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水の迷宮
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水の迷宮の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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水族館を舞台にしたミステリー。 序盤の魚を人質?にとった脅迫はなかなか興味深く、話に引き込まれていく。 3年前の同日に亡くなった飼育係長の片山との関連性は?一体どんな目的があるのか? そして肝心の脅迫犯は誰なのか?とても面白い滑り出しだ。 脅迫だけで進んでいたのが一転、殺人事件が発生し急展開していくが、探偵役の深澤が あまりにも名探偵すぎるのが気に掛かる。あの情報量であそこまでの結論を導きだすの はちょっと困難であろう。 最後は「それはいくらなんでもまずいでしょう?」と突っ込みを入れたくなる。 まあ現実の話ではないのだから、許容範囲と言えなくもないが・・・。 水族館の舞台裏に詳しくなれたのは○。 | ||||
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水族館を舞台にした、著者お得意の特殊クローズド・サークルもの。 解明のポイントは、被害者が生前に思わずしてしまった失言 と、犯行現場にあった水槽から消えた、あるモノの行方です。 特に後者は、水族館ならではのユニークな 湮滅方法が用いられており、感心しました。 ところで、おそらく否定的な意見のほうが多いと思われる、本作の 「感動の結末」についてですが、私は、ある意味、究極の功利主義 の発現だと捉えました。 一つの大義のため、皆が私情を捨て、一心に目的に邁進するというのは、 たしかに理想的ではありますが、裏を返せば、個人の感情をノイズとして 無価値と見なし、集団の損得勘定で行動することだとも言えると思います。 人間、そんなに簡単に割り切れないだろ、とつい言いたくなりますねw まあ、著者にしてみれば、ミステリとしての完成度が、第一義的な問題 で、「感動」の演出などは、アクセサリーに過ぎないのかもしれませんが。 もしくは、あえて違和感が残る結末を読者に突きつけること で、嫌がらせをするのが著者の目的……かもしれませんw | ||||
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完璧と言えます。 あまりにも完璧すぎて、 すっきりしない感。 やな言い方をすれば、 都合が良すぎて、 良い人しか出てこない。 言わば、 推理小説でありながら、 悪人が出て来ない。 犯罪にも関わらず、 書き手が罪悪感を感じていない。 だから、 すっきり誉められない。 あまりにも、 立体的にしすぎて、 影が多すぎる。 鮮やかな推理と、 人間の良心を信じたい人にはオススメ。 ラストまで関心しちゃいますよ♪ | ||||
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3年前、水族館で職員の片山が死んだ。その命日の日に事件は 起こった。次々と発生するトラブル。そのたびに送られてくる メール。脅迫者の真の目的はいったい何か?翻弄される職員たち だが、ついに最悪の事態が起こった!! 水族館という限られた空間、しかも大勢の客がいる中で、次々に 水槽に仕掛けをする犯人。職員の努力もむなしく、事態は悪化の 一途をたどる・・・。その過程のストーリーの展開が早く、読み 手を飽きさせない。途中で犯人について思い当たる人物が浮かんで しまったが、すんなりとラストに行かないところに作者の巧妙さが 光る。ラストは、「これでよかったのかも・・・。」と思う反面、 「これでいいのか?」という気持ちがあり、微妙だった。賛否両論? 読み手の意見が分かれるのではないだろうか。 | ||||
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水族館の中でおこる、脅迫事件。 3年前の不慮の死を遂げた水族館員とのかかわりは? 設定が面白い。水族館の中の風景も浮かぶようで、なかなかです。 でもね、ちょっと話の緊迫感が足りない。 人が死んでも、なんか淡々と盛り上がり足りない感じです。 おしい作品だな。 | ||||
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作者お得意の、“変な設定で警察が呼べない”事件。 設定に必然性があり、誰も事件にしたくないと思っているのだけど不幸な偶然で殺人が起きる・・・という良く作られたミステリーです。 でも、「殺人」を最後の大団円で帳消しにしていいの?と思うと、素直に「感動」していいものか・・・。 謎解きだけを楽しめる人にはおすすめです。 | ||||
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夜の水族館で「何か」をしている最中に不慮の死を遂げた片山の3年後の命日に、唐突にはじまる攻撃。何が起こったか分からないまま、なんとか片山が愛した水族館を守ろうとする職員たち。 そんな姿の見えない犯人との攻防がテンポ良く進められていきます。 実に読みやすいミステリーという風に感じました。 ラストに至る過程とその「事後処理」に不満を抱かれている方もいるようですが、私は『水の迷宮』が頭一杯に浮かんできて、その空間の広がりに感じるところがありました。そういう意味で、私はこの作品を評価したいと思います。 | ||||
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水族館に客と魚を盾に取って「100万円用意しろ」と脅迫メールがきたり、その最中に職員が死んでしまったりと次へ次へとページをめくりたくなる読みやすい作品。ただ表紙に「胸打つ感動」とか書いちゃってるから話しに無駄な深読みをしてしまう。なのに胸打たれる感動はドコ?? 涙したのは多分作中の人達だけです。 終わりも流れに乗って読み終わっちゃたけど、これでいいんですか!?という感あり。ただ流れに乗れる文章なので疲れないし、謎解き過程はページめくる手止まらない。 | ||||
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大掛かりなトリックを使ったアクロバティックで派手なミステリではないが、前半に張り巡らされた伏線(パズルのピース)が物語の終末に論理的に見事にはまってゆく妙といい、血腥くない爽やかな結末といい、著者の人柄をしのばせるような、端正な正統派本格ミステリ。 | ||||
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