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水の迷宮
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水の迷宮の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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石持浅海の作品ってプロットやトリックは非常に凝っていて面白く、その意味では東野圭吾や宮部みゆきのポスト的存在になれそうな位置にいると思うのだが、東野圭吾や宮部みゆきがラストで深い余韻や感動を与えるのに長けているのに対して、石持氏の場合ラストで何とも言えない違和感が残ってしまいますね。そのせいで折角オチまで面白く読めていたのにラストで・・・・?となって台無しとは言えないまでも作品全体の印象を弱くしているのは否めないと思う。 本作も感動作という触れ込みですが、このラストの決着のつけ方は石持作品の中でも突出した違和感があります。これでいいの・・・・・・・? (以下ちょっとだけネタバレ) ↓ いくらなんでも殺人が2件も起こって、明らかに過失傷害致死の犯人を皆でかばって殺人をなかったことにして夢を実現しよう、それが一番重要だ!・・・・って・・・・・。ブラックオチではなく、本当に作者は感動作として書いているようなので、ちょっと今までにない決着の付け方と言えばそうですが・・・・。作品自体は非常に読みやすく面白いのですが・・・・・。 | ||||
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魚が泳いでいるのを観る楽しみが分からなくて、個人的に水族館に対してあまりいいイメージを持っていなかったのですが この本を読んでから、水族館に対する見方が変わった気がします。 サスペンス部分ももちろん面白かったのですが、作り手(運営側)からの水族館がよく描かれていて、 素直に水族館にいってみたくなりました。 あとやっぱり、いい小説かどうかは、最初の一行目に表れますね。 | ||||
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水族館を舞台にした本格ミステリ舞台は、比較的小規模な水族館規模では他の同業他社に勝てないが、様々な工夫を凝らし、人気スポットとなっている例えば、上部が開いている開放系水槽を多用している等是非とも行ってみたいと思わせる非常に魅力的な水族館を描き出しているそして、この水族館の未来の姿も感動的だったこの水族館で、脅迫・殺人事件が発生するこの様な水族館だからこそ起きた謎なのだが、脅迫事件はまだしも、この魅力的な水族館に殺人は馴染まない折角、魅力的な水族館を創造したのに、チョット残念だった | ||||
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物語の序盤に、登場人物のキャラクターがほぼ説明されきっている。 「別にこんなに説明しなくても・・・」とも思うけれど、そうやって理解してしまうことで、その後の展開を、主人公と同じ視点に立って読み進められるというメリットも。 殺人事件は確かに起こるが、この話全体の中でそれは大きなウェイトを占めるわけではない。 ミステリーというよりは、現実の社会と夢の実現の狭間で頑張るサラリーマン達の物語という感じがする。 物語の最終決着の仕方がすんなり飲み込めないという印象は確かに残るけれど、それも人間物語として読めば、まぁこんなものか。 でも、この作者さんの書く雰囲気は好き。なんというのかな、落ち着いた世界があって。 | ||||
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水族館で続けられる脅迫、さらに殺人事件があり、どちらも3年前の死亡事故(?)と関わりがあるように思われ・・・。 この脅迫事件犯人の手口は、変な言い方ですが、エレガントで知的で良いです。 でも、まぁミステリファンには、事件の一部は容易に解明できると思いますが・・・。 最後の犯人に対する処遇とか、ちょっと現実ではあり得ないのですが、 そこは小説と言うことで勘弁頂いて、これほど清々しいエンディングのミステリーも珍しいです。 うだるような猛暑の中で、水族館の細やかな描写は楽しかったです。 | ||||
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水族館の裏側などの細かなディテールと、そこに働く職員たちのキャラクターが立った描写が面白くて一気に読みました。そして片山の夢の全貌が古賀の頭の中でトレースされる場面で、思わず涙してしまいました。この話は、将来の夢を描きつつ日々の仕事やトラブルに追われるサラリーマンたちのファンタジーではないでしょうか。 | ||||
