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水の迷宮
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水の迷宮の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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水族館を舞台にしたミステリー小説。 瀕死の状態にあった水族館を優秀な館長率いる部下の力で再建にこぎつけたがそんな中更なる拡張を夢みる職員が謎の死亡を遂げる。 それから三年後の命日に携帯電話とそれに脅迫メールが届き、水族館内で不審な事件が続発する。 やがて職員の殺人事件に発展し館内は騒然とするが、館長始め事件を隠ぺいする行動にでる。 隠された真実を友人が見事に解明していく。結局殺人事件はもみ消されてしまう。 水族館を守りたい気持ちは理解できるが、殺人事件をもみ消す彼等職員は何故非難せれないのか不快に思う。 一般文学通算828作品目の感想。2014/06/08 11:25 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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石持浅海の作品ってプロットやトリックは非常に凝っていて面白く、その意味では東野圭吾や宮部みゆきのポスト的存在になれそうな位置にいると思うのだが、東野圭吾や宮部みゆきがラストで深い余韻や感動を与えるのに長けているのに対して、石持氏の場合ラストで何とも言えない違和感が残ってしまいますね。そのせいで折角オチまで面白く読めていたのにラストで・・・・?となって台無しとは言えないまでも作品全体の印象を弱くしているのは否めないと思う。 本作も感動作という触れ込みですが、このラストの決着のつけ方は石持作品の中でも突出した違和感があります。これでいいの・・・・・・・? (以下ちょっとだけネタバレ) ↓ いくらなんでも殺人が2件も起こって、明らかに過失傷害致死の犯人を皆でかばって殺人をなかったことにして夢を実現しよう、それが一番重要だ!・・・・って・・・・・。ブラックオチではなく、本当に作者は感動作として書いているようなので、ちょっと今までにない決着の付け方と言えばそうですが・・・・。作品自体は非常に読みやすく面白いのですが・・・・・。 | ||||
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水族館を舞台にしたミステリー。 序盤の魚を人質?にとった脅迫はなかなか興味深く、話に引き込まれていく。 3年前の同日に亡くなった飼育係長の片山との関連性は?一体どんな目的があるのか? そして肝心の脅迫犯は誰なのか?とても面白い滑り出しだ。 脅迫だけで進んでいたのが一転、殺人事件が発生し急展開していくが、探偵役の深澤が あまりにも名探偵すぎるのが気に掛かる。あの情報量であそこまでの結論を導きだすの はちょっと困難であろう。 最後は「それはいくらなんでもまずいでしょう?」と突っ込みを入れたくなる。 まあ現実の話ではないのだから、許容範囲と言えなくもないが・・・。 水族館の舞台裏に詳しくなれたのは○。 | ||||
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魚が泳いでいるのを観る楽しみが分からなくて、個人的に水族館に対してあまりいいイメージを持っていなかったのですが この本を読んでから、水族館に対する見方が変わった気がします。 サスペンス部分ももちろん面白かったのですが、作り手(運営側)からの水族館がよく描かれていて、 素直に水族館にいってみたくなりました。 あとやっぱり、いい小説かどうかは、最初の一行目に表れますね。 | ||||
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水族館を舞台にした本格ミステリ舞台は、比較的小規模な水族館規模では他の同業他社に勝てないが、様々な工夫を凝らし、人気スポットとなっている例えば、上部が開いている開放系水槽を多用している等是非とも行ってみたいと思わせる非常に魅力的な水族館を描き出しているそして、この水族館の未来の姿も感動的だったこの水族館で、脅迫・殺人事件が発生するこの様な水族館だからこそ起きた謎なのだが、脅迫事件はまだしも、この魅力的な水族館に殺人は馴染まない折角、魅力的な水族館を創造したのに、チョット残念だった | ||||
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人が二人(一人は殺人確定)不審死をしているのにこんな結末でいいんだろうか? 二人には家族もいただろうに、非現実的すぎる。 まあこの人の作品にそんなものもとめるのが間違いなのかもしれませんが・・・。 | ||||
