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最悪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全138件 41~60 3/7ページ
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最悪な事態の疑似体験だ。 読むにしたがい気が滅入る。 頭痛、吐き気、めまいまで起きた。 途中で読むのを止めようとも思ったが何故か止める事が出来ず意に反して物語にのめり込み一気に読んでしまった。 物語の中で自分が恐れる物とは何であるかが分かった。 最悪な事態で人間が恐れる物とは何であるか。命をかけて守り通さなくてはならない物は何か。 心の奥で理解が出来た気がする。 私にとってこの本は自分の心の中を見抜く鏡であった。 | ||||
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一気に読めてしまう一冊。奥田氏の「邪魔」と合わせて是非おススメしたい。 | ||||
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物語が複雑に絡み合っていて、とても面白い。飽きさせずに読ませる | ||||
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最近、2度目を読みましたが、それでも面白いです。 各登場人物の心理描写から、緊迫感が堪らないです。 最後は、見事にラストに突入していく手法。さすがですね。 | ||||
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そこまで独特のストーリーというわけではないが、全体的にスピード感があり 分厚い作品ながらぐいぐい引き込まれ一気に読める ただ三人が一緒になる前の話に多くのページが使われているので、背表紙の説明はやや詐欺っぽい 濃厚なクライムノベルが読みたい人にはうってつけの作品かもしれない | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算296作品目の読書完。2006/12/01 | ||||
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初めて奥田英朗さんの作品を読みました。 冒頭から映画を見ているようなテンポの良い展開。 数人の登場人物のストーリーが何時交わるのかとワクワクしながら、また崖から 転がるように状況が悪くなっていく様に心が締め付けられ、読むのが止められない 困った作品です。 中盤以降、ドタバタのコメディータッチで笑いあり泣きありで奥田さんの構成力を 感じられる良作です。 読みやすい文章で万人受けするお薦めの一品です。 | ||||
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最初に憂鬱なOLの出勤シーンから始まる。もう、この描写がベスト。あぁ、わかるわぁと、小説の世界にのめり込んでいく。この本で、一番共感できるのは町工場のオヤジでしょう。奥田さんは、人物の描写が神懸かり的にうまいので、中小企業の悲哀や、悲しみがストレートに伝わってくる。おじさんに一番感情移入してしまったし、神様はこの世にいないのか!と、一人願ってしまった。人が落ちていく様を書いた本だけど、最後にはちゃんと、それぞれ、救いが歩から大丈夫。安心してこの奥田式ジェットコースターに乗ってください。 | ||||
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「エンターテイメント作品」と聞いていたので、面白い話なのかと思っていたけれど、そんな部分は少しもなく、逆にホラー作品といってもいいくらいだったと思う。 読んでいて強く感じたことが二つある。 一つ目が、「社会って怖いな」ということ。 それを一番感じさせられたのは、川谷信次郎の項を読んでいる時。 うまい話に乗りすぎたという感もあるが、それでもあんなに懸命に生きている人に対して、あの仕打ちはひどすぎる。 二つ目は、「人には優しくしなければいけない」と子供に教えなければいけないということ。 作中の、登場人物たちへのひどい仕打ちはたぶんリアルに描かれていると思う。 それが本当だとしたら、この国の未来はとても暗いものになってしまう。 ならば、そうならないためにはどうしたらいいのだろうか? 私は、もっと、いや少しでもいい、ほんの少しでも人にやさしくしている姿を、思いやった行動を子供に見せることなのではないかと思う。 そうすればきっと日本の未来は明るくなるんじゃないかと思う。 この小説を「面白い」と称する声も聞いたことがあるが、その一言で片づけてしまったら、川谷信次郎、藤崎みどり、野村和也があまりにも不憫だと思う。 読んで、人を傷つけることへの反省や反面教師にすることこそが本作をみる意義だと思う。 これから読む人はそのことを念頭に置いて見てほしい。 | ||||
