで星3つは確保ですが、いつも期待が大きい奥田さんですから
厳しめの評価、ということでお許しください。
無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.11:
(3pt)

面白いのだけど

うん。面白いのは面白いです。
地方都市の閉塞感を非常によく描けていますし、著者十八番の心理描写も秀逸。
市井に暮らす普通ーの人が雪だるま式に膨らむ不幸に巻き込まれ、壊れたジェットコースターのように転落していく様がスピード感を持って描かれ、グイグイ読ませます。
よくできた小説で、通常であれば星4以上の評価でもいい作品だと思います。
が、「最悪」「邪魔」という傑作の後につづく名家の三男坊として見ると、兄二人に比べ力不足が否めないかなあという印象です。
何が足りないのかなあと考えていたのですが、多分「日常に潜む恐怖」なのではないかと。
兄二作品では、どこにでもありそうな「ちょっとしたきっかけ」の連続で不幸があれよあれよと膨らみ、登場人物がつめつめに追いつめられていく心理描写が見事で、悲惨さの中にもどこかユーモラスな味があり、それが絶妙な読感を醸し出していました。また「ちょっとしたきっかけ」で崩壊していく日常の危うさが、ひやりとした身近な恐怖を演出していたように思います。
しかし本作品では、殺人や誘拐など転落のきっかけが大きすぎ、ただただ悲惨なお話になってしまい読感が単調になってしまったのと、まあこれだけの大事件に巻き込まれればそりゃ日常も崩壊するよねなんて、恐怖が他人事のまま終わってしまい、作品へ自己投入できないまま終わってしまった感じでした。

作品自体はよくできているのにやや厳しすぎるとは思いますが、逆七光りを受けつつの星3つです。

無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.10:
(3pt)

すらすら読める。だが、それだけ・・・?

奥田先生の作品はこれまでで、5作品ほど読破してその全てがよかったので、今回も期待していました。だが、ふたを開けてみると、うーん、ちょっとオチが弱い気がしないでもない。もちろん良い点もあり、それは読みやすい文体ですらすら読めたことですが、それだけでは少し作品の魅力にはなりえないかと。
無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.9:
(3pt)

私には無理

500ページ。分厚い。
また5時間コースか・・・

最近お疲れモードだったので
すぐに睡魔に襲われて
全然読み進むことができずに
日が過ぎてゆき。。。

朝、昼、晩、
家事の合間にひたすら読み続け
ついに読了。

あ〜長かった。
疲れたな。。。

一日で読むのはやっぱり
「無理」がある。

読後感も微妙。

様々な生き方の男女数人の
ハプニングが交差しながら
最後にはBad end。

皆、悪い方向へと転がり落ちてゆくので
最後はどうなるのかと
ハラハラして読み進んだ。

もうどうにも「無理」がきかない状態のラスト。

でも。。。この展開、
今の私にはちょっと「無理」
(ファンのかたごめんなさい)

自業自得な人ばかりなら身から出た錆。
堕ちるところまで堕ちても
しょうがないやと思えるけれど

年老いた母親を引き取って
さあこれからという女性まで
事故に巻きこまれるところは
チクチクと胸が痛んだ。。。

希望や光が見えないこの手の結末は
私にはちょっと辛くなってきたかもしれない。
年のせいかな。。。
小説の好みも変わるんだなと実感した。


無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.8:
(3pt)

最後の最後は

もうメックチャ面白かったんですけど、でも最後、あんな偶然でいいんですか>最悪の最後でみんなで銀行強盗してしまうというのがあったけどあの方がまだリアリティーがあったかな。風呂敷広げてたためませんでしたって感じですよね。オリンピックの身代金が★5ですので、こちらは★3です
無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.7:
(3pt)

「ゆめの」は、ステレオタイプ

暗い内容を、軽快に淡々とした平易な文章でつづり、さくさく読んでいくと、最後は痛快にひとつの事件でカーテンとなる。ラストシーンはちょっと痛快で面白かった。「ゆめの」については、私も地方出身なんだけど、都会の人がステレオタイプする地方ってこうなんだろうなあ、と思った。私は九州で、こんな風に雪降る北部ではないので事情は違うのかもしれないけど、地方はここまで病んでいないし、確かに収入は少ないけど、その分出費も少ないし、都会の文化等、無い者に取っては喪失感も無いし、自然を楽しみながら、アクセスせず、ゆったりと人生を楽しんで人たちが多い事も知って欲しい。生活保護をもらえず、電気ガスを切られて餓死するような人も、都会の方が多いんじゃないか。地方は何とかやっていく。確かにいくつか真実あり、ではあるが、これが地方の実体か、というと、物語に過ぎない、ということを強調したい。最終的な感想としては、奥田英朗さんの作品なので、期待もあって、最後まで読んだけれど、それじゃなかったら、特に読まなかったかな、と思える作品だった。
無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.6:
(3pt)

