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怪物の森 未解決事件捜査官ヴァン・リード
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怪物の森 未解決事件捜査官ヴァン・リードの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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| 1980年7月。舞台は、ミネソタ州、リーチレイク。先日読んだばかりの「真実の眠る川」(ウィリアム・ケント・クルーガー)の舞台もまたミネソタ州でした。ルーとリリーの姉妹とアンバーという三人の幼い少女が寒いぐらいの空気の中、森の深い闇へと向かっています。それがプロローグ。 そして、現在(2022年)。主人公でありミネソタ州犯罪捜査局(BCA)、未解決事件捜査課に所属する捜査官、ヴァン・リードは呼び出しがかかり、現場へ赴くと女性の生き埋め死体と出くわすことになります。そこで発見されたネックレスの片割れは、1980年にリーチレイクで起きた「盗まれた少女たち」の事件で或る少女が身につけていたネックレスと同じものでした。当時、消え失せた少女三人の内、出てきたのは一人だけでした。その少女、ルーは、事件当日のことを思い出すことができなくなっていました。 ヴァンは、(もう一人の主人公(To-be)?)科学捜査官のハリー・スタインベックと共にこの事件へと取り組んでいくことになります。誰が?何故?一体何があったのか?スタインベックという名前もまた、「真実の眠る川」との共通項でもあります。 犯人は早いうちからその姿を現していて、時折、関連したシーンがインサートされますが、それらがまずサスペンスを盛り上げます。また、主人公、ヴァンの過去もまたインサートされて物語に膨らみを持たせていることは間違いありません。ただ、その詳細をここで書くわけにはいきませんね(笑)。 厄介なのは、ヴァンの過去に纏わる「特殊能力」にあるわけですが、それを信じられるのかどうか?まあ、しかしそれがなければこのスリラーは凡百の「未解決少女失踪もの」ミステリの一つと見なされそうですので、これは<特色>なのだということになるでしょう。 ヴァンとハリーのシリーズ物、長編第一作だそうですので、今回解決されなかったあれやこれやがこれからのシリーズで徐々に明かされていくのだと思います。私は追いかけることに決めました。これからも訳出されますように。 理由は、読後深い<悲しみ>が残ったことにあります。何故かは、書くことができません。これから読む読者に向かって、スリラーをどう語ればいいのか?永遠の課題です(笑)。 *尚、物語を脅かすほどではありませんが、一点違和感を感じました。152pあたり、1980年当時、「・・・一軒の家のまえにハイブリッドのSUVが停まっていること・・・」という描写がありました。1980年、ハイブリッドのSUVは開発はされていたのかもしれませんが、市販されていたとは思えません。 ◻︎「怪物の森 ―未解決事件捜査官ヴァン・リード― "The Taken Ones"」(ジェス・ロウリー 新潮文庫) 2025/12/3。 | ||||
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