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サウスバンドが大好きで、この本にも手を出しました。 鉄工所の親父が本当に最悪です。 ほかの人にはなりえないと思ったからか、とにかく鉄工所の親父の不幸は見てられないというか読んでられないというか…。 人の不幸は蜜の味というわけではなく、奥田さんの作品を読み終わったあとは元気になるから不思議です。 | ||||
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タイトルとおり、本当に『最悪』だなー、と思ってしまいます。 各々の主人公の描写が詳細で、でもそんなにしつこくなくてとてもスッと入ってきました。 その描写が詳しすぎるため、最初がダラダラ長く感じました。 最初にオチが来て、最後に結論までたどり着く、という本が多い気がしますが この本は最後、どうなるかが全く読めないのが面白いですし、かといって最後に「ドッ」とオチがくるわけでもなく じわじわとそこに向かうところが好感が持てます。最後は一気に読んでしまいました。 | ||||
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最悪ってタイトルで、思わず読んでしまいました。最初の奥田作品でした。 評判がいいのは知っていました。直木賞をとるずっと前です。 主人公は町工場の主人。女子銀行員。チンピラ。 絶対ありえないって展開で、次から次へと悪いことが重なります。胃が痛くなる。 そんな感じから、一気に急降下していきます。 「何で自分がこの場面に?」と主人公の気持ちを感じてしまう。落ちるところまで おちたところでようやく一息つけた時。 絶対にありえないんです。 しかし、妙にリアルなのは、何故なんでしょう。 実際にこの場面だったら、自分はこんな選択をするかも。という選択が見事に 連なった。その場面その場面で、自分はどう思うだろう。この心理、情景描写が 見事でした。 期待してお読みなっていいと思います。私的には90点かな。 この作品で奥田ファンになったのですが、ずいぶんと作風が変わり、というか むしろ今の形がご本人の形なんでしょうね。入門編というのもなんですが、 お勧めします。 | ||||
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本が安かったから購入したんですが いつも非常に良いって評価してるんですが良い状態だと思います、 届くのも思ったより早かったし商品も安く購入できたから満足です。 但しいつも包装が雑でビニール包装もぷちぷちも無しで本をそのまま箱に入れて一番箱の上にエアークッションを適当に入れてる 感じがかなり嫌ですね。 これで本の値段が結構するものだったら二度と買いたくないと思います。 参考にして下さい。 | ||||
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3人の主人公の物語が並行して進んでいくが、圧倒的に町工場社長の物語が強い。 まじめ一徹の町工場社長は、社会的強者にいいように搾取され、味方といえば社会的に何の力も持たない弱者のみ。 「ホテルルワンダ」という映画で、国際社会から見放され、無政府状態のルワンダで誰の助けも期待できない絶望を見た。町工場社長の物語は、日本の中でもそんな絶望があるのかもしれないことに気づかせる。あまりのストレスに読んでいて胃が痛くなる。 後半、3人の主人公が合流してからは急にリアリティがなくなり、なぜかコメディタッチにすらなる。作品のまとまりとしてどうかと思うが、最後まで一気に読ませた。 | ||||
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川谷は零細企業の鉄工所を経営し、地域の住民との軋轢や貧しい財政面で四苦八苦しながらも、家族が支えになっている中年のおじさん。みどりは親不孝な妹に悩まされ、上司のセクハラに耐えながら友人が支えになっている銀行に勤める若い女性。和也は最初はありふれた不良だったが、次第にエスカレートしていく。彼女が支え。 タイトル通り、次第に最悪な展開になっていく。しかし、それぞれに支えがある為、どこかホッとする。この小説の醍醐味は「裏切り」にあるのではないだろうか。信頼関係を得るのは難しく、失うのは容易い。 信頼を失ってもすぐに切り替えができる和也は、人として強い。しかし最低な人間だった。 | ||||
