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切断都市
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切断都市の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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芦辺拓は本格謎解きミステリー(パズラー)と物語性の融合をテーマとして歴史ものや少年向けの作品も含め、さまざまな作品をこれまでに発表している。 彼の作品パターンは大きく分けて2つ。ひとつはかつて青少年時代に読んだり観たりしてワクワクしたり、面白かった物語へのノスタルジックな回帰を根底にした、ネオクラシックな「本格謎解きもの」と、もうひとつは社会の抱える病巣、たとえば理不尽な為政者や権力(者)への痛烈な批判をメインのモチーフに据えた「社会派パズラー」である。だが両方共にミステリー作家としてちゃんと本格謎解き(パズラー)の体裁(コード)を整えている。 前者の代表作が私の最も好きな『グラン・ギニョール城』であり、後者の代表がこれもまたたいへん読み応えのあった『十三番目の陪審員』であると思う。 本書は後者に位置づけられる作品であるが、とりわけ彼の最も得意とするフィールド「都市」大阪をテーマにしたミステリーになっている。惜しむらくは謎解きと権力(者)批判がどっちつかずになってしまっている点だ。 | ||||
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