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(短編小説)
陽だまりの詩
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陽だまりの詩の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 61~80 4/5ページ
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なんかペンネームが気に入らなくて(これはセンスないと思う)読まず嫌いだったけど、おもしろかったね、これ。同い年だし。応援します。 奇抜な作品を書く作家みたいな評価が一部であるようだけれども、基本的には阿刀田高とか、ロアルド・ダールとか、スティーブン・キングとか、星新一とか、漫画家で言えば藤子・A・不二夫とか、そういったブラックな味を持つ先行作家の後を継ぐ正統的な作風である。一言でいえば、奇譚。奇譚にも種類があって、アラビアンナイトみたいなやつは、おとぎ話風で、『東京奇譚集』みたいなのは都市風で、星新一みたいなのは、SF風である。乙一は、あえていえば、ゲーム風ですね。読みながら、こういう設定のゲームあるかも、って思う。そういうゲーム世代の作家がいよいよ出てきたっていう印象を受ける。 さて。 特におもしろかったのは Seven Rooms。ある日急に小学生の「僕」と姉が四角くて何もない部屋に閉じ込められる。部屋には細い水路があって、水が流れている。どうも水路を通じて他の部屋とつながっているらしい。「僕」は十分に小さいので水路を潜って移動できる【・・・】。というような設定である。ネタバレになるので書かないが、作品の最後にこだまする音は、なんちゅうか、人間の強さを誇らかに歌っているようで胸を打つ。この一篇だけでも買う価値あり。 | ||||
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サイコホラー小説(であってるかな?) 嫌いなな作品です。グロテスクすぎる。 分野がキライというよりも、描かれている人間像そのものを受け容れることが難しい。 そして、読後感が最悪。怖いのです。 なぜ、怖いかというと、描かれている世界が狭すぎること。その狭い世界の外側から恐怖のもととなる事象が放り込まれて来るという理不尽さ。 | ||||
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私が乙一さんの本を買ったのはこの[ZOO]が初めてです最初に面白い本はないかと本屋を歩いてたら前列に目立つ紅い本「めだつなあ」ぐらいの印象でした。いい本も無かったし、興味本位で表紙買いしましたさっそく家に帰って読んでみたらあっとゆう間に読み終わってしまった‥的なインパクトです笑理由は短編だから読みやすいのと、ありきたりな内容じゃなくてどこか当たり前な設定に惹かれます後で分かったのですが乙一さんの作品はどれも(と言っても普通じゃないのもあります)普通の人達普通の家族普通の恋人普通な友達これに少しだけ不思議な事がおきるだけで世界も変わってしまいます悲しくて、哀しくて「そんなことしていいの?」なんて時々想ったりも‥それでも主人達の前向きな気持ちに励まされることもあります本当に乙一氏は凄いです皆さんが5つ星出してるのが分かります。なので迷う方は一冊買ってみたらどうでしょう?値段もそんなに高くないし、短編で5も入ってるのでお得じゃないでしょうか心に残る話がほしい方は、是非お勧めします☆長文失礼しました。 | ||||
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「陽だまりの詩」など、ホラー以外でも評価できる短編集だと思いました。 「SEVEN ROOMS」や「陽だまりの詩」が素晴らしかったので☆5つを入れさせてもらいました ただ「ZOO」は・・・冒頭が結構グロい始まり方だったのですが、案外あっさりした内容のものでした。 もしこの「ZOO」という短編だけで評価をするなら☆2つです。 (「So-far」では不可思議な点がいくつも浮上して、あまりすっきりしませんでした。) | ||||
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乙一と言う作家は本当に「天才」だと思う。 才能そのもので小説を書いている感じ。 まぁ読めばわかるでしょう。 そして乙一の文章は『鉈』だ。 何て言うか鉈のように真っ二つする力があり、そして鉈のように重たい。 ただのホラーではない。 | ||||
