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(アンソロジー)
祠破壊ホラー小説アンソロジー
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祠破壊ホラー小説アンソロジーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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夏と言えば怪談,世代によっては心霊番組「あなたの知らない世界」を思い出す人もいるのではないだろうか。 タイトルから読む前は現代にありがちな「炎上系Youtuberによる再生数目的」のような内容を想像していたが本作は日常の心霊体験ではなく,「祠の破壊」を題材に7名の作家によるアンソロジー。 「祠ハンター」という聞きなれない存在の意外な目的に驚き,そして相容れない田舎の因習等を含め,やはり怪異による恐怖以上に「人間の敵は人間」,「本当に恐ろしいのは人間」なのかと思わせられる内容でもあった。 「祠破壊」というタイトルから,展開を考えていたが人間の身勝手さ,この世ならざる物以上に人間の醜さ,群衆心理の恐ろしさもお考えさせられる作品でもあったと思える。 最近はデジタル技術の発達,コンプライアンスの関係で地上波の心霊番組は減り,動画投稿サイトがメインとなっている時代だが,想像力が膨らみ恐怖感を味わえる活字文化,紙の本を楽しんでいきたいと思う。 題材が決まった作品も勿論楽しめるが,同じアンソロジーの「学校の怪談」,織守きょうや先生の「響野怪談」のように様々な内容が楽しめる作品も期待したい。 | ||||
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うっかりか意識的にか、祠を壊してしまい怪異に見舞われる。 ホラーや怪談にありがちで、下手をすれば陳腐にもなりかねないシチュエーションです。 そんな「祠を破壊する」という非常に狭いテーマに絞った、尖ったアンソロジーが本書。 似たような話が並ばないかな?とも思いましたが、さすがに執筆陣もそう考えたのか、逆に王道展開に近い話に挑んでいるのは阿泉来堂『再会の首』だけでした。 そもそも祠破壊を起点でなく、終点に持ってきている作品も多く、いろいろな方向性の話が楽しめました。 個人的に特に気に入ったのは、あちこちの山の祠を訪れて回り、祠ハンターと呼ばれている青年の意外な目的に驚かされる、織守きょうや『山へ行け、祠を壊せ』。 それと、田舎の子供コミュニティに受け入れられるために、命令に従ってンソロク様と呼ばれる存在を祀った祠を破壊した少年が謎のギャルに翻弄される、柴田勝家「ギャルと祠破壊少年」。著者得意の民俗学ホラーミステリを一ひねりした楽しく怖い作品でした。 | ||||
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