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親不孝通りディテクティブ
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親不孝通りディテクティブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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連作短編なので読みやすいです。大傑作というわけではありませんが、いずれもプロらしい水準作です。最後まで飽きずに読めました。もう一作も読んでみようと思います。 「夏のおでかけ」でパーキングエリアの壇ノ浦が出てきますが、正しくはめかりです。関門海峡のパーキングエリアは下りが壇ノ浦、上りがめかりです。初版1刷で。すでに訂正されているでしょうが。 | ||||
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ずいぶん前に「屋上物語」を読んで、同じ作者の作品をなんとなく続けて読む気がしませんでした。久しぶりに「親不孝通りラプソディー」を読んだところ、波長が合い続け様に買い求めている途中ですでにお亡くなりになったことを知りました。とても残念です。 | ||||
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博多を舞台にしたハードボイルド・ミステリー 北森氏はこんな男の世界も描けるんだと、彼の実力の高さを思い知った キュータとテッキの相反する個性(例えば博多弁と標準語)のキャラが活躍。 一区切りごとにキャラの主観を入れ替える凝った構成がおもしろかった。 「花の下にて春死なむ」でも、望郷の念を抱きつつも帰れない草魚というキャラが出てくる。 軽妙なタッチで描かれる本作だが、草魚と同じような想いを抱く羽目になるテッタ。 切ないラストだった。 | ||||
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博多ならではの料理シーンがあっても良かったかなという印象です。 ドとバタするわけではないのですか、全体の書き込みがもう少ししっかりしていた方が、解りやすい感じです。 シリアスなドラマではないだけに、その点が少し残念な印象です。 | ||||
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この小説の中では、ドームはやっぱり福岡ドームであるし、野球チームは福岡ダイエーホークスだ。 屋台の親父をしているテッキと、結婚相談所の調査員をしているキュータ。二人は高校からの相棒で、そのときの教師だったオフクロに頭があがらない。 テッキは標準語であるが、キュータは博多弁。ことに、キュータの言葉遣いはとても見事な方言で、つい、二人が20代であることを忘れそうになる。 ハードボイルドっぽく描かれた、読みやすいミステリ。軽い読み心地が無難な印象の短編連作集で、続編も出ているようだ。 黄砂にくもった空の福岡はぼんやりとのんきなたたずまいで、キュータがかっこつけようとしても決まらないぐらい、ハードボイルドには決まりきらない感じが面白かった。 | ||||
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北森鴻の作品の魅力のひとつに「おいしい料理」があると思う。『メインディッシュ』や『花の下にて春死なむ』のビアバーなど、読んでいるだけで、鼻先に料理の香りが漂うような美味しい小説だ。 今回も、テッキの屋台はカクテルが売りだというので、またもやそこらの店には置いてない独自のカクテルがたくさん出て来るかな〜と期待したが・・・ちょっと期待しすぎたか。まあ、推理小説であって、グルメ小説ではないのだから当たり前。 お国言葉というのは、私のような東京育ちには何ともいえない暖かみを感じさせるもので、それを話す人たちの間によそ者は入れない連帯感のようなものを感じて、ちょっとうらやましいものなのです。今回は博多弁。関西弁を使う小説はいくつか読んだことがあるけれど、博多弁は初めてだったので、テンポがいいし読みやすかった。 ただ、主人公二人のキャラクターがちょっと今ひとつはじけきれていない、というか事件とうまくからんでない感じがするのが残念でした。このキャラクター・舞台設定の必然性があまり感じられなかった。正反対の二人、一人は冷静沈着、一人は根っからのお調子者。プロの探偵ではないから、たまに失敗もするのだけど、それなりにうまく事件を解決・・・なんだけど、博多=やくざ、海外マフィアみたいなイメージの事件が多くて、それよりは屋台の親父が主人公なのだから、もう少し人の人生の裏側、みたいなものにスポットを当てた事件の方が親しみやすかったかな、と思いました。 一つ一つの話は、後味がいいものばかりではないし、すっきり終わるというよりは読者の想像にお任せ、みたいな終わり方になっていて、いまひとつ押しが足りない。『屋上物語』と同じような雰囲気を持っているのですが、『屋上物語』は、やりきれない事件であっても、その中から立ち直って前向きに生きていこうとする人たちの気持ちが感じられたので、後味がよくない結末であっても読後感は意外とさわやかだった。ただ今回は、それがもう一つ描ききれていないと言うか、ちょっとちょっと、この二人はこの先どうなっちゃうのよ、というもやもや感が残るので、100%楽しめなかったなあ、と思います。 だからこそ、続編を書いてほしいなあ。この先の二人の活躍に期待します。 | ||||
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2001年に実業之日本社から出た単行本の文庫化。短篇6つが収められている。 博多を舞台としたハードボイルド。ノリは軽いが、内容は重い。どんな小説を書いても暗くて重くてやりきれないものになってしまうのは、さすが北森鴻と思う。その点を評価するかは別として。 ミステリとしてはいまいち。謎が魅力的でないし、解決にも無理がある。 博多の町は行ったことがないので分からないが、こんなに暴力と不正に汚れたところなのだろうか。ちょっと訪れてみたくなった。 | ||||
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福岡のいろいろな場所で繰り広げられる事件の数々。地方都市にスポットをあてて、しかも九州以外の人にとってはかなりローカルな場所も出てきて新鮮な感じがした。キュータのこてこての博多弁がおもしろかった。福岡の友人もこんな感じなのでイメージしやすかった。コミカルにテンポよく読みやすい1冊です。 | ||||
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最初は一話区切りとは知らなかったので、いつかは点と点が繋がるのだと思っていた。最初の方の話はそれだけ尻切れトンボのような感じで終わっていたので・・・。最後の方からやっと、もしかして一話完結なのでは?と気付き始めた。非常に読みやすいが、なんとなく読み応えが感じなかったです・・・。 | ||||
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主人公の二人の会話がどうしても安っぽい外国ドラマみたいで気持ちが悪い、警察をポリスと言ったり、キザな言いまわしがどうしても気になって仕方がなかった。 せっかくの博多の設定も安っぽくて無理があったし屋台の説明もくどくて読み難くなった。 ハードボイルドの悪いとこを詰め込んだような小説だった。 | ||||
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私はこの作者の、特に連作短編集の類が好きだ。それぞれが個性をもち適度な面白みを提供してくれる。 この作品は、博多の街を舞台としている。 この作品はハードボイルドの体裁を装っているが、厳密にハードボイルドとも言えず、かといって本格でも社会派でもない、ニュートラルな作品(実際そんなレッテル付けは無用なのだと思うが)であり、作中の会話の妙やテンポのよさからも比較的読みやすい作品だと思う。 ラストの一編は特に切なく、やりきれなささえ感じるのは、自然に登場人物に感情移入できるからなのだと思う。 この本を持って博多の街を訪れたとき、きっとあなたは長浜の片隅に「テッキ」の屋台を探し、お好みのカクテルを注文したくなるだろう。 | ||||
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物静かな男とうるさい男,そんな好対照ふたりの探偵短編集. まず,このふたりが別々に動くように描かれているのが印象的です. これが極端なふたりの性格のせいもあり全体にメリハリを効かせています. 博多弁の雰囲気や人情話が多めで,事件の割に重い感じがしないのも○. 凸凹コンビの関係や,双方のキャラクタがなんともありがちですが, それが却って安心感となり,むずかしく考えることなく読むことができます. ラストがちょっと悲しげで気になるので,願わくば続編を期待したいです. | ||||
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