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5編の短編集です。 一番印象に残ったのが「SEVEN ROOMS」。 陰惨な物語ですが、ラストの迫力と何とも言えない読後感で、忘れられない作品になりました。 一番好きなのが「SO-far そ・ふぁー」。 両親と3人で暮らしている幼い男の子の物語です。 男の子を中心に、3人で座るソファー。 でも、お母さんはお父さんが見えない。 お父さんはお母さんが見えない。 お母さんは「お父さんが死んじゃって二人暮らしになるけどがんばろうね」と言い、お父さんは「お母さんの分も強く生きような……」と言い、男の子は、どちらかが死んだのだと理解します。 そうして二人に、「ここにはお父さんもお母さんもいる」と言い、二人の言葉の橋渡しを始めます。 もしかして、3人とも死んでいるのかもしれないと思いながら読んだのですが。 結末は予想外でした。 なんか、すごいです。 | ||||
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新進若手作家乙一氏による短編集。 ZOO(2)と併せてホラー、サスペンス、ブラックコメディと何でもあり。 特に強烈に印象に残ったのは「SEVEN ROOMS」だ。 四角い部屋に監禁された姉弟。 唯一、部屋に在る溝から時折流れてくるもの。 そこに自分達の近い将来の運命を見た二人は脱出を試みる。 非現実的なサスペンスをリアルに描いた傑作だ。 また「カザリとヨーコ」に見られるポップな読み易さ、 さらに「陽だまりの詩」で感じる温もり。 乙一氏のカメレオン作家ぶりを存分に堪能できる作品。 | ||||
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個人的感想では、面白かった部類と微妙な部類に分かれます。 カザリとヨーコ…描写は少なめで、よく言えばさくさく読み進めれる、悪く言うと単調。気づくと読み終わっていた、という感じです。 Seven Rooms …これは本作品中で一番印象に残っている作品。 描写もなかなか自然体で、情景を思い浮かべることができます。 現実と非現実の狭間にあるような作品で、読み始めると最後まで止まりませんでした。 So-far …とても興味深い題材を取り上げたと思います。発想が凄い。 オチも、どちらかと言えば、程度にはよかったです。書き方もうまい。 陽だまりの詩 …少し無駄が多かった気もしますが、まぁ新鮮な感じの作品ではありました。 ZOO …流れはいいスピードなのだが、これも落差がない。最初から最後まで平坦。 本作品で残念だったことは、途中でオチが読めてしまうこと。それを原因に☆は4つです。 全体的にネタはいいところをついているので、もう少しどんでん返しがほしいところです。 | ||||
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新進気鋭のホラー作家だと聞いて,ふっと鼻で笑った。 和製ホラーはみんな喜劇だと思っている。 で,乙一という若い作家の作品を今更ながら初めて読んでみたけど,頭を玄翁でぶっ叩かれたような気がした。 いや,すごかった。こんな恐ろしかった本は初めてかもしれない。 2時間で読み終えた。いや,すごい短編集だった。 なんとなく星新一にちょっと似てるかもしれないけど,あんなパステルカラーな内容ではない。すごく怖くて,もっと強烈だ。 もちろん怖い話ばかりでなく,すごくやさしく切ない話もある。 何ていおうか。 どの作品も, 『死』 というものをまざまざと見せつけられる。 生と死の対比を露骨に明瞭に上手に描いて,生きる喜びというのを上手に表現している。 そして愛と憎しみ。 最後にやってくる自由と開放のコントラストとして閉鎖感や束縛感を強烈に描いている。 生と死と愛が一体であることを,とても生々しくダイレクトに表現している。 文章も上手だ。 インパクトはおそらく誰もが 『Seven Rooms』 を筆頭に挙げるのだろう。 他の短編もなんだか悪い夢でもみているかのような話ばかり。 人は悪夢から覚めたとき現実世界に生きていることに安堵するけど,これらの短編を読み終えたときはまさにそういう感じだった。 | ||||
