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迷路館の殺人



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迷路館の殺人の評価: 3.88/5点 レビュー 129件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全90件 81~90 5/5ページ
No.10:
(5pt)

まさに綾辻行人!これぞ推理小説!

綾辻さんの『館』シリーズの第3作目。名探偵・島田潔と推理小説の大御所・宮垣葉太郎を始め、推理小説の新人作家さんや評論家さんが、あの狂気の天才『中村青司』の建てた『迷路館』での殺戮の怪事件に巻き込まれる。島田の元に届いた『鹿谷門実』から『迷路館の殺人』と言う名の小説。それは過去に実際に起こった不可解な事件を再現した小説だった。閉じ込められた『迷路館』ではその場に居合わせた人物が1人、2人と何者かによって殺害されていく。今回の殺人犯は一体誰なのか・・・・・・・?『鹿谷門実』とは誰なのか・・・・・・?『綾辻行人』の『迷路館の殺人』の中にある『鹿谷門実』の『迷路館の殺人』『迷路館の殺人』の裏に隠された真実とは一体何なのか?『迷路館の殺人』内にある謎とは一体何なのか?本格的なトリックや推理に、読者自身を騙す叙述トリック・・・・・・・・。最後には逆転に次ぐ逆転の真実。1ページ目を捲った時点で、もしかしたらあなたはその時点で騙されているかの知れません。あなたは『迷路館の殺人』を読み終わったとき、『そうだったのか?』と思わず驚嘆してしまうことでしょう。今、これを読んで『そんな馬鹿な』と思ったそこのあなた・・・・・・・、そんなあなたはもしかしたら、既に騙されているかも・・・・・・・・。まあ、人によって好き嫌いはあるでしょうが、読んで後悔は絶対しません。あなたもゆっくり『綾辻行人』ワールドを楽しんでみてはいかがでしょうか?
迷路館の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:迷路館の殺人 (講談社文庫)より
4061852264
No.9:
(4pt)

館シリーズの方向性が少し変わる

綾辻さんの「館シリーズ」3作目。本書は、1,2作目で登場したある人物が遭遇した事件を、出版するという形で書かれています。これは、その後の館シリーズでも引っ張られるので、順番に読んでくださいね。ミステリー度は、そこそこ。「十角館」や「水車館」ほどの驚きは無いかもしれません。いや、ありませんでした。ただ、館シリーズを制覇したい方(または結構読みたい方)は外せない一冊であることは確実です。
迷路館の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:迷路館の殺人 (講談社文庫)より
4061852264
No.8:
(4pt)

館シリーズ随一の面白さ!

綾辻行人の3作目。館シリーズの中では、いちばんの面白さだと思います。ワクワクしてページをめくるのももどかしいほどでした。作中作という構成をとっていて、綾辻行人の「迷路館の殺人」の中にもうひとつ、鹿谷門実なる人物の「迷路館の殺人」が存在します。この鹿谷門実とはいったい誰なのか・・・・・・、これも本編のひとつの大きな謎ですが、それにばかり気をとられていては、作者の仕掛けたもうひとつの罠にまんまとひっかかってしまいます。また、その罠のための伏線も随所にちりばめられていて、綾辻さんの本格ミステリーにかける意気込みが伝わってきます。必要以上にフェア・アンフェアにこだわる彼の文章を、じっくりと堪能してほしいです。また、作中作である鹿谷門実の「迷路館の殺人」が最高に面白い。迷路館に集まった推理作家たちと編集者、評論家、そしてなぜか島田潔。館の主は、推理小説界の老大家・宮垣葉太郎。彼の遺言をきっかけに4人の若き推理作家たちがそれぞれ迷路館を舞台にミステリーを書き始めます。そして惨劇が・・・・・・。メインのトリックは、綾辻行人としてはそれほど大きくはありませんが、作品として非常にまとまっているし、途中飽きさせないし、文章もデビューの頃に比べれば格段にこなれてきています。綾辻さんのひとつのエポックメーキングとなった作品であることは間違いなく、人から「綾辻行人の小説を読みたいんだけど、どれを読んだらいい?」と尋ねられたら、私は自信をもって本編をすすめます。
迷路館の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:迷路館の殺人 (講談社文庫)より
4061852264
No.7:
(5pt)

本格ファン以外立ち入り禁止

館シリーズはこの3作目で大きな飛躍を遂げたようです。本作はすごいです。空いた口がふさがらないとはこのことです。この凝りまくった設定。本格が相当好きでなければもちろん書けないし、読む方も本格に対する相当の愛情を要求されます。叙述トリックが苦手な人は本作を決して受け付けないでしょう。本の中に作中作として別の本が入っているという手法は決して今作が初めてではありませんが、ここまで徹底したものは今までになかったと思います。なにしろ目次や奥付までもちゃんと用意されているのですから。さらに、作中作の登場人物たちが推理作家であり、その中で小説を書いたりもするのだからもうわけがわかりません(笑)。そして、彼らの書く小説のストーリー通りに殺人が起きるという、本格ファンなら涎ものの設定です。トリック自体には『十角館』ほどの衝撃はありませんでしたが、話が進んでいく最中のドキドキ感が最高です。読者を驚かせる為の仕掛けの中には殺人事件そのものとは別に関係ないものもあったりするので、そこにがっかりする人もいるかも知れませんが、本格ファンならそれが自分たちに向けられたファン・サービスだと感じられると思います。
迷路館の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:迷路館の殺人 (講談社文庫)より
4061852264
No.6:
(5pt)

さすが!