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イン・ザ・プールで大いに受け、この作家の他の本も…と 評価の高かったこの本をチョイス。 小さな鉄工所を営む社長川谷。 銀行員のみどり。 毎日をつまらなく過ごすプータローの和也。 読み始めは、この3人のあまりにも普通な日常が淡々と語られる。 でも、その分リアルに感じられて どんどんと3人の人間そのものが 自分の脳内で、映像化されてしまう程長々と続く。 これが後半、3人が出会ったとたんに 急速に加速して 緊迫感に変わってくる。 このへんが、やたらと巧い。 3人を取り巻く環境や職場、家族、友人…そういうものが伏線として ちゃんとあったからこそ、最後のシーンが生きてくるのだ。 登場人物達へ、いつのまにか感情移入しているせいで じわりじわりと追い詰められて行く、その部分を読み進む内に 読むこと自体が辛くなってくる。 皆、ごく普通の人たちだからこその転落劇。 後書きにもあるように、こういう「群像劇」スタイルの作品は 全く違う人たちの話が個別に進み 出会い頭に、それこそ衝突するかのごとく ストーリーが流れ走って行く様が、面白い。 そういう意味では、この「最悪」は充分に面白かった。 確かに「最悪」ではあったけど、救いようのない終わり方ではなかったので後味も悪くない。 650ページもあるのに退屈させられなかった。 次の「邪魔」も、早速読みたくなるほどに。 | ||||
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読み始めたとき三人の主人公で話が進むのを見て最後に三人が交錯して行くところまでは予測がつきましたが、予想の斜め上を行く交錯の仕方には驚かされました。しかも、600ページ越えというなかなかの長編であったのにも関わらず退屈させない展開はさすがだなと。年齢、職業、社会的地位の違う三人が日々の生活の中で苦悩し追い込まれていく、その描写は現代社会の煩わしさを端的に描き出し、その描写があるからこそ後半の怒涛の展開に読者はわくわくし引き込まれていくんだなと思えた。物語の持っていきかたの節々には少々腑に落ちないところもあったかもしれないが、そういう引っ掛かりすら全て吹き飛ばす話の勢いには作者のエンターテイナーとしての才能の片りんを目の当たりにした気分である。 読後の爽快感は他の犯罪小説と比べ比類のないものであると言えよう。 | ||||
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奥田さんの作品は自分にはとても面白い。なんか本に没頭してしまう位、その世界に引き込まれてしまう。 本書は、3人の住む世界が違う主人公が、最後にその人生が犯罪という形で交わっていく所よりも、その前に、三者三様同じ世界を生きていて、生き方が色々あるということに私は目がいった。奥田さんの作品は、あ銀行員の人は実際こんな気持ちなんだろうなとか、若い不良の気持ちとか、妙にすごく説得力をもっていて、あぁこんな気持ちなんだろうなとか、犯罪が起こるときは普通の人が思考停止状態になってこんなにも加速度的に事態が進んでしまうんだとかリアリティを持って迫ってくる。本書の3人が絡んで、逃走する部分は小説の全体の割合としては少ない量であり、その前の3人の日常に力点が置かれている点も、この小説が秀逸なところだと思う。急に加速度的に、悪い方向へと行くその速度感がこれによって表現されているように感じた。また、奥田さんの作品を読みたい。 | ||||
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第4回(平成14年度)大薮春彦賞受賞作品 「宝島社 このミステリーがすごい!」 2000年版 7位 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 99年 9位 当初描かれている内容は、恐ろしいほどリアルです。 町工場の社長、銀行員、チンピラ、3人各々の日常がすっと頭の中に浮かんできました。 そのリアルさは「リアルすぎて面白みがない」と感じてもおかしくないくらいなのですが、なぜかページをめくる手が止まりませんでした。 話が進むにつれて、段々と3人の日常にお互いが絡み合ってきます。 そして、日常は非日常に変わり… 非日常に変わってからは、まさに題名通りの内容。 題名はたった2文字ですが、これ以外にないというくらい内容と絶妙にマッチしています。 ソレデハ… | ||||
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内容は重いのに、読み始めたら止まらなくなる。工場経営社、銀行員のOL、若いチンピラ、3人それぞれのままならない人生が一瞬の交錯を経て変化し、そして続いていく。恐ろしく暴力的で死の匂いが漂うが、最後まで誰も死なない。巷にあふれる、安易に人の死を小道具に使う小説・テレビ・映画・マンガ、それらへのアンチテーゼなのかもしれない。簡単には死ねずに、ぶざまに生きていかなければならない人間を、それでも愛おしく思う作者の視点が感じられる。 | ||||
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