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5編収録の短編集。いろいろな「アイデア」から話を作っていける作者だなあ、という印象を持った。「テーマ」という大層なものではなく「アイデア」だ。 個々の話の中では「SEVEN ROOMS」は最も気持ち悪い描写・ストーリーであるが最も印象に残る。最後の姉の思いには心が痛み切なくなる。しかし思い出す度に胸糞悪さが蘇る・・・。印象には残るが好きな話ではない。できれば読みたくなかった。 好きな話は「陽だまりの詩」と「so-far」。「陽だまりの詩」は未来が舞台のSF。ロボットが主人公の切ない話だ。 残りの「カザリとヨーコ」「ZOO」はアイデア自体が今一つ魅力なし。 「アイデア」4点、「筆力」3点という感じ。 | ||||
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乙一さんの作品は,「意外」というイメージがありますが, この本に収録されている作品たちは,展開がある程度読めます. しかし,だからと言ってつまらないわけではありません. 「SEVEN ROOMS」では,残酷な犯人を描く一方で, 死に直面した人の強さや,切なさが描かれています. どの作品も,怖い部分もあるけれど,ちょっと切ない話です. 命と死について考えさせられる面もあります. | ||||
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この本は僕がホラーなどの本を読み始めた、 いわばこの本に出会ったからこそ僕はホラーを読み始められた この世界の楽しさを教えてくれた作品です。 この本は1と2に分かれていて1は映画化された作品ですが 内容はいいと思う。 特にSEVENROOMSが最後が切なく良かった。 乙一特有の切なさが読みたい人はこれを読んでみてはどうでしょうか | ||||
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5編の短編集ですが、何よりも2編目に収録されている『SEVEN ROOMS』が強烈でした。 コンクリートでできた7つの部屋にそれぞれ人が閉じこめられています。 七つの部屋を通って流れる溝。 そこを決まった時間に流れてくる死体の切れ端。 正体の見えない殺人者。 閉じこめられた中学生の姉と小学生の弟が選んだ決断は、意外かつ恐ろしいものでした。 ホラーな話がだめな人にはとてもお勧めはできませんが、忘れられない印象を残す物語でした。 | ||||
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〔あらす〜じ〕 ・カザリとヨーコ…双子の姉妹の話。妹は母親に可愛がられるが姉は虐待の日々。。。 ・SEVEN ROOMS…いきなり、見知らぬ男に部屋に閉じ込められた姉弟。部屋は7つあり一人ずつ順番に殺されては補充される。。。 ・SO-far そ・ふぁー…あるきっかけを機に父は母がみえず、母は父が見えない。その間にはさまれた息子の話 ・陽だまりの詩…世界に突然、病がはやりその病気になってしまった人は例外なく2ヶ月で死ぬ。彼は自分を死んだ後埋めてくれるロボットをつくった。 ・ZOO…自分の彼女を殺した犯人を必死に探す彼。その犯人とは・・・?? 〔感想〕 『カザリとヨーコ』はありがちだけど、展開読めてしまいそうだけど怖いです。『SEVEN ROOMS』はホントに後味悪い。『SO-far そ・ふぁー』は不思議な話。さほどホラーって感じではないかも。『陽だまりの詩』は温かい。。。ロボットが死を理解できるか否か?感情をもてるか?というテーマみたいなものに対する結末にジーンときた。『ZOO』は狂ってる。。。ただ単に狂ってるとしか言いようがない。 乙一はただ単に怖いというわけではなく、読んだ後その読後感がなんともいえない。。。物語は終わったはずなのに、何も解決してないじゃん!!みたいな。 | ||||
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怖いもの嫌いの私に「騙されたと思って読んで!!」と親友に勧められ、おそるおそるページをめくることに・・・なんなんだこれは・・・怖くて本を閉じるのだが、なんだかどうしても気になりまたページをめくり、読み進めるうち今度は涙、かと思えば、今度は、くすくす。読後しばらくの間いろんな事を思い考えさせられ・・・この本に出合えたことを心から感謝!! | ||||