読ませるのだが・・・

「最悪」を読んだときは本当に「最悪」な気分になりましたが、エンターテイメントとしてよく出来た作品だと素直に思いました。
この「無理」は登場人物それぞれのエピソードは非常におもしろく惹きつけられるのですけれども、最後のつながりが無理やりすぎます。
生活保護の不正受給、詐欺営業、万引き摘発、新興宗教と素材が良く旬な話題であり、登場人物も個性的です。
それだけにもう少し一つ一つのエピソードを掘り下げて書き、短編集とした物の方が読みたかったですね。
何もこじつけまでして「最悪」的な作品にする必要はないと思います。
ラストでがっかりしてしまったので、非常に惜しい作品だと感じました。
無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.5:
(3pt)

『最悪』『邪魔』につづいて『無理』も僕には無理だった

『最悪』『邪魔』に続いて『無理』まったく関わりのなかった人々の人生が
ある出来事によって交錯していくという同じパタンの小説だった。
なんだか面白さを僕が読み逃しているのではないかと『最悪』のころから思い続け
『邪魔』『無理』と買ってしまったのだが、僕には無理だった。
偶然が多すぎる。振りまいた複線を拾わな過ぎる。
無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.4:
(3pt)

まあまあ、面白かったです!

最近嵌っている奥田 英朗さんの最新刊
図書館で90人待ち、新聞の書評も好評だったので、かなりの期待を抱いて読みました。
500ページを越すハードカバー。文体はいつもながら読みやすく飽きる事はありませんでした。
ただ今回あまりにも登場人物が多いのと場面の切り替えが多いので中々頭の中を整理する事が出来ず、
読んでは戻りを何度か繰り返しました。
期待を抱きすぎていたので読後感はまあまあでした。
ラストの偶然はあまりにも偶然すぎる感が拭えませんでした。
無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.3:
(3pt)

残尿感の残るジェットコースターストーリー

片田舎・ゆめの市に住む、接点のなさそうな5人を主人公にした
ドタバタ劇。著者得意のスタイルで、満を持しての登場です。
前半は、5人の生活を丁寧に描いていきます。地方都市のやるせ
ない閉塞感と無力感が心底息苦しい。『オリンピックの身代金』
でも感じましたが、著者の描写力ってどんどんすごくなっている
と実感します。
半分を過ぎた辺りから、物語は動き始めます。主人公5人みんな、
どんどん悪い方向へ。そして、5人の人生が交錯しつつ、クライマ
ックスへ向けてドンドン加速して行き…って思ったんですが、最
後はちょっと失速した感も。ここまで話を広げてしまうと、さす
がに“爽快な物語”として終わるのは無理かな。
ブ厚い本を一気(止まらず2日で完読です)に読ませるストーリー
テラーとしての手腕は相変わらず。地方都市の疲弊という社会的
な問題提起もあり。でも、物語としては、ちょっとすっきりしな
い結末で、残尿感の残る物語です。
無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.2:
(3pt)

長編小説の割りに読んでいる途中に退屈した

メディアで大々的に宣伝され初版7万部という触れ込みで、
早速読んでみたが、評判の割にはストーリーの展開が鈍く、
読んでいる最中にしばしば欠伸が出るほど退屈に感じた。
町村合併で出来たゆめの市に、全く異なる5人の主人公が
登場し、それぞれの物語が並列的に進んで行く展開。
奥田作品はどれも読みやすいことは間違いない。それぞれ
の5人は他の4人と、どこかで必ず接点があるパターンも
よくある著者の得意技、他の小説でも読んだ記憶がある。
ただ、ラストの交通事故シーンで5人が全て巻き込まれる
のはご都合主義といっても、やっぱりハイライトで流石と
思いました。奥田作品ならではの最大のエンターテーメント
に仕上がっていて楽しめました。
でも、全体的にストーリーの遅さが災いして、物語にスピ
ード感がいま一つなく、もたついた感じがして星3つ。
無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806
No.1:
(3pt)

こういう世界も描く人だったのね。

インザプールとか、伊良部シリーズしか読んだことがなかったので、読み始めて期待値と作品のギャップに思わず「暗!」と口に出してしまいました。
どこまでも救われない主人公たち。
残念ながらというべきなのか、それぞれ描ききれていない人物像にものすごく儚さを感じました。
作者が意図してこういう作品を書いたのでしょうけど、明らかに力不足でしたね。
でも、チャレンジしようという気迫は後半に進むにつれビンビン感じられてきました。
シリーズものでマンネリ化することなく、新しい境地にどんどん切り込んでいこうとする奥田英郎の姿勢は現代の作家には希少でかっこいい。
まだ読んでいないほかの作品も読んでみたいと思います。
(断片が繰り返される映像的な作品は最近の流行なのでしょうか?吉田修一なんかはそういう作品をとてもうまく描きますね。それに比べて…、奥田英郎は下手!!がんばれっ☆)
無理Amazon書評・レビュー:無理より
4163285806

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