~さすがは綾辻氏!館シリーズ3弾目ですが、あいかわらず本格派の王道をいってます。「これでどうだ!」という綾辻氏から読者への挑戦状のようなかんじです。これから買おうか迷ってる方!ぜひ、文庫版ではなくノベルズ版をおすすめします。なぜなら、作中作といった手法に、綾辻式遊び心を取り入れた作りになっているのでノベルズ版の方が著者の遊び心に~~付き合えて面白いかも!本格派といったジャンルの好きな方にはお薦めの1冊です。綾辻氏の館シリーズの中でも1番気に入ってます!最後のひとひねり、小さな伏線…最後まで読み終わって、おもわず最初の方を読み返してみる…。そして、「著者にしてやられたー」という感じと、爽快感がありました。(笑)~
迷路館の殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:迷路館の殺人 (講談社ノベルス)より
4061813811
No.5:
(5pt)

血のプレイグラウンドへようこそ・・・!

完全に、読者をそれこそ「迷路」に迷わせるために仕掛けられたプレイランド、という感じがします。劇中劇ならぬ本中本、ですが、これにはしっかり「理由」があるのも作者の技の見せ所。cluesはすべて手の中にありながら、最終的には「これだ」と決め付けられない楽しさ。本当にドバドバ血が流れたり、死人が出たりとちょっと辟易しますが、我々は「ホーンテッド・マンション」に乗り込んでいくかのごとく、作者のリードに快く身を任せるだけでいいのです。安全レバーも忘れずに。
迷路館の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:迷路館の殺人 (講談社文庫)より
4061852264
No.4:
(5pt)

作品と作中作はメビウスの輪?

名探偵・島田潔もの。この作品には、プロローグの後に、『迷路館の殺人』という小説が、「扉」「目次」「登場人物紹介」「あとがき」「奥付」まで、本物そっくりに作られて、丸ごと一つ入っている。「内側」の作品は、実際に「迷路館」で起こった殺人事件の「小説風再現」ということになっている。奇妙な形の迷路館に閉じ込められた状態で人がバタバタ死んでいくのは、とてもとても実体験したくはないシチュエーション。図面を見ながら読んでいると、いつしかその世界に夢中になって、「外側」との境を忘れてしまう。だがそこも作者の狙い目だろう。最後の最後まで読んで、「外側」のしょっぱな=冒頭のプロローグをを読み返して、そこでいきなり叙述的なトリックがしかけられていることに気づいて、「しまった!」と思った(”夏風邪”の使い方もうまかった!)。入れ子式という形を最大限に利用しきって、読者の「こんな書き方をしてあったらそう思い込んでしまう」という「思い込み」をとことんまでに利用しつくした作品!全編、叙述によるミスディレクションだらけで、犯人のトリックよりも叙述のトリック(だけ)に惑わされるのは、最後の方で「内側」の小説の読み手が疑問を呈している通り、フェアかどうかはわからないが・・・。読者への挑戦というと作者からの声明が載っているものだが、そういう形式がなくともこれほどまでに見事に読者一人一人と対決している、あるいは、読者自身に、自分の注意力・推理力と戦わせる作品はないのではないだろうか。途中でうすうす、何となくは、何かがおかしいと気づきながらも、それが具体的には難なのかわからず、心地よい自分自身との葛藤が楽しめた、ということで5つ星。
迷路館の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:迷路館の殺人 (講談社文庫)より
4061852264
No.3:
(4pt)

読むなら早めに

氏の作品を読むのならこの作品は早めに読むのが良いでしょうベストは「時計館」でしょうがこの「迷路館」もそれに次ぐものがありますその大部分は作中作の仕掛けですがよくできています叙述のトリックに注意しながら読めばこの作品の良さが分かるでしょう
迷路館の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:迷路館の殺人 (講談社文庫)より
4061852264
No.2:
(5pt)

2度おいしい

作中作で2度おいしいです。一度目は「へー」とだまされ、2度目は「うそ!やっぱり?」と感心してしまう。良く出来ています。ただ、探偵の名前はいかがなものか。もう一ひねり欲しかった。キャラもイマイチ生き生きしていない。トリックはすばらしいが、キャラにもう一歩!
迷路館の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:迷路館の殺人 (講談社文庫)より
4061852264
No.1:
(4pt)

館シリーズ第三弾

十角館、水車館に続く館シリーズ第三作。迷路館に集まった作家たちを襲う悲劇。綾辻さんは館シリーズでは毎回あるモチーフを使っています。本作、迷路館では作中作という凝った仕掛けで読者を幻惑します。館地下におけるシーンを読んでいると、まるで実際に自分がダンジョンRPGゲームをしてそこを歩いているような感覚に襲われます。綾辻行人の力量をまざまざと世に知らしめた一作だといえるでしょう。
迷路館の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:迷路館の殺人 (講談社文庫)より
4061852264

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