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謎解きの円環がきれいに閉じています。少しずつ真実が解きほぐされていくので、大どんでん返しのような劇性はありませんが、論理的な清潔さでミステリーを楽しむ人には何の不足も感じないでしょう。 ただ、なぞが解けたあとのラストが、ちょっとキレイ過ぎる。…そう見る向きもきっとあるでしょう。だって人が殺されてるのに…というわけです。 舞台は水族館。背景に広がるのは透明な水で満たされた巨大な水槽と世界中から集められた魚たち。銀の鱗をきらめかせたり、グロテスクな口をパクつかせたり、身近なものから珍しいものまで、多種多様な海洋生物がいつも周りを囲んでいます。そして殺人事件など思いもよらず、水槽に見入る親子連れや恋人たち。…この幻想的、非日常的な空間のイメージが、謎解きの論理性と絶妙な対照をなしています。突然の脅迫メールによって館員たちは館内を右往左往しますが、その時も常に彼らの周りには水槽の水がゆらめき、魚たちは事件など関係なく、いつもと同じように水の中を泳いでいるのです。 ミステリーとして上質なものを作り上げる一方、描かれてきたこのような舞台のイメージ(登場人物も総じていい人ぞろい)は最後まで壊さない、と作者は考えたのではないでしょうか。だから作者は、この物語の結びを描くに当たって、あえて予定調和を破らない、むしろ夢の水族館の実現へと舵を取った気がします。 謎解きをするのが刑事でも探偵でもなく、聡明すぎる一般人なのは、この作者のいつものやり方。その一人飛び抜けた聡明さに不自然があるとしても、警察的科学捜査のないところに謎解きの面白さを見出すのが、この作者のこだわりなのではないでしょうか。 最後に、この小説、映画にしたらいいのでは、とも思った次第。 | ||||
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犯人が正当化されることについては疑問が残りますが、これもありと思うしかないのだろう。でも本当はこういうことが許されてはいけない。法治国家が放置国家になってしまいそうだ。 | ||||
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特に大きな謎というわけではありませんが、それが最後に理詰めで解かれていく時の快感は氏ならではです。それよりも本書の見所は、事件の後ろで通奏低音となっていた、最初の事件で死亡した登場人物の夢が明らかになる時の、その夢のイメージの壮麗さにあると言えるのではないでしょうか。 氏の作品では登場人物はだいたい常に理想や夢を持っていたりしますが、その夢と事件の相関関係、イメージの繋がり具合の綺麗さにおいて、これまでの氏のベストだと思います。 | ||||
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読みながら、頭でストーリーを映像化できる。今まで読んだ本の中で、印象に強く残る作品。分かりやすいので、さらっと読み続けられる。途中で犯人が分かってしまったが、それでも面白く読めた。 | ||||
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この本のレビューは難しい。 謎もありディスカッションもたくさんあって感動的な話でもある。本当なら私好みの作品なのである。でも、いまいち乗り切れない部分がある。それは何かとずっと考えると、描写が一見あっさりした感じだが、くどく感じるのである。 ディスカッションの部分も、一つ一つが後半まで行くと大半の読者が分かるのに続く。そのため、最初私は違う解決を考えた。が、これも作者の手の内であるならばいいのだが、うーん、そうともいえないような気がする。個人的な感想なのだが。でも、謎に対する解き方は非常に好感がもてる作品。この1冊で判断は出来ないように思う。よって、期待も込めて星4つ。 | ||||
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石持浅海さんの本は初めて読みました。「胸を打つ感動と美しい謎」と言う表紙の言葉に誘われる様に手にして居ました。次々を仕掛けられる脅迫者の罠に翻弄される水族館の職員達、何故?何の目的が有るのか?読み進むうちに次第に見えてくる事件の全貌!人が人を想うことの深さと、壮大な夢の実現に向かう時、人はこんなにも素敵に、そして社会通念上の罪をも超越出来るものだと、ただただ感動に胸を打たれました。まさに表紙の副題通りです。感動を有り難う。 | ||||
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