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目には目を
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目には目をの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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| 冒頭の”これは、贖罪と復讐の物語である”からはじまる。 重い罪を犯し少年院に入るものたちは、”「普通」になれないもの同士”というが。 これはただ単なる犯人捜しのミステリーではない。 被害者と加害者、そして子を思う親たち。 本気で反省し更生することに問いかけている。 | ||||
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| 主人公が調査していく六人の少年のエピソードがごっちゃになったりして、行きつ戻りつ、読み進めるのがなかなかに骨でした。 でも、主人公にまつわるある事実が明かされてからは、頁をめくる手が速くなり、ぐいぐい読んでくことができました。 そして、密告者である少年Bが誰であったのか分かった時、「ああ。そういうことだったのか‥‥」と、しばし、天を仰ぐしかなかったです。 本書を読んで強く思ったのは、殺人事件ていうのは、それを起こした加害者はもとより、被害者、加害者の家族や友人をはじめ、周囲の人間に、どれほどの苦痛と悲しみ、憎しみを呼び起こすのかという、そのことでした。 また、ここに登場する少年たちの、他人とどう繋がっていいのか分からない、ちょっと理解しづらい不器用な生き方に、なんともやりきれない気持ちにもなりました。 本書のなかで、ある人物が漏らす《「なんでそういうふうにしか、人とつながれないんだろう」》て言葉と、そのちょっと後で一人の少年が言う《「僕たちはみんな、欠陥品なんじゃないですか」》て言葉が、胸に刺さりました。 | ||||
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| この本のテーマは一つ。 自分の娘を殺した加害少年の身元を知りたい被害者母に、加害少年の情報を与えたのは誰か? 密告者の可能性がある少年たちが収容されていた少年院での生活の様子・それぞれの入院までの経緯等が詳しく書かれており、それがのちの「加害少年の情報密告者」の解明につながっていきます。 復讐として加害少年を殺害した被害者母と、加害少年だった息子を殺されて(今度は被害者の母となった)人間の間に生じた憎しみの連鎖、復讐が復讐を呼ぶような雰囲気の中で、双方のつらい気持ちがびしびし伝わってきて痛いほどでした。 最初はただの「犯人探し」として読み始めたわけですが、最後に密告者が分かったときには不覚にも涙が止まりませんでした。 憎しみよりも、なによりも、悲しい悲しい物語でした。 最後の最後に、その加害少年の母が、息子を殺害した被害者母に宛てた手紙が載せられています。 ここで初めて、序章にあった「これは贖罪と復讐の物語である」の本当の意味が分かりました。 涙なくして読めないと思いますが、本当に本当にお勧めの本です。 是非ご一読ください。 | ||||
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