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乙一作品を始めて読んだけど、短編全て良作だと思う。始めの、「カザリとヨーコ」からこの人の文章、文体の虜になった。虐待を受けているのにも関わらず、ヨーコの思考はなぜか全然重苦しくない。またテンポが良くてサクサク読める。次に、「SEVEN ROOMS」。もう続きが気になってしょうがない。自分がもしそうだったらと思うと本気で怖くなる。実際あの状況で誰も精神崩壊してないのは不思議・・・。この作品グロいって言われてるけど、そうでもない。どっちかって言うと、不潔な感じ。でもそのおかげで現実味が増して場面を想像しやすかった。最後の結末は悲しい。姉の勇気は尊敬に値すると思う。 あと良かったのは「陽だまりの詩」。久々に死の重さを小説から学んだ。人間味溢れるロボットの日常は、汚れなき心を持つ子供を見ているようだった。始めから終わりまで、なんとも言えない切なさが漂う作品。 あと2作品も特徴的な切なさで描いている。一つ一つ読み終わるたび、心がからっぽになる(特に陽だまりの詩)。乙一さんは切なさを描く名人なのではないか。 これから乙一作品を読んでいこうと決心するためには十分な出来だった。 | ||||
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同僚から薦められて読んだ。何の予備知識もなく、乙一さんの作品も初めてだった。どの話も楽しめたが、お奨めは「SEVEN ROOMS」。「陽だまりの詩」もよかった。 「野球狂の詩(うた)」の世代である私には「陽だまりの詩(し)」という読み方がちょっと引っかかったが、たぶん「死」なんだろう。 | ||||
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ZOOに出てくる作品は、死ぬほど貧乏、生きるか死ぬかといった状況になったら、どう考えてどう行動するのだろう、ということが主題となっているような気がします。 小説ではよく極限下におかれた人の深層心理を書くものがあります。その場合、主題は心理的な部分であって、そのマイナス面を強調するか、プラス面を強調するかで作風と評価が決定します。 それらと比較すると、本作品はあくまで現実的です。状況下であくまで苦痛を回避するため、プレイヤーがどう動くかを考え、さらに自分だったらどう行動するか比較して楽しむこともできます。 また、陽だまりの詩やZOOなど展開の答えがあらかじめ用意されていて、あとは謎解きを楽しむ作品もあり、作者の工夫がみられます。 | ||||
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乙一さん作品「ZOO」。今回読んだ文庫サイズでは、1巻と2巻に分かれています。ずっと読みたいと思っていたものです。 1の帯にこんな紹介文が。 「何なんだこれは。」 【カザリとヨーコ】 双子の姉妹でカザリだけが母親に虐待される。今にも母親に殺されそうな時、カザリが出す解決策とは。あっ!ときます。 【SEVEN ROOM】 謎の犯人に拉致監禁された姉と弟。溝から流れてくるバラバラになった人の体の破片と血。七つ並んだ部屋の一つで、残酷な殺人方法を知る。殺されるまで後4日。二人がとった脱出するための手段とは?一気に読んでしまいます。グロ系がダメな人は避けた方がいいかと。姉の最後の高笑いが忘れられません。 【SO-Far そ・ふぁー】 父が見えない母。母が見えない父。それに戸惑う僕。 父と母。どちらかが電車事故にあったはずだが、解らない。それぞれに見えているのは僕だけだった。 最後の展開は乙一さんならでは、やられました。 少女とロボットの話、【陽だまりの詩】と恋人を殺した犯人を追い続ける【ZOO】の計5つの短編集。 人によってはその奇抜さについていけないという人もいるかと。 私的には、どうやったらこんな展開がうまれてくるのだと感嘆です。予想不可能な乙一さんワールドを十分堪能出来る一冊です。ジャンル分け不可能。天才、奇才な乙一さん。その並外れた才能に嫉妬心まできますね。 まさに、 「何なんだこれは。」 | ||||
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この本は人間の狂った部分とその反対に位置するようなの優しさに触れることができる作品だと思う。どの短編も生きていくことを考えさせられる おすすめは「陽だまりの詩」、乙一得意のグロイ描写がほとんど無く万人に受け入れられる作品だと思うので、これまで乙一を読んだことのない人も、触れてみてほしい。 | ||||
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