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水族館を舞台にした、著者お得意の特殊クローズド・サークルもの。 解明のポイントは、被害者が生前に思わずしてしまった失言 と、犯行現場にあった水槽から消えた、あるモノの行方です。 特に後者は、水族館ならではのユニークな 湮滅方法が用いられており、感心しました。 ところで、おそらく否定的な意見のほうが多いと思われる、本作の 「感動の結末」についてですが、私は、ある意味、究極の功利主義 の発現だと捉えました。 一つの大義のため、皆が私情を捨て、一心に目的に邁進するというのは、 たしかに理想的ではありますが、裏を返せば、個人の感情をノイズとして 無価値と見なし、集団の損得勘定で行動することだとも言えると思います。 人間、そんなに簡単に割り切れないだろ、とつい言いたくなりますねw まあ、著者にしてみれば、ミステリとしての完成度が、第一義的な問題 で、「感動」の演出などは、アクセサリーに過ぎないのかもしれませんが。 もしくは、あえて違和感が残る結末を読者に突きつけること で、嫌がらせをするのが著者の目的……かもしれませんw | ||||
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読み終えた感想としては、 無理・矛盾が多すぎる、と思わざるを得ません。 作品が書かれた当時を振り返ったとしても、 それはないだろうと感じる携帯を絡めた謎解き過程、 それを元に繰り広げられる登場人物たちの不自然な行動、 あまりに思考能力がなさすぎる主人公、 ストーリー以前に端々に感じる違和感を抑えるのに苦労して、 読み進めること自体が辛い作品でした。 “美しい謎”という帯書きに惹かれて購入しましたが、 結果は“美化”しているとしか思えないような作品でした。 辛口ですが、推理や謎解きの美しさを求める人には興醒めだと思います。 | ||||
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タイトルに惹かれて買ってみました。 途中まではとても面白くてよかったのですが… 皆さん書かれているとおり、最後がありえない。 なんでこんな終わり方にしちゃったんだろう。 他にいくらでもあっただろうに、何を考えてこんな結末にしてしまったのか。 途中までが良いだけに、すごく勿体ない。 こんなに納得のいかない、後味の悪い小説は初めてです。 | ||||
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完璧と言えます。 あまりにも完璧すぎて、 すっきりしない感。 やな言い方をすれば、 都合が良すぎて、 良い人しか出てこない。 言わば、 推理小説でありながら、 悪人が出て来ない。 犯罪にも関わらず、 書き手が罪悪感を感じていない。 だから、 すっきり誉められない。 あまりにも、 立体的にしすぎて、 影が多すぎる。 鮮やかな推理と、 人間の良心を信じたい人にはオススメ。 ラストまで関心しちゃいますよ♪ | ||||
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物語の序盤に、登場人物のキャラクターがほぼ説明されきっている。 「別にこんなに説明しなくても・・・」とも思うけれど、そうやって理解してしまうことで、その後の展開を、主人公と同じ視点に立って読み進められるというメリットも。 殺人事件は確かに起こるが、この話全体の中でそれは大きなウェイトを占めるわけではない。 ミステリーというよりは、現実の社会と夢の実現の狭間で頑張るサラリーマン達の物語という感じがする。 物語の最終決着の仕方がすんなり飲み込めないという印象は確かに残るけれど、それも人間物語として読めば、まぁこんなものか。 でも、この作者さんの書く雰囲気は好き。なんというのかな、落ち着いた世界があって。 | ||||
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04年刊行ノベルスを文庫化した作品です. 事件やトリック,そして探偵役とミステリの要素はあるものの, どちらかと言えば,それらを取り巻く人たちの物語というところ. ただ,事件が起き,語り部と探偵役を中心に物語は進むのですが, その他の人も含め,登場人物はよくも悪くも普通の人たちばかりで, さらに,そんな彼らが序盤のうちからほとんど顔を出してしまうため, いきなり,人物とその人間関係の把握に苦労させられることになります. また,探偵役の推理や指示があまりにキレイにはまりすぎるようで, 事件の割には緊迫感が薄く,『読まされている』ように感じられます. 物語の結末については,かなり意見のわかれるところだと思います. 確かに,過去,現在,未来へと繋がる物語は『美しさ』がありました. しかし,辛さと引き替えだったはずなのに,それがまるで伝わりません. そのため,『おわりよければ』のような,過剰な美化だけが残ってしまい, 現実的でないことをさておいても,誰ひとり感情移入することができません. また,巻末の解説でこれらをフォローするコメントがありましたが, 開き直りとも思える内容で,作品の印象を台無しにしているようです. 余談ですが,幻想的で美しい表紙はなかなかよかったと思います. 作品を読んでから見なおすと,なおよく感じられるかもしれません. | ||||
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3年前、水族館で職員の片山が死んだ。その命日の日に事件は 起こった。次々と発生するトラブル。そのたびに送られてくる メール。脅迫者の真の目的はいったい何か?翻弄される職員たち だが、ついに最悪の事態が起こった!! 水族館という限られた空間、しかも大勢の客がいる中で、次々に 水槽に仕掛けをする犯人。職員の努力もむなしく、事態は悪化の 一途をたどる・・・。その過程のストーリーの展開が早く、読み 手を飽きさせない。途中で犯人について思い当たる人物が浮かんで しまったが、すんなりとラストに行かないところに作者の巧妙さが 光る。ラストは、「これでよかったのかも・・・。」と思う反面、 「これでいいのか?」という気持ちがあり、微妙だった。賛否両論? 読み手の意見が分かれるのではないだろうか。 | ||||
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水族館で続けられる脅迫、さらに殺人事件があり、どちらも3年前の死亡事故(?)と関わりがあるように思われ・・・。 この脅迫事件犯人の手口は、変な言い方ですが、エレガントで知的で良いです。 でも、まぁミステリファンには、事件の一部は容易に解明できると思いますが・・・。 最後の犯人に対する処遇とか、ちょっと現実ではあり得ないのですが、 そこは小説と言うことで勘弁頂いて、これほど清々しいエンディングのミステリーも珍しいです。 うだるような猛暑の中で、水族館の細やかな描写は楽しかったです。 | ||||
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水族館の裏側などの細かなディテールと、そこに働く職員たちのキャラクターが立った描写が面白くて一気に読みました。そして片山の夢の全貌が古賀の頭の中でトレースされる場面で、思わず涙してしまいました。この話は、将来の夢を描きつつ日々の仕事やトラブルに追われるサラリーマンたちのファンタジーではないでしょうか。 | ||||
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水族館の中でおこる、脅迫事件。 3年前の不慮の死を遂げた水族館員とのかかわりは? 設定が面白い。水族館の中の風景も浮かぶようで、なかなかです。 でもね、ちょっと話の緊迫感が足りない。 人が死んでも、なんか淡々と盛り上がり足りない感じです。 おしい作品だな。 | ||||
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謎解きの円環がきれいに閉じています。少しずつ真実が解きほぐされていくので、大どんでん返しのような劇性はありませんが、論理的な清潔さでミステリーを楽しむ人には何の不足も感じないでしょう。 ただ、なぞが解けたあとのラストが、ちょっとキレイ過ぎる。…そう見る向きもきっとあるでしょう。だって人が殺されてるのに…というわけです。 舞台は水族館。背景に広がるのは透明な水で満たされた巨大な水槽と世界中から集められた魚たち。銀の鱗をきらめかせたり、グロテスクな口をパクつかせたり、身近なものから珍しいものまで、多種多様な海洋生物がいつも周りを囲んでいます。そして殺人事件など思いもよらず、水槽に見入る親子連れや恋人たち。…この幻想的、非日常的な空間のイメージが、謎解きの論理性と絶妙な対照をなしています。突然の脅迫メールによって館員たちは館内を右往左往しますが、その時も常に彼らの周りには水槽の水がゆらめき、魚たちは事件など関係なく、いつもと同じように水の中を泳いでいるのです。 ミステリーとして上質なものを作り上げる一方、描かれてきたこのような舞台のイメージ(登場人物も総じていい人ぞろい)は最後まで壊さない、と作者は考えたのではないでしょうか。だから作者は、この物語の結びを描くに当たって、あえて予定調和を破らない、むしろ夢の水族館の実現へと舵を取った気がします。 謎解きをするのが刑事でも探偵でもなく、聡明すぎる一般人なのは、この作者のいつものやり方。その一人飛び抜けた聡明さに不自然があるとしても、警察的科学捜査のないところに謎解きの面白さを見出すのが、この作者のこだわりなのではないでしょうか。 最後に、この小説、映画にしたらいいのでは、とも思った次第。 | ||||
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作者お得意の、“変な設定で警察が呼べない”事件。 設定に必然性があり、誰も事件にしたくないと思っているのだけど不幸な偶然で殺人が起きる・・・という良く作られたミステリーです。 でも、「殺人」を最後の大団円で帳消しにしていいの?と思うと、素直に「感動」していいものか・・・。 謎解きだけを楽しめる人にはおすすめです。 | ||||
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犯人が正当化されることについては疑問が残りますが、これもありと思うしかないのだろう。でも本当はこういうことが許されてはいけない。法治国家が放置国家になってしまいそうだ。